はじめに
今回記事を担当しました、カード効果全把握勢の蒼乃です、よろしくおねがいしますー。
さて、この記事で紹介する 【デスピア】は2021年4月17日に登場した融合テーマです。
新規テーマでありながら既存テーマの【烙印】と関係が深く、現段階でも豊富なカードプールで戦うことができます。
さらに他の融合テーマとも合わせやすいため、個性も出しやすいデッキだと思っています。
例のごとく基礎から解説していくのですが、最後のほうではレシピにない派生構築の動きも紹介しています。
また、純構築であっても色々な動かし方があるということがあまり浸透していないように思ったので、イメージを変えられるよう色々な手札からのルートも書きました。最後まで見てもらえると嬉しいです。
目次
【デスピア】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
カーナベルなら当日15時までのご注文で【デスピア】のデッキパーツを即日発送させて頂きます!
【デスピア】デッキに興味がある方はぜひご利用くださいませ
【デスピア】デッキの特徴
【デスピア】は、今どき珍しく(?)手札、フィールドのモンスターを素材とした融合召喚をするテーマです。その代わりに、デッキからカードを手札に加える手段が多く、融合素材となるモンスターの条件も緩いことなどから、安定して融合召喚ができます。
この素材の緩さもあり、様々な融合テーマと組み合わせて使うこともできるというわけです。
また、自分のモンスターが戦闘や効果でフィールドを離れた時に効果が発動するカードも多く存在しています。融合モンスターを効果で除去するとモンスターが2体出てきて、下級モンスターを除去すると融合モンスターが復活して…といった具合に、倒してもキリがない、場合によってはむしろ増えるという耐久性能を持っています。
【デスピア】カードの解説
融合テーマということで、まずは融合召喚を行うためのカードから見ていきましょう。
《烙印劇城デスピア》
【 フィールド魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:融合モンスター以外の自分フィールドの表側表示の天使族モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、自分の墓地のレベル8以上の融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
《フュージョン・ゲート》と違い1ターンに1度の制限はありますが、繰り返し使える融合魔法です。
レベル8以上の融合モンスターを出すのであれば、【デスピア】に関係のないカードを素材に【デスピア】に関係のないカードを融合召喚することもできます。これも他のテーマと混ぜやすくなる大きな要因ですね。
メインデッキの【デスピア】モンスターは天使族で統一されているので、②の効果を満たせば融合モンスターを復活させることができます。
では、肝心の融合モンスターも見てみましょう。
《デスピアン・クエリティス》
【 融合モンスター 】
星 8 / 光 / 悪魔族 / 攻2500 / 守2500
「デスピア」モンスター+光・闇属性モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。レベル8以上の融合モンスターを除く、フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる。
②:表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「デスピア」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
他のモンスターの攻撃力を0にする効果を持っているので戦闘での突破は難しく、相手の効果でフィールドから離れた場合も特殊召喚効果が発動します。
そしてこの効果で特殊召喚した【デスピア】モンスターが相手によって場を離れれば、《烙印劇城デスピア》の効果で《デスピアン・クエリティス》が戻ってきます。
②:融合モンスター以外の自分フィールドの表側表示の天使族モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、自分の墓地のレベル8以上の融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
《烙印劇城デスピア》②の効果
それぞれ1ターンに1度の制限はあるものの、倒しても倒しても復活するというのは相手からすると厄介で、味方にすると頼もしいですね。
《デスピアの導化アルベル》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 天使族 / 攻1800 / 守0
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。このカードを特殊召喚し、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
このカードの①の効果で《烙印劇城デスピア》を手札に加えれば、自身と手札の光属性か闇属性モンスターを融合素材に《デスピアン・クエリティス》につなげることができます。
基本的に 《デスピアン・クエリティス》 の①の効果は相手のメインフェイズ終了時に発動することになりますが、そうした場合相手は終了しようとしたメインフェイズを続行することができてしまいます。
その後攻撃力が0になったモンスターを素材にリンク召喚などをすれば《デスピアン・クエリティス》が戦闘で破壊されてしまう可能性もあるのですが、このカードが墓地にあれば、その場合でもモンスターを場に残すことができます。
この手のモンスターでよくある「この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合ゲームから除外される」というようなテキストもないので、 《烙印劇城デスピア》 の②の効果と合わせてかなり突破されにくくなっています。
《烙印開幕》
【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札を1枚選んで捨てる。その後、デッキから「デスピア」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:自分フィールドの融合モンスターが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
このカードで《デスピアの導化アルベル》などを特殊召喚すれば、安定して融合召喚をすることができます。
このカードが手札を捨てるのは「コスト」ではなく「効果」なので、「効果」で墓地へ送られることで効果を発動するモンスターと相性がいいです。融合召喚の素材として墓地へ送ることも「効果」で墓地へ送られた扱いになりますからね。
エクストラデッキから融合モンスター以外を出せなくなる制限はありますが、その制限はこのカードの発動後だけにかかるため、発動前はリンク召喚などもすることができます。
【デスピア】デッキと相性が良いカード
《烙印竜アルビオン》
【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
「アルバスの落胤」+光属性モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・フィールド・墓地から、「烙印竜アルビオン」を除くレベル8以下の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加えるか自分フィールドにセットする。
《デスピアン・クエリティス》の②の効果で出せるカードである、《アルバスの落胤》を素材に融合するモンスターです。
《アルバスの落胤》 の効果で相手モンスターを素材に融合するだけでなく、《烙印劇城デスピア》で手札・フィールドのモンスターを素材に融合することもできます。
融合モンスターを2体並べ、さらに墓地へ送られれば《烙印開幕》などをセットできる強力なカードなので、狙っていきたいですね。
このカードを絡めた展開例も後ほど紹介します。
《黒衣竜アルビオン》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アルバスの落胤」として扱う。
②:このカードが手札・墓地に存在する場合、「アルバスの落胤」1体または「烙印」魔法・罠カード1枚を手札・デッキから墓地へ送って発動できる。そのカードをどこから墓地へ送ったかによって以下の効果を適用する。
●手札:このカードを特殊召喚する。
●デッキ:このカードをデッキの一番下に戻す。手札から戻した場合、さらに自分はデッキから1枚ドローする。
ドロー効果を持っているので、手札を減らさずにカードを墓地へ送ることができるカードです。
《烙印開幕》を墓地へ送ることで効果による破壊を防いだり、 リンク素材にした《悲劇のデスピアン》を墓地から除外することで墓地へ送った【烙印】を間接的に手札に加えるなど、色々なことができます。
融合素材として墓地へ送った後にデッキに戻した場合は、ドローはできませんが墓地では《アルバスの落胤》として扱うため、デッキから墓地へ送った《白の烙印》や《烙印凶鳴》をエンドフェイズにセットすることができます。
【デスピア】デッキの回し方
基本展開
まずは一番わかりやすい動きからいきましょう。
【使用カード/条件】
- 《デスピアの導化アルベル》
- 《デスピアの大導劇神》
【結果】
- 《烙印劇城デスピア》
- 《デスピアン・クエリティス》
- 《デスピアの大導劇神》
【手順】
- 《デスピアの導化アルベル》を召喚、 デッキから 《烙印劇城デスピア》 を手札に加える。
- 《烙印劇城デスピア》 を発動し、そのまま効果を発動。 《デスピアン・クエリティス》 を融合召喚。
- 融合素材として墓地へ送られた《デスピアの大導劇神》の効果を発動し、自身を特殊召喚。
【盤面の解説】
《烙印劇城デスピア》、《デスピアン・クエリティス》 、墓地に 《デスピアの導化アルベル》 という突破が難しい盤面。それにプラスして無効効果を持っている《デスピアの大導劇神》 を並べることができました。
《デスピアン・クエリティス》 はメインフェイズ中ならいつでも効果を発動できるので、チェーン1で《デスピアの大導劇神》 、チェーン2で《デスピアン・クエリティス》 という順番で効果を発動すれば、相手モンスターのみ攻撃力を0にすることができます。
ここからランク8エクシーズもできますし、このまま次のターンが回ってきた場合は再度 《烙印劇城デスピア》 の効果を発動し、《捕食植物ドラゴスタペリア》と《デスピアの大導劇神》を並べることができます。
《黒衣竜アルビオン》を使った展開①
融合素材として手札から墓地へ送られることも多いカードたちですが、展開の起点に使うことができます。
【使用カード/条件】
- 《黒衣竜アルビオン》
- 《悲劇のデスピアン》
- 《デスピアの大導劇神》
【結果】
- 《烙印劇城デスピア》
- 《デスピアン・クエリティス》
- 《デスピアの大導劇神》
- 1枚ドロー
【手順】
- 《黒衣竜アルビオン》の効果を発動、デッキから《烙印劇城デスピア》を墓地へ送り、1枚ドロー。
- 《悲劇のデスピアン》を召喚し、《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚。
- 《転生炎獣アルミラージ》を素材に《セキュア・ガードナー》をリンク召喚。
- 墓地の《悲劇のデスピアン》を除外し、墓地の《烙印劇城デスピア》をセット。
- 《烙印劇城デスピア》を発動し、そのまま効果を発動。《デスピアン・クエリティス》を融合召喚。
- 融合素材として墓地へ送られた《デスピアの大導劇神》の効果を発動し、自身を特殊召喚。
【盤面の解説】
墓地に 《デスピアの導化アルベル》 は居ないものの、1枚ドローしながら同じフィールドを作ることができました。
《黒衣竜アルビオン》を使った展開②
【使用カード/条件】
- 《黒衣竜アルビオン》
- 《悲劇のデスピアン》
- 《白の烙印》
【結果】
- 《神竜騎士フェルグラント》(素材1)
- 《烙印凶鳴》
- 手札に【デスピア】モンスター1枚
- 1枚ドロー
【手順】
- 《黒衣竜アルビオン》 の効果を発動、デッキから《アルバスの落胤》を墓地へ送り、1枚ドロー。
- 《悲劇のデスピアン》を召喚し、《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚。
- 《セキュア・ガードナー》をリンク召喚。
- 《白の烙印》を発動、《セキュア・ガードナー》と墓地の《アルバスの落胤》を素材として《烙印竜アルビオン》を融合召喚。
- 《烙印竜アルビオン》の効果を発動、墓地の《悲劇のデスピアン》と《セキュア・ガードナー》を素材として《デスピアン・クエリティス》を融合召喚。
- 除外された《悲劇のデスピアン》の効果を発動、デッキから【デスピア】モンスター1枚を手札に加える。
- 《神竜騎士フェルグラント》をエクシーズ召喚。
- 自身を対象に《神竜騎士フェルグラント》の効果を発動、素材の《烙印竜アルビオン》を取り除く。
- エンドフェイズ《烙印竜アルビオン》の効果を発動、デッキから《烙印凶鳴》をセット。
【盤面の解説】
《烙印凶鳴》は融合モンスターが墓地へ送られさえすれば、どこから墓地へ送られたかは関係なく発動することができます。
つまり《神竜騎士フェルグラント》による妨害に加え、《デスピアン・クエリティス》を特殊召喚して相手モンスターの攻撃力を0にできます。
さらに、1枚ドローしてから【デスピア】モンスターを手札に加えることができるので、次のターン以降の展開もしやすいです。
《黒衣竜アルビオン》を使った展開③
【使用カード/条件】
- 《黒衣竜アルビオン》
- 《悲劇のデスピアン》
- 《アルバスの落胤》
【結果】
- 《烙印劇城デスピア》
- 《神竜騎士フェルグラント》
- 1枚ドロー
【手順】
- 《黒衣竜アルビオン》 の効果を発動、デッキから《烙印劇城デスピア》を墓地へ送り、1枚ドロー。
- 《悲劇のデスピアン》を召喚し、《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚。
- 《セキュア・ガードナー》をリンク召喚。
- 墓地の《悲劇のデスピアン》の効果を発動。自身を除外し墓地の《烙印劇城デスピア》を手札に加える。
- 《烙印劇城デスピア》を発動し効果を発動。《セキュア・ガードナー》と《アルバスの落胤》を素材として《烙印竜アルビオン》を融合召喚。
- 《烙印竜アルビオン》の効果を発動、墓地の《転生炎獣アルミラージ》と《セキュア・ガードナー》を素材として《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》を融合召喚。(攻撃力アップ)
- 《神竜騎士フェルグラント》をエクシーズ召喚。
【盤面の解説】
1か所妨害をしながら1枚ドロー。
一見見劣りしますが、この展開の強みは次のターンの動きが完全に整っていることです。
- 相手ターンのエンドフェイズ、エクシーズ素材から墓地へ送られた《烙印竜アルビオン》の効果で《烙印開幕》を手札に加える。
- 自分のターン、《烙印開幕》を発動しデッキから《デスピアの導化アルベル》を特殊召喚。
- 《デスピアの導化アルベル》の効果でデッキから《白の烙印》を手札に加える。
- 《白の烙印》を発動。墓地の《セキュア・ガードナー》と《アルバスの落胤》を除外し《烙印竜アルビオン》を融合召喚。
- 《烙印竜アルビオン》の効果を発動。《デスピアの導化アルベル》と《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》を素材に《捕食植物ドラゴスタペリア》を融合召喚。
《烙印劇城デスピア》の効果もまだ使っていないので、手札に光属性か闇属性のモンスターがあれば3と4の間で《デスピアン・クエリティス》を出すことができますね。
《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》は《デスピアン・クエリティス》と相性が良く、《転生炎獣アルミラージ》からの《超融合》で相手の厄介なリンクモンスターを融合素材として吸収できるようにもなります。
【デスピア】デッキをカスタムするおすすめカード
多すぎるのでまずは3枚ほど紹介します。(残りも後ほどざっと紹介します)
《黒き森のウィッチ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1100 / 守1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない。
昔からあるこのカードですが、このカード+《烙印劇城デスピア》からできる強い展開があります。
- 《黒き森のウィッチ》を召喚、《聖魔の乙女アルテミス》をリンク召喚。
- 《黒き森のウィッチ》の効果でデッキから《アルバスの落胤》を手札に加える。
- 《烙印劇城デスピア》を発動し、効果を発動。《烙印竜アルビオン》を融合召喚。
- 《烙印竜アルビオン》の効果を発動。墓地の《聖魔の乙女アルテミス》と《黒き森のウィッチ》を素材に《法典の守護者アイワス》を融合召喚。
- 《神竜騎士フェルグラント》をエクシーズ召喚。
- 自身を対象に《神竜騎士フェルグラント》の効果を発動、素材の《烙印竜アルビオン》を取り除く。
- エンドフェイズ《烙印竜アルビオン》の効果を発動、デッキから《烙印凶鳴》をセット。
これで、《神竜騎士フェルグラント》で1妨害、《烙印凶鳴》で特殊召喚した《法典の守護者アイワス》で1妨害の2か所で妨害することができます。
これだけ聞くと【デスピア】要素は薄いですが、《融合派兵》等でデッキから特殊召喚したあと融合素材にすることでデッキから《増殖するG》等を手札に加えておくことができたり、そうでなくても《融合派兵》は《アルバスの落胤》も特殊召喚できるので後攻に強くなったりと色々なところで噛み合います。
《魔玩具補綴》
このカードで《エッジインプ・チェーン》と《融合》を手札に加えれば、簡単に《デスピアン・クエリティス》を融合召喚することができます。
さらに、《エッジインプ・チェーン》が墓地へ送られることによってデッキから《魔玩具補綴》を手札に加えることができ、次のターンも同じことができます。
【デスピア】デッキの弱点として、《烙印劇城デスピア》の「効果の発動」を止められてしまうとそのターン中動きにくいという点が挙げられます。(同名カードの効果は1ターンに1度までのため)
その部分を《融合》でカバーできるようになるのは大きいです。
《輝白竜 ワイバースター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻1700 / 守1800
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。このカードがフィールド上から墓地へ送られた場合、デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える事ができる。
《混沌領域》等でも手札に加えられるこのカードですが、特殊召喚条件さえ整っていれば1枚から動くことができます。
- 墓地の闇属性モンスターを除外し、《輝白竜 ワイバースター》を特殊召喚。
- 《ストライカー・ドラゴン》をリンク召喚し、デッキから《暗黒竜 コラプサーペント》を手札に加える。
- 《暗黒竜 コラプサーペント》を特殊召喚。
- 《天球の聖刻印》をリンク召喚し、デッキから《輝白竜 ワイバースター》を手札に加える。
- 相手ターン、《天球の聖刻印》自身をリリースし相手のカード1枚を手札に戻す。
- 《天球の聖刻印》の効果でデッキから《アルバスの落胤》を特殊召喚し、相手モンスターを素材に融合召喚。
このように手軽に妨害を増やすことができるほか、手札に《輝白竜 ワイバースター》が残るので、手札コストまで用意することができます。
《ドラグニティナイト-ロムルス》から《竜の渓谷》、《黒衣竜アルビオン》とつなげることもできるので、《竜の霊廟》も入れてドラゴン寄りにするのも面白いと思います。
【その他相性のいいカード等】
《宣告者の神巫》で《トリアス・ヒエラルキア》を墓地へ送り、《トリアス・ヒエラルキア》の効果で《宣告者の神巫》をリリースすることでデッキから《悲劇のデスピアン》を特殊召喚することができます。また、直接《悲劇のデスピアン》を墓地へ送り《デスピアの大導劇神》を手札に加えることもできます。
《幻想召喚師》や《フュージョン・デステニー》のようなエンドフェイズに破壊されてしまうモンスターも、《烙印開幕》で破壊を防ぐことができます。《烙印開幕》は《黒衣竜アルビオン》で直接墓地へ送ることもできますね。
ただし《簡易融合》など、どのターンのエンドフェイズか記載されていないものは、一度破壊を防いでも次のターンのエンドフェイズに破壊されてしまうので注意が必要です。それでもよければ、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》で《簡易融合》を発動し《エルシャドール・ミドラーシュ》を特殊召喚。エンドフェイズの破壊を《烙印開幕》で無効化というような一時的な制圧も可能です。
《捕食植物サンデウ・キンジー》は《デスピアの大導劇神》や《黒衣竜アルビオン》を素材として《グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を融合召喚することができます。《捕食植物キメラフレシア》でも十分強力ではありますが、光属性の《デスピアン・クエリティス》などが出せない点には注意が必要です。
《デスピアン・クエリティス》はレベル8の悪魔族なので、《抹殺の邪悪霊》や《怨念の邪悪霊》を融合素材にしたあと、繰り返し使うことができます。
《闇の誘惑》で《悲劇のデスピアン》を除外すれば、単純に手札が1枚増えます。《封印の黄金櫃》で直接除外するのもいいですね。
【壊獣】モンスターは《アルバスの落胤》の効果を使いやすくなり、光属性も闇属性も居るので先攻でも融合素材にできます。
《マスク・チェンジ・セカンド》で出せる《M・HERO ダーク・ロウ》、《烙印開幕》が墓地にあると突破が難しくなり、強力な永続効果で相手を動きにくくすることができます。
その他、《デスピアン・クエリティス》の融合素材として墓地へ送って効果が発動するカードというだけでも多くの相性のいいカードがあります。
特に【シャドール】は《烙印開幕》で手札から墓地へ送ったり融合素材にしても効果が発動しますし、《烙印劇城デスピア》で《エルシャドール・ネフィリム》を融合召喚することもできます。
《原始生命態ニビル》を3枚採用しているところから分かる通り、墓地へ送られたときの効果がなくても「発動できなかったら融合素材にすればいいや」という感覚で、使える場面とそうでない場面が分かれる光か闇属性のモンスターを採用しやすくなっています。
例えば《PSYフレームギア・γ》や《幻創龍ファンタズメイ》のような展開後に引いてもあまり嬉しくないカードや、《エキセントリック・デーモン》のような後攻でしか使わないカード、《インスペクト・ボーダー》のような相手によって制圧力の変わるカードなども採用しやすくなりますね。
…などなどキリがないのでこのあたりで終わりにしておきます。
おわりに
以上、【デスピア】デッキの紹介でした。
この記事を通して、《デスピアの導化アルベル》《烙印劇城デスピア》からの《デスピアン・クエリティス》だけのデッキではないということを伝えられたなら嬉しいです。
それではー。