はじめに
自分の動きを強めるのと同様、相手の動きを弱めるのもデュエマにおける勝利への近道。
相手の選択肢を狭め、徹底的に妨害を行うのがこの「青黒ハンデス」です。
相手をコントロールする感覚は、他のデッキではなかなか得られないものです。
1度使えばやみつきになる、そんな「青黒ハンデス」について解説します!
目次
「青黒ハンデス」のデッキレシピ
「青黒ハンデス」とは
「青黒ハンデス」は、相手の手札を減らして選択肢を奪い、自分は手札を増やしてリソース差をつけ、相手が動けないうちにクリーチャーを展開、十分な打点がそろったところで《本日のラッキーナンバー》を打ち抵抗できなくしてから一気に攻めるという、まさにコントロールのお手本といえるようなデッキです。
「青黒ハンデス」の回し方
①相手と手札の差をつける
序盤は相手の手札を減らして動きを弱めましょう。
2ターン目の動きとしては、《ウォズレックの審問》があれば打つべきですが、《ゴーストタッチ》をプレイすべきかどうかは状況によります。
スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)相手が手札を1枚捨てた時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
S・トリガー相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
出典:デュエルマスターズ
後攻であれば手札に多少余裕があるのでプレイしてよいのですが、先攻をとった場合、次のターンに使う《改造治療院》や《ブレインタッチ》がないのに打ってしまうと、逆にこちらの手札管理が厳しくなってしまいます。
相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。カードを1枚引く。
出典:デュエルマスターズ
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
出典:デュエルマスターズ
ハンデスは、相手がカードを使って手札が減った時に打つのが最も効果的であるということを覚えておいてください。
また、相手の手札も切れたけど自分の手札もなくなった、ではいけません。
適宜手札を増やすカードもプレイするようにしましょう。
前述した《改造治療院》、《ブレインタッチ》はハンデスを行いながらリソース差をつける強力なカードなので、ぜひとも3ターン目にプレイしたいです。
②メインカードで差を広げる
相手の動きに陰りが見えてきたらこちらの主力級カードを使い、優位を拡大しましょう。
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。各ターン、自分が1枚目の呪文を唱えた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
出典:デュエルマスターズ
《Wave ウェイブ》は、場に残るだけで場のリードを広げられるシステムクリーチャーです。
除去耐性は何もありませんが、手札破壊を行うデッキの特性上、このカードの場持ちはかなり良いです。
これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)相手のクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに出る。
出典:デュエルマスターズ
相手の手札を枯らしても、トップで引くカードだけはどうしようもありません。
そのリスクを最小まで下げてくれるのがこのカードです。
動けずにいる相手の切り札を、豊富な手札で処理しましょう。
S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)自分のターンの終わりに、カードを1枚引いてもよい。(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時とき、このD2フィールドを自分の墓地に置おく)Dスイッチ:相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、水のコスト7以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
出典:デュエルマスターズ
言わずと知れたD2フィールドの筆頭格。
このカードと《無修羅デジルムカデ》を展開できれば、相手の攻撃による逆転の目はほぼつぶせるといっても過言ではありません。
除去されにくいドローソースであることも素晴らしい点です。
③反撃を封じて攻め込む
このデッキは、相手の山札切れを狙う類のものではありません。
W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。
出典:デュエルマスターズ
ダイレクトアタックまで行うのに十分な打点がそろったら、脅威となりそうな
カードのコストを《本日のラッキーナンバー》で止めながら攻撃し、一気に勝負をつけます。
このカードはフィニッシュ時以外にも使えますが、相手のデッキタイプを熟知していないとその真価を発揮しないので、《本日のラッキーナンバー》を採用する場合、あらゆるデッキの動向を追うことが欠かせません。
適切なタイミングで適切な宣言ができるデュエマ博士を目指しましょう!
*《パーフェクトウォーター》を完璧に理解しよう!
自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)カードを1枚引く。GR召喚する。相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
出典:デュエルマスターズ
極めて強力なこのカードですが、このカードに関するルールについて誤解している方が少なからず見受けられます。
このカードは、最初にどの2つを使うのか宣言する必要があります。
2枚ドローしようと思ったけど、最初のドローでほしいカードが引けたからもう1つの効果はバウンスで、ということはできません。
また、上から書かれている順番に解決する必要があります。
相手の《無修羅デジルムカデ》を手札に戻してから、アンタップ状態でGRクリーチャーを出す、ということもできないので注意しましょう。
「青黒ハンデス」の強化方法
「青黒ハンデス」と相性の良いカード
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)各プレイヤーは、自身のマナゾーンのカードと手札をまるごと入れ替え、その後、マナゾーンのカードをすべてタップする。
出典:デュエルマスターズ
「魔天降臨」は、マナと手札を入れ替えるというビッグアクションを行うカードです。
デュエマは、マナがなければ始まりません。
相手の手札が尽きた状態でプレイすることができれば、勝負を決定づける一撃になります。
ただし、自分のマナもろくにない状態では相手との差をつけることにはならないので、このカードを使う場合は合わせてドローカードを少し採用するとよいです。
自分の水のクリーチャーはすべて、種族にマジック・コマンドを追加する。相手のターン中にこのクリーチャーが破壊される時、かわりに相手はカードを5枚引き、そのターン、このクリーチャーのパワーを+5000する。
出典:デュエルマスターズ
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。S級侵略 [宇宙]-水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、バトルゾーンまたは自分の手札にあるこのカードをその上に重ねてもよい)W・ブレイカーこのクリーチャーはブロックされない。このクリーチャーがシールドをブレイクする時、かわりに相手の山札の上から2枚を、持ち主の墓地に置く。
出典:デュエルマスターズ
《本日のラッキーナンバー》を使っても、相手のトリガーをケアしきれるか不安だ、という方もいるかもしれません。
そんな方に試していただきたいのが、《宇宙タコンチュ》と《S級宇宙アダムスキー》のコンボです。
このデッキは、《Wave ウェイブ》によって大量の水クリーチャーが並びます。
それらをコマンド化して《S級宇宙アダムスキー》に侵略させれば、1ターンで大量の山札を削ることができます。
極めてリスクの少ないフィニッシュルートなので、安全志向の方に特におすすめです!
自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、いずれかのプレイヤーの山札の上から1枚目を見る。その後、そのカードを持ち主の山札の一番下に置いてもよい。
出典:デュエルマスターズ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚、いずれかのプレイヤーの墓地から選び、持ち主の山札の一番上か一番下に置いてもよい。
出典:デュエルマスターズ
手札破壊デッキの負け筋として、手札は0にしたが、デッキトップから引かれたカードによって逆転された、というものがあります。
そのリスクをなくすのが相手の山札を操作するカードです。
手札が尽きてドローまでいじられては、ほぼほぼ詰みといって差し支えないでしょう。
「青黒ハンデス」の対策方法
ドローエンジンで手札を恒常的に増やす
城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) 自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引き、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。
出典:デュエルマスターズ
自分の魔導具呪文を唱えた時、唱えた後で墓地に置くかわりに、このフィールドの下に置いてカードを1枚引いてもよい。自分の魔導具呪文またはドルスザク呪文を唱えられなくする能力を無視する。無月の門99:自分のターンの終わりに、このフィールドの下に4枚以上カードがあれば、ゲーム中で一度、水のコスト99以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
出典:デュエルマスターズ
ブロッカーこのクリーチャーがバトルゾーンまたは自分のシールドゾーンに表向きであれば、自分の裁きの紋章を持つ呪文を唱えるコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。自分の裁きの紋章を持つ呪文を唱えた時、このクリーチャーがバトルゾーンまたは自分のシールドゾーンに表向きであれば、カードを1枚引いてもよい。このクリーチャーが破壊された時、自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
出典:デュエルマスターズ
いくら手札破壊を行っても、相手の手札が尽きない。
そんな状態は「青黒ハンデス」にとって地獄でしかありません。
手札を増やし続け、ハンデスを無効化しましょう。
何度も戻る!《斬隠蒼頭龍バイケン》
W・ブレイカー 相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。 自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。
出典:デュエルマスターズ
手札から捨てられると現れるマッドネスはハンデス対策として有名ですが、場に出たクリーチャーを丁寧に処理すればよいだけなので、ハンデス側からすると実はそれほどの痛手でもありません。
しかし、《斬隠蒼頭龍バイケン》だけは違います。
手札から捨てさせると、自身の効果で再び手札に戻ります。
この効果のせいで、任意ハンデス、ランダムハンデスを行うたびにこのカードが出てくる可能性があるのです。
手札にあるだけで強力な牽制となるので、ハンデスに悩んでいる方はぜひ使ってみてください。
また、バージョンが違うと《斬隠蒼頭龍バイケン》が複数手札にあることが相手にばれてしまい、ハンデスを無駄打ちしてくれなくなる可能性があるので、できればこのカードのバージョンは統一しましょう。
まとめ
「青黒ハンデス」は手札の重要性を再認識させてくれる強力なデッキです。
的確な状況判断が求められ、プレイ難度はやや高いものの、使いこなせば必ずあなたの力になってくれます。
あなたもこのデッキを使って、手札があることの愉悦を楽しんでみてください!
ライター:西川航平