はじめに
こちらの記事では「遊戯王ゲートボール大会の上位入賞デッキ一覧」を載せていきます。
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目次
【9月】遊戯王1103環境(ゲートボール)大会上位入賞デッキ一覧
2026/09/05 第6回 mio! CS
2026/09/06 寒波亭 エリア予選 北海道
2026/09/06 第38回平成遊戯CSチーム戦
2026/09/13 第3回 Seiyaryu CS
2026/09/13 結束杯5人チーム戦
2026/09/19 平成遊戯CS長岡
2026/09/20 寒波亭 一次予選本戦
2026/09/20 神栖CSwith平成遊戯 CS
2026/09/20 第21回 メモリーカップ
2026/09/20 第18回レスキューCS with 寒波亭
2026/09/21 第4回群馬亭Open
2026/09/22 第38回難波レガCS
2026/09/22 富士山遊戯CS
2026/09/26 第1回カンブリア紀CS
2026/09/26 第2回 浜松CS
2026/09/27 第49回 寒波亭 3人チーム戦
※掲載許可をいただいた大会、および作成日時点でTonamelに掲載されている大会を掲載しています。
筆者による環境考察
9月の大会で見られた構築の中でも、今回注目したいのが、神栖CS優勝 ねぎ選手の、《未来融合-フューチャー・フュージョン》と《パワー・ジャイアント》を採用した【クイック・シンクロン】です。
【クイック・シンクロン】といえば、連続シンクロによる展開力が魅力のデッキです。《TG ハイパー・ライブラリアン》で手札を補充しながら展開を伸ばし、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》などの大型モンスターへ繋げる動きは非常に強力です。
ただし、その展開力を発揮するには、チューナーと非チューナーを継続して場に供給する必要があります。特に課題になるのが、通常召喚に対して妨害を受けた後の動きです。
例えば、《ジャンク・シンクロン》から展開しようとして罠で止められた場合、手札に《クイック・シンクロン》が残っていても、それだけではシンクロ召喚を行えません。召喚権を使い切った状態から、組み合わせる非チューナーを別の方法で用意する必要があるからです。
そこで頼りになるのが《レベル・スティーラー》や《ドッペル・ウォリアー》ですが、どちらも自由に特殊召喚できるわけではありません。《レベル・スティーラー》には自分の場のレベル5以上のモンスターが必要であり、《ドッペル・ウォリアー》は自分の墓地からモンスターが特殊召喚されることを要求します。
これらの条件を満たせる間は次々と展開できますが、妨害によってその前提を崩されると、手札にモンスターがあっても動きが止まってしまいます。展開が通ったときの強さに対して、そこへ辿り着くまでの手数には制約があったわけです。
今回の構築における《パワー・ジャイアント》は、この部分を補うカードとして見ることができます。

【 効果モンスター 】
星 6 / 地 / 岩石族 / 攻2200 / 守0
このカードは手札のレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚した場合、手札から墓地へ送ったモンスターのレベルの数だけこのカードのレベルを下げる。また、このカードが戦闘を行う場合、そのダメージステップ終了時まで自分が受ける効果ダメージを0にする。
《パワー・ジャイアント》は、手札のレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送ることで特殊召喚できます。手札の消費は伴いますが、場に高レベルのモンスターを残しておく必要も、先に墓地からの特殊召喚を成立させる必要もありません。召喚権を使った後でも、手札から非チューナーを追加できることに意味があります。
これによって、通常召喚したモンスターを処理された場合にも、別の組み合わせでシンクロ召喚を狙いやすくなります。相手の妨害を一度受けたところで攻めが終わらず、残った手札から次の動きを作れるのです。
もちろん、《パワー・ジャイアント》があれば必ず罠を突破できるわけではありません。しかし、相手にとっては通常召喚への妨害だけで展開を止め切れるとは限らなくなります。先攻で展開を成立させるためのカードでありながら、後攻では相手の妨害を踏み越えるための手数としても働く点が、この採用の面白いところです。
さらに、特殊召喚のために墓地へ送るモンスターも、このデッキでは次の展開に繋がります。
《グローアップ・バルブ》や《レベル・スティーラー》を墓地へ送れば、その後に利用できる効果を準備できます。《ダンディライオン》であれば綿毛トークンを供給できるため、《パワー・ジャイアント》を出す動き自体が、シンクロ素材を揃える過程にもなります。
また、墓地へ送ったモンスターのレベルによって、自身のレベルが下がる点も噛み合っています。レベル3のモンスターを送ればレベル3となり、《フォーミュラ・シンクロン》と合わせて《TG ハイパー・ライブラリアン》をシンクロ召喚できます。レベル1を送った場合はレベル5となるため、《レベル・スティーラー》の特殊召喚に必要な条件を自ら用意できます。
単に場のモンスターを1体増やすだけでなく、その後の展開に必要なレベルや墓地の準備まで担えるカードといえます。
もう一つの特徴である《未来融合-フューチャー・フュージョン》も、展開に必要な条件を整える役割を持っています。

【 永続魔法 】
①:このカードの発動後1回目の自分スタンバイフェイズに発動する。
自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、そのモンスターによって決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
②:このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに発動する。
このカードの①の効果で確認したモンスターと同名の融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
2011年当時の効果では、発動時に融合素材をデッキから墓地へ送ることができます。この構築では《E・HERO ガイア》と《E・HERO エスクリダオ》を用意することで、E・HEROとともに、地属性または闇属性のモンスターを墓地へ送れるようにしています。
地属性には《グローアップ・バルブ》や《ダンディライオン》、闇属性には《レベル・スティーラー》が存在します。つまり、融合召喚の準備をしながら、手札に足りない展開要員へデッキからアクセスできるわけです。
例えば、《クイック・シンクロン》を持っていても《レベル・スティーラー》がなければ動きにくい手札であれば、墓地へ送ることで展開の入口を作れます。すでに必要なカードが揃っている場合にも、別の墓地効果を用意しておけば、最初の動きを妨害された後の選択肢を増やせます。
《パワー・ジャイアント》が手札から場へモンスターを供給するのに対し、《未来融合-フューチャー・フュージョン》はデッキから墓地へ必要なモンスターを供給します。働き方は異なりますが、どちらも展開を始める条件を整え、途中で止められた際の動きを増やすカードとして繋がっています。
一方で、採用には負担もあります。《パワー・ジャイアント》は手札を消費しますし、《未来融合-フューチャー・フュージョン》にはメインデッキのE・HEROと、エクストラデッキの融合モンスターが必要です。特にシンクロ先の選択肢が重要なデッキで、融合モンスターに2枠を割く判断は小さくありません。
それでも今回の構築からは、展開が成功したときの盤面だけでなく、そこへ至るまでに何回動けるかを重視する考え方が見えます。
【クイック・シンクロン】の強さは、連続シンクロが始まってからの爆発力に目が向きがちです。しかし、実戦ではその前に通常召喚を止められたり、必要な素材を除去されたりする場面があります。そのとき、召喚権がなくても次の素材を出せることは、展開の上限を伸ばすことと同じくらい重要です。
《未来融合-フューチャー・フュージョン》と《パワー・ジャイアント》の採用は、そうした実戦での動きやすさに踏み込んだ工夫といえるでしょう。先攻の展開力に加えて、相手の罠を受けながらどこまで攻めを継続できるかという視点からも、注目したい構築です。


