総集編の回数が多いコンテンツは製作が上手くいってない証
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
私事になりますが、ついにきたしーも20thクロニクルデッキを入手することに成功しました。近所のカードショップとかは当然全滅だったので、絶対手に入らないと思ってたんですよね。
近鉄四日市駅のホーム上のプチコンビニでなぜかセットで売ってました。幸せの青い鳥、やっぱり近くにいますね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
今回は特別編として、この企画の中断前にしこたま溜まったリクエストを無数にさばいていくダイジェスト回としてお送りしていこうと思います。一年以上前の負債を、今から返済していくスタイルです。
コメント欄が消えたから何もかもなかったことにすることもできたんですが、まあ精神衛生に良くないので…
というわけで、リクエスト締切までに頂いたもののから単独で絶対2000字稼げないカード記事内で今まで一度も触れてないカードについてぱぱっとやっていこうと思います。
何でこんなまだるっこしい書き方かというと、シリーズカードとして触れる予定のものや《 神羅パンゲア・ムーン 》みたいにメインじゃないけど記事内で触れたカードがあるからですね。
逆に言えば、ここで選ばれなかったカードについては単独記事になる可能性がまだ残されています。祈れ。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。それでは、今日のカードの一発目はこちら。
《ボルザード・ドラゴン》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
■このクリーチャーが攻撃するとき、相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
《米込の超人》
いきなりだいぶキツい《 怒流牙 セイカイザ 》のファンボーイみたいなやつが来ましたが、やっていきましょう。
ゼニスや「覇」ばかり取りざたされがちなE2期ですが、実はブロックの特徴として「同じネーミング・イラストモチーフで縛られた種族シナジー」というものがあります。
ドラゴン・ゾンビなら「ラップ」、ドリームメイトなら「睡眠」、グレートメカオーなら「車+キーボードのキーの名前」…みたいな感じですね。
で、こいつは見ての通り複合種族。それぞれの命名規則はジャイアントは「食べ物」、アンノイズは「方言」です。さて、両方を満たす何かを考えてみましょうか。
…まあ、無理だったんでしょうね。その結果、「握っとよ」という土佐弁でおにぎりを握る生物が爆誕してしまったというわけです。これもまあ、命名ルールというデュエマの掟が生んだ歪みですね。
…あと、調べてたら千葉県旭市に「米込」なる地名があることが分かりました。スタッフの実家でもあったんでしょうか…?
《燃える漢魂「四つ牙」》
往年のビーストフォークの名カード、《大勇者「ふたつ牙」》のリメイクの《 スーパー大番長「四つ牙」 》…の、派生カードですね。
E1のハンター持ちビーストフォークは「蛮カラ」「極道」「暴走族」といったあんまり人生で関わりたくない人たちをテーマにしており、彼もその一角と言えるでしょう。
他のカードでは曲がりなりにも「大番長」という座についている(そのわりに「特攻隊長」の部下っぽいですが)彼ですが、このカードでは一体どんな立ち位置で登場したのでしょうか。
その答えは、やはりカードの中にありました。このカードにおける彼の真の役割とは…
ラーメンでした。
…こうなるから、あんまり名称カテゴリって作りすぎない方がいいんですよね。なあ聞いてるかプリンプリン。お前が横着して「プリン」を名称カテゴリにしたせいで「プリンス」でもリュウセイが出てくるようになったんやぞ。
《猛菌魚雷ヤサカノフカ》
当時としては破格の枚数の山札破壊を行える、【ライブラリアウト】関連のデッキに革命を起こした一枚です。
それまでのライブラリアウトデッキと言えば「除去コントロールの末に数枚削って競り勝つ」というものがほとんどの中、一気に8枚削れるという独自性は大きな魅力でした。
そんな彼は攻撃を通せばほぼ勝ちのフィニッシャーとして大活躍を…果たした、と言うほどではありませんでした。なぜでしょうか。
その最大の要因は、ライブラリアウトの最大の売りである「シールドを殴らずに勝てる」というポイントを無視していたからです。
そもそも除去耐性やSAもない6マナ生物を出し、返しのターンとトリガー除去を耐えて攻撃を通せている時点でまあ何をやっても有利なんですよね。で、その運用をするなら任意のボルメテウス(武者除く)に任せても相手の手札が増えない分お得…というわけです。
とはいえ「一回攻撃を通して生き残ればおおむね勝ち」というロマンを持つカードだったのもまた事実。純粋な実用テキストの強さだけがカードの魅力を決めるわけではないということが分かりますね。
《救済の精霊龍 ゴシック・ヘレン》
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
《超音速 ターボ3》
バイク仙人のえこひいきにより今なお強化され続ける【レッドゾーン】にて、貴重な手札補充役として活躍を続ける一枚ですね。
この手の速攻デッキでの3ドローはおおむね「勝つ」と同義で、使い手に数多の勝利をもたらしてきた名カードと言えるでしょう。
そんな彼ですが、設定的な「進化前」の姿を思い出せますでしょうか?スクロールをちょっと止めて5秒ほど考えてみてくださいませ。
はい5秒経ちました。答えはこれです。
お前誰だよ!?
えーと。これは侵略生物あるあるなんですが、「設定上これから進化したんやで」という進化元・進化後の姿がよく収録されるんですよ。
このカードもその一角なのですが…まあその、どうしようもない子供時代を過ごしても頑張れば立派な大人になれるよ、という教訓にしておきましょうか。
《「雷光の聖騎士」》
コメント欄をなりチャと勘違いした人間よりリクエストされた一枚です。これは「キラ」という名前で出てきたやつですね。
チーム銀河の「十二神騎」の一角として登場し、【ギャラクシールド】のツートップとしてキングマスターを遥かに超える高い使用率を誇る一枚です。
同デッキの貴重な除去枠にしてテクニカルにシールドを守れる便利な一枚なのですが、ここで気になるのがイラスト。
全身無機物なのが売りのメタリカという種族にありながら、仮面の下の顔はどっからどう見ても人間!同じエンジェル・コマンド複合の《 「勝利の栄光」 》もそうなっているあたり、チーム銀河の人事制度は相当どんぶり勘定みたいです。
もしくは、今まで知らなかっただけでエンコマの中の人はみんなあんなんなのかもしれませんね。《 聖霊王アルカディアス 》もそうでしたし。
《革命目 ギョギョウ》
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
《ブレイン・タッチ》
言わずと知れた、ハンデスデッキ必携の主力カードですね。このカードを通して「手札を減らさずに相手の手札を減らせる」というハンドアドバンテージの概念に気付けるか否かが、デュエマをごっこ遊びからゲームに変えるためのカギと言えるでしょう。
とってもシンプルな効果のこのカードですが、意外にも初出は割と最近の革命ファイナル期。類似効果も《 猛菌恐皇ビューティシャン 》くらいしかなく、「ありそうでなかったスペックのカード」と言えるでしょう。
この手の抱き合わせカードにはシンプルな効果を組み合わせたら順当に強くなった《 フェアリー・シャワー 》のような例もあることですし、まだまだ未来の基本カードのネタは尽きることはなさそうですね。闇/自然3マナでハンデスとブーストする呪文とか、刷ろうと思えばいつでも刷れそうです。
この調子で、光/水/闇のお得なトリガーを刷っていってほしいものですね。トップ三枚見てシールドと手札と墓地に置くとかでいいですから。あ、3マナでお願いしますね。
《聖天使カイザル・バジキューラ》
空前のガッカリパックことDM-07にて登場した、その中では比較的マシな部類に入るイニシエートの進化クリーチャーですね。なんなら幼い頃のきたしーも使ってました。
ブロッカーがあってそこそこのパワーと打点があって…というわかりやすいスペックに加えて、おまけみたいについているのが「火ステルス」なる見慣れない能力。
「相手のマナに指定した文明のカードがあるとブロックされない」という、MtGの「土地渡り」をモチーフにした特定文明へのメタ能力と言えるでしょう。
実運用としてはステルスが発揮されていれば1マナ軽くてちょっとパワーが高くてブロッカー付きの《 クリスタル・ランサー 》になれる…という寸法ですね。相手を選ぶがハマれば強いタイプのやつです。
…ところで、このカードのステルス対象は火文明。言わずと知れた、ブロックという行為が最も苦手な文明です。当然、火のブロッカーなんて当時は一体もいません。
要するにこのカードを身も蓋もなく説明すると、「火文明の絡んだ多色で、しかもブロッカーを採用するデッキが相手の時にのみ強いカード」なわけです。条件厳しすぎんだろ!
デュエマにおける「ブロックされない」がMtG(基本的に全クリーチャーがブロック可能)と違って意外と腐りやすい能力であるということに公式が気付くまでには、もう少し時間がかかることになります。
《ロック・クロック・六九》
なりチャシリーズ、今度は「ボルツ」さんからのリクエスト。なんでダイナボルト出てからリクエストしなかったの…
何とも形容しがたいそのスタイルとネーミングは、言わずもがなスペシャルズの証。大橋蓮くんのデザインとなっております。
六と九を合わせて「究」にするデザインや鍵穴を上下にパックリ分離させてアーム兼火炎放射器にするなど、駄洒落や語感だけでないセンスを感じますね。
惜しむらくは、「ロック」能力も「クロック」のような時間停止も「六」「九」という数字も持ち合わせていないところ。せっかくの良デザインだけに、ここはなんとかしてほしかったですね。やるならメタリカやチーム銀河ですかね?
でも《 人工化学兵器 ナノクローン 》が「任意の必殺モンスター進化クリーチャーをコールコストを支払わずにこのクリーチャーの上に重ねてコール召喚する」みたいな能力をしてると、デザイナーの佐藤直太朗くんだけでなく大人も巻き込んで大騒動になったりしそうなのでそこはバランスを取っていきましょう。
《「非道」の鬼 ゴウケン齋》
もはや闇文明の十八番となった、タップイン効果を持つ優秀な生物です。発表当初は「超天篇を振り切るために十王篇のインフレはここまできたか…」と話題になったものですが、王来篇がヤバすぎて一瞬で忘れちゃいました。
ところでこのカードで気になるのが名前の「齋」。CSでリスト書くのに苦労した人も多いのでは?このクソめんどくさいすげー細かい字は、「斎」の旧字体です。
「雲黒斎」や「八宝斎」のようにフィクションで何かとつけられがちな「齋」「斎」ですが、これは元々中国の文人の間で使われた「号」と呼ばれるペンネームや称号のようなものから来ています。
彼らは住んでいる建物や執筆する書斎をそのまま号にする傾向があったので、書斎由来の「○○斎」という号が多数生まれてそれが定着。今もその文化が残っているというわけです。ゴウケン齋も実は漢詩とか詠むタイプだったのかもしれませんね。
デュエマの記事を読んでいるだけで、歴史にも詳しくなれる!これを読んでいる親御さんもぜひお子様に「北白河の今日の一枚」を薦めてくださいませ。ろくでもない大人になること請け合いです。
あ、ちなみに「斉」「齊」はなんか形が似てるだけの全く別の字です。これを知ってるだけで全国のサイトウさんにマウントが取れるので是非覚えておきましょう。
《武家類武士目 ステージュラ》
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
おわりに
というわけで、負債返済ラッシュでした。いやあドラゴンについて語らなくていいって素晴らしいですね。毎回これにしていい?
リクエストを仇で返す調所広郷式の返済システム、皆様も是非お試しくださいませ。
ちなみに、残る負債は以下の26件です。備えよう。
《 ミステリー・キューブ 》
《 「理想」の極 シャングリラ・エデン 》
《 あたりポンの助 》
《 帝神龍装 ティーゾリス 》
《 紅神龍バルガゲイザー 》
《 アクア・メルゲ 》
《 鎧亜戦隊ディス・マジシャン 》
《 フェアリー・ライフ 》
《 マーシャル・クイーン 》
《 Code:1059 》
《 ベイ B ジャック 》
《 ZEROの侵略 ブラックアウト 》
《 単騎連射 マグナム 》
《 「拳」の頂 デシブコ・グーチーパ 》
《 燃える革命 ドギラゴン 》
《 禁断の轟速 レッドゾーンX 》
《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》
《 龍覇 イメン・ブーゴ 》
《 シータ・トゥレイト 》
《 ウマキン☆プロジェクト 》
《 超銀河弾 HELL 》
《 黒月の古城オリジナル・ハート 》
《 灼熱の連撃 テスタ・ロッサ 》
《 エンペラー・キリコ 》
《 バジュラズ・ソウル 》
《 偽りの王 ヴィルヘルム 》
何もなければ来週の今頃には、「デュエマ内でデュエマ以外の遊びで決着をつけるカード」についての記事が上がるはずです。
おっと、これもリクエスト消化枠ですね。ドラゴンじゃないので語ることがありそうです。お楽しみに。
この記事の感想やドラゴンについて語りたくないという気持ちなどありましたら、#北白河の今日の一枚でのツイートや拡散などなど心よりお待ちしております。俺は本当に語りたくないです。
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それでは、次の記事で。北白河でした。