お~っほっほっほっほ!ついにこの日がやってきましたわ!

はじめに
ごきげんよう。一年ぶりにお目にかかりましたわね。
わたくし総資産5000兆円のスーパーお嬢様、起源院 神子と申しますの。庶民の皆様はいかがお過ごしかしら?
このへんの時期の恒例として、わたくしまたまた帰ってまいりましたわ!最終目標は私自身を春の季語として認めさせることですの。こんなおいしい場ですのに、なんでわたくし以外誰もこの枠やろうとしないのかしら?
というわけで、今回わたくしが解説させていただくのは……例年通り、この世で最も強く美しい神々のデッキこと【起源神】ですわ!今回も例によって六神全てを使用する純正タイプをやっていきますわよ!
知らない方はいらっしゃらないでしょうけど念のためにざっくり説明しておくと、TCG業界を見渡しても唯一無二の六体合体ギミックとシールドと墓地をテクニカルに操るプレイングが特徴のとっても楽しいデッキですわ。
物理的に二度と再録がなさそうなカードをしこたま使うことから、いつであっても今揃えるのがどう考えても一番お得ですわよ!供給が途絶えたカードは、わずかでも需要があれば原則無限に値上がっていくのが定説ですの!
それではさっそく解説行きますわよ!ライターに心にもないことを言わせなくて済むようになった偉大な発明たるバナーを見てから進んでみてくださいまし!
目次
【起源神】の特徴ですわ
このデッキの特徴といえば、何といってもその物理的なインパクトですわ!2×3の特大のサイズは、あの《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》や《 零龍 》にすら引けを取りませんの。
また、シールド暴発とトリガー化をテクニカルに使いこなしながら神を完成させていく過程には、他のデッキでは絶対に味わえない楽しみがありますわ。
時には運に天を任せながらも六体神を完成させたときの達成感は格別ですわよ!
最近ではより確実に六体神を揃える手段が増えてきましたから、堅実派の庶民の皆様にもおすすめですわ!本当に堅実派なら六体神を揃えるよりもっと確実に勝つ手段がある?お黙りなさいまし!
このデッキが終わったデッキだとか始まるのを待ってるデッキだとかうだうだ言ってる庶民の方もおられるようですけど、そんなこと知ったこっちゃありませんわ!
わたくしの想いは、「わたくしが大好きなこのデッキの楽しさをただただ皆様に味わってもらいたい」。それだけですの。
どうか終わりまでわたくしにお付き合いくださると幸いですわ。
【起源神】デッキレシピですわ
さっそくデッキレシピに入っていきますわ。
後述するように、このデッキは最低六体の起源神を必要とするデッキですわ。
ということは、必須枠もそれだけ多数存在するということに他なりませんの。
具体的には……普通にやるならこれくらいが必須枠になりますわ!
デッキの確定枠と自由枠ですわ


もうデッキの4割が埋まってますけれども、これがデッキとして成立するほとんど極限まで削った形ですわ。「元からデッキとして成立してない」って言われたら泣いちゃいますわ。
……毎年見てらっしゃる方、何か気付いたことはあるんじゃなくって?そう!《 プロジェクト・ゴッド 》や《 ゴッド・ゲート 》をはじめとする起源神パーツ以外のカードが必須枠から抜けましたの!
もちろんどちらもデッキと噛み合っためちゃつよカードであるのは確かですけれど、それを押しのけられるくらいに強いカードが激増してついに取捨選択の必要が出てきたんですの!
つまり、このデッキにおいても「やりたい方針に合わせて、シナジーのあるカードを選んで40枚に収めていく」という他の普通のデッキがやってきた行為が必要になったんですのよ!それまでどうやってたんですのこのデッキ……!?
今回はどちらもフル搭載するんですけれども、固定枠の概念が薄れつつあるのは絶対に覚えておきたいですわね。
ここから残りの枠を埋めていくのですが、覚えておいてもらいたいことがふたつございますわ。
一つは「起源神パーツやそれを揃えるためのキーパーツ以外は、できるだけ自分のターンの終わりにめくれてうれしいトリガーを優先すると捗る」。
このデッキはターンの終わりのシールド回収を軸に戦うデッキですわ。
例えばこのタイミングで《 ホーリー・スパーク 》がめくれてもすぐにアンタップされて意味がありませんわよね?それなら、単純な除去カードや何らかのおまけのあるカードを採用したほうがいいという理論ですわ。
このデッキのトリガーは防御手段であると同時に、自分から盤面に干渉する貴重な手段であることを肝に銘じてカードを選んでいくと捗りますわよ。
そしてもう一つは、「起源神パーツとの相性だけでなく、サポートカード同士の相性もしっかり考える」。
まず前提として、このデッキは枠の約半分を単独ではほぼ何もしないパーツで埋めるデッキですわ。つまり、普通にやると何をどうやってもディスシナジーが発生しますの。
それならば、構築の自由が効く「デッキのもう半分」は細心の注意を払って上手く動くようにしてあげる必要がある……というのはお判りいただけると思いますわ。
事前に「こうやって六体神を揃えて、それまでこうやって生き延びる」というデッキの詳細なコンセプトを定めながらやると捗りますわよ。
というわけで、完成したデッキがこちらですわ。採用カードの詳しい説明は、おいおいやっていきますわね。


【起源神】カード解説ですわ
さて。このデッキのカギとなるカードの解説ですわ。
このデッキでまず詳細なテキストを知っておくべきカードは6種類。あとのカードはいかにしてこの6種を介護するかだけを考えて搭載されておりますの。
基幹パーツですわ
《 起源神ニュートロン 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 闇 / パワー3000+ / コスト3
■G・リンク《 起源神レプトン 》の左横、《 起源神クォーク 》の右横、または《 神核アトム 》の下側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
■このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。
このデッキの初動にして、最も重要なパーツですわ。3ターン目を初動と言っていいかどうかは評価が分かれるところですけれども、サンプルレシピには物理的に2マナ以下のカードが入ってないからこれは初動以外の何者でもありませんの。
リンクまでは3マナ3000バニラという目を覆いたくなるスペックですけれども、《 起源神レプトン 》とリンクすれば毎ターンの暴発で連鎖的に展開していけますわ。
このムーブがあるからこその【起源神】というデッキですから、4枚から減らすパターンはよほどのことがない限り考えられませんわね。
《 起源神レプトン 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 光 / パワー2000+ / コスト4
■G・リンク《 起源神ニュートロン 》の右横、または《 起源神プロトン 》の下側。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分の手札に加えた、名前に《起源神》とあるシールドカードはすべて「S・トリガー」を得る。
このデッキで二番目に重要なパーツですわ。全ての《起源神》がトリガーになる効果は前述の《 起源神ニュートロン 》の暴発と合わせて気持ちよく展開ができますわよ。
そうでなくてもただでさえ自分から盾を減らしまくるこのデッキにカウンターの可能性をくれる、是が非でも最速でリンクしたい一枚ですわ。
これも四枚から減らすビジョンはあんまり見えませんの。
ちなみに《 神核アトム 》は名前に《起源神》とついてないので対象外ですわ。今からでも《起源神核アトム》に改名しませんこと?
《 起源神クォーク 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 水 / パワー3000+ / コスト4
■G・リンク《 起源神ニュートロン 》の左横、または《 起源神エレクトロン 》の下側。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、そのターン自分が手札に加えたシールド1枚につきカードを1枚引いてもよい。
変則的なドローソースとなる起源神パーツですわ。
ちょっと優先度は落ちますけど、これも可能な限り早く《 起源神ニュートロン 》とリンクしたい一枚ですわ。要するにあちらの暴発に1ドローのおまけがついてくる、という形ですわね。
一枚でも早くキーパーツを揃えたいこのデッキなら、この手のドローはいくらでも欲しいところですわね。後述する《 起源神エレクトロン 》との相性もすこぶる良好ですの。
《 起源神エレクトロン 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 水 / パワー4000+ / コスト5
■ブロッカー
■自分がカードを引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
■G・リンク《 神核アトム 》の左横、または《 起源神クォーク 》の上側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
全てのドローを《 エマージェンシー・タイフーン 》に置換するがごとき派手な効果を持つ起源神パーツですわ。
おおむね手札には腐ったトリガーやダブった起源神パーツが溜まってるでしょうから、捨てるカードに困ることもありませんの。
ここで落とした起源神パーツは、(《 起源神プロトン 》以外は)後述の《 神核アトム 》で引っ張ってこれるので無駄がありませんわ。また、効果はリンクしてなくても有効なのも魅力ですわね。
ちゃっかりブロッカーがついてるのもとっても重要で、リンクすることで高パワーブロッカーを用意することができますわ。
自分から盾を減らすデッキですもの、守りはいくら硬くても困りませんわ。一部のカードで参照することもありましてよ。
《 起源神プロトン 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 光 / パワー5000+ / コスト6
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに加える。
■G・リンク《 神核アトム 》の右横、または《 起源神レプトン 》の上側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
■このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
このデッキで喉から手が出るほど欲しい、追加のシールドをもたらしてくれる起源神パーツですわ。単発効果とはいえ、あって困るものではありませんわ。
《 神核アトム 》で蘇生不可なコストといい効果の地味さといい、公式による「【起源神】が環境で暴れすぎないように」という綿密な調整が感じられる一枚ですわ。
実際にはこれが5コストだろうと毎ターン誘発だろうと全然大丈夫だったことは歴史が語っておりますわね。今からでもそうなりませんこと?
《 神核アトム 》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 闇 / パワー9000+ / コスト9
■G・ゼロ - バトルゾーンにこのクリーチャーがリンクできる、カードが5枚リンクしている自分のゴッドがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■G・リンク《 起源神プロトン 》の左横、《 起源神エレクトロン 》の右横、または《 起源神ニュートロン 》の上側。
このデッキのゴール地点ですわ!
五枚の起源神を揃えると、G・ゼロで降臨できる起源神の核と呼べる存在ですの!……とはいえ、この効果で出すパターンよりだいたい踏み倒されて出てくるんですけれども。
攻撃時に、コストがこのカードに含まれているカードの枚数より小さい相手生物を一掃し、同コストの生物を全蘇生するというド派手な効果を持っていますわ!まさに神!
重要なのが、「以下」ではなく、「より小さい」であることですわ。
「六体神が成立していればコスト5が射程圏内に入る」と覚えておくといいですわよ。
あと、六体神が成立すると4打点になりますわ。そこまでやるなら5打点でゲームを決めさせてくれてもよかったんじゃありませんこと?
このへんにも公式による綿密な調整が伺えますわね。実際には「以下」や5打点でも何の問題もないという事実は、歴史が語っておりますわ。
以上の六体神をリンクさせていくのが、このデッキの大きな目的ですわ。
リンクサポートパーツですわ
そして、それを全力でサポートしてくれるのがこちらの面々ですの。
《 プロジェクト・ゴッド 》

【 呪文 】
文明 水 / コスト4
■自分の山札の上から5枚を墓地に置く。
その中にゴッドがあり、バトルゾーンにある自分のゴッドとリンクできるなら、そのカードをバトルゾーンに出してリンクしてもよい。
山札の上五枚からリンクできるゴッドを自在に踏み倒す、まさにこのデッキのためにあるような呪文ですわ!
ハズレのカードが墓地に落ちるのも、《 神核アトム 》や《 忍蛇の聖沌 c0br4 》であとで釣ってこれてお得ですわね。
今回の構築では、「このカードを一回は使いたい」「でも二回以上使うと山札切れが怖い」という思想でやっておりますわ。使いすぎにはご注意ですわよ!
注意しておきたいのが、バトルゾーンに出せるのは「唱えた時点でバトルゾーンにあるゴッドにリンクできるカード」だけということですわ。
要するに、《 起源神ニュートロン 》しか出ていない状況からはどうやっても《 起源神エレクトロン 》《 起源神プロトン 》は出せない、ということですわね。
連鎖的に出していけたらとっても強かったんですけれども、こればっかりは仕方ありませんの。開発の方が見ておられたら、こっそりテキストと裁定を変更して頂ければうれしいですわ。
《 ゴッド・ゲート 》

【 呪文 】
文明 水 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト9以下のゴッドを1体出してもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、そのゴッドにリンクできるゴッドを1体、自分の手札からコストを支払わずに召喚してもよい。
トリガーでトップ5枚から任意のゴッドを繰り出したうえで、手札にあるパーツをそこにリンクできるカードですわ。
相手の攻撃からカウンターでゴッドを用意したり、《 起源神ニュートロン 》の暴発から踏み倒せたりとこれまた願ったり叶ったりですの。まさにこのデッキのためにあるような呪文ですわ!(2回目)
……なのですけれども、このデッキは常に手札がカツカツになりがちですので、手札からのリンクのほうは「使えたらラッキー」程度ですわ。
今回は4積みですけれど、「確定」というほどではないことには気を付けていただきたいですわね。何らかの手札補充ギミックを搭載する構築ならよりいい動きをしてくれましてよ。
ちなみに、《 プロジェクト・ゴッド 》と違って踏み倒しのタイミングが分かれているのは絶対に覚えておかないといけないポイントですわ。
初回の踏み倒しでリンクを行えば、2回目の踏み倒し対象の「そのゴッドにリンクできるゴッド」はリンク後の形とリンクしていれば出せますの。別に初回で踏み倒したゴッドの上下左右でなければならないというわけではないのは、覚えておいてくださいまし。
サポーターのみなさまですわ
《絶望神サガ》

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 水/闇 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、自分の墓地にクリーチャーが3体以上あれば、コスト5以下のゴッドまたはコスト5以下のオリジンを1体、自分の墓地から出してもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。
2枚でループして殿堂入りした、デュエマ史上屈指のデザイン大失敗カードですわ。けれども、このデッキではきっちり当初のデザイン通りに活かしていけますの。
要するに、墓地が肥える中盤以降に手札か墓地にある5マナ以下の任意の起源神に化けるチケットですわ。蘇生が不要な時は置いておける手札入れ替え役としても運用できるのも嬉しいですわね。
とっても便利なカードなのは事実ですけれど、どこまで行っても上限値が「起源神パーツが1枚出る」に過ぎない非トリガーカードであることは覚えておきたいですわ。どんなに頑張っても、起源神以上のカードになることはできませんの。
ヨビニオンで絶対に《 起源神ニュートロン 》を呼びたい時や引きムラを減らしたい時、他のカードで枠がカツカツになったときとかには抜いていいカードだと思ってますわね。逆に1枠余ったときとかに入れても邪魔しないとも言いますわ。
《 ゴールド・フラウム 》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
■ブロッカー
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
召喚すると、ヨビニオンで3コストクリーチャー……要するに絶対に序盤に用意したい《 起源神ニュートロン 》か《 絶望神サガ 》を呼びつつ、シールドまで増やしてくれる一枚ですわ。
さらにブロッカーでもあるので防御力もバッチリで、デッキの安定感を底上げしてくれること間違いなしですわね。シールド追加目当てで後述の《 禁呪と聖句の決断 》から出すことすらありますわよ。
実質的に《 起源神ニュートロン 》の水増しになる便利カードですけれど、踏み倒して出した時にはヨビニオンが発動しないのは要注意ですわ!
また、積みすぎると非トリガーの4マナ域が過多になるのは気を付けたいですわね。前述の通り《 起源神ニュートロン 》を確定で出す構築を狙う時は、《 絶望神サガ 》等の他の3マナ以下のクリーチャーを抜いておくのもおすすめですわ。
《サファイア・ペンダット》

【 クリーチャー 】
種族 スターノイド / エンジェル・コマンド / デーモン・コマンド / 文明 光/水/闇 / パワー7500 / コスト5
■ブロッカー
■スレイヤー
■W・ブレイカー
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手は自身の手札を1枚捨てる。
■各ターン、クリーチャーがはじめて自分以外のプレイヤーを攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。その後、攻撃クリーチャーの持ち主はカードを1枚引いてもよい。
■自分のシールドゾーンにある呪文すべてに「S・トリガー」を与える。
このデッキについにやってきた、史上初の「素出し圏内かつ実用的な効果を持つ三色カード」ですわ!
まずマナに置くだけでこれまでに悩まされた色事故からは完全に開放されますし、5マナ時点で出しても仕事をしてくれるのがいいですわね。
いったん着地すれば、スレイヤーブロッカーの基本性能に加えて、《 プロジェクト・ゴッド 》なんかの非トリガーの展開呪文がトリガー化するのでデッキの防御力が激増しますの!
さらに横にいる生物(おおむね起源神パーツになりますわ)が攻撃するだけで、手札とシールドが同時に増えるんですのよ!この過程でシールドを1枚ブレイクできれば、フィニッシュの際のハードルも一気に下がって嬉しいですわね。
ここまでやってしっかり5コストなので、六体神が揃っていると墓地から蘇生していけるのも最高ですわ!うっかりトドメを刺し損ねても、これが残ってればかなり安心できますわよ。
選ばれた時のハンデスは……まあ、ないよりマシですの。
総じてデッキと噛み合ったスーパーカードなんですけれど……どこまで行っても単独ではサポーターに過ぎないというのは覚えておきたいですわね。3枚積みくらいを基本に、他に相性のいいカードをたくさん積むなら増やしてもいい、ないなら減らしてもいい……くらいで考えておくと吉ですわ。
2025年度はおそらくこの三色のカードが増える気配がありますし、これまで以上に「このカードでなければならない理由」を考える必要がありましてよ。
充実の防御トリガーですわ
《忍蛇の聖沌 c0br4》

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■相手のターン中に、このクリーチャーが出た時、このターンに2つ以上自分のシールドがブレイクされていなければ、このクリーチャーを破壊する。
出てすぐ仲間を蘇生してくれるうえ、自力でブロッカーまで持っているお得なトリガー獣ですわ。
今足りない起源神パーツや単純に強い《サファイア・ペンダット》などを即座に繰り出し、こちらの動きを二手三手と進めてくれますの。墓地肥やしがついてるのもフィニッシュの際に地味にありがたいですわね。
こちらのターンの暴発で出るぶんには自壊デメリットもないので、意外と盤面に残ってくれるのもお気に入りの一枚ですわ!
実はこのデッキに入り得るトリガーの中で一番展開補助力と防御力のバランスが取れているという説もありますわね。5マナ以下のサポータークリーチャーが増える限りどんどん強くなるんじゃないかしら?
《禁呪と聖句の決断》

【 呪文 】
文明 光/闇 / コスト6
■このターン中に自分のクリーチャーが出ていれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札から出す。
▶自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、もう1枚を墓地に置く。
素ではトリガーではないとはいえ、「除去」「ブロッカー展開」「シールド追加」というこのデッキに欲しいことを全部やってくれる一枚ですわ!
一見トリガー条件が厳しいように見えますけれど、メインフェイズでクリーチャーを展開していれば、エンドフェイズで《 起源神ニュートロン 》の暴発をする際には問題なくトリガー化してくれますわ。
相手ターンにも、トリガー獣や《 サファイア・ペンダット 》 があればかなりトリガー化してくれるのは嬉しいですわね。
このデッキのブロッカーは、《 起源神エレクトロン 》《 サファイア・ペンダット 》《 忍蛇の聖沌 cobr4 》《 ゴールド・フラウム 》の4枚。このカードが使えそうなら、手札に握っておいて損はありませんわよ。
……ただし、踏み倒し対象がない構築や素のトリガーを重視する構築なら採用圏外に落ち得るのは絶対に覚えておく必要がありますわ!出せる起源神パーツが《 起源神エレクトロン 》しかないので、「起源神を揃えるためのカード」ではなく「ブロッカーを持つサポートパーツを出すためのカード」と考えるべきですわね。
デッキ内の優秀なブロッカーの比率をちゃんと考えてから搭載していって下さいまし。
【起源神】の回し方ですわ
①ニュートロン&レプトンを作りますわ!
まず何としても目指さなければならないのが、最速で《 起源神ニュートロン 》と《 起源神レプトン 》をリンクさせることですわ。これができないと、本当に話になりませんの。まあできてもおおむね話にならないんですけれども。
3ターン目《 起源神ニュートロン 》、4ターン目《 起源神レプトン 》と動ければ最高ですけれども、毎回そううまくいくとは限りませんわ。
その時は、《 絶望神サガ 》でのちのターンの準備を狙ったり、トリガーに受けを任せて耐えることを考えてくださいまし。こちらからの動きは、「できること」を優先するのが板ですの。
②プロゴと暴発でパーツを揃えますわ!
リンクに成功すればまずは第一関門クリアですわ。
毎ターンの暴発や《 プロジェクト・ゴッド 》《 ゴッド・ゲート 》などでどんどんリンクを進めてくださいまし。
基本的にリンクすればリンクするほどリンクしやすくなるようにできているデッキですから、三~四神ほど成立すればもう後はあっという間ですわ。
このデッキを回すうえでよく発生するのが、「手札から確実にパーツを出すか《 プロジェクト・ゴッド 》に賭けるか」という二択ですわ。
このときは、「まだ見えてないリンク可能パーツの枚数/見えてないカードの総枚数」をざっくり計算して、1/5を超えていたら撃ち時ですわ!
これは単純に踏み倒しの期待値が1枚を超えてから使おう、というアレでしてよ。
ちなみにこれとほとんど同じ計算式で、《 ゴッド・ゲート 》で狙ったゴッドを引き入れる確率を計算できたりもしますわね。確率計算はやり得ですの!
③六体神で一気に勝負を決めますわ!
六体神が完成したら、あとはその圧倒的なパワーで勝利を……決め切れるとも限らないのが難点ですわ。4枚ブレイクということは、最低限3回殴らないと勝てないということに他なりませんもの。
もし可能であれば、六体神攻撃時の蘇生効果で2-3体神を複数作っておくと「リンクすると召喚酔いが消える」というルールによって追撃役を用意できるのは覚えておいてくださいまし。追加で2セット作れば、他にアタッカーがいなくても致死打点ですわ!
あとは、余裕があるタイミングで1枚シールドを刻んでおくのも手ですわね。《 サファイア・ペンダット 》がいれば攻撃時にドローとシールド追加が入るので、そちら目当てで狙うのもアリですわよ。
何にせよ、一度完成した六体神は強固なアタッカーになってくれますわ。
ピン除去ではそうそう止まらないフィニッシャーとして、ゲームを早めに終わらせてさしあげるとよろしくてよ。
④起源神以外にも頑張ってもらいますわ!
この過程で、《 サファイア・ペンダット 》が出せるなら是非出していきたいですわ!呪文のトリガー化で守りを固めつつ、殴るだけでアドが稼げるようになりますのよ。
また、6マナ以上貯まれば強力なトリガー枠を素で使っていけるので、揃えやすさもさらに高まりますの!こればっかりは、全体的に後ろに寄せた今回の構成の特権ですわ。
生き延びることを最優先に、起源神以外の皆様にも全力で頑張ってもらうのが勝利の秘訣ですわよ。
【起源神】の採用候補カードたちですわ
今回は採用を見送ったカードたちにも、十分採用圏内のカードはたくさんございますわ!
ここではそれらのカードのほんの一部を挙げていきますわね。
《パトファール-P4/サイレント・サイレン》

【 ツインパクトカード 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・デル・テック / 文明 光/闇 / パワー500 / コスト2
種族:メカ・デル・ディネロ
■このクリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは離れない。
────────────呪文────────────
カード名:サイレント・サイレン
文明:闇
コスト:5マナ
種族:メカ・デル・テック
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
クリーチャー面では揃える途中の起源神パーツを守り、呪文面では癖のない除去トリガーになる便利な一枚ですの。
何より、六体神成立後に蘇生して追撃役を離れなくして確実な詰めを実現してくれるのが嬉しいですわね。少数積んでおくと、いざと言う時役立ちますわ。
クリーチャー面が2コストでヨビニオンを阻害することから今回は外れましたけど、そちらに頼らない構築なら十分以上に強力でしてよ。
《デーモン・スパーク》

【 呪文 】
文明 光/闇 / コスト6
■S・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。自分のクリーチャーまたはタマシードの中に光と闇があれば、かわりに両方選んでもよい。
▶相手のクリーチャーをすべてタップする。
▶相手のクリーチャーを1体破壊する。
展開に期待せず、純粋な受け札を取りたい場合にお勧めのカードですわ。
序盤に必要になる闇マナ源兼オールタップトリガーとして防御力を高めつつ、こちらのターンに捲れてもピン除去になるのが嬉しいですわね。効果の両取りができれば、素撃ちからのタップキルで盤面処理までできちゃいますわ。
展開効果が他で十分稼げてるなら、防御力を高める意味合いで採用するのは充分ありだと思ってますの。
《龍素記号wD サイクルペディア》

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / ダークロード / 文明 水/闇 / パワー5000 / コスト5
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。
■自分の墓地から呪文を唱えた時、唱えた後で、墓地のかわりに山札の下に置く。
軽量呪文を再利用しつつ、後続の呪文を倍化させてくれる一枚ですわ。
特に《 起源神ニュートロン 》→《 プロジェクト・ゴッド 》の次のターンに展開する動きが決まれば、六体神完成は目の前ですの。そこまでうまくいかなくても、ジャストダイバーで盤面に残りながら防御トリガーや次のターンの展開呪文が倍化するだけでも価値はありますわね。
問題は単独ではすぐ仕事をしないことと、他に呪文を要求すること。ゲームを長引かせるギミックを採用したり、呪文軸で戦ったりするようなパターンならおすすめですわ。
《ティンパニ=シンバリー》

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4
■ブロッカー
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■各ターン、自分の2体目のクリーチャーが出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
追加の4マナヨビニオン持ちですわ。実質的な《 起源神ニュートロン 》の水増しですわね。
同じ役割の《 ゴールド・フラウム 》と違って、出てすぐ除去になるのは嬉しいですわ。特に序盤に相手に干渉する手段がないデッキですから、そこを補えるのが大きいんですの。
ただ、どこまで行ってもヨビニオンは《 起源神ニュートロン 》の水増しにしかならないのは注意ですわ。積みすぎてもただでさえ低いデッキパワーが落ちますから、合わせて2-3枚程度に抑えるのがベターですわね。
《ブレイン・スラッシュ》

【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。自分のクリーチャーまたはタマシードの中に水と闇があれば、かわりに両方選んでもよい。
▶カードを3枚引き、その後、1枚捨てる。
▶コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
蘇生と手札補充がニコイチになったトリガーですわ。
《 神核アトム 》以外ほぼ万能の蘇生はもちろん、手札が結構カツカツになるこのデッキでは手札補充も重要ですの!成立途中の起源神や《 サファイア・ペンダット 》がいれば、両取りも十分狙えてお得ですわよ。
起源神以外にも蘇生したいパーツが多く、手札が必要になりそうな構築の場合には採用を検討してみてもいいかもですわね。
《審罰の精霊ロイヤル・パニッシャー》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光/水 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、光か水の、コスト6以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わず唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。
毎ターン、コスト6以下の呪文の踏み倒しかドローかという恩恵をくれる一枚ですわ。
要するに《 ゴッド・ゲート 》や《 禁呪と聖句の決断 》を1ターン早く使えるようになるというのはいかにも強力ですわね。なんなら別に《 プロジェクト・ゴッド 》でもいいわけですし、出したターンにすぐ仕事をするのも高評価ですの。
ただし、これも例によって「5ターン目までに手札に使いたい呪文をキープできるか」に強さがかかってきますし、飽和気味かつあまり多く採用できない「多色の5マナサポーター」というのも気になりますの。
デッキ内の文明バランスや呪文率としっかり相談して、どれくらい枠を割くかが重要になってきそうですわね。
あと、ぶっちゃけ現状このカードが出て半月しか経ってなくてまだ詳しく研究できてないんですの。お時間あれば試していただけると幸いですわ。
【起源神】のカスタマイズですわ
ここまでは純正の光水闇構築の【起源神】の説明をしてきたんですけれども、実は文明やサブギミックを足したりする余地があることが知られておりますの。
手短にはなりますけれども、サンプルレシピとともに簡単に説明させていただきますわ。純正構築がちゃんと組めるようになったから全然アップデートされてないのはないしょですわ。
火入り起源神ですわ
火文明を足す最大の利点は、《 一王二命三眼槍 》をはじめとする防御手段の増加ですわ。握ってるだけで防御をカバー可能、しかも六体神から蘇生するアタッカーとしても運用可能ですの!
加えてカラーリング的に王来篇の強力な3色トリガーが積めるので、受け性能が高いのが売りですわね。王道Wでも3色カードが増えそうなので将来性もバッチリですわ!


また、構築をかなり歪める必要こそあれ《 Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド 》による大量蘇生が狙えるのも火文明の魅力ですわ。こちらのプランなら非起源神のサブフィニッシャーを積んで蘇生に生かすなんてパターンもできますわね。
自然入り起源神ですわ
自然文明を足す最大の利点は、ブーストとマナ回収による柔軟性・安定感の増加ですわ。
実も蓋もないですけれど、《 天災 デドダム 》をはじめとする軽量リソースカードは普通にやるのがアホらしくなるくらいの柔軟性を見せてくれますわよ。
とはいえ単にこの手のカードを積むだけだと(ただでさえ起こりまくる)色事故の元になるのは言わずもがなですから、「強力トリガーの《 霊宝 ヒャクメ-4 》を活かしてディスタス軸で組む」「《 原初の決闘者 アダム 》のマナ展開を軸に組む」などなんらかの意図とギミックを持って構築するのがよさそうですわね。


ちなみにこのカラーリングだと《 轟破天九十九語 》とかで一気に揃えるパターンもありますけれど……正直、これを使うならもっと簡単に勝つ手段がいくらでもあるのが難点ですわね。
純正型でもいろいろありますわ
今回はやや後ろに寄せて防御を重視することで六体神成立までの安定性を高めた形ですけれども、実は同じ純正型でも「軽量サーチや手札入れ替えで《 起源神ニュートロン 》を探して最速パターンを狙う」とか「《 学校男 》などの自壊生物と軽量アンタッパーを積み、《 神核アトム 》+2枚程度から即死を狙う」とか「《 堕魔 ヴォゲンム 》で墓地を肥やして《 ヨミとイズモの計画 》で一気に揃える」とか、多彩な流派が存在しますわ!
それぞれ「終盤にサーチ札が腐る」「アトムが出ないと他パーツが概ね腐る」「ヴォゲンムで自爆の可能性がある上に計画が墓地に落ちると掘り出せない」など見逃せないデメリットがあるので紹介は差し控えるんですけれども、よく考えたら起源神でデッキの半分持ってかれるのがそもそもデメリットでしたわね。
どうせどうやってもデメリットにまみれてるんですもの。ここから先は好みで選ぶのが精神衛生にいいと思わなくて?
自由枠の選び方ですわ
さて。ここからは、まだ紹介していないカードを使ってこのデッキを改造する際のカードの選び方ですわ。
ここについては現状正解がありませんの。とはいえ、採用したいカードの大まかな指針と「積んではいけないカード」はありますから、それに従って埋めていけば大丈夫ですわよ。
大前提として、自由枠に採用するカードには原則として「S・トリガーであること」が求められますわ。
知っての通り、このデッキは自分からシールドを削っていくデッキですわ。その分をカバーして六体神の完成まで生き残るために、トリガーで防御力と行動数を増やすことが必要になりますの。
そのうえでまず第一に重要なのが、「高い防御効果か展開効果があること」。
これはもう言わずもがなですわ。防御型なら「最低1面、できれば2面以上止まること」、展開型なら「起源神パーツ以外も含めて、ほぼ確実に1体以上出せる」が目安になりますわね。もちろん両立もOKですわ。
第二に、「こちらのターンにめくれてもいいこと」。
これも前述のように、自分のターンの暴発を狙うデッキ特有の理由ですわ。どちらのターンにめくれても一定の効果が欲しいところですわね。
最後に、「マナ基盤・潤滑油・起源神より優先されるパーツのどれかになること」。
このデッキのマナはおおむね起源神パーツを揃えるために費やされますわ。
なので、手札に来たトリガーの最大の仕事はマナに行くことになりますの。
色の合う多色であれば最高ですし、単色ならば3ターン目にさっそく必要になる闇文明が優先されますわ。
また、防御や展開とマナに行く以外の役割……要するに、ドローや山札操作など、潤滑油としての役割があればそれに越したことはありませんわ。
もちろん、単独で使用価値のあるカードならそれに越したことはありませんわ。例えばツインパクトのカードなんかは、「トリガーじゃない方」があるのでそちらのスペックも勘案に入れられてお得ですわね。
また、ここまでの流れと矛盾するようではありますけど、デッキとの完璧な噛み合いやカードパワーによる活躍が期待できるならば、非トリガーカードを入れる余地も発生しますわ。
今回のデッキで言えば《 サファイア・ペンダット 》や《 ゴールド・フラウム 》はその枠ですわね。
もちろん、こういうカードはトリガー以上に精査が必要になることは言うまでもありませんわ。また、積みすぎると主役がそっちになっちゃうのは注意ポイントですわよ。
採用してはいけないカードは、端的に言えば「単独で弱いカード」ですわ。
具体的に言うと、単体では1:1以下の防御効果しかなく、それ以外の仕事をしないカードのことですわね。誰ですの起源神が一番弱いカードって言ったの!
もうこれは口が酸っぱくなるほど言ってますけれど、このデッキに炸裂サイクルなんて積んでるスペースはありませんの!でもさすがに今これ積もうとする方は先に情報のアップデートをするべきな気もしますわね……。
デザイナーズコンボだろうと、常にカードはアップデートしていかないと一瞬で時代遅れになってしまいますわ!起源神そのものがすでにそうだったとしてもですわ!
また、「一見噛み合うように見えても実はそうではないカード」もありますの。
例えば《 オリジナル・サイン 》は起源神パーツを出せるトリガーですけれど、「起源神パーツを手札に握っている必要があるうえ、そんな状況なら素出しすればいい」という身も蓋もない理由から実はあんまり噛み合わないんですの。
また、使えれば強い《 ヨミとイズモの計画 》も「普通にやるとそこまで墓地に起源神が溜まらない」「墓地にパーツを貯める暇があれば最初からバトルゾーンに揃えたい」等の理由で、デッキの軸にするのは結構難しいですわ。少数採用するといい動きしてくれるんですけれど……。
あとは……対象カードが《 プロジェクト・ゴッド 》しかないうえ別にそこまでアンタップインを必要としないこのデッキにおける《 邪脳の魔法陣 》とかもこの枠ですわね。
重要なのは、見かけに騙されずに実際に試してみて強いか弱いかを判断することですわ。ここで取り上げたカードたちには、先駆者たちの血と涙が染み込んでいますのよ。
まあそんなわけで、メインギミックで多数のスペースを取るこのデッキにおいては採用カードはとにかく厳しい目線で選んでいく必要がありますわ。
わたくしはこのわずかな枠に何を入れるかに、2871日ほど苦しみ続けておりますの。
それでも。大好きなこのデッキのためなら、一生だって苦しんでやりますわ。これ気に入ってるので、毎回言っていきますわ。
だいぶいろんなカードを試してみましたけれど、まだ「正解」と呼べる構成は見つかっておりませんの。
まだ見ぬ一枚を、起源神学会は常に求めておりますわ~!
おわりに
というわけで、起源神でしたわ。
デュエマ広しと言えどもなかなか味わえない、「盤面でクリーチャーを育てていく」というプレイングが楽しめるこのデッキ。
気になった方はぜひぜひ、組んでみていただければとっても嬉しいですわ!
それでは、次のお嬢様の集まりで。