はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
去る2026年、9月下旬。「にじさんじ公式」さんからとあるイベントが開催されました。
そう、「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭」ですね。
今年は9月初旬に大会告知→7日から各ライバー配信開始→21~23日に予選・決勝配信→28日にエキシビジョンマッチ、という日程で行われました。
今回も界隈を大いに盛り上げてくださって、楽しく過ごされた方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
巷では「にじさんじ祭ロス」で憂鬱になってる方もいらっしゃるとかなんとか。とても楽しかったですし、仕方ないですね。
前回のコラム記事では今大会の事前情報として、本大会のルールの概要や各ライバーさんの簡単な紹介など書かせていただいてますので、まだお読みでない方はぜひそちらもご覧いただけますと幸いに思います。
また本記事では、この21~23日に開催された本戦の概要やハイライトを中心に紹介していきたいと思います。
それではよろしくお願いいたします。
(本記事ではライバー様について敬称略とさせていただきます、ご了承ください)
目次
予選Aリーグ

各チーム概要
【出航コーン号!】
- 先鋒/フレン・E・ルスタリオ/【オノマトライゼオル】
- 中堅/長尾景/【クシャトリラ】
- 大将/春崎エアル/【磁石の戦士】
2024、2025大会の優勝者であるエアル様が大将を務めるチーム。名前はフレンが気に入ってしまった《No.50 ブラック・コーン号》に由来。
普段の愛されポンコツキャラから、「遊戯王なんて難しすぎるんじゃないか」と心配されていた先鋒・フレンでしたが、本番ではきっちり【ライゼオル】の構築・プレイを仕上げてきました(大会後の配信で、彼女がノート数枚にも渡る練習メモが公開され、他のライバーさんや視聴者たちを驚愕させました)
大将・エアルは今大会のために、中堅・長尾を「デュエルサイボーグ」に改造することを宣言。(カードゲームで友達を増やしたいと願う)長尾を、見事に冷酷な【クシャトリラ】使いとして完成しました。
エアル自身も当然に仕上げ切った【磁石の戦士】デッキを構築。《ナチュル・ビースト》等の制圧モンスターだけでなく、貫通力の底上げとして《亜空間バトル》を採用し、展開の爆発力をより高めたデッキに仕上げました。
【かしす組】
- 先鋒/七瀬すず菜/【原石青眼】
- 中堅/山神カルタ/【捕食植物】
- 大将/小清水透/【シンクロン】
遊戯王女子が集う、にじさんじ祭らしいチーム。チーム名は「か」るた、「し」ーちゃん、「す」ず菜から取っているらしい。
先鋒・すず菜は配布されていた【青眼】カードから【原石青眼】デッキを構築。これまで彼女があまり使ったことないデッキタイプでしたが、今回の影響で「でっかいモンスターを並べるのが楽しい!」となってくださったらしいです。
中堅・カルタは、プレイ難度も高い【捕食植物】を構築。当初は「イケメンがいないデッキ……?」とこぼしてもいましたが、最終的にはとても愛着を持ってデッキを使ってくれていました。
大将・小清水は、これまで彼女があまり使用してこなかったタイプである、大量展開系デッキの【シンクロン】をきっちり使いこなし、さらに今大会の大将デッキを見越した上で「ハンデス型」の構築・プレイをみっちり研鑽してきました。
【フミ様ちゅちゅCHU♡】
- 先鋒/来栖夏芽/【絢嵐十二獣】
- 中堅/魔使マオ/【千年エクゾディア】
- 大将/フミ/【白き森エルフェンノーツ】
こちらも女子統一チーム。な「ちゅ」め、ま「ちゅ」かい、「フミ」様のそれぞれの愛称から由来するチーム名。
先鋒・夏芽は配布されていた【絢嵐】カードをもとに、マスターデュエルでも猛威を振るっていた【十二獣】ギミックを加えた構築に。比較的経験値の少ない先鋒枠が使うには難度が高いデッキかと思われましたが、彼女はしっかりこれを使いこなしていました。
中堅・魔使は、順当にメタビート型の【千年エクゾディア】を構築。今大会でもメタの一角として多用された《ディメンション・アトラクター》《次元の裂け目》《超融合》を採用して臨みます。
大将・フミは配布された【白き森】と相性が良く、現在のマスターデュエルでも猛威を振るっている【エルフェンノーツ】を混合したデッキを構築。こちらもプレイ難度が高いデッキではありますが、しっかりと練習・研究を重ねる姿を見せてくれていました。
【粛清しちゃうぞ】
- 先鋒/獅子堂あかり/【天盃龍】
- 中堅/梢桃音/【粛声】
- 大将/社築/【妖精伝姫マギストス】
こちらも遊戯王とも縁の深いライバーさんが集ったチーム。思想の強い(粛清)チーム名。
先鋒・獅子堂は、自身も愛着もある【天盃龍】を使用。しかしながら今大会のルール的にも「後攻デッキ」はなかなか難しいところですが(使用デッキがバレているので、選択権を取られると先攻を譲られてしまう)、気合で選択権(コイントス)を獲得して後攻を取っていきたい。
中堅・桃音は、シンプルながらも的確な妨害を当てる必要がある【粛声】ですが、当人はしっかり他のデッキも勉強して練習を積み重ねてきている模様。《次元の裂け目》だけはなんとかしたいところ。
大将・社は抽選された【マギストス】に【妖精伝姫】を加えた派生デッキを構築。最新カードで強化された【魔法使い】ギミックを使って、制圧力の高い大将デッキを踏み越える手数を活かして攻略を目指す。
ハイライト:長尾景/【クシャトリラ】 vs 梢桃音/【粛声】
長尾の先攻、《クシャトリラ・フェンリル》からスタートして桃音の《灰流うらら》を踏み越えながら、順当に【クシャトリラ】の盤面を完成させる。
後攻の桃音は、永続の除外効果を持つ《クシャトリラ・アライズハート》に苦戦しながらも、なんとか《厄災の星ティ・フォン》まで呼び出して一旦の解決までは漕ぎつけ、精一杯に善戦する。
しかしそれでも一時しのぎに過ぎず、最終的に逆転まではあと一歩のところで及ばなかった。

いわゆる「スタンプラリー(ゾーン封鎖のマークがスタンプに見えることから)」と揶揄される、鬼畜の所業まで始まってしまう(ゾーン封鎖に集中して、《強欲で貪欲な壺》まで使ってデッキ切れになりかける始末)
【クシャトリラ】というデッキを使う以上、この光景はある程度みんな覚悟していたところだと思いますが、実際にこれを配信で行われたことで視聴していたすべての人間(なんならチームメイトのフレンやエアルすら)を戦慄させました。
これで心をずたずたにされた(と思われた)桃音でしたが、大会後に個々人でのリベンジマッチという形で、この物語はもう少し続くことになります。

ハイライト:フミ/【白き森】 vs 小清水透/【シンクロン】
フミの先攻、しかしながら小清水のドローフェイズ《ディメンション・アトラクター》が刺さりながらも、最低限の展開でターンを渡す。
後攻の小清水も《ディメンション・アトラクター》下での展開を余儀なくされ、【シンクロン】展開を通していくもフミの《調和ノ天救竜》を受ける。
しかし展開はしっかり通し、最終的には《虹光の宣告者》《フルール・ド・バロネス》と2つの万能無効を構えてターンを渡す。

返しのフミの3ターン目。場に残った《調和ノ天救竜》と手札に残っていた《マルチャミー・プルリア》から、《サイコ・エンド・パニッシャー》をS召喚して活路を見出す(おあつらえ向きに、ライフもフミが下回っている)
しかしながら本番故の緊張か、普段使い慣れていないカード(熟練者でもよくあるミスですよね、マスターデュエルならなおさら)だったからか、自分の場に《サイコ・エンド・パニッシャー》しかいないのに効果を発動してしまい、自ら場を空にしてしまう。
これによってこの試合は、小清水がきっちり勝利を収めるのだが、もしかしたら……を考えると(盤面を返しかけたという点も含めて)光るところの多い試合だなと思いました。

ハイライト:社築/【妖精伝姫マギストス】 vs 春崎エアル/【磁石の戦士】
社の先攻、エアルから《ドロール&ロックバード》《灰流うらら》と妨害を受けながらも、場に《竜王絶火ゾロア》、墓地に《妖精伝姫―シラユキ》と構える。
エアルの後攻、《コアキメイル・ガーディアン》通常召喚で社のモンスター効果を牽制しながら展開、《妖精伝姫―シラユキ》の発動コスト枚数なども調整しながら、妨害を使わせていく。
さらに《亜空間バトル》から《ブロック・ドラゴン》の墓地送りに成功させそのまま展開を目指すが、次ターン以降のリソースを割いてでも止めたい社は《妖精伝姫―シラユキ》でそれを阻止する。

このまま試合はもつれこんでいき、リソース勝負となっていく。
実質的な無限リソースである《ブロック・ドラゴン》を絶対に墓地に送らせまいと、なんとか相手ターンに《法典の守護者アイワス》を構えてコントロール奪取を狙う社。
最終的にはこの《ブロック・ドラゴン》を巡る攻防は、社が制したことで決着する。

そしてなにより、この試合の最高の瞬間は、やはり試合後の社とエアルのやり取りでしょう。
この試合はお互いが熟練カードゲーマー同士ということもあり、常に息が詰まるようなプレイングが繰り返されていて、緊張感も凄まじいものでした(実質の決勝戦とまで言われていました)
大会での真剣勝負だからこそ、試合後にお互いが「ナイスゲーム(グッドゲーム)」と言い合うシーンは、多くのカードゲーマーの琴線に触れたのではないでしょうか(筆者はすこし涙が出けました)
結果

予選Aリーグの結果は、上記のようなものに。上位2チームである、【出航コーン号!】と【フミ様ちゅちゅCHU♡】が決勝進出を決めました。
惜しくも敗退してしまった【かしす組】と【粛清しちゃうぞ】でしたが、(すべてのチームに言えることですが)この2チームも相当に練習を重ねており、勝ち上がるだけの力は十分にありました。
しかしながら今大会のようなシングル戦(BO1)では、どうしても先攻・後攻の選択権(コイントス)であったり、後攻が手札誘発を引き込めているかであったりと言った要素が強く、良くも悪くもカードゲームらしい「運」の要素が絡みやすいところです。
とくに今回は各ライバーさんの使用デッキが判明していることからも、刺さりやすい対策カードの採用や、相手デッキを意識したプレイングもしやすいという要素も絡んでいました。
すず菜の用いる【原石青眼】や、獅子堂の【天盃龍】、桃音の【粛声】などは、どうしてもその煽りを受けやすいテーマであったことからも、仕方のない部分はあるでしょう。
しかしながら、ハイライトで紹介していない試合も決して内容がつまらないといったことはなく、すべてのライバーさんがしっかり演者として盛り上げてくださっているので、どれも「最高の試合」しかありませんでした。
この記事を読み終わってからでも(もちろん読みながらでも)、にじさんじ公式配信や、各ライバーさんの本選配信をご覧になってくださると、筆者としてもうれしく思うところです。
予選Bリーグ

各チーム概要
【コレモアイ島(ランド)】
- 先鋒/天宮こころ/【原石巳剣デーモン】
- 中堅/星川サラ/【妖精伝姫マギストス】
- 大将/加賀美ハヤト/【絢嵐M∀LICE】
(いろんな意味で)遊戯王とは縁の深いライバーで構成されたチーム。チーム名からも分かりますが、ライバー全員がメイト(アクセサリー)が《モアイ迎撃砲》となっています。
先鋒・天宮は指定された【巳剣】デッキに、自身のフェイバリットカードである《デーモンの召喚》の要素である【原石】【デーモン】を組み込みました。一見すると頓痴気なデッキに見えますが、有志の集まり(デーモンの学会)の協力もあって、実に合理的なデッキに仕上がっています。
中堅・星川は【妖精伝姫】が選ばれたことから、構築を詰めていった結果(Aリーグの社と同様に)【マギストス】を取り入れた構築に。テクニカルなプレイこそ必要なものの、手数の多さで攻める現代遊戯王らしいデッキに仕上げました。
大将・加賀美は【M∀LICE】カードたち(マスターデュエルではかなり厳しい制限を受けている)に、【絢嵐】ギミックで足回りを補強した【絢嵐M∀LICE】を構築。除外を活用して大将たちのデッキをきっちり締め上げたいところ。
【MADmaidLAND】
- 先鋒/レオス・ヴィンセント/【月光】+サブデッキ【閃刀姫】
- 中堅/鏑木ろこ/【エクソシスター】
- 大将/花畑チャイカ/【VSK9】
正式なチーム名称は「HALO-別々に路で出会った僕らは共に歩み、そして一人の道を征く-MADmaidLAND」です(思いっきりカッコイイ名前にしようと3人で意気込んだ結果、このような名前になりました) ちなみにチャイカは、先鋒・中堅の2人に演技指導(のみ)をしました。
先鋒・レオスは【月光】デッキですが、(本人が想定していたよりも)順調にURカードが集まったことから、余裕のあるリソースでサブデッキとして【閃刀姫】を組んできました。今大会のルールを活かし、先攻が強い【月光】と後攻でも強い【閃刀姫】の両刀とすることで、相手の意識をズラすという作戦で挑んでいます。
中堅・鏑木は、スピリットモンスターなどを採用した順当な【エクソシスター】デッキを構築。配布など込みでもURカードをあっさりそろえることができたことで、《The Fallen & The Virtuous》などの汎用カードもきっちりそろえた万全の構築に仕上げました。
大将・チャイカは【VS】と、現状で最も相性の良い【K9】を合わせた【VSK9】を構築。チームの大将ということで、いつものようにエンタメ重視という感じではなく、(珍しく)真剣で冷静な彼の姿を見せてくれています。
【完璧な手札だ】
- 先鋒/レイン・パターソン/【烙印ドラゴンテイル】
- 中堅/雪城眞尋/【タキオン光の黄金櫃ホルス】
- 大将/オリバー・エバンス/【デモンスミスヤミー】
エデン組+雪城のチーム。チーム名は、デュエリストにはお馴染みのセリフ「完璧な手札だ(完全に手札事故だよ~)」から。
先鋒・レインは指定された【ドラゴンテイル】と相性の良い【烙印】を組み合わせたデッキを構築。先鋒には難度が高いデッキと思われましたが、彼女はしっかりとこのデッキを練習し、見事に使いこなしていました。
中堅・雪城は【タキオン】デッキに、レベル8グッドスタッフとして【光の黄金櫃】【ホルス】ギミックで補強。手数を増やした協力な制圧デッキに仕上げてきました。
大将・オリバーは【ヤミー】に、出張性能が高くリソース勝負もしやすい【デモンスミス】を組み合わせた構築。彼らしいテクニカルかつ細かなプレイングが映えるデッキで、決勝への勝ち上がりを目指す。
【王伏やぶ蛇姫】
- 先鋒/壱百満天原サロメ/【王家の神殿】
- 中堅/伏見ガク/【炎王ジュラック】
- 大将/イブラヒム/【デモンスミスユベル】
読みは「おうふくやぶじゃき」 大会前(主にデッキ構築)から、けっこう波乱万丈だったチーム。
先鋒・サロメは【王家の神殿】デッキ。当初このデッキは(マスターデュエル内に、汎用罠カードに特化したシークレットパックが存在しないことから)デッキ構築そのものが難しいのではないかと噂されていましたが、チームメイトとの協力もあってきっちりと相応の罠デッキに仕上げてきました。なお当人はキーカード《刻印を持つ者》を「彼ピ」と呼んで愛着を沸かせる模様。
中堅・ガクは【炎王】デッキに、外付けとして《ジュラック・アステロ》を用いた【ジュラック】ギミックを採用した構築。大会初参加ながらに中堅と、当初は未知数の実力と噂されていましたが、そのプレイングの手慣れさから、その実力は確かなものだとみんなに確信を持たせました。
大将・イブラヒムは指定された【ユベル】に、【悪魔族】ギミックとして【デモンスミス】などのパーツを採用。当初は本人も「すこし古いデッキ」とこぼしていましたが、自身や周囲の知見をたくみに活かし、最新環境でも戦える【デモンスミスユベル】として完成させました。
ハイライト:レイン・パターソン/【烙印ドラゴンテイル】 vs 天宮こころ/【原石巳剣デーモン】
先攻のレイン、まさしくチーム名の通り「完璧な手札だ(手札事故)」ったため、手札誘発に祈りながらターンを渡す。
後攻の天宮も、なぜか「完璧な手札だ」ということで、奇しくも状況は膠着状態で進んでいく。
なぜかお互いに引きも芳しくなく、どろどろの泥仕合となっていく。

しかし最終的に、レインの妨害も有効打とはならず、レベル4モンスターの2体が並んでしまい、《キングレムリン》から天宮の【巳剣】展開が通ってしまう。
初手からずっと手札にいた《デーモンの召喚》(ちなみにこのカード自体は、《原石の穿光》のコストになったりと、決して無駄でもなかった)をA召喚、さらにその《デーモンの召喚》でリーサルまで決めてしまう。
この近年、ずっと《デーモンの召喚》とともに過ごしてきた天宮こころの、魂のこもった一撃だった。

ハイライト:レオス・ヴィンセント/【月光】 vs 壱百満天原サロメ/【王家の神殿】
先攻はレオス。1枚初動こそなかったものの、《月光翠鳥》と《超逸融合》の合わせ引きでなんとか展開に持ち込む。
しかしながらサロメも、必死に口プ(口プレイ、トークで相手を惑わす高等テクニック、皆さんが用いる場合はマナー違反に注意)で抵抗し、レオスの展開を乱そうと惑わす。
ただでさえ不慣れな展開のうえに、サロメの口プでも妨害され、レオスは中途半端な展開でターンを渡してしまう。

しかしながら後攻のサロメも、罠デッキ故の遅さが仇となって相手の盤面処理にまで手が付けられない。
結果として月光彩雛》などのキーカードを処理しきれず、次ターンのレオスの展開を許してしまう。
サロメはセットしていた【ドミナス】罠カードで対話を試みるも、レオスが素引きしていた《レッド・リブート》で返され、神系のカウンター罠もなかったサロメは成すすべなく散っていくこととなった。

ハイライト:鏑木ろこ/【エクソシスター】 vs 伏見ガク/【炎王】
先攻の鏑木は初動を持っておらず、《斎キ狭依姫》召喚で《エクソシスター・マルファ》をサーチして、次ターン以降に望みをつなぐ。
対して後攻のガクは、《灰流うらら》に展開を阻まれながらも【炎王】の展開を通し、場《揚陸群艦アンブロエール》墓地《賜炎の咎姫》を構えてターンを渡す。
ミッドレンジデッキ同士の、次ターン以降の展開まで見据えたデュエル展開に、周囲の全員が固唾を飲んで状況を見守っていました。

返しの鏑木のターン、展開を妨害されながらも、使用可能なカードを巧みに使って、後続の確保に努めて立ち回っていく。
最終的に《エクソシスター・カスピテル》を着地・維持させることで、【エクソシスター】の展開を途切れさせることなく(ガクのドローが振るわなかったことも要因だが)、ゲームの主導権を保ったまま勝利を収めました。
こうした「お互いに妨害を撃ちあいながら、テーマの特性を活かして戦う」という光景が、とても現代遊戯王らしくて良いゲームだなと感心するところでした。

結果

Bリーグの試合は、かなり現代遊戯王らしいゲームが多かったように思います。
ドロー系誘発での展開つっぱor温存の選択、《ドロール&ロックバード》や《ディメンション・アトラクター》といった強力な手札誘発での決着などなど。手札事故などもすこし目立ったかもしれません。
しかしながら、そうした手札誘発をもらいながらも「妥協展開」で凌いだり、お互いに手札事故となりながらもせめぎ合ったりと、面白い試合が数多くありました。
とくにレオスの【月光】or【閃刀姫】の選択、全デッキの中でも特殊なメタビートであるサロメの【王家の神殿】など、特殊な戦い方を求められる試合も多く、ライバーさんたちがこの短期間で培った経験をフルに活用する姿には、目を見張るものがありました。
今回は惜しくも敗退してしまった【完璧な手札だ】の大将・オリバーはなんと大将戦すべてに勝利、逆に【コレモアイ島】の大将・加賀美はなかなか手札が振るわなかったり重い誘発をもらったりと(仕方ないながらも)残念な結果になったりと、実にカードゲームらしい大会内容でした。
しかしやはり、どのライバーさんも非常にエンタメを意識したプレイをされており、どの試合も見どころしかないという様相でしたので、ぜひともこちらもアーカイブの方を見てくださるとよろしいかと思います。
決勝トーナメント

予選Aリーグからは【出航コーン号!】と【フミ様ちゅちゅCHU♡】、予選Bリーグからは【MADmaidLAND】、【王伏やぶ蛇姫】の合計4チームによるトーナメント。
どのチームも構築・プレイともに実力は申し分ないといったところでしょう。
果たしてどのチームが、優勝を収めることになるのでしょうか。
ハイライト:長尾景/【クシャトリラ】 vs 鏑木ろこ/【エクソシスター】
長尾の先攻、しかしゲームは最序盤のドローフェイズから始まる。長尾の《ディメンション・アトラクター》の発動、それにチェーンして鏑木が《マルチャミー・フワロス》を発動してそれに呼応するように長尾も《灰流うらら》を発動する。
しかし鏑木はさらに2枚目の《マルチャミー・フワロス》を発動して通すことに成功。しかし長尾も、それならばというところで手札からの《クシャトリラ・フェンリル》特殊召喚、《クシャトリラ・ライズハート》召喚でエンドして、鏑木の追加ドローを許さずにターンを渡す。
このドローフェイズの攻防はいかにも現代遊戯王というところであり、中堅戦にふさわしい理解度の高いプレイの応酬が、非常に見ごたえのあるところでもありました。

返しの後攻、鏑木のターン。《エクソシスター・バト・マーテル》を《神の宣告》で止められ、《斎キ狭依姫》から展開を狙うも《クシャトリラ・フェンリル》にX召喚前に阻まれてしまう。
しかし鏑木はそのままバトルフェイズに入り、場に残った《斎キ狭依姫》の自爆特攻で場を空け、温存していた《エクソシスター・マルファ》の発動条件を満たすという、テクニカルなプレイを成立させる。
ここでのプレイが分水嶺となり、そのまま《エクソシスター・カルマエル》や《エクソシスター・バディス》の妨害によってゲームの主導権を握り、長尾の【クシャトリラ】を下すのだった。
またすこし余談であるが、鏑木は今大会で唯一の「全勝」プレイヤーとして、遊戯王祭に新たな歴史を刻むこととなる。

ハイライト:花畑チャイカ/【VS】 vs 春崎エアル/【磁石の戦士】
チャイカの先攻。エアルは唯一の手札誘発である《灰流うらら》を《VS ラゼン》に当てるも、かなり潤沢な【VS】カードを揃えていたチャイカは、万全の先攻盤面を構えることに成功する。
返しの後攻、エアルのターン。露払いとして優秀な《コアキメイル・ガーディアン》召喚から入るも、【VSK9】の高い対応力に非常に悩みながらもプレイを精査していく。
状況は苦しいとはいえ、無効系の妨害さえ躱せば【岩石】ギミックの展開で押し切れる隙も見出せそうなことから、ここでも熟練カードゲーマー同士の息の詰まるデュエルが展開される。

《超電導戦士 リニア・マグナム±》から墓地へ送った【磁石の戦士】モンスターの効果を通しに行くも《K9-17号 “Ripper”》で妨害、さらに処理後に《クシャトリラ・フェンリル》で《コアキメイル・ガーディアン》も飛ばされてしまう。
さらにその処理後にチャイカは《K9-EX強制解除》から盤面を処理しながら《K9-EX “Werewolf”》を展開、そのままエアルの手札ピーピングを行いながらの除外ハンデスで、手数を奪っていく。
現代遊戯王らしい、きっちりと相手の展開を読み切った「詰め」で、あの歴戦のデュエリストであるエアルから勝利をもぎとった、非常に美しいデュエル展開でした。

ハイライト:花畑チャイカ/【VS】 vs フミ/【白き森】
先攻はチャイカ。フミから《マルチャミー・フワロス》を受けるも、《灰流うらら》で弾くことに成功、そのまま《K9-04号 咒》からの手札ピーピングを行い、【K9】ギミックでの盤面を完成させる。
【VS】側の妨害がなかったところから、活路を見出していうフミの後攻。《フュリアス・ディアベル》から《断罪のディアベルスター》での露払いを狙う。
これにチャイカは《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》を発動、この追加処理で行われるランダムハンデスが、フミの貴重な手数であった《白き森の魔女》を無慈悲にも抜き取ってしまう。

しかしながら、フミもあきらめず《K9-17号 “Ripper”》の効果を使わせながら、《調和ノ天救竜》の効果を通しきる。
そのまま効果処理で墓地へ送られた《金雲獣-馬龍》で《K9-17号 “Ripper”》を除去しようと試みるも、それも《K9-EX強制解除》で躱され、《K9-EX “Werewolf”》の着地を許してしまう。
チャイカのターン前に、《断罪のディアベルスター》が帰還する(《S:Pリトルナイト》の処理)も、チャイカの後続の展開を制するには至らず、本大会の最終戦はチャイカの勝利によって幕を閉じることとなった。

結果

決勝トーナメントは【フミ様ちゅちゅCHU♡】と【MADmaidLAND】が、見事勝ち上がりました。
【出航コーン号!】と【王伏やぶ蛇姫】の両チームも非常に善戦しましたが、コイントスが振るわなかったり、初手に恵まれなかったりと、致し方ない部分もあっての敗北となってしまいました。

そして決勝戦での【フミ様ちゅちゅCHU♡】と【MADmaidLAND】の対戦は、先鋒・中堅で1勝1敗と拮抗。
最終的にはフミとチャイカの一騎打ちでの決着を付ける運びとなりました。
先述のハイライトで紹介した通り、最終的にこの試合では、チャイカが勝利を収めることで決着となっています。

というわけで、優勝は【HALO-別々に路で出会った僕らは共に歩み、そして一人の道を征く-MADmaidLAND】に決まりました!
8888888888888888(拍手のコメント)
初参加ながらも【月光】と【閃刀姫】の両刀で臨んだレオス・ヴィンセント、今大会で唯一の全勝プレイヤーとして大活躍だった鏑木ろこ。
これまでの大会でもさまざまな活躍で人々を魅了し「彼こそが遊戯王」だと称えられ、本大会で名実ともにその称号を得た花畑チャイカ。
こうして8チームのプレイヤーと司会による、計25名によって執り行われた「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭2026」も、大変な盛り上がりの中で閉幕を迎えるのでした。
大会後の影響
今回も大いに盛り上がった「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭」でしたが、実は「にじさんじ」界隈では、もう少しいろいろなところに波及していました。
ここで紹介するのはその一部ではありますが、ライバーさんそれぞれでいろいろな活動がありましたので、こちらで併せて紹介させていただきます。
勝手に後夜祭
【王伏やぶ蛇姫】の壱百満天原サロメによって配信された、「後夜祭」です。
サロメが戦いたいライバーさんを呼び出して、今回の使用デッキ【王家の神殿】で楽しく遊ぶという内容のものでした。
またライバーさんとの対戦後は、視聴者さんともすこしマスターデュエルで対戦されてもいました。
その際に、幻のサブデッキ【ラーの翼神竜】(大会では未使用)を引っ提げ、視聴者さんたちと盛り上がっていらっしゃいました。
打ち上げデュエル
こちらはフミ、星川サラ、山神カルタたち【織姫星】による、「打ち上げデュエル」です。
「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭」に毎年参加してくださっている3人は、毎回こうした「打ち上げデュエル」で、感想戦を行ってくださっています。
大会とは違ったゆる~い感じの雰囲気での対戦で、3人の賑やかなキャラクター性も相まって、非常に和やかな配信となっています。
とくにフミについては近年にかけてマスターデュエル配信をたくさん行ってくださっているので、彼女たちがどのようにデュエリストとして成長していくのか、楽しみですね。
リベンジマッチ
予選Aリーグで「ゾーン全封鎖」という屈辱の敗北を喫した桃音が、雪辱を果たすために行われたリベンジマッチ。
普段からもマスターデュエル配信を行って遊戯王の理解を深めている桃音、「友だちをつくる」ために「クシャトリラサイボーグ」と化しながらもデュエルに挑む長尾。
3本先取の条件で行われる宿命のデュエル。
もつれにもつれこむ激戦の果てに、桃音は雪辱を果たすことができるのか。長尾は友だちを作ることができるのか。
乞うご期待。
公園(公民館)デュエル
イブラヒム、春崎エアル、社築、加賀美ハヤトによって行われた、(幼きあの頃を思い出しての)公園デュエル。
正確には08~13環境のゲートボールで遊ぼうという企画ですね。
各々が世代ど真ん中の環境ということもあり、(大会とはまた違った意味で)大人4人が大変に大盛り上がりしていました。
遊戯王界隈的にもこのゲートボール環境というのは、非常に関心の強いところ(ガチまとめでも、1103環境などは特集も組まれています)
過去の遊戯王をライバー4人と一緒に思い出しながら、輝いていたあの頃に思いを馳せることができるので、是非とも一度ご覧いただければと思います。
VS 雑キープ
また28日には、本イベントの締めくくりとしてエキシビジョンマッチ「VS 雑キープ」が開催されました。
【雑キープ】として構成されるカードゲーマー3人(社築、加賀美ハヤト、花畑チャイカ)が、さまざまなライバー8人と戦うという、ゆるゆるのカジュアルマッチ。
誰が対戦にやってくるのかは不明、どんなカード・デッキを渡されるのかも不明という、まったく情報がない状態で行われました。
もちろん【雑キープ】のみなさんも、どんな内容かは全く知らなかったようです。
もしまだ動画をお読みになっていない方で、事前情報がない状態で視聴したい方は、先に本エキシビジョンマッチをご覧になると良いでしょう。
本エキシビジョンでは、本間ひまわり、星導ショウ、椎名唯華、夜見れな、渚トラウト、十河ののは、塚原大地、男虎のライバー8人が集まりました。
お互いに使用するのは、2005年頃に使われた「懐かしいカード」を用いたデッキ。
遊戯王界隈でいうところの、いわゆる「04環境」的なカードプールですね。
集まった8人のライバーは、初心者さんから経験者まで、単独で挑むライバーさんや、協力してタッグで挑むライバーさん、中には【雑キープ】の面々をサポートにつけて挑むライバーさんと、実にお祭りらしい楽しいイベントとなっていました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回の「にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭」も、本当に楽しいイベントでしたね。
さまざまな遊戯王プレイヤーが、「#にじ遊戯王祭2026」のハッシュタグで感想を呟いており、界隈がどれだけ盛り上がっていたかがよく分かりました。
来年もきっと行われるだろうことかと思いますので、ゆっくりとまた続報を待っておきましょう。
それではみなさん、今回の記事はこのあたりにしましょう!
それでは!

























