【デュエマコラム】GP2022 day1・day2 お疲れ様でした。【振り返り】

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【デュエマコラム】GP2022 day1・day2 お疲れ様でした。【振り返り】

こんにちは、神結です。

改めてになりますが、GP2022に参加した皆様、本当にお疲れ様でした。いや、本当に。マジで。

私もまぁ、うん。本当に疲れました……。ジャッジの皆さんも本当にありがとうございました。

まぁ私が疲れた話を長々とされても退屈でしょうから、今回は2日間で私がやったカバレージの話とか、あとは2日間を経たアドバンス・オリジナルレギュレーションに対する個人的な雑感について書いていこうと思います。

デッキについての細かな話は他のライターの方が書いてくれそうなので、私からはもう少し大枠の話とかが出来ればいいかなと思っております。

目次

アドバンスの話

さて、まずアドバンスの話からしていきましょう。過去に何度か記事で書いている通り、私はアドバンスがかなり好きなんですよね。

そんなアドバンスですが、こちらは比較的“順当”な結果になったと言えるでしょうか。

【ガイアッシュ覇道】が前評判通りの強さを見せ、決勝でミラーマッチを行いました。


アグロデッキも受けきれる一定のトリガーと、一度受けてしまえば《流星のガイアッシュ・カイザー》で蓋が出来るという性質のお陰でい【赤緑アポロ】のようなデッキにも勝つことが出来て、横に並べてくるタイプのアグロデッキにも《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》+革命チェンジで強く出ることが出来ます。

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6

■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

その他有力と言われていた【5cモルト】に対してはそもそものデッキ基盤の安定度で総合的に勝り、また【赤黒ドルマゲドン】には単純なデッキパワーで有利を取れます。

GPで多いと予想されるTier3ラインのデッキに対しても、大抵は《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》による追加ターンから《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》+《時の法皇 ミラダンテXII》で黙らせることが出来ます。

これは初見のデッキに対しても有効で、「相手のデッキはよくわからなかったけど、《時の法皇 ミラダンテXII》投げて《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》で呪文止めたらとりあえず勝った」みたいな経験をした人もいたのではないでしょうか。

【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ドレミ団 / 革命軍 / 文明 光/水 / パワー7000 / コスト7

■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。

【呪文】
カード名:「未来から来る、だからミラクル」
文明:光/水
コスト:6マナ
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

覇道というデッキは《ボルシャック・栄光・ルピア》+《インフェル星樹》という安定したデッキ基盤を持ち、そして《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を併せたフィニッシュ性能もピカイチです。GP以降の環境でも戦績を残し続けることになりそうですね。

また【5cモルト】も《最終龍覇 グレンモルト》が極めて強力で、個人的にもかなりお気に入りのデッキです。


【5cモルト】も様々な構築が考えられていましたが、最終的には自身も《禁断 ~封印されしX~》+《インフェル星樹》を持つことによって、デッキのカードを強く使う選択を獲りました。

もちろんこのデッキの主役は、私の記事は毎度お馴染みとなっている《最終龍覇 グレンモルト》。

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/闇/火 / パワー6000+ / コスト7

■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

公式カバレージのインタビューにもありましたが、このカードの最大のメリットは、ガイアッシュ覇道にはない「《爆銀王剣 バトガイ刃斗》によるワンショット」でしょう。

《ロスト・Re:ソウル》を通して《最終龍覇 グレンモルト》からの展開でゲームを決める、《最終龍覇 グレンモルト》からの追い《最終龍覇 グレンモルト》でゲームを決める……など、引いてるカード状況によってゲームの締め方は異なって来ますが、そこも魅力と言えるでしょうか。

しかし前述したように《ボルシャック・栄光・ルピア》+《インフェル星樹》に比べると、ブースト基盤は弱めです。そこは5cに付いて回る弱点でしょうね。

ちなみにこのリストには採用されていませんが、《インフェル星樹》からの《ニコル・ボーラス》の採用はかなり面白いと感じました。

特に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》や《時の法皇 ミラダンテXII》の返しに《ニコル・ボーラス》で手札を叩いてゲームを逆転する、といった展開はまずまず狙えそうなので、今後のデッキリストの行方にも注目です。

 

一方でそんな上位デッキに比べるとシークレットデッキのような存在は少なめ。挙げられそうなのは【緑単零龍オービーメイカー】くらいでしょうか。


メタクリーチャー+《ソイソイミー》によるGR召喚、《原始 サンナップ》を絡めた展開等で1ターンに3体展開を実現し、シビルカウントの乗った《十番龍 オービーメイカー Par100》の着地を目指します。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 自然 / パワー19000 / コスト10

■このターン出した自分の自然のクリーチャー1体または自然のタマシード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■マッハファイター
■Q・ブレイカー
■シビルカウント5:自分の自然のクリーチャーまたは自然のタマシードが合計5つ以上あれば、相手のターン中、相手のクリーチャーまたはタマシードが出てその能力がトリガーする時、かわりにその能力はトリガーしない。(例えば、相手は「このクリーチャーが出た時」で始まる能力を使えない)

《零龍》は先攻で手札を4枚オールインしたあとに手札の儀のGR召喚によってちょうど綺麗に最後のシビルカウントを稼ぐことが出来ます。

オービーメイカーが封殺系のカードであることから、デッキによってはそもそも回答札がないケースもあります。

そうなると、零龍による相手の追加ドロー効果のデメリットはそこまで気にならないでしょう。

ちなみにこのデッキの≪種族選別≫は本当に強く、本当に種族が綺麗にばらけているため多くのケースで3枚回収が可能。

≪種族選別≫自体を《トレジャー・マップ》で回収出来るのも大きいですね。

事故った時の悲惨さや《十番龍 オービーメイカー Par100》に辿り着けなかった際のデッキとしての弱さなど、弱点もまぁまぁちゃんとありますが……。

緑の低コストカードで強化されやすいデッキなので、今後のカードプール次第ではもっと強力になって帰ってくるかもしれません。

 

こういったシークレットデッキが少ないというのは、シンプルにガイアッシュ覇道を始めとした既存のデッキが強力であるということ。

高いカードパワーを感じながら、 プレイを極めて差を付けていけるのは現在のアドバンスの魅力です。

アドバンス、やはり始めるなら今です。

 

オリジナルの話

一方のオリジナルですが、こちらもある意味ではこちらも“順当”だったかもしれません。

なんというか、至極順当に、色んなデッキが勝ちましたね……。

とはいえ目下TierGODに迫っているのかなと思われた【アナカラーハンデス】が思ったより伸び悩んでいたのは意外でした。


皆がこのデッキを意識してデッキを持ち込んだこと、アナハン自体が相応に難易度の高いデッキだったため、長期戦の中でミスで負けるケースもあったこと、様々な要因はあると思います。

とはいえTOP8に送り込んでいるのですから、「負けた」という感じもないんですがね。ただ、数は思ったより少なかったというだけの話です。

オリジナルという限定されたリソースの中で戦うレギュレーションでは、《若き大長老 アプル》(及び他のメタカード)+ハンデス+《天災 デドダム》基盤というデッキ構造自体が、正直限りなく答えに近いと思っているんですよね。

【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2

■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■相手のカードは、墓地またはマナゾーンを離れない。
■相手は、墓地またはマナゾーンから呪文を唱えられない。

ちゃんと構造的にこのデッキに勝とうとすると、アナハン以上のリソース確保手段を持っている必要があって、メタカードを苦にしないデッキギミックで動くということになるんでしょうが、前者はともかくとして果たしてメタカードを苦にしないデッキは強いのか、という……。

メタカードを苦にしないって、真っ当に手札を使って真っ当に召喚して戦ってるってことなんですよね。それはそれで、現代デュエマに歯向かってますよね。

そんなわけでアナハンは今後も引き続き強いでしょうし、特にCSでは環境の中心のままかなぁ、と思っています。

一方優勝した【青魔導具】はアナハンにちゃんとギミックで勝てる珍しいデッキですね。


これも全ては《卍 新世壊 卍》のお陰とも言えます。

【 無月フィールド 】
文明 水 / コスト2

■自分の魔導具呪文を唱えた時、唱えた後で墓地に置くかわりに、このフィールドの下に置いてカードを1枚引いてもよい。
■自分の魔導具呪文またはドルスザク呪文を唱えられなくする能力を無視する。
■無月の門99:自分のターンの終わりに、このフィールドの下に4枚以上カードがあれば、ゲーム中で一度、水のコスト99以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。

一応相手の《キャディ・ビートル》だったり《若き大長老 アプル》だったりとは戦う必要はあるんですが、他のデッキで戦うことに比べると相当分がいいほうでしょう。

【青魔導具】も随分息の長いデッキとなっていますが、《インフェル星樹》がいないオリジナル環境では、今後もまだまだ強そうですね。

その他のデッキ選択となると「あれには勝てるけど、あれには勝てない」といったような、相性が顕著になりがちです。

例えば現状でオリジナルの上位デッキを挙げてみると、

・アナハン
・青魔導具
・青黒星雲人
・アポロ
・5cネバー
・ボルシャック などなど……

といった環境になっているわけですが、まーシンプルに数が多いですね。

そしてオリジナルのゲーム性質上、不利を捲るようなゲーム展開はしづらいのが常です。ですので、「今日は自分の目の前にアポロが座らないことを祈る」といったような状況になりがちなのです。

これは知り合いも言っていたのですが、オリジナルでは「今日の最悪を選ばない」というデッキ選択が求められてきます。なんというか、「最高の選択」はあまり存在しないんですが、最悪の選択は存在してるんですよ。

正直、めっちゃ難しい環境ですよね……。特に「毎日・毎週CS出るわけではないけど、使いたいデッキがあるときは出る」タイプの人は、環境を追っ掛けるだけでも大変だと思います。

よく言えば何でもいる環境ですが、よほど他人との実力差を付けてない限り(そしてそれを自覚していない限り)は安定して勝つのは難しいのかなぁ、とも思ってたりしています。

特に下期ランキングを頑張ろうとしている方は、オリジナルのこうした環境を避けては通れません。

まぁなんというか……辛い瞬間も多いかと思いますけど、頑張って欲しいと思っています。

 

カバレージの話

さて、最後にちょっとカバレージの話をしておきます。

テキストカバレージはこちらから! ▼

今回私は2日間にわたってカバレージライターの仕事を担当させていただきました。

私の仕事はぜひ公式カバレージの方を参照していただければと思いますが、今回はありがたいことに「特集記事」を書かせていただくケースが多かったです。

そんなわけで会場ではインタビューするプレイヤーを探すべく、バインダーを持ってあっちこっちを歩き回っていた私の姿を見掛けた方もいるんじゃないでしょうか。

さて、今回の特集記事では「アドバンスプレイヤーへのインタビュー」と「デッキビルダーへのインタビュー」という2本を担当しています。この記事案自体は、依頼されたものと「こういうのを読んでみたい」というのを自分なりに咀嚼して書いたものになります。

で、私自身は「メチャクチャ頑張ってるプレイヤー」を知っているわけですよ。それはアドバンスにせよ、デッキ制作にせよ、です。

ですが世間的にはそんなに知られていないし、なんならそこまで興味のある方も多くはないだろう、と思っていたわけです。

なんとかこういった部分にも光が当たれば……カバレージに取り上げられることで、報われたと当人思ってくれれば……と考えると、ある種の使命感のようなものを感じてしまって。「私の記事が良くなかったら、誰の頑張りも褒められないし、誰も報われないぞ」って。

だからまぁ、今回は特に頑張りました。

記事自体はかなり長くなってしまいましたし、かなりマニアックな領域に両足突っ込んでいるな、とは感じましたが……。

正直予想以上の反響がありました。ビックリしています。

今回インタビュー出来たプレイヤー・ビルダーは本当にごく一部なんですが……紹介したプレイヤーが、「頑張ってよかったな」と思っていただけたのならば、本当に冥利に尽きます。

 

まとめ

そんなわけで今回はGPの話をさせていただきました。

改めてGPに関わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした。

しばらくはオフシーズン?ということになりそうなので、私も好きなデッキ遊びながら次の記事のこととかをぼんやり考えておこうかと思います。

それでは、また。


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