はじめに
切札家から斬札家にバトンが託され、新たな時代を歩み始めたデュエル・マスターズ。
1枚でゲームをひっくり返してしまうようなカードは、長い長い歴史の中で幾つも生み出されてきました。
その中でも取り分け、文字通り破天荒なカード。《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》。
双極編の始まりと共に登場してから早4年。
呪文面に記された「各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンからバトルゾーンに出す。」という簡潔ながらあまりに豪快なその効果は、一部のプレイヤーの心を強烈に掴み続けています。
世界を見据えて進化し続けるデュエル・マスターズにおいて、サブプランとしてピン刺しされるのではなく、主役としてこのカードを輝かせる【轟破天】とは何か。
この記事では、そんな考察の末に行き着いた1つのデッキについて、僭越ながら解説させていただこうと思います。CSでベスト8に輝いたりGP2022にも持ち込んだ、ちゃんと強いデッキです。
最初に「そもそも【轟破天】ってどんなデッキ?」という疑問に軽く触れ、基盤となるオリジナル用構築に関する解説を書き連ねた後、それを発展させたアドバンス構築もオマケにお届けしてまいります。
どうぞ最後までご覧下さい。
(以下このカードそのものを指さない限り、クリーチャー面はオウ禍武斗、呪文面は轟破天と呼称します)
目次
【轟破天】の特徴
10マナを貯めて轟破天を詠唱、マナからの大量展開によるワンショットないし強固な行動ロックで〆。
■各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンからバトルゾーンに出す。これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない)
《轟破天九十九語》
一言でいえばそれだけのデッキです。
しかしそれだけのギミックの中に、これまで登場してきたクリーチャーの数だけ可能性が眠っています。
自分のクリーチャーを大量展開出来ることを最大限利用した【轟破天ユニバース】や、相手のクリーチャー展開を意に介さない【轟破天シャングリラ】。
絶対的なロック性能で相手の行動を許さない【轟破天ドラゴVANナイン】 。
「G・リンク時の効果は轟破天では無効化されない」というルールの穴を突き、神の威光を輝かせんとする【轟破天ヘヴィ・デス・メタル】等々……。
挙げればキリが無いほどに、コンセプトもフィニッシュ方法も様々です。クリーチャーを活かしたコンボなら、大抵の理想は叶えてしまえる力があります。
興味を持たれた方はぜひ、お手に取ってみて下さい。
あの頃は扱えなかったお気に入りのクリーチャーたちをたくさん出すだけでも、中々楽しいものですよ。
【轟破天】のデッキレシピ


デッキコンセプトは、「山札をギリギリまで削って轟破天を唱え、《水上第九院 シャコガイル》によるEXウィンを狙う」というシンプルなもの。
次項から採用カードの解説を行っていきます。
【轟破天】カード解説
まずはデッキの確定採用枠をご紹介。
デッキの確定採用枠


メインカード
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》

【ツインパクトカード】
種族グランセクト / 文明自然 / パワー14000 / コスト9
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■T・ブレイカー
■破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。
【呪文】
カード名:轟破天九十九語
文明:自然
コスト:10マナ
■各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンからバトルゾーンに出す。これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない)
このデッキタイプの主役。安くて強くて何でもできる、嵐を起こす素晴らしい1枚。確定2投。
轟破天によってマナから出てきたオウ禍武斗が、cipを無視して無防備に展開された相手クリーチャーにすぐさま攻撃。
破天九語によって、相手のシールドを9枚まとめて吹き飛ばす。1枚でコンボが完結している美しいカードです。
攻めが苛烈で守りの薄そうなデッキに対しては、轟破天による確実なフィニッシュが間に合わないと判断した段階で、オウ禍武斗で一気に勝負をかける方向にシフトできるのも魅力。
なるべくそうならないことが望ましいのですが、この判断を下す可能性は常に考えておきましょう。後から別の解法に気付いてしまった、なんてことの無いようお気を付け下さい。
このデッキでは前述の通り、主に「山札をギリギリまで削って轟破天を唱え、《水上第九院 シャコガイル》によるEXウィンを狙う」ことを目的として轟破天を唱えます。
《水上第九院 シャコガイル》

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー13000 / コスト9
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
■相手のターンのはじめに、カードを5枚引き、その後、自分の手札を3枚捨てる。
■自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。
フィニッシャー。試合中1枚は確実にアクセスしたいものの、フィニッシュ時以外にできる仕事がほとんど無いので2投。
轟破天を経由して場に出すことで出た時能力(以下cip)による山札回復を無視、そのままターンを返して即座に勝利。「【轟破天】のフィニッシャーと言えば?」という議論の中で、必ずと言っていいほど名前が挙がる強力なクリーチャーの1体です。
……確かに強力なクリーチャーではあるのですが。「フィニッシュ時以外にできる仕事がほとんど無い」という点がどうしても納得できず、私自身は【轟破天】のフィニッシャーとしての彼女の採用に懐疑的でした。
その辺りの話について詳しく考察している記事はこちらから(下記リンクから外部サイトにジャンプします。ご注意ください)。今ご覧いただいている記事の最下部にも同じリンクを掲載致しますので、お手隙の方は是非。
そんな私がそれでも今回、デッキの主軸に彼女を据えた理由。それは……。
《若き大長老 アプル》を擁する【アナカラ―ハンデス】が環境の最前線にいるためです。
《若き大長老 アプル》が相手の場にあれば、《水上第九院 シャコガイル》のcipは不発に終わります。言い換えれば、山札さえ削ってしまえばデッキトップからシャコガイルを引くだけで勝てるという状況が、現環境では十分発生し得るのです。
苛烈なハンデス対策に《斬隠蒼倒龍バイケン》の搭載まで許容されるような現代であれば、《水上第九院 シャコガイル》もある程度素出しして仕事ができるカードと判断しても良いはずです。
《悪撃縫合 ドルゲペイン》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / デーモン・コマンド / ジャイアント / 文明 水/闇/自然 / パワー5000+ / コスト6
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■マッハファイター
■パワード・ブレイカー
■自分のクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
■自分の墓地のカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
攻めも守りも秘伝もこなす、一人n役のすごいやつ。最低限2枚はデッキに欲しいカードですが、もう1枚搭載できれば世界が変わりそうなパワーを持っています。順を追ってその魅力の解説をば。
①攻めのドルゲペイン、攻めゲペイン
このカードをプレイできるようになる4~5ターン目というタイミングであれば、現環境なら何かしら小~中型のクリーチャーが相手の盤面にいるはずです。
そこに突撃しながら質の良いドローを行えるこのカードは、中継ぎとして適役。山札を掘り進めることがそのまま勝ちに繋がるコンセプトなおかげで、二重の意味で勝利を呼び込んでくれているわけですね。
攻撃時のドロー能力は、なんと味方全体に影響する常在型のもの。轟破天から出した直後にすぐさま山札を削ってくれるので、《水上第九院 シャコガイル》によるフィニッシュを強力にサポートしてくれます。
②守りのドルゲペイン、守ルゲペイン
G・ストライクがある程度搭載されているとは言え、防御カードの枚数がコントロールデッキとしては少々不安なこのデッキ。シンプルにシールドを増やしてくれるEXライフ能力の存在は、相当にありがたいものです。
《SSS級天災 デッドダムド》や《時空の禁断 レッドゾーンX/終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR》に侵略させて、疑似的に「EXライフではない=簡単に焼却されないシールド」を増やせるテクニックは必ず覚えておきましょう。
③秘伝のドルゲペイン、秘ルゲペイン
同じく確定枠に4枚フル搭載している《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》の存在が、《悪撃縫合 ドルゲペイン》というカードを真に輝かせています。
盤面をシバくついでに質の良いドロー&マナ加速+パワーマイナスを実行できるのは、あまりにも強力です。攻撃時の手札補充のおかげで、これだけやっても手札が減らないインチキさがまた堪りません。
《斬隠蒼頭龍バイケン》

【クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / シノビ / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
■自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。
最近大流行中の、テキストの書き方が強いやつ。2~3投。
手札に抱えておくだけで、相手のハンデスを強烈に妨害してくれます。相手のデッキにハンデスを仕掛けるカードが入っていそうなら、多少無理をしてでも手札にキープするのが吉です。
何なら公開領域に置くだけで、相手は常にこのカードの存在を意識せざるを得ないはず。フィニッシュまでの時間稼ぎに一役買ってくれます。
マッドネス能力によって場に出た時のバウンスは、好きなクリーチャーを対象に選べます。ハンデスに睨みを利かせるなら自分自身を、攻めに転ずる直前ならブロッカーやメタクリーチャーを退かしたりするのもアリですね。
防御ギミックとしてそこまでの強度があるわけではないですが、リソース確保が得意なこのデッキなら往年の《怒流牙 佐助の超人》とのコンビ採用もアリ寄りです。墓地に落ちたキーパーツをマナに戻す仕事もできてお得。
ニンジャ・ストライクに誘発するドロー能力もたま~に使うので忘れないようにしましょう。ギリギリ山札を削り切れなかった時、相手の攻撃に合わせて彼を出して山札を引き切る……というプレイがあったりなかったりします。
リソース確保カード
《フェアリー・Re:ライフ》《地龍神の魔陣》

【呪文】
文明自然 / コスト2
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

【 呪文 】
文明 水/自然 / コスト2
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。
説明いる?各4投。
現状の構築では無理をして2→4→6のマナカーブを描く必要はあまり無いので、基本は3ターン目にプレイするカードとして計上しておいても良いでしょう。
もちろん2ターン目に自然にプレイできたら素晴らしいですが、相手がハンデスをしてきそうな時に《斬隠蒼頭龍バイケン》をチャージしてまで焦らなくてもいいよね……というような温度感で。
山札をゴリゴリ削る都合上、最序盤に唱えた《地龍神の魔陣》でボトムに帰したカードを引くことになるタイミングはそこそこやってきます。余裕があれば手放したカードの順番を記憶しておきましょうね。
《天災 デドダム》

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
現代デュエル・マスターズにおいて、最早名前を聞かない日は無いと言っても過言ではないカード。4投。
この対面にはどうしてもマナに置かず最速で使いたい!というタイプのカードが大体闇文明を持っている関係で、地味~にマナに闇文明を置きにくいこのデッキ。
3ターン目にプレイしたら強力なのはもちろんなのですが、状況次第では《天災 デドダム》をマナに置いて2コスト帯のブースト呪文を唱えることも視野に入れておくと良いでしょう。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》

【 呪文 】
文明 水/闇/自然 / コスト5
■アタック・チャンス:水と闇と自然を持つディスペクター(自分の水と闇と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚を見る。その中から2枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を手札に加える。
■相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、自分のマナゾーンのカード1枚につき、そのクリーチャーのパワーを-1000する。
ビッグマナ革命。こんなカードの存在を壊れずに受け止めるデュエル・マスターズの懐深さに感服するばかり。4投。
5マナから7マナへの確実なアプローチ&8マナへのジャンプアップ、質の良い手札&マナ補充、序盤から終盤までいつでも強力なマナ数参照火力……。
本当に書いてあることの全てが強力です。《天災 デドダム》よりもよっぽど、デッキをアナカラ―に寄せる原因足り得ます。
前述の通り、《悪撃縫合 ドルゲペイン》との相性の良さは格別です。手札にセットで抱えることができたなら、アタック・チャンスで唱えに行く方が基本的にお得でしょう。
相手の手札に《流星のガイアッシュ・カイザー》がありそうな場合は、大人しく5マナを払って唱えましょう。次のターンには確実に《ロスト・Re:ソウル》を唱えられる7マナまで足を伸ばせるのですからね。
その他採用カード
ここからは、確定枠ではない採用カードたちをさっくりご紹介。紹介順が早いものほど、優先度が高いイメージです。
《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》

【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 自然 / コスト4
<バズレンダ>[無色(2)](この呪文のコストを支払う時、追加で[無色(2)]を好きな回数支払ってもよい。そのBR能力を1回と、追加で[無色(2)]支払った回数、使う)
BR-自分の山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
ビッグマナ革命Part2。ほぼほぼ確定枠。3~4枚搭載できるとめちゃくちゃ楽にゲームプランを組み立てられます。
「2ブースト+任意のカードをマナ回収」という単純に強力なパッケージを、マナがあればあるだけ繰り返せるこの呪文。4マナで実質1ブースト1ドロー、8マナで実質3ブースト3ドロー……。弱いはずがありません。
序盤は次の動きを組み立てやすくする初動として、中~終盤は山札掘削&リソース確保手段として。デッキの潤滑油としてバリバリ働いてくれます。
《ロスト・Re:ソウル》《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト7
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■相手は自身の手札をすべて捨てる。

【 ツインパクトカード 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 光/水 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、相手のクリーチャーはすべて攻撃できない。
■相手が呪文を唱えた時、自分はカードを2枚引いてもよい。
【呪文】
カード名:アイド・ワイズ・シャッター
文明:光
コスト:4マナ
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
このデッキが最初に目指すべき地点。これらのカードにアクセスするために、3→5→7のマナカーブを強く意識してデッキを組んでいます。枚数配分はお好みで。
真っ当に攻撃して勝負を決めに来るようなデッキなら、5ターン目にこれらのカードをプレイすれば相当困ってくれるはず。真っ当ではない速度で勝負を終わらせに来るデッキには泣いて許しを請いましょう
余程余裕の無い状況じゃない限り、1ターンは命を繋いでくれることでしょう。どちらもついでのように防御ギミックを備えてくれているのがありがたいですね。
《SSS級天災 デッドダムド》

【進化クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / S級侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー11000 / コスト8
■進化:自分の水、闇、または自然いずれかのクリーチャー1体の上に置く。
■SSS級侵略 [天災]:水、闇、または自然のコマンド(自分の水、闇、または自然のコマンドが攻撃する時、バトルゾーン、自分の手札、墓地、マナゾーンにあるこのカードをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを別のクリーチャーの上に重ねた時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地かマナゾーンに置く、または手札に戻す。
侵略条件の緩さに対してスペックが恐ろしすぎる。2~3投。

相手プレイヤーを攻撃して勝つコンセプトではない点、マッハファイター持ちのコマンドが《悪撃縫合 ドルゲペイン》しかいない点から、攻めっ気のある運用はほとんど行いません。
このデッキでは「《悪撃縫合 ドルゲペイン》に侵略することで、EXライフシールドを焼却されにくいシールドに置き換える」という目的で運用することが一番多くなると思います。
気楽にマナに置ける3色土地として運用できるのも良いですね。マナから侵略を行う頃には、1マナ欠けた程度では揺るがない程度のリソース確保もできているはずですし。
《怒流牙 佐助の超人》

【クリーチャー 】
種族 ジャイアント / アースイーター / シノビ / 文明 水/自然 / パワー3000 / コスト4
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
令和も4年という時に、まさか大真面目に往年の「佐助バイケン」パッケージに頼ることになろうとは。2投。
相手ターン中であればいかなる方法でディスカードされてもマッドネス能力が反応する《斬隠蒼頭龍バイケン》を、ニンジャ・ストライクで場に出たこのクリーチャーが引きずり出す。2枚要求コンボながら、防ぎにくい防御手段として長年愛されてきたギミックです。
現状墓地のカードを回収する術をデッキに搭載していないので、手札から零れ落ちた必要牌はこのカードでマナに戻してから回収する他ありません。
他に上手くハマるカードを見つけられなかった点、どうせ手札に抱え続ける想定の《斬隠蒼頭龍バイケン》に別の仕事を与えたかった点から採用に。
《魔王の傲慢》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト4
■スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にS能力を与える)
■相手のアンタップしているクリーチャーを1体破壊する。
■S-相手は、バトルゾーンまたは手札にある自身のカードを合計7枚選び、墓地に置く。
一番怪しい。環境によって適宜変えていきましょう、な調整枠。
- 不足しがちな闇単色のカードで
- メインギミックだけでは太刀打ちできないようなデッキタイプにワンチャン作れるような防御手段で
- 最悪手打ちしてもまあまあ仕事をしてくれる
……という浅ましいオーダーを叶えようと搭載。現在ブイブイ言わせている【アポロヌス】に対する、わずかばかりの反抗心です。
気兼ねなくマナに置ける闇単色カードであること、轟破天を唱える直前にギリギリ使えそうな4コストのメタ焼きカードとしての活躍が期待できそうなことから採用してはいますが……。
ほとんど【アポロヌス】にしか刺さらないようなカードでありながら、仮に刺したとて確実にカウンターできるとも限らない現状を鑑みるに、もっと汎用的な防御手段を搭載する方がベターな気がします。
【轟破天】デッキの回し方
①戦闘準備!目指す動きは3→5→7
いわゆるビッグマナタイプなこのデッキ、マナを伸ばさない事には何も始まりません。豊富なブーストカードを用いて、一刻も早く7マナ域までの到達を目指しましょう。
ゲーム終盤にしか使用しないフィニッシャー達は、早々にマナに逃がしてしまいましょう。どうせ後々何らかのマナ回収カードで拾えますからね。
こちらの手の内を晒すリスクより、これらのカードがハンデスの魔の手にかかるリスクを避ける方がベターです。 最速で轟破天を唱えたところで、《水上第九院 シャコガイル》によるフィニッシュには届き得ないはずですし。
②掘削&妨害!リソース差を付けゲームを掌握
6~7マナまでブーストできたら、《悪撃縫合 ドルゲペイン》と《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》で盤面を荒らしまわったり、《ロスト・Re:ソウル》《メヂカラ・コバルト・カイザー》で相手に渋い顔をさせまくったりしましょう。
この辺りから、自分の山札の残り枚数やお互いのマナゾーンにあるクリーチャーの情報について意識していくと良いですね。
- あと何枚まで山札を掘り進んで良いのか?何枚掘り進めなければいけないのか?
- 手持ちのリソース確保カードでどれくらい山札が削れるのか?非公開領域にリソース確保カードはどれくらい眠っているのか?
- 《水上第九院 シャコガイル》と《悪撃縫合 ドルゲペイン》は何枚自分のマナに置けているか(=轟破天を唱えた後に何枚山札を削ることができそうか)?
- 相手のマナゾーンに《悪撃縫合 ドルゲペイン》のマッハファイターを咎めるような常在能力持ちクリーチャーはいるか?
余裕のあるうちにこういった情報を咀嚼しておくことで、スムーズなプレイを目指せるはずです。制限時間切れの末両者敗北……なんて結末が一番しょうもないですからね。
③クライマックス!山の底から勝利を掴め
十分に山札を掘削できたらいよいよクライマックス!轟破天から《水上第九院 シャコガイル》を踏み倒し、そのままターンを返してEXウィンを狙います。
轟破天の処理後に山札の枚数が残り5(or10)枚になっていない場合は、《悪撃縫合 ドルゲペイン》のアタックトリガーや《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》の無償詠唱で無理矢理山札を掘りに行きましょう。
「ど~しても山札を削り切れない、けど轟破天を唱えるしか道が無い……」という状況に陥ることも珍しくないと思います。そうなってしまったら大体ヤケクソオウ禍武斗破天九語でボコスカ殴る羽目になると思うのですが。
轟破天で出した《斬隠蒼頭龍バイケン》が生きているうちに《怒流牙 佐助の超人》のニンジャ・ストライクを発動させることで、ほんのりドローを加速させられることも覚えておくと、思わぬ勝利を拾えるかもしれませんね。
【轟破天】の調整案
この項では、諸々の理由で現在の構築から抜け落ちてしまった【轟破天】と好相性なカード達と、それらを使った戦略をご紹介。
《奇天烈 シャッフ》

【 クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者 / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
使われて嫌なカードなら、先にこっちが使ってしまおう。《魔王の傲慢》が入るまでは3枚ほど搭載していました。
現環境には、特定の呪文を止め続けられることで足が止まるタイプのデッキがそこそこな数存在します。というか【ゼーロベン】あたりはこいつを3枚くらい搭載しないと、まともに遊ばせてもらえません。
展開された盤面に睨みを利かせるだけでも相当に強力なので、どうにか席を用意してあげたいカードです。
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》

【 ツインパクトカード 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 自然 / パワー9000 / コスト7
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
【呪文】
カード名:お清めシャラップ
文明:自然
コスト:3マナ
■自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■カードを1枚以上、いずれかのプレイヤーの墓地から選んでもよい。そのプレイヤーは、それらを自身の山札に加えてシャッフルする。
社会インフラ。2~3枚入れたい枠。
初動と墓地メタを兼ねる優秀な呪文面だけでも、環境次第ではかなり採用圏内になるのですが。このデッキにおいては、クリーチャー面の相性もすこぶる良好です。
《悪撃縫合 ドルゲペイン》の攻撃時のドロー能力は、自分のクリーチャー全てに影響する常在型のもの。轟破天で一緒に出してあげれば、攻撃時の1ブーストと合わせて3枚も山を掘り進めてくれるのです。
初動として呪文面を使用した後、墓地に落ちたこのカードを《怒流牙 佐助の超人》でマナに置いてフィニッシュ時に再利用……という動きも強力です。嗚呼心地良きコンボ感。
《フェアリー・ソング》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト4
■自分の山札の上から2枚を、タップしてマナゾーンに置く。
シンプル・イズ・ザ・ベスト。できることなら4枚積みたい。
2→4→7のムーブで4ターン目に7コストの妨害カード達をプレイできたら、それはそれは快いゲーム体験ができるはずなんですよ。現状でもめちゃくちゃ上振れれば可能な動きではあるんですが。
ガードをこれ以上下げたくなかったこと、序盤に引けないとどうしても強く使えないことから採用見送りに。引きに自信のある方はお試しください。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト4
■相手は自身の手札を見せ、その中の多色カードをすべて捨てる。
【邪王門】絶対許さないマシーン。7コストの妨害カード達から枠を少し譲ってもらう形で採用することになるはず。
「ハマれば強い、ハマらなければ弱い」という概念が凝り固まったような呪文です。環境次第では《ロスト・Re:ソウル》より優先して搭載することになるかも?
【轟破天】VS環境デッキ
この項では、今回紹介したデッキで環境に蔓延るデッキと戦う際のポイントを、ざっくり解説していきます。
・【邪王門】
キーカード:《ロスト・Re:ソウル》《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》《斬隠蒼頭龍バイケン》
有利めな対面。《水上第九院 シャコガイル》によるフィニッシュを狙えないような速度でゲームが進んでいくので、普通に殴って勝つことを目指します。
とにかく7マナ域に足を伸ばして、《ロスト・Re:ソウル》の早期プレイを目指すのが吉です。《メヂカラ・コバルト・カイザー》もブッ刺さります。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》で盤面を細かく処理しながら、攻勢に入られる前に《怒流牙 佐助の超人》《斬隠蒼頭龍バイケン》を探しに行ってカウンターを狙いましょう。
・【ハンデス】
キーカード:《斬隠蒼頭龍バイケン》《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》《水上第九院 シャコガイル》
とにもかくにも《斬隠蒼頭龍バイケン》を手札に引き込むところから全てが始まります。ロングゲームになりがちな対面なので、《斬隠蒼頭龍バイケン》をキープするためにブーストを遅らせる動きも十分アリです。
この対面におけるもう一つのカギは《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》です。《若き大長老 アプル》がいない時にはマナ+手札補充カードとして、いる時にはインチキ加速装置として運用していきます。
マナを伸ばせば伸ばすほど、除去カード+轟破天や《水上第九院 シャコガイル》の同時プレイがやりやすくなるはず。トップ解決力は高めなデッキなので、恐れずマナをじゃんじゃか伸ばしていきましょう。
・【アポロヌス】
キーカード:《魔王の傲慢》《怒流牙 佐助の超人》《悪撃縫合 ドルゲペイン》
《魔王の傲慢》が埋まってるかどうかのお祈りゲー。最初から切り捨てた方が心持ち楽な対面だとは思います。
《怒流牙 佐助の超人》のニンジャ・ストライクが使えるようになる5マナ域までギリッギリ間に合うかもしれないので、《斬隠蒼頭龍バイケン》共々なんとかして抱えておきましょう。
後は《悪撃縫合 ドルゲペイン》でシールドを増やしながら……こう……いい感じに。はい。
アドバンス版【轟破天】の解説
この項では、ここまで紹介してきたコンセプトをベースとして、アドバンスフォーマット用に改造したデッキをご紹介。
アドバンス版【轟破天】デッキ


……「《水上第九院 シャコガイル》のデッキなのに山札を5枚増やしてんのおかしくね?」という皆様の声が執筆中にさえ聞こえてきそうです。いやこうなっちゃったんですよほんと。マジで。
新たに採用したカードの解説
ここからは上述のデッキにて新たに採用したカードについてさっくり解説をば。
《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》《インフェル星樹》

【 禁断の鼓動 】
文明 火 / コスト99
■この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
■この鼓動はバトルゾーンを離れない。
■禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)
【解放後】
カード名:伝説の禁断 ドキンダムX
カードの種類:禁断クリーチャー
文明:火
種族:-
パワー:99999
コスト:99マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
■コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / レクスターズ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト5
■G・ストライク
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、バトルゾーンにある、クリーチャーではないカードを2枚まで選ぶ。それらを持ち主のマナゾーンにタップして置く。
■バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれた時、カードを1枚引く。
このデッキをアドバンス構築にする理由。このパッケージの強力さは、皆様も【ガイアッシュ覇道】の活躍で耳にしていることでしょう。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》と合わせて5→8に繋がるカードが8投できるとなれば、7コスト域への到達に心血を注ぐコンセプトのデッキとしては無視しないわけにはいかないわけで。
一息に《インフェル星樹》を2体場に出せる《生命と大地と轟破の決断》も、こうなってくると必要でしょうね。
殺人的なリソース確保力のおかげで、10マナどころか15マナ程度まではあっという間に足を伸ばせてしまえます。山札が5枚増えた程度では、逆に山札切れの恐怖を感じることだってあるレベルです。
《インフェル星樹》召喚で禁断解放→メタクリーチャー全封印→安全に轟破天フィニッシュ……というプランを視野に入れられるのも素晴らしいですね。
「フィニッシュパーツが盾に落ちたら相当辛いのに、禁断まで搭載したら流石にしんどいんじゃないの?」という内なる不安は、「めちゃくちゃ山札掘れるしそれぞれ1枚でも発見できれば良いからヨシ!」という自信とどうせある程度は上振れ狙わないとしんどいテーマだからという諦観で吹き飛ばしてしまいましょう。
《最終龍覇 ボロフ》《邪帝斧 ボアロアックス/邪帝遺跡 ボアロバゴス/我臥牙 ヴェロキボアロス》

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / ファンキー・ナイトメア / ドラグナー / 文明 闇 / パワー3000 / コスト7
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、カードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する

(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 自然 / コスト4
■このウエポンをバトルゾーンに出した時またはこれを装備したクリーチャーが攻撃する時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
【龍解後】
カード名:邪帝遺跡 ボアロパゴス
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:自然
コスト:7マナ
マナ:-
■クリーチャーを自分の手札から召喚した時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が30以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
【龍解後】
カード名:我臥牙 ヴェロキボアロス
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:自然
種族:ジュラシック・コマンド・ドラゴン
パワー:15000
コスト:10マナ
マナ:-
■自分の手札からクリーチャーを召喚した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
これまた最近話題のコンビ。トリガーで《インフェル星樹》出せたらそりゃ強いよね、ということで採用。
現状の構築では唯一の墓地回収能力持ちクリーチャー。デッキの滑らかさ、カウンター性能を地味ながら確実に引き上げてくれます。
《邪帝斧 ボアロアックス》の採用はマストですが、他のドラグハートについてはお好みで。
《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX》《時空の禁断 レッドゾーンX/終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR》

【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 光 / パワー12000 / コスト6
■進化:光のクリーチャー1体の上に置く。
■P侵略:自分の光の、サイキックではないコマンドが攻撃する時、自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、超次元ゾーンに置き、その後、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
【裏面】
カード名:蒼き覚醒 ドギラゴンX
カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:水/闇文明
種族:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団
パワー:13000
コスト:8マナ
■P革命チェンジ:自分の闇または水のコスト5以上の、サイキックではないドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨てる。
■自分の手札を捨てた時、次の自分のターンのはじめまで、自分の他の多色クリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。

【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / イニシャルズX / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8
■進化:闇のクリーチャー1体の上に置く。
■P侵略:自分の闇の、コスト5以上の、サイキックではないコマンドが攻撃する時、自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーをその上に置いてもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを、進化ではないクリーチャーの上に置いた時、自分の手札を1枚捨てる。その後、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。
■メテオバーン覚醒:自分のターンのはじめに、このクリーチャーの下にあるカードをすべて墓地に置き、その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
【覚醒後】
カード名:終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR
カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:闇
種族:ソニック・コマンド/侵略者/イニシャルズX
パワー:15000
コスト:12マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。
▶相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
急に出てきて打点を増やしていく者達。それぞれ最低1枚は採用したいところです。
前者は《斬隠蒼頭龍バイケン》《最終龍覇 ボロフ》の打点増強役として、後者は《悪撃縫合 ドルゲペイン》のEXライフシールドを(ほぼ)通常のシールドに書き換えつつ盤面を処理する役として主に働いてもらいます。
高速でゲームが進むアドバンスフォーマットの中では、早々に轟破天でのフィニッシュを諦めなければいけない試合も多々あることでしょう。そうした場面で無から打点を補強してくれる彼らの存在は、相当ありがたいものです。
おわりに
現代デュエル・マスターズのカードパワーをふんだんに取り入れながら、環境に立ち向かうために構築した【轟破天】の解説を行って参りました。
どんな試合も必ず勝ちたい。そんな方には、諸手を挙げてオススメできるデッキテーマではありません。
いわゆるTier1デッキには、背伸びしたってなれないでしょう。どうあっても"地雷デッキ"の枠からは飛び出せません。
しかしそのカッコいい能力、イラスト、フレーバー。熱狂的なファンを生むこのカード、競技シーンにも爪痕を残せるだけのポテンシャルは間違いなく備わっています。
この記事から、少しでもあなたに【轟破天】の魅力が伝わったことを祈って。最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
お相手は村民まんじゅうでした。
オマケ:お得なリンク集
本記事中で紹介した拙作のリンクを再掲。
世間に渦巻く面白みの無き意識を、どうにか変えようとした長話の記録です。
今回は環境に合わせて《水上第九院 シャコガイル》をフィニッシャーに据えましたが、心の底ではやっぱりコンセプトに不安を感じている自分がいます。《終末縫合王 ミカドレオ》と《完全不明》ばかりを出して暮らしていたい……。
ブログ中では、他にも《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》に関する考察を様々に述べ散らかしています。ぜひご覧ください。