【今日の一枚】vol.28《百族の長 プチョヘンザ》族長失格説

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【今日の一枚】vol.28《百族の長 プチョヘンザ》族長失格説

こんにちは。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを定期更新(週四回くらい更新できたらいいな)で毎日1枚取り上げて語っていきます。

というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。

《百族の長 プチョヘンザ》

【クリーチャー】
【種族】ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/ダママ団
【文明】光/自然
【コスト】8
【パワー】12500

■革命チェンジ―光または自然のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。
■ファイナル革命―このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

みなさーん!いつものやりますよー!せーの!(マイクを客席に向ける)

ドラゴンについて語ることは、何もありません。

……とはいかないので、ファンサを済ませたところで真面目に解説を。アリーナ席のみんなもありがとー!

DMR-21で収録されたレジェンドカードですね。同期はあの《蒼き団長 ドギラゴン剣》です(不愉快そうな顔)。友好2色によって構成される革命軍のサブカテゴリのひとつ、ダママ団の団長……もとい族長です。「お前らどこから出てきたんだよ!」と言いたくなりますが、「これまで他のクリーチャーと関わりを持たなかった」という設定なので仕方ありません。ずっと隠れててよかったのに!アニメや漫画においては百獣レオの切札として活躍します。

名前の「ミア・モジャ」というルビはスワヒリ語で「100」を意味します。これ以外にもダママ団の名前の漢字部分のルビはスワヒリ語から取られています。なんでこんなスワヒリ語かというと、《デュエマの鬼! キクチ師範代》ことコロコロスタッフのキクチ師範代が学生時代スワヒリ語を専攻していたからと言われています。あの人外大卒のインテリだからね。忘れがちですが、小学館は日本有数のエリート企業なのです。

そして下の「プチョヘンザ」は「put your hands」から来ています。ラッパーなんかがよく言ってるやつですね。そんなわけで、彼を族長とするダママ団は「スワヒリ語+ラップ用語」という謎の命名規則を背負っています。で、容姿のモチーフは 「アフリカ風民族」+「ライオン」。「アフリカ」以外の統一性というものを考えろ!

さらに問題なのは見た目です。明らかに「ライオンに乗った人型のクリーチャー」であるにも関わらずジュラシック・コマンド・ドラゴンを持っていることには未だに納得がいってません。さすがに反省したのか、関連カードの《族長の魂友 ワチャゴナ》ではガーディアン・コマンド・ドラゴンなる種族を持っています……いやお前もどっちかというとそれ戦車かなんかだろ!ガーディアン要素を付ける努力をしろ!

なんどめだファイナル革命

そのスペックはといいますと。「自分のマナゾーンの枚数よりコストの小さい相手クリーチャーのタップイン」「ファイナル革命でパワー12000以下のクリーチャーをマナへ除去」とありますね。

革命チェンジで(一番強いやつを手札に逃がしながら)現れ、全体除去を行って、相手の反撃はタップイン能力で抑制し、なんならタップキルすら可能。コントロールの欲しいやつ全部盛りをやめろ! 実際に多くのビートダウンにとっては悪夢のような存在で、どちらかでも色が合ってドラゴンを採用するデッキには高い採用率を誇りました。色の関係で本人が《蒼き団長 ドギラゴン剣》《時の法皇 ミラダンテⅫ》等他のファイナル革命持ち革命チェンジできるのも利点です。ファイナルと言いながら何度でもやるの、国民的RPGっぽさがありますね。

環境においてはコスト踏み倒しメタに弱いこともあり後発の《無修羅デジルムカデ》等に役目を譲りましたが、それでもこれだけ範囲の広い除去+巨大クリーチャーのおまけでやっていい能力ではなく、カードパワーは今でも非常に高いと言えるでしょう。許せん。

ふがいない族長でごめんね

そんな《百族の長 プチョヘンザ》ですが、ストーリーにおいても重要人物として活躍します。初陣はイニシャルズの《D2K ジゴクシヴァク》。彼のDスイッチに対抗して奥義であるところのファイナル革命を発動し、完全勝利します。まあさすがにカードパワー的に……はい。

次に戦ったのが《伝説の禁断 ドキンダムX》。唐突に出てきた親友の《族長の魂友 ワチャゴナ》と、彼に作られた《革命のD ビッグバン・フェスライブ》の力を受けて《蒼き団長 ドギラゴン剣》とともに撃破しました。

ストーリー上最後の戦闘は《禁断機関 VV-8》と彼が率いる再生侵略者軍団であり、《族長の魂友 ワチャゴナ》に加えてやっぱり突然出てきた長老の《大長老 ウェイヨウ》とともに無数の敵を迎え撃つ……というところで出番が終わっています。まあ勝とうが負けようがこのあとドラゴンは爆発して絶滅するんですが。やったー!

……こうしてまとめてみると、一つの事実がわかります。「単騎で勝ったのは 《D2K ジゴクシヴァク》 だけで、あとはなんか毎回後付けで唐突に現れた仲間がなんとかしてくれてる」。……それでも族長か!いくらなんでも情けないぞ!

というわけで、《百族の長 プチョヘンザ》でした。……「絆の力」と「後付けで出てくる仲間」、一緒にしちゃいけないと思うんですよね。それでは、次の記事で。

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