DecemberとDismemberは似ている

こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。

気が付けばいつの間にやら12月。なんか一年に一回くらい来るんですよねこれ。法則性でもあるんですかね。

季節の変わり目として、私もさっそく体調を崩して前回の目玉焼きスープを飲むことになりました。皆様もお気を付けを。

というわけで、今回もやっていきましょうか。

この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。

それでは、今日のカードはこちら。

《Ultimate Tatsurion》

【 進化クリーチャー(進化V) 】
種族 アーマード・ドラゴン / ビーストフォーク / 文明 火/自然 / パワー24000 / コスト8

■進化V：自分の火のクリーチャーまたは自然のクリーチャーのいずれか２体を重ねた上に置く。
■ワールド・ブレイカー（このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする）
■ホールド・ナッシング・バック！ ：このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、自分の他のクリーチャーは、アンタップしているクリーチャーを攻撃でき、クリーチャーを攻撃中ブロックされない。

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謎BBPにて登場した、「Kaijudo」コラボカードですね。能力語名に「！」が入る割と珍しいカードでもあったりするんですが、まあいったんそれは置いといて。

今回のテーマは、カードゲームとしての「Kaijudo」。ボブの話は前回やったので、今度はみなさんも気になっているであろうこちらについてやっていきますね。

まずルールについては、5文明制などおおむね日本語版と同じ。「デッキ内の同名カードは3枚まで」となっているくらいですね。

カードプールは原則として向こうオリジナルですが、いわゆる基本カードについては日本版との相互互換がいっぱいあったりします。ザガーンとか。

で、ここからはデュエマとのカードの違いについて語っていくんですが……とりあえず、まずは実際のカードを提示して話していきましょうか。

というわけで、日本に来てないボブくんに来てもらいました。

まず注目したいのが、左上のコスト。Kaijudoではコストではなく「レベル」と呼称され、「レベルと同じだけのマナを支払うと使用できる」ということになっています。

次にテキスト欄。なんか見慣れない能力語がいっぱい並んでますね。実はKaijudoでは全てのクリーチャーの能力に固有の能力名がついており、より「そのクリーチャー特有の力や技である」ことがアピールされています。

もちろん複数のカードに渡って登場するようないわゆるキーワード能力（W・ブレイカーとかもそうですね）も存在しますが、これは原則基本的なものだけ。日本のように「新章突入とともに新キーワード能力が登場！」みたいなパターンはそんなに多くないわけですね。なんかガチンコ・ジャッジは導入されてたけど。

で、右側についてる☆がレアリティ。☆～☆☆☆☆☆まで存在し、日本でいうSRに相当する☆☆☆☆☆は銀枠加工されているのが特徴です。日本ではスーパーデッキ収録の廉価版という印象の強い銀枠ですが、向こうでは純粋にレアカードの証となっているんですね。

また、語っておきたいのが種族について。

イラストの多くが日本版からの流用ということでおおむね日本とほぼ同じ種族が存在するんですが、海外版に合わせて多くは名前が変わっています。

例えばエンジェル・コマンドは「Skyforce Champion」、デスパペットは「Evil Toy」……という具合ですね。

逆に「Angel Command」が向こうでは特殊な希少種族だったり、「Survivor」が専用種族だったりとちょっとややこしい点もあるんですが、まあそれはそれ。

もちろん「Corrupted」や「Void Spawn」、「Monarch」といったKaijudoのシナリオ的に新設された特殊種族なんかもいたりします。特に「Monarch」はデュエマの「五龍神」の能力の元ネタになったことでも話題になりましたね。

あと、命名規則フェチの人には残念なお知らせなんですがこちらのような種族ごとの命名ルールはそんなにありません。強いて言えばリヴァイアサンがみんな「King」か「Qween」ってついてることくらいですね。

他にも語れることはいろいろあるんですが、気になった方はこちらの翻訳版カードリストを眺めてみてくださいませ。思わぬカードが思わぬ効果になってたり、「お前ネームドキャラになったの！？」っていうカードがいたりしますので。

そんなわけで10個のパックや関連商品を送り出してきたTCGとなった「Kaijudo」ですが、3年の壁を超えられずにサービス終了が決定。

第10弾となる大型パック「Vortex」を最後に、Kaijudoのカードが印刷されることはありませんでした。

……そして数か月後。第11弾のセット「Eye of the Storm」が登場します。そこに収録されたのが、タツリオンの最後の姿こと《 Ultimate Tatsurion 》というわけです。

「10弾でサ終したんじゃなかったのかよ！」と思われる方も多いと思いますが、ここには一つからくりがありまして。

実はこの「Eye of the Storm」、オンライン版Kaijudoにのみ存在するセットなんですよ。

そう！デュエマですら実現していない完全オンライン化を成し遂げていたんですよこのゲーム！こっちもやってくれよ！デュエプレの方面じゃなくて！

そんなわけで、謎BBPにて《 Ultimate Tatsurion 》が実際の紙で印刷されたのはKaijudoにとっても悲願の達成だったと言えるでしょう。なんてったって、売り上げの都合で消えてしまった主人公の最強最後の姿が現実のものになったんですからね。

海外のKaijudoファンにもし出会うことがあれば、このカードをあげると喜ぶ……かもしれませんね。もっとも、サ終して久しいゲームに強い思いを持ち続けるファンを探すところから骨が折れそうですが。

♪カイ　ジュード　ドメキバー

というわけで、《 Ultimate Tatsurion 》でした。

ちなみに、DMwikiの「本国でリアルカードになってない」話は（記憶が正しければ）自分が編集した覚えがあります。

もし叶うならば、その時の自分に「能力語の最後の『！』抜けてんぞ！」と伝えておけばよかったです。

さて、次回予告のコーナーです。

弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。

というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。

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それでは、次の記事で。北白河でした。

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