こんにちは、はみるとんです。
デッキビルドTipsも第15回目。遊戯王のデッキを組む際に必要な基礎的な情報はかなり発信出来てきたんじゃないかと思います。
ここで一旦、「実際にどういう手順でデッキを組むのか?」という実践的な部分に触れてみようと思います。
目次
STEP1.どういったコンセプトのデッキを組むか決める
全てはここから始まります。
「デッキを組もう!」となった際、まず何をスタート地点として組むかを決めない事には何も始まりません。
- 使いたいカテゴリを決め、それを中心として構築にする
- 使いたいカードを決め、それを中心に据えた構築にする
- 使いたいコンボを考え、それを軸にした展開を行う構築にする
- 戦い方のコンセプトを決め、それに則った構築にする
などなど、色々なコンセプトがあると思います。
やりたいことがあまり多いと構築としてまとまらない事もあるので、まずはこの「絶対に守るコンセプト」を1つ決め、構築方針の主軸を決定します。
今回は新テーマである「ネメシス」カテゴリを使う事をコンセプトとし、「ネメシス」デッキを組んでいきたいと思います。
STEP2.中心となるカードをリスト化する
コンセプトが「カテゴリ」であればそのカテゴリに属するカードを、コンセプトが「コンボ」であればそのコンボに使うカードや初動となるカードを、といった感じで、コンセプトを遵守するにあたって使う可能性の高いカードをリストアップし、どういったカードが存在するのかチェックしていきます。
今回は「ネメシス」カテゴリを中心としたデッキを組むので
- 《アークネメシス・エスカトス》
- 《アークネメシス・プロートス》
- 《ネメシス・コリドー》
- 《ネメシス・アンブレラ》
- 《ネメシス・フラッグ》
- 《星義の執行者》
がその対象となります。
これ以降、最初に挙げたコンセプトは「このリストに名前の挙がっているカードを活かす」と言い換える事が出来るようになりました。
STEP3.対象カードの「ステータスの持つ意味」を調べる
中心として使っていくカードたちそれぞれを、どのようにサポートしていくのかを考えます。
そのためにはまず、各カードがどんなサポートに対応していくのかを知る必要があります。
ここで、過去に投稿した以下の2つの記事の出番です。
それぞれ、「属性やレベルなど別のサポート」「種族ごとに受けられるサポート」を紹介しています。
これらの記事を参考に、順に各カードの出来る事を見ていきましょう。
《アークネメシス・エスカトス》
《アークネメシス・エスカトス》 【 効果モンスター 】 星 11 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、種族が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。②:フィールドのモンスターの種族を1つ宣言して発動できる。フィールドの宣言した種族のモンスターを全て破壊する。次のターンの終了時まで、お互いに宣言した種族のモンスターを特殊召喚できない。
光属性
- 《ジェムナイト・セラフィ》の素材として《ブリリアント・フュージョン》で落とせる
ドラゴン族
- 《輝光竜セイファート》でサーチ出来る
- 《竜の交感》でサーチ出来る
- 《竜の渓谷》でデッキから落とせる
- 《竜の霊廟》でデッキから落とせる
- 《ドラゴン・目覚めの旋律》でサーチ出来る
- 《ライトロード・セイント ミネルバ》でサーチ出来る
豊富なサーチ手段と墓地送り手段がある事が分かります。
ネメシスは墓地・除外からの回収に秀でているため、これらと組み合わせて総合的にとてもアクセスしやすいといえるでしょう。
《アークネメシス・プロートス》
《アークネメシス・プロートス》 【 効果モンスター 】 星 11 / 闇 / 幻竜族 / 攻2500 / 守3000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、属性が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。②:フィールドのモンスターの属性を1つ宣言して発動できる。フィールドの宣言した属性のモンスターを全て破壊する。次のターンの終了時まで、お互いに宣言した属性のモンスターを特殊召喚できない。
闇属性
- 《闇の誘惑》でドローに変換できる
- 《闇次元の解放》で除外ゾーンから特殊召喚出来る
- 《トランス・デーモン》で除外ゾーンから回収できる
- 《ダーク・グレファー》でデッキから落とせる
- 各種ウイルスカードのコストに出来る
- 《影王デュークシェード》で墓地から拾える
幻竜族
- 《源竜星-ボウテンコウ》でデッキから落とせる
- 《幽麗なる幻滝》でサーチ出来る
- 《虚ろなる龍輪》でデッキから落とせる
- 《真竜皇アグニマズドV》で墓地から拾える
- 《真竜凰マリアムネ》でサーチ出来る
《アークネメシス・エスカトス》に比べるとアクセス手段にタイムラグがあったり条件が厳しかったりと難がありますが、《闇のデッキ破壊ウイルス》などのウイルスカードに対応している点は構築上戦法を広げるために活きてくる可能性があるため、意識しておいた方が良いポイントとなります。
《ネメシス・コリドー》
《ネメシス・コリドー》 【 効果モンスター 】 星 4 / 風 / 雷族 / 攻1900 / 守600 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。②:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている自分の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
風属性
- SRバンブーホースでデッキから落とせる
- 九蛇孔雀でサーチ出来る
- クリアウィング・ファスト・ドラゴンの素材に出来る
- ハーピィズペット幻竜、電光千鳥の素材になれる
- 霞の谷の神風でリクルート出来る
- 蒼翠の風霊使いウィンでサーチできる
雷族
- 《雷劫龍-サンダー・ドラゴン》でサーチ出来る
- 《太陽電池メン》でデッキから落とせる
- 《雷龍融合》でサーチ出来る
- 《雷神龍-サンダー・ドラゴン》のトリガーになれる
- 《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の素材になれる
- 《ブリリアント・フュージョン》で《ジェムナイト・プリズムオーラ》の素材としてデッキから落とせる
- 《常夏のカミナリサマー》で蘇生出来る
- 《バッテリーリサイクル》で墓地から拾える
昨今雷族の強化が多くなったお陰でこのカードも数多の優秀なサポートを受ける事が出来ます。
《超雷龍-サンダー・ドラゴン》(制限カード) 【 融合モンスター 】星 8 / 闇 / 雷族 / 攻2600 / 守2400
「サンダー・ドラゴン」+雷族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
②:このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外できる。
特に「手札で効果を発動する」「特殊召喚できる」という2点を満たす雷族である事から、1枚で《超雷龍-サンダー・ドラゴン》になれる点が非常に優秀です。
《ネメシス・アンブレラ》
《ネメシス・アンブレラ》 【 効果モンスター 】 星 3 / 水 / 水族 / 攻1500 / 守400 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「ネメシス・アンブレラ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。②:「ネメシス・アンブレラ」以外の自分の墓地の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
水属性
- 《E・HERO アブソルートZero》の素材になれる
- 《氷結界の虎王ドゥローレン》、《氷結界の龍 グングニール》の素材になれる
- 《白の咆哮》の条件を満たせる
- 《ジェネクス・ウンディーネ》でデッキから落とせる
- 《強欲なウツボ》でドローに変換出来る
- 《サルベージ》で墓地から拾える
- 《海晶乙女コーラルアネモネ》で蘇生出来る
- 《バブル・ブリンガー》で蘇生出来る
- 《ビッグ・ホエール》でリクルート出来る
水族
- 《飛鯉》でリクルート出来る
- 《フィッシュアンドバックス》で除外ゾーンから回収出来る
- 「アクアリウム」カードで蘇生出来る
- 《ブリリアント・フュージョン》で《ジェムナイト・アメジス》の素材としてデキから落とせる
- 《水精鱗-サラキアビス》の素材になれる
- 《浮上》で蘇生出来る
- 《魔製産卵床》でサーチ出来る
《ネメシス・フラッグ》
《ネメシス・フラッグ》 【 効果モンスター 】 星 2 / 炎 / 炎族 / 攻1100 / 守200 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「ネメシス・フラッグ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。②:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「ネメシス・フラッグ」以外の「ネメシス」モンスター1体を手札に加える。
炎属性
- 《炎王獣 キリン》でデッキから落とせる
- 《炎星皇-チョウライオ》で墓地から拾える
- 《転生炎獣サンライトウルフ》で墓地から拾える
- 《ライジング・オブ・ファイア》で蘇生できる
- 《炎王炎環》で破壊、蘇生できる
- 《灼熱の火霊使いヒータ》でサーチできる
- 《フレムベル・ヘルドッグ》でリクルート出来る
- 《真炎の爆発》で蘇生できる
- 《炎星師-チョウテン》で吊り上げられる
- 《ネオフレムベル・レディ》でデッキから墓地へ送れる
炎族
《重爆撃禽 ボム・フェネクス》の素材に出来る
《起爆獣ヴァルカノン》の素材に出来る
《ファイヤー・ソウル》でデッキから除外出来る
《ブレイズ・キャノン-トライデント》のコストに出来る
《ブリリアント・フュージョン》で《ジェムナイト・マディラ》の素材としてデッキから落とせる
STEP4.「初動」に必要な条件を考える
「初動」とは「デッキを動かす展開ギミックになりうるカード」のことで、これさえ引けば動けるというものを「1枚初動」、複数枚の組み合わせで動けるものを「2枚初動」というように呼んだりします。
例えば、インフェルノイドのような「墓地で起動するカード」を中心にしたデッキであれば「墓地肥やし」が初動となります。
また、その際、《ライトロード・ドミニオン キュリオス》のような「出せば墓地を肥やす事が出来る」というカードを採用している場合、それを出す事が「初動」となり、つまり《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の素材を場に並べる事を「初動」と言い換えられるようになります。
このように、「初動」と呼べるものの条件を定義していく事によって、組みたいデッキで初手に引いてほしいカード、理想的な動きをしたい時に引いておくべきカードが明確となり、段々とデッキとして形になっていきます。
リンク召喚を使った初動になりうるギミックについてはこちらを参照してください!
「ネメシス」においては…
- 除外されているモンスターを用意する
- 墓地に3種類の種族を用意する
ということが上級・下級それぞれの条件になるため、これを満たす事が初動の条件となります。
STEP5.条件を満たすカード・ギミックを考える
STEP4でまとめた条件を満たす初動を考えていきます。
まず、「除外ゾーンにカードを用意する」動きの出来るカードを調べていきましょう。
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/?request_locale=ja
公式データベースの「カード検索」機能を使っていきます。
この機能では「テキスト検索」が出来るので、「墓地のこのカードを除外」「除外して発動」などのそれっぽいワードで検索していきます。
この際、「こういう効果はどういう書き方をされているのか」と調べるには、思いつく類似効果のカードテキストを調べてみるのが良いでしょう。
初動条件を満たすギミック
幻影騎士団
《幻影騎士団サイレントブーツ》、《幻影騎士団ダスティローブ》、《幻影騎士団ラギッドグローブ》は連鎖的にお互いを墓地経由で除外ゾーンに貯めてくれます。
また、《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》によって闇属性を並べるだけでアクセス出来、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を使えばステータス問わずモンスターを並べるだけで出す事が出来ます。
Kozmo
上級のリクルート効果や下級の手札からの特殊召喚効果で除外ゾーンにカードを用意する事が出来ます。
HERO
《D-HERO ディアボリックガイ》、《D-HERO ダイナマイトガイ》、《E-HERO シニスター・ネクロム》、《V・HERO ヴァイオン》など様々なギミックで除外ゾーンにカードを貯めていく事ができます。
《D-HERO ディアボリックガイ》はデッキに戻る事で同ターン中に展開出来る枚数が増えるのでネメシスととても相性が良いです。
恐竜
《幻創のミセラサウルス》や《究極進化薬》によって恐竜族を除外していく事が出来ます。
《魂喰いオヴィラプター》や《ベビケラサウルス》など、《幻創のミセラサウルス》へのアクセス手段が豊富なので安定してこの動きを行う事が出来ます。
恐竜族は動きの中でデッキに居てほしいカードをどんどんデッキ外に放出していくので、ネメシスによる再利用と相性が良いです。
アンデット
《屍界のバンシー》、《グローアップ・ブルーム》、《馬頭鬼》などによって除外ゾーンにモンスターを溜めていく事が出来ます。
この中でも、今回は特に《D-HERO ディアボリックガイ》の展開力を底上げし、除外回収と非常に相性の良い「HERO」を採用していく事にします。
また、「墓地に3種類の種族を用意する」に関してはリンク召喚による展開の過程で揃えていくことにします。
STEP6.展開と最終盤面を考える
- 先攻1ターン目に理想的な初手だった場合に何を目指すか
- 単体初動となるカードを引けた際、1枚でどこまで出来るか
- 複数初動となるカードを引けた際、その組み合わせでどこまで動けるか
その展開の結果目指す先は、次ターン以降の更なる動きの準備であったり、先攻制圧であったりとにかくアドバンテージを稼いでいくことであったり様々です。
この時に決める動きによって大体の戦術の方向性が確定します。
先攻1ターン目に何を目指すか
ネメシスもHEROも展開を主軸としたデッキテーマであるため、先攻では相手に対していかに妨害を敷くことが出来るかを考えていきます。
ネメシス自体には先攻で場に置いておくことで相手を制圧する事の出来るカードは存在していないため、他のカードを組み合わせていきます。
《超雷龍-サンダー・ドラゴン》(制限カード) 【 融合モンスター 】星 8 / 闇 / 雷族 / 攻2600 / 守2400
「サンダー・ドラゴン」+雷族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
②:このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外できる。
特に《ネメシス・コリドー》を場に出すだけで素材として出す事の出来る《超雷龍-サンダー・ドラゴン》は展開にとても絡めやすく、サーチを封じるという強力な制圧効果を持っているため、このカードを基軸に考えます。
また、《D-HERO ディアボリックガイ》をネメシスにより繰り返し場に出して展開していく事を考えると、《D-HERO デッドリーガイ》と合わせてランク6エクシーズを作る事を狙うことが出来ます。
デッキ内に特定のレベルを複数揃えるギミックがある場合はこちらの記事を参照します。
今回はランク6が立てやすそうなので、相性が良いものが居ないかチェックしていきましょう。
《永遠の淑女 ベアトリーチェ》 【 エクシーズモンスター 】星 6 / 光 / 天使族 / 攻2500 / 守2800レベル6モンスター×2このカードは手札の「彼岸」モンスター1体を墓地へ送り、自分フィールドの「ダンテ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。この方法で特殊召喚したターン、このカードの①の効果は発動できない。①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。エクストラデッキから「彼岸」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
ランク6といえば真っ先に候補にあがるのがこの《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
ネメシスデッキは墓地回収や墓地コストが多いので相性が良い他、墓地から除外して効果を使えるカードを落とす事で疑似的に除外ゾーンの肥やしにもつながります。
また、《彼岸の悪鬼 ファーファレル》などを落とす事で疑似的な相手ターン除去として使う事も出来ます。
《 E・HERO アブソルートZero 》
【 融合モンスター 】
星 8 / 水 / 戦士族 / 攻2500 / 守2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
また、ネメシスが《ネメシス・アンブレラ》を使って水属性にアクセスしやすい点から、HEROと組み合わせて《E・HERO アブソルートZero》を作るプランも考えておきます。
相手ターン中に《I:Pマスカレーナ》などで素材にする事で、フリーチェーンで効果を起動します。
《I:Pマスカレーナ》 【 リンクモンスター 】星 2 / 闇 / サイバース族 / 攻800 /
リンクモンスター以外のモンスター2体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをリンク素材としてリンク召喚する。②:このカードをリンク素材としたリンクモンスターは相手の効果では破壊されない。
【LINK-2:左下/右下】
これらのカードを組み合わせた場を形成することを先攻盤面のゴール地点として考えます。
単体初動となるカードを引けた際、1枚でどこまで出来るか
「ネメシス」カード自体は除外ゾーンや墓地にカードを要求するので、単体初動となるカードは存在しません。
単体で動ける動きとして、「HERO」カード側の動きを定義しておきます。
初手:《V・HERO ヴァイオン》
- 《V・HERO ヴァイオン》召喚、効果により《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地へ、効果により《D-HERO ディアボリックガイ》サーチ
- 《V・HERO ヴァイオン》によって《融合》をサーチし、《D-HERO デッドリーガイ》を融合召喚
- 墓地の《D-HERO ディアボリックガイ》の効果で同名をリクルート
- 《D-HERO デッドリーガイ》と《D-HERO ディアボリックガイ》で《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をエクシーズ召喚
- 効果により《ゾンビキャリア》を墓地へ 送り、《ゾンビキャリア》と《D-HERO ディアボリックガイ》で《PSYフレームロード・Ω》をシンクロ召喚
《V・HERO ヴァイオン》始動の基本的な展開パターンです。
ここから《PSYフレームロード・Ω》で1ハンデス、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で1妨害を行います。
複数初動となるカードを引けた際、その組み合わせでどこまで動けるか
上記の《V・HERO ヴァイオン》からの展開によって除外ゾーンにカードが溜まるので、ここで「ネメシス」側での動きを作ることが出来ます。
初手:《V・HERO ヴァイオン》+《ネメシス・アンブレラ》
- 《V・HERO ヴァイオン》単体初動の動きの③まで展開し、《D-HERO デッドリーガイ》の効果でデッキから「D-HERO」モンスターを墓地へ送った後、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をエクシーズ召喚、効果で《ネメシス・フラッグ》を墓地送り
- 《D-HERO ディアボリックガイ》を除外ゾーンからデッキに戻し、《ネメシス・アンブレラ》を特殊召喚、効果で墓地の《ネメシス・フラッグ》を回収
- 《D-HERO ディアボリックガイ》を特殊召喚し、《ネメシス・フラッグ》を特殊召喚、効果で《ネメシス・コリドー》をサーチし、2体で《クロシープ》をリンク召喚
- 《D-HERO ディアボリックガイ》を特殊召喚し、《ネメシス・コリドー》を特殊召喚、素材に《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を融合召喚
- 《クロシープ》効果により《V・HERO ヴァイオン》を蘇生、効果で《融合》サーチ
- 《D-HERO ディアボリックガイ》と《ネメシス・アンブレラ》で《E・HERO アブソルートZero》融合召喚
- 《D-HERO ディアボリックガイ》を特殊召喚し、《V・HERO ヴァイオン》とともに《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚、最後の《D-HERO ディアボリックガイ》を特殊召喚
最終盤面:《クロシープ》、《 I:Pマスカレーナ 》、《超雷龍-サンダー・ドラゴン》、《 E・HERO アブソルートZero 》、《 D-HERO ディアボリックガイ 》、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
これにより、相手ターン中に《I:Pマスカレーナ》で《E・HERO アブソルートZero》を素材にリンク召喚を行う事で全体除去を行いつつ、《クロシープ》による蘇生が行えます。
この際、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で好きなモンスターを落とし、それを蘇生する事も可能です。
初手:《V・HERO ヴァイオン》+《ネメシス・フラッグ》
《ネメシス・アンブレラ》のパターンとほぼ同じ流れですが、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で《ネメシス・コリドー》を落とし、《ネメシス・フラッグ》で《ネメシス・アンブレラ》をサーチ、《ネメシス・アンブレラ》で《ネメシス・コリドー》を回収、という順番で同じ動きを行います。
同じ最終盤面を作る事が出来ますが、《ネメシス・フラッグ》で直接《ネメシス・コリドー》をサーチし《ネメシス・アンブレラ》を絡めない場合、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で落としたモンスターをそのまま《クロシープ》で蘇生する事が出来るので、展開の幅はこちらの方が広いです。
STEP7.構築の軸となる部分を決める
上記の展開で必要なパーツを詰め、構築の必須枠となる部分を決めます。
この際、素引きしたくないカードは展開の中で必要な枚数最低限を、展開の初手で引きたい物は最大枚数投入していきます。
STEP8.残りの枠を詰めて40枚の形にする
デッキ枠の残り部分を埋めていきます。
この際、基本的に「初動となるカード」が最大数となるように考えます。
また、エクストラに関しては汎用のリンクモンスターを刺し、対応力を上げていきます。
汎用リンクについてはこちらの記事を参照してください!
STEP9.環境に合わせ調整する
手札誘発や除去カードなどを環境に合わせて投入します。
例えば、展開系のデッキが流行っているなら《増殖するG》、誘発が多いなら《墓穴の指名者》など、微調整していきます。
完成!
無限にデュエルしましょう。
おわりに
今回は今までのデッキビルドTipsの振り返り的な記事となりました!
情報があっても、実際それをどう形にしていくの?という部分をなるべく僕が実際にデッキを構築する流れに沿って紹介する形となりました。
デッキを構築するのに慣れている人にとってはあまり新鮮な話ではなかったと思いますが、こういう考え方もあるんだ、という形で見て頂ければ幸いです。
また、今回紹介したネメシスデッキは動画でも紹介予定です!
そちらも是非お願いします!
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。