はじめに
こんにちは、はみるとんです!
今回は【蕾禍】について紹介していきたいと思います!
3つの種族を繋ぐ新たな括り、爬虫類・昆虫・植物を繋ぐ【蕾禍】デッキ
種族間の繋がりでは獣・鳥獣・獣戦士を繋ぐ【鉄獣戦線】が環境を風靡したことが記憶に新しいですが、やはり複数の種族に跨った動きというのは採用できるカードの幅が広いことから非常に強力なデッキになりやすいです。
というわけで、次世代型種族デッキ【蕾禍】がどんな動きをするのか見ていきましょう!
目次
【蕾禍】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【蕾禍】デッキの特徴
3つの種族に跨る種族縛り
【蕾禍】は《蕾禍ノ武者髑髏》を始めとしたいくつかの効果に「このターン昆虫・爬虫類・植物族しか特殊召喚できない」という縛りがついています。
これにより、基本的にこの3種族で統一してデッキを組むことになり、また【蕾禍】カードのみならずこの3種族を対象としてサポートするようなカードも多いので、縛りがつくだけでなく非常に高いシナジーが見込めます。
繰り返し墓地から展開
【蕾禍】リンクモンスターは場の3種族のモンスターをいずれか1体デッキに戻すことで墓地から自身を特殊召喚する効果を持っているため、一度リソースが枯渇してしまっても蘇生から動く事で1ターン目よりも緩い条件で展開を行うことが出来ます。これにより一週目の展開の中で自動的に後続が確保されるため、あまり後続のことを気にせず最大展開することができるのが強みです。
【蕾禍】カードの解説
【蕾禍】はリンクモンスター、メインデッキのモンスター、魔法・罠に別れています。
展開効果を持ったリンク2、妨害を構えるリンク3・4・5、展開と初動に繋がるメインデッキのモンスター、初動となる魔法、妨害できる罠、という構成なのですが、1枚も無駄なカードがない素晴らしい構成になっています。最近のテーマは1弾でしっかりデッキになるように作られていて偉いですね
というわけで順番に見ていきましょう!
【蕾禍】リンクモンスター
【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / 植物族 / 攻1600 /
【リンクマーカー:左下/右下】
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
①:自分の墓地の「蕾禍」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
【 リンクモンスター 】
星 3 / 風 / 昆虫族 / 攻2300 /
【リンクマーカー:左/下/右下】
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体を除外して発動できる。
デッキから「蕾禍」罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【 リンクモンスター 】
星 4 / 炎 / 爬虫類族 / 攻2900 /
【リンクマーカー:右/左下/下/右下】
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターの効果を発動した場合に発動できる。
このターン、お互いに手札のモンスターの効果を発動できない。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【 リンクモンスター 】
星 5 / 地 / 昆虫族 / 攻3300 /
【リンクマーカー:左/右/左下/下/右下】
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手のデッキ・EXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
フィールドのモンスター2体を破壊する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【蕾禍】リンクモンスターは共通効果で「墓地から自身を特殊召喚する」効果を持っています。
これにより、高いリンク数を確保するのが非常に容易で、また自身の効果で出した場合除外されるなどの制約もないため、継続的な墓地リソースとなってくれます。
《蕾禍ノ武者髑髏》が蘇生から次のリンクにつなげ、《蕾禍ノ御拝神主》が罠をサーチし、《蕾禍ノ大王鬼牙》が直接除去をするという流れを行うことで、リンク2→3→5と展開するだけで2枚分の妨害を敷くことが出来ます。
メインデッキの【蕾禍】モンスター
【 効果モンスター 】
星 1 / 地 / 植物族 / 攻0 / 守0
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは手札の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
「蕾禍ノ毬首」以外の自分のデッキ・除外状態の「蕾禍」カードを2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
その後、自分の手札を1枚選んで除外する。
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 昆虫族 / 攻1500 / 守0
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の除外状態の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体をデッキの一番下に戻し、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが「蕾禍」LモンスターのL素材として墓地へ送られた場合、「蕾禍ノ矢筈天牛」を除く、自分の墓地のレベル4以下の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 爬虫類族 / 攻0 / 守2300
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の墓地の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
②:手札から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を捨て、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻す。
出典:遊戯王公式データベース
メインデッキの【蕾禍】モンスターはどれも自身を特殊召喚する効果を持っており、《蕾禍ノ毬首》は完全な単体初動、《蕾禍ノ矢筈天牛》は1枚で2枚分以上の展開を保証してくれるので、特にこの2枚の重要度は高く、また後手では《蕾禍ノ鎧石竜》も除去を行いながら素材になってくれるためどれも非常に優秀です。
【蕾禍】魔法・罠カード
【 永続魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの攻撃力・守備力は300アップし、それ以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
②:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「蕾禍」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
●自分の手札・墓地・除外状態の「蕾禍」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
【 通常罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族Lモンスターの種族の種類の数まで、相手フィールドのカードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:このターンに墓地へ送られていないこのカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
【蕾禍】デッキと相性が良いカード
《ローンファイア・ブロッサム》
【 効果モンスター 】
星 3 / 炎 / 植物族 / 攻500 / 守1400
自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体をリリースして発動する。自分のデッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《蕾禍ノ毬首》をリクルできるので単純に初動の1枚として使うことが出来る上に、このカードから入った場合は《蕾禍ノ矢筈天牛》の蘇生先を《蕾禍ノ毬首》ではなくこのカードにできるため、再度効果を使って《グローアップ・バルブ》などを出すことで1枚分枚数をかさ増しできます。
【蕾禍】デッキの回し方
【蕾禍】のみでの展開
【使用カード/条件】
- 《蕾禍ノ毬首》or《蕾禍繚乱狂咲》
【結果】
- 《蕾禍ノ大王鬼牙》
- 《蕾禍大輪首狩舞》がセット状態
- 墓地に《蕾禍ノ武者髑髏》
【手順】
- 《蕾禍繚乱狂咲》で《蕾禍ノ毬首》をサーチ(素引きの場合省略)
- 《蕾禍ノ毬首》を召喚して効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ鎧石竜》をサーチして《蕾禍ノ鎧石竜》を除外
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》効果で《蕾禍ノ鎧石竜》を戻して自身を特殊召喚
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》+《蕾禍ノ毬首》で《蕾禍ノ武者髑髏》をリンク召喚
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》効果で《蕾禍ノ毬首》を蘇生
- 《蕾禍ノ武者髑髏》効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》を蘇生
- 《蕾禍ノ武者髑髏》+《蕾禍ノ矢筈天牛》で《蕾禍ノ御拝神主》をリンク召喚
- 《蕾禍ノ御拝神主》効果で《蕾禍大輪首狩舞》をサーチ
- 墓地の《蕾禍ノ武者髑髏》効果で《蕾禍ノ毬首》をデッキに戻して自身を蘇生
- 《蕾禍ノ御拝神主》+《蕾禍ノ武者髑髏》で《蕾禍ノ大王鬼牙》or《蕾禍ノ鎖蛇巳》をリンク召喚
【盤面の解説】
1枚初動で《蕾禍ノ大王鬼牙》か《蕾禍ノ鎖蛇巳》を立てつつ、《蕾禍大輪首狩舞》を構えることが出来ます。
さらにこの展開の中で墓地に《蕾禍ノ武者髑髏》と《蕾禍ノ御拝神主》が溜まるため、次のターンにこれらを蘇生して入ることで再度展開することが出来ます。
《蕾禍ノ鎖蛇巳》は手札からのモンスター効果の発動を完全封殺する効果を持ち、【粛声】や【炎王】など手札からの展開が多い現代の環境には非常に即しています。
《蕾禍ノ大王鬼牙》はデッキかエクストラデッキからという非常に緩い指定で除去を行えるため、刺さるデッキが幅広いです。
《蕾禍大輪首狩舞》はフリーチェーンで除去を行えるので非常に使いやすく、墓地効果も強力です。
これらの動きを【蕾禍】のみの基本展開としつつ、混ぜるテーマによって派生させていきましょう。
植物の展開に派生する動き
【使用カード/条件】
- 《蕾禍ノ毬首》or《蕾禍繚乱狂咲》
【結果】
【手順】
- 《蕾禍繚乱狂咲》で《蕾禍ノ毬首》をサーチ(素引きの場合省略)
- 《蕾禍ノ毬首》を召喚して効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ鎧石竜》をサーチして《蕾禍ノ鎧石竜》を除外
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》効果で《蕾禍ノ鎧石竜》を戻して自身を特殊召喚
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》+《蕾禍ノ毬首》で《蕾禍ノ武者髑髏》をリンク召喚
- 《蕾禍ノ矢筈天牛》効果で《蕾禍ノ毬首》を蘇生
- 《蕾禍ノ武者髑髏》効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》を蘇生(真ん中のメインモンスターゾーンに蘇生)
- 《蕾禍ノ武者髑髏》+《蕾禍ノ毬首》で《アロマセラフィ-ジャスミン》をリンク召喚
- 《アロマセラフィ-ジャスミン》効果で《ローンファイア・ブロッサム》を特殊召喚
- 《ローンファイア・ブロッサム》効果で《アロマージ-ローリエ》を特殊召喚
- 《アロマージ-ローリエ》1体で《聖天樹の幼精》をリンク召喚
- 《アロマージ-ローリエ》で500回復し、《アロマセラフィ-ジャスミン》効果で《セリオンズ“リリー”ボレア》をサーチ
- 《セリオンズ“リリー”ボレア》を特殊召喚し、効果で《円盤闘技場セリオンズ・リング》をサーチ
- 《円盤闘技場セリオンズ・リング》で《セリオンズ“エンプレス”アラシア》をサーチ
- 《セリオンズ“リリー”ボレア》+《アロマセラフィ-ジャスミン》で《蕾禍ノ御拝神主》をリンク召喚し、効果で《蕾禍大輪首狩舞》をサーチ
- 墓地の《蕾禍ノ武者髑髏》の効果で《聖天樹の幼精》をデッキに戻して自身を特殊召喚
- 《蕾禍ノ御拝神主》+《蕾禍ノ武者髑髏》で《聖天樹の大母神》をリンク召喚し、《聖天樹の開花》をサーチ
- 《セリオンズ“エンプレス”アラシア》の効果で墓地の《セリオンズ“リリー”ボレア》を装備して特殊召喚
- 《セリオンズ“エンプレス”アラシア》の効果で《セリオンズ“リリー”ボレア》を装備状態から特殊召喚
- 《セリオンズ“エンプレス”アラシア》+《セリオンズ“リリー”ボレア》で《六花聖ティアドロップ》をエクシーズ召喚
【盤面の解説】
【蕾禍】のみの動きと同じ初動から、《蕾禍ノ武者髑髏》《蕾禍ノ矢筈天牛》《蕾禍ノ毬首》が並ぶことで植物2体+リリース用のモンスターという条件が整うため、植物族の汎用展開に派生することが出来ます。
植物・昆虫・爬虫類しか特殊召喚できないため、《セリオンズ“キング”レギュラス》などにつなげることが出来ませんが、《セリオンズ“エンプレス”アラシア》が爬虫類なことにより《セリオンズ“リリー”ボレア》から伸ばしていく事が出来ます。
【蕾禍】デッキを扱う上でのポイント
最終盤面を環境によって吟味しよう
【蕾禍】は展開力が非常に高く、デッキへのアクセス回数も多いため、かなり多様な最終盤面の中から自分の好きなものを選ぶことが出来ます。
最終盤面に立てるリンクにしても、《蕾禍ノ大王鬼牙》での除去、《蕾禍ノ鎖蛇巳》での手札封殺、《聖天樹の大母神》からモンスター効果無効、《廻生のベンガランゼス》による除去など、多様な選択肢があります。
これらの妨害はなんでも無効にできる《フルール・ド・バロネス》などに比べると、刺さらないデッキ相手には全く効果がなくなってしまうものの刺さる相手には複数枚分の仕事をするという傾向が強いため、しっかり環境や相手のデッキを読んで立てるモンスターを考える必要があります。
【蕾禍】デッキをカスタムするおすすめカード
《ナーガ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 爬虫類族 / 攻1400 / 守2000
表側表示のこのカードがフィールド上からデッキに戻った場合、レベル3以下のモンスター1体をデッキから特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
【蕾禍】の墓地効果のコストにすることで、デッキからレベル3以下の任意のモンスターを呼ぶことが出来ます。
これにより、《ローンファイア・ブロッサム》を持ってきて植物の展開に繋げたり、《電子光虫-コクーンデンサ》から昆虫の展開に繋げたり、さらに別の動きにつなぐための経由地店として非常に優秀です。
このカード自体は《キングレムリン》から《溟界の滓-ナイア》→《溟界の黄昏-カース》→《溟界の蛇睡蓮》という流れでアクセスすることができるので、爬虫類を中心に組みつつほかの種族にもタッチする手段として採用するのが良いでしょう
おわりに
というわけで、今回は【蕾禍】の展開と派生の展開について紹介していきました!
縛りが付くかわりにリターンが強力なカードの多い3種族ですので、今までアクセスのしづらさなどから隠れていた強カードを活かすチャンスでもあり、3種族混合でもどれかの種族に寄せても良い懐の広さのあるとても研究し甲斐のあるテーマですので、是非組んで遊んでみてください!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!