こんにちは。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。きたしーは連日タスクに追われています。コラムを書けないことがゆっくりと精神を蝕みつつありますね。こちとらメンヘラやぞ。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを不定期更新で1枚取り上げて語っていきます。
というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《凄惨なる牙 パラノーマル》
【クリーチャー】
【種族】アウトレイジ
【文明】 闇
【パワー】7000
【コスト】7
■W・ブレイカー
■シールド・ゴー
■このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。
プロデューサーさん!シールド・ゴーですよシールド・ゴー!
DMR-10で登場したレアのクリーチャーです。シールド・ゴーとかいうなんとも微妙な感じの能力が時代を感じさせますね。ドロン・ゴーに次ぐアウトレイジの第二能力なのですが、ブロック構築を除いては結局この能力単体では使われることありませんでしたね。
能力自体はそこそこ強い奴もいるんですが、「バトルゾーンに出す」「その後破壊される」っていうタイムラグと、単独では非ST確定のシールド1枚追加っていうだけのリターンの薄さが痛いんですよね。いやまあこのタイムラグが痛いってのは第一能力のドロン・ゴーも同じなんですけど。
というわけでその能力は「シールドに表向きであれば相手クリーチャーのパワーを-3000する」。確かに張り付きさえすれば同様の効果を持つ《ローズ・キャッスル》の三倍の効果でありそれなりにインパクトは強いのですが、7マナという重さが足を引っ張ります。当時の基準でも7マナのクリーチャーには即効性が求められているのに対して、この効果はちょっと遅すぎました。
というわけで、このカードも他の多数のE3のカードのように忘れ去られていく……はずでした。いやまあブロック全体が忘れ去られるのはだいぶレアケースなんですが。
プロデューサーさん!ダッカルですよダッカル!
転機が訪れたのは数年後。奇しくも同じ「表向きのシールド」をフィーチャーする《煌龍 サッヴァーク》関連カードの登場により、シールド・ゴーの条件である表向きのシールドを見る機会はにわかに増えつつありました。
かくいう北白河にも「 《凄惨なる牙 パラノーマル》 をライブラリトップに置いて 《煌龍 サッヴァーク》のドラゴン・W・ブレイカーで出せばいいじゃん!」「いやその手間で素直に殴り勝てよ!」という葛藤があったといいます。何であの時買わなかったんだろうな。光文明じゃなかったからかな。
そしてついに現れたのが史上もっとも簡単な条件で表向きのシールドを持ってくるカード、《緑知銀 ダッカル》です。4マナクリーチャーのcip、あるいは呪文を唱えるだけ!つよい!
……ただ、こいつもご存知のように大した活躍を見せませんでした。こんなん使わなくても裁きの紋章があれば普通に唸るほどの表向きシールドが手に入ったからです。あと、何より無色カード阻害効果に《DG~ヒトノ造リシモノ~》《サッヴァークDG》が思いっきり引っかかってるというのも痛いですね。事実上の起源神である彼らを阻害することから、北白河はこのカードを見捨てました。なんであの時見捨てたんだろうな。非起源神のクズだからかな。
もちろんこの時点で一部のプレイヤーによってこの組み合わせは提唱されていたのですが、「両方4枚しか積めない」「山札の一番上にキーパーツがないと意味がなく、外した時にうまみがない」などの理由から一線級とは言い難いデッキでした。ちょうど時代は超天篇であり、そんなことやってる間にミサイルが飛んでくる環境だったのもありますね。
プロデューサーさん!ギャラクシールドですよギャラクシールド!
そしてミサイルが手榴弾になり、公式がGRやりすぎてごめんなさいした頃。十王篇が始まったことにより、この二枚についに最高の職場が訪れます。チーム銀河です。どっちが《ニトベラス・スパーク》で語られる5000キロの扉を開けたのかは知りませんが、「表向きでシールドに置かれるとタダで出てくる」ギャラクシールドは《緑知銀 ダッカル》のハズレ率を劇的に下げてくれました。《「絶対の楯騎士」》があればもう一回遊べるドン。
さらにチームカラーの水文明が加わったことで《ブレイン・ストーム》《シークレット・クロックタワー》という山札操作呪文まで獲得。あらゆる意味でディスアドバンテージの塊である《シナプス・キューブ》までが採用され、かなり現実的に《凄惨なる牙 パラノーマル》の積み込みが成功するようになってしまいました。
さらにさらに、《凄惨なる牙 パラノーマル》の-3000能力は環境に蔓延るGRクリーチャーに劇的に刺さることが判明。ビートの殴り手だけでなく《ヨミジ 丁-二式》のような自壊系クリーチャーはcipの使用前に常在効果で破壊可能と、環境面での優位まで得てしまいました。
というわけで、相棒と職場を得た結果仮想メタデッキに勢いよく名乗りを上げてしまった 《凄惨なる牙 パラノーマル》 。TCGは組み合わせによって全てがひっくり返るゲームであることがよくわかりますね。同じサイクルの《呼ぶ者 サリックス》くんも生きてればきっといいことありますよ。ないか。エグザイルクリーチャー指定だからな。
というわけで、《凄惨なる牙 パラノーマル》でした。いやこれだけじゃなくて《死にたがりの ゼロヨン》とかマジでワンチャンあると思うんですよ。100枚買え。責任は取りません。それでは、次の記事で。
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