【DM歴代名作デッキ】Vol.59~武者ワンショット~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.59~武者ワンショット~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 いま、デュエル・マスターズは空前のサムライブームです。

 先週発売されました「大感謝祭ビクトリーBEST」で、サムライは新規カードを多数獲得。

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / アーマード・サムライ / 文明 光/火 / パワー6000 / コスト5

■G・ストライク
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の火のエレメントの数以下のコストの相手のエレメントを1つ選び、破壊する。その後、自分の光のエレメント1つにつき、カードを1枚引いてもよい。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札から、自分の手札の枚数以下のコストを持つ進化ではない、サムライまたはアーマードを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。

 新規カードに加えて、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》のような、“思い出のカード”も再録。

【 クロスギア 】
種族 サムライ / 文明 火 / パワー- / コスト4

クロスギアこのカードがどのクリーチャーにもクロスされていない時、自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。このカードがドラゴンまたはサムライにクロスされている時、バトルゾーンにある自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーのパワーは+2000され、「スピードアタッカー」を得る。このカードは、コストを支払わずに《ボルメテウス・武者・ドラゴン》にクロスしてもよい。

 そしてこの思い出のカードもちゃんとデッキに入るという、見事なデザイナーズデッキでした。

 もちろん身も蓋もないような新規カードの強さがあってこそではありますが、それでも過去のサポートカードを現代で使うのって相当難しいと思うんですよ。恐るべし、開発部。

 さて、この思い出の《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》ですが、当時「第一線級で活躍した」と書いたら確実に嘘になります。

 しかしそれは別として、このカードは何かと人気のデッキで使われていた実績があります。

 と、いうわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は、リバイバルしたサムライより 【武者ワンショット】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

寄って集ってボコす! これがサムライの流儀!

 というわけで今回の名作デッキは当時としてかなり珍しいワンショットデッキ、【武者ワンショット】になります。

 このデッキは覚醒編で《バルケリオス・武者・ドラゴン》が登場したことによって、誕生しました。

 リストはこんな感じ。


 《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を起点に、大量のドラゴンを展開していくデッキとなります。

 もう少し具体的にいうと、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》がある状態で、5マナで《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を召喚します。

 《ボルメテウス・武者・ドラゴン》がバトルゾーンにいると、《バルケリオス・武者・ドラゴン》のG・0条件を満たすので、これを展開。

 こうしてアーマード・ドラゴンが2体いると、今度は本家《バルケリオス・ドラゴン》のG・0条件が達成します。

 《バルケリオス・武者・ドラゴン》はバトルゾーンのドラゴンを全てサムライにするので、展開の過程で今度は《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》のG・0条件が達成。

 こうして場にG・0ドラゴンたちを大量に並べた後に、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》《ボルメテウス・武者・ドラゴン》にタダでクロス。これによって全体SAが付与されるので、大量に並んだドラゴンで圧殺する、というのがこのデッキの動きです。

 現代的な感覚だと《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》にもなれないしなんのトリガーのケアも出来なくて不安でしょうが、当時の感覚だとここまで出来ればだいたい何を踏んでも押し切れました。

 除去トリガーはたいてい1対1の交換だし、比較的高パワーの打点を全部捌くのは難しいし、もちろん返しのターンに《蒼き団長 ドギラゴン剣》で逆にワンショットを食らった、というのもないですからね。

 4ターン目にザンゲキを置いてからの展開になるので、基本的には5ターン目にワンショットを、というのがデッキの狙いでした。

 

ドローで素早くコンボパーツを

 とはいえこれだけの動きを達成するためには、大量の手札が必要となります。よって、水文明の力を借りていました。

 手札コンボデッキではお馴染みの《海底鬼面城》や、代表的なドローカードである《エナジー・ライト》をもちろん採用。

 それ以外でいくと、展開しながらのドローが出来る《リップ・ウォッピー》は、このデッキならではのドローソースです。

【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / 文明 水 / パワー2000 / コスト3

ドラゴンをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

 また《フォーチュン・スロット》はザンゲキとコストが被るのが残念ではあるものの、城やクロスギアを採用しているこのデッキではうってつけのドローソースとも言えます。

【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト4

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、クリーチャーを1体、呪文を1枚、クロスギアを1枚、城を1枚、手札に加えてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

 他には早期に手札を回せる《エマージェンシー・タイフーン》と、エマタイと相性がいい《斬隠蒼頭龍バイケン》だとか、受けも《斬隠テンサイ・ジャニット》を積んだりとか、この辺は個人の好みで採用カードが変わっています。

 まぁ当時“テンプレ”というのは、今と比べて中々情報共有された訳でも無いので、割と曖昧です。

 ですので、上記のリストはあくまで一例です。「自分はこんなカード入れてた」というのがあったら、是非ツイートしてください。

 

 あ、デッキに関してはこれが全てです。これ以上語ることはありません。揃えてドカーン。一応《百発人形マグナム》はありますが、メタカードなんて当時はそれくらいしかないです。

 簡単、楽しい。そして、大興奮。

 そんな【武者ワンショット】は別に大会で大活躍というわけではなかったものの、各地のショップでは間違いなく大活躍だったでしょう。

 大人はもちろん、ショップにいる子どもたちにも人気の高いデッキだったと記憶しています。

 

新カードで強化……?

 そんな【武者ワンショット】も、《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》のお陰で随分とパワーアップした……筈です。

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / アーマード・サムライ / 文明 火 / パワー6000 / コスト4

■侍流ジェネレート(このクリーチャーが出た時、自分の手札にあるクロスギアを1枚、コストを支払わずにジェネレートしてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。そうしたら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。

 《海底鬼面城》は現在は殿堂ですが、「武偉」のお陰で強さ自体は間違いなく上がったでしょう。

 「武者ワンショット」を意識して作るなら、最新型はこんな感じになるんですかね?


 現代ではザンゲキ→武者のタイムラグがなくなり、なんと武者からそのままザンゲキを設置出来るようになりました。

 ドローは「弐天」やタイショウアームズに丸投げして、武者からの大量展開を狙っていきましょう。

 もちろん、「いや、自分はやっぱり《リップ・ウォッピー》を使いたい!」「バルケリオスが2種あってこその武者ワンショットだろ」という方もいらっしゃると思います。

 そんな方は是非《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》という現代型エナジーライトの他、《サイバー・ブレイン》が殿堂から帰ってきて4枚使えるので、そちらでドローを重ねてみてください。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第59回はみんな大好き【武者ワンショット】でした。

 読者諸氏の中には「いまはデュエマやってないけど、ザンゲキなんて凄い久々に聞いたな……」とか、或いは「ザンゲキなんて昔【武者ワンショット】で遊んだとき以来使ってないよ~~~」なんて人も多いんじゃないでしょうか?

 そんな方々にも是非、新しいサムライを手にして欲しいと思っています。現代デュエマのエッセンスが詰まっていて、楽しいですよ。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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