ヴォルグがプレミアム殿堂と決まって10秒でアダムスキーを買ってきた「はるたす」です。今回は赤白、赤単のレッドゾーンを中心にレッドゾーンというデッキについて解説していきます。ちなみに1番好きなデッキだったりする。考察しようと思ったけど考察苦手なので、今から使いたい人、構築悩んでる人向けの解説記事になります。
『注意』カードの解説中心で進めていくため文量がものすごいことになってます。気になる箇所だけ読んでくれて構いません。また《卍デ・スザーク卍》と《奇石ミクセル》がたくさん出てきます。 多分ろくな思い出がないからです。 ちゃんと言ったぞ?
目次
レッドゾーンとは
一時期環境を支配し、今もなお多くのファンがいる速攻デッキの一種です。'侵略’という能力を生かして序盤から大型クリーチャーで殴っていくものになります。
《轟く侵略レッドゾーン》
【進化クリーチャー】
コスト6/文明 火/種族 ソニック・コマンド/侵略者/パワー 12000
■進化ー自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略ー火のコマンド
■Tブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーの大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
出典:デュエルマスターズ
レッドゾーンの基盤は?
レッドゾーンというデッキは一般に進化でないコマンド(通称下バイク)8~10枚と、侵略持ちのコマンド(通称上バイク)9~11枚で構成されています。逆に言うと「この約20枚さえあれば他には何を入れてもデッキになる。」というところが自由度高くて面白いですよね。
多くの人はこの浮いた枠に10枚前後の2,3コスト10枚前後のs・トリガーを入れています。ただ赤単の場合はs・トリガーを減らして初動のカードを増やす傾向にあります。
初動は?
ここではバイクが走る前に使う「初動」に当たるカードについてみていきます。
赤単
レッドゾーンの初動としてはまず《一撃奪取トップギア》が思い浮かぶでしょう。
2ターン目トップギアから3ターン目下バイクは伝統芸ですからね。また他の色と違い2コストのメタクリーチャーが存在しないため基本的にこちらのプランを押し付ける動きがメインとなるのでそういった意味でも速度に貢献できる《一撃奪取トップギア》は採用したいです。
それから火文明には1枚で大量の盤面を止められるs・トリガーがないため、速攻相手には速度勝負を仕掛けなければなりません。ここで出てくるのがおなじみ1コスト。《凶戦士ブレイズクロー》です。赤単色のため手札にあれば確実に出せるため、ほかのレッドゾーンと比べても容易に出すことができます。このカード、デメリットとして毎ターン強制攻撃する効果があるので3ターンキルを目指さない場合は採用を控えておくといいかと思います。《グレイトs-駆》などは2ターン目に殴れないため流石にここの枠ではないですね。
次は《勇愛の天秤》。このカードは賛否が分かれる枠だと思います。殴りに行くのにクリーチャーじゃないのはロスが大きいという意見とかですかね。しかし、先日の新カード発表で《覇王速ドレッド》が公開されました。後でも話しますが、こいつはマナ武装3とはいえバイク初の自信で3ターン目に攻撃できる火のコマンドです。このクリーチャーのおかげで、2ターン目に《勇愛の天秤》で邪魔なクリーチャーを除去。3ターン目にがら空きの場にバイクが降臨します。メタクリーチャーがいない時はハンドを整えて《凶戦士ブレイズクロー》と合わせて3ターンキルも狙えます。
メタクリーチャー枠として《マグナムルピア》。初めて見た時は目が飛び出そうでした。ついに赤単レッドゾーンにメタクリーチャーがきた!!って。今までバイク握ってた人ほど入れたくなると思います。しかし前述したとおりこのデッキは自分の動きを押し付けるデッキです。それに《一撃奪取トップギア》+《覇王速ドレッド》で3ターン目に走りやすいデッキとなっているためプレイするタイミングがほとんどないため、現状採用は難しいと思います。もし《クリムゾンチャージャー》打ってたらその試合は8割負けます。あとほかのカードにも言えるのですがこのデッキの初動は基本2コスト以下です。
早速手の平返しますが、自分が今1番押しているバイクの初動として《KAMASE-BURNE》があります。
バイク着地の1ターン前にメタクリーチャーをどかしながら展開ができる。従来では《ブンブンバースト》を打ったりしていましたが、下バイク消費して打つため相対的にあまりアドバンテージを稼げていませんでした。ところがこれならロスなく使える上に打点も作れかなりぴったりな呪文になっていると思います。こいつの真価は赤白で発揮します。
赤単であまり初動に向くカードもないためこんなところにしておきます。
赤白
赤白にする理由の半分は間違いなくこの《ヘブンズ・フォース》でしょう。
2コストで4コスト以下になるように手札からクリーチャーを出せます。詰まる所2ターン目に侵略してTブレイク!!と叫べます。先行なら《バイナラドア》やメタクリーチャーすらよけれますし、後攻でも相手の2コストを粉砕しながら進めます。その上s・トリガーのおかげで《伝説の禁断ドキンダムX》の封印が1枚なら最強のs・トリガーに化けます。
次に最強のメタクリーチャー《奇石ミクセル》です。2コストのため大抵の踏み倒しは止められます。そのくせデッキの下に送る性質上回収も困難、《ジャミング・チャフ》もデッキによってはあえて殴らず一気に詰める事ができるとどう見てもおかしな性能してます。《制御の翼オリオティス》と違い攻撃できるのもポイント高いです。最強しかいってねぇ
上で真価を発揮するといった《KAMASE-BURNE》。僕の嫌いな「赤白バイク3ターン目くそ雑魚理論」の回答になっています。速攻対面で《奇石ミクセル》の張り合いになった時、タイムラグなしに処理して出し抜くことができます。なんで今まで気付かなかったんだろう。その上《轟轟轟ブランド》の殿堂で《奇石ミクセル》などが入ってすぐぶん殴ってくるデッキは現状この赤白レッドゾーンとメタリカミッツァイル、メタリカサザンくらいかと思います。しかもこのうちミッツァイルとサザンには今のところ除去手段はタップキル程度しかないため一気に速度差をつけることができます。いつか言ってた青白ウェイボールが環境に入ってきてもおそらく有利をつけられそうです。
【採用が見送られそうなカード】
《一撃奪取トップギア》。メタカードを考慮しなければ《ヘブンズ・フォース》の方が有効な場合が多いため。《♪銀河の裁きに勝てるものなし》などGR召喚できるカード。バイクじゃない方が強そうなので。
下バイクは何枚?
どれを使う?
単純に《暴走ザバイク》と《暴走獣斗ブランキー》が最強すぎてあまり言うこともないんですが、まずは《覇王速ドレッド》。マナ武装火3でスピードアタッカーになるため、赤単では《一撃奪取トップギア》がいなくても3ターン目に殴れるので4枠取りたいところ。逆に他の色を混ぜるときは」一気に候補から外れます。マナドライブだったら発狂してた。
次に環境に赤緑モルトNEXTの《恐龍界樹ジュダイオウ》、墓地ソースの《暴走龍5000GT》を超えるためにパワー7000の《轟速ザ・ゼット》を多めに入れるといいと思います。どちらにせよ赤白の場合は2,3枚入れると思いますが。「は?オレの方が早いし。」という人は入れなくて大丈夫です。
最後に《轟速ザ・マッハ》。
5コストだが、登場時に上から5枚見て、進化クリーチャー、つまり侵略先を確保することができます。赤白の場合は《ヘブンズ・フォース》から出せないため下バイクの9枚目以降にしたいところですが、ほかの場合は入れておいて損はないカードでしょう。
本題の採用枚数
初めに8~10枚と書いたのですが下バイクは間髪入れず2,3枚投げたいため、2枚以上引き込むために僕は10枚入れることを推奨します。上バイクにも言えることですが、このセットを早めに投げれない場合一気に火力が下がってしまうため確実に引き込むためにも8枚は不安です。実際8の時は息切れすることが多く、「SAなら勝ってた」という試合が多々ありました。2コストを8枚入れて引かないことってそこそこありますよね?5ターン目までに2枚以上欲しいというのだからそゆことです。
上バイクはどれがいいの?
このデッキのフィニッシャーたちを見ていきましょう。正直認知されていものはそれなりの理由があるので、無視します(辛辣)。
まずは最初に登場した《轟く侵略レッドゾーン》。2種類あるTブレイカーのうちのひとつ。破壊効果もあるため優先的に採用したいです。
次に《熱き侵略レッドゾーンZ》。破壊効果がなくなりwブレイカーになった代わりに登場時にシールド焼却がつきました。相手のシールドが1枚だとそのままダイレクトアタックまで行ける上普通に使ってもs・トリガー対策、相手の手札を無駄に増やさないとかなり使い勝手がいいです。
《禁断の轟速レッドゾーンⅩ》
《蒼き団長ドギラゴン剣》と《時の法皇ミラダンテⅻ》の殿堂入り、モルトnextの環境トップからの降格によって環境から種族にコマンドを持つカードが大幅に減少しました。それによりとにかく封印が外れないため、強力な確定除去として注目されました。また自身の持つS級侵略によって事実上のリソースだけでなく、封印から墓地に行った時にも使えるため、潤滑油としても機能します。僕はTブレイカーを増やすためあまり入れませんが、人によってはいつでも入れるくらいには強力なカードに間違いないです。
攻撃の後手札を3枚にできるため後続を確保することができます。もとから手札を消費して殴るため、0枚捨てて3ドローなんてざらです。任意効果のため後続があれば捨てなくていいのもありがたいです。ただパワーが低いためバトル効果やパワー低下で破壊されやすいのが難点です。バラギアラコントロールに対して2ターン目に《レレディバグーパ》踏んずけてペースを握られた苦い思い出が……。
《超轟速マッハ55》
レッドゾーンZと合わせることでデスザークをいじめることができるカードです(経験済み)。単体では扱いにくいですが環境を見ながら何枚か挿しておきたいカードです。また、4コストのため《奇石ミクセル》のようなコスト参照のメタクリーチャーに強いのもポイントです。
急遽公開されて世界に衝撃を与えたこのカード。《ドンジャングルS7》と殴り合えるバトル中のパワー上昇と登場時に全体3000火力。最近のGRクリーチャーのパワーは4000ライン。焼けねぇじゃん。サヴァクティスも3500。とは言え赤白轟轟轟が規制されたため、序盤から横に並ぶデッキはメタリカミッツァイルくらいです。刺さるデッキすくねぇじゃん。そうはいってもメタリカミッツァイルに対してはバリバリ刺さるのでどうしてもこの対面取れないようなら十分に採用の価値はあると思います。メタリカはパワーが2000、25000が多いですからね。
枚数について
上バイクは下バイク+1が一般的です。僕も下10、上11でした。しかし今回《暴走獣斗ブランキー》が発売されたため、《超音速ターボ3》の枠を少し削ってほかのカードに回してもいいかと思います。やっぱ時代は《暴走獣斗ブランキー》ですわ。
その他相性のいいカード
シールドトリガー等受け札
まずはやっぱり確実にターンの止められる《終末の時計ザクロック》と相手全タップの《閃光の守護者ホーリー》。こいつらはクリーチャーであるため《ジャミング・チャフ》などの呪文メタに引っかからないという強みがあります。また攻撃できるクリーチャーなので次のターンの打点、相手のシールドがなければ踏むだけで勝ちとなる優秀なものです。1ターンの差で勝負が決まる速攻対面において、1枚で返せるこれらのカードはとても優秀です。
呪文でもいいなら最近出てきた《♪仰ぎ見よ閃光の軌跡》があります。ホーリーが呪文になった代わりにGR召喚できます。GRクリーチャーが今後強くなれば《閃光の守護者ホーリー》を追い越す日が来るかもしれません。
《スーパーエターナルスパーク》。《終末の時計ザクロック》と併用して埋めなおすだけではなく、自分の禁断の封印をシールドに送ることで禁断開放を狙いつつシールドを増やすことができます。(ラス盾スパスパ、埋めた盾スパスパ)×2で禁断開放したときは脳汁でまくりでした。そんなわけで使い勝手のいいカードになってます。みんなが使うのもわかるわ。上に《奇石ベイブレンラ》がくっついていて、《ヘブンズ・フォース》からだしてハンデスをメタすることもできます。
《ジ・エンド・オブ・エックス》。《奇石ベイブレンラ》の登場で割りを食っていますが、《暴走龍5000GT》のような邪魔なクリーチャーを除去したりできます。またTブレイクされると《スーパーエターナルスパーク》のシールド追加がうまく機能しなかったりするため、安定感という意味では、十分に採用の余地があります。
ここまで読んだ方は分かると思いますが1枚で複数の行動ができるものであり、着実に耐久出来るものがシールドトリガーとして好まれます。
「じゃあ《光牙忍ハヤブサマル》は強くね?確実に打点止まるじゃん。」と思う方もいるでしょう。ただこのデッキ、手札の消費速度が尋常じゃなく手札がキープしにくいうえに、《超音速ターボ3》によって捨てなきゃいけない場合もあるでしょう。そうなってくるとシノビはあまり相性がいいとは言えないため、採用は見送るべきだと思います。もし2面止められるハヤブサマルが出てきたら流石に使うかもしれません(笑)。
また、当たり前と言われたらそうですが、《時の玉ミラク》のような場持ちのいいブロッカーも打点に参加できず結局相手にペースをとられてしまうため2コストでパワー5000くらいないとしんどいかもしれないです。ただメタクリーチャーを兼ねている《制御の翼オリオティス》は一考の余地があります。《堕魔ドゥシーザ》で処理されないのもありがたいですしね。
除去カード
このデッキは他のデッキと比べても踏み倒しに依存しています。その為低コストでメタクリーチャーを除去できるカードは重宝します。
《乱振舞神GWD》。
みんな大好きなこのカード。いや、ジョーカーズ使いは嫌いか。ただ打点によし。除去によし。ドロソによし。4000火力のため、たいていのメタクリーチャーは焼き殺せます。BAD2のおかげで4コストで使えるので、下バイクとコストが重なるのはアレですが手札が足りないと思う人は率先して入れるべきでしょう。
《革命の鉄拳》。赤単だと特に採用されやすいカード。革命0トリガーはおまけ。本体は3コストの除去カードです。5枚見れるため、単純な確率だと上バイクが1枚。つまり最低でも《超音速ターボ3》あたりの7000火力が見込めるということです。最悪キープして受けにも回せるためシールドトリガー枠と兼用でき、デッキ枠を圧縮できるのもありがたいですね。
《メガマグマドラゴン》。ウェイボールやメタリカのような展開を得意とするデッキに鬼のように刺さります。ちゃんとコマンドもついているため次のターン侵略することもできます。ただコスト低下が相手に依存しているため。メタクリーチャーを確実に焼くのには不便かもしれません。環境を見て採用しているといいでしょう。5000火力なのでたいていの小型は粉砕できますね。
最後にこの子《サイコロプス》。
《卍デ・スザーク卍》のような高コストのコントロールカードを踏み倒してくる対面に刺さってくれます。特に《卍デ・スザーク卍》に対して墓地に送らず、2コストで、後出しから対処して、1ドロー付き。圧倒的に刺さってくれます。ミラーに置いても先行2ターンレッドゾーンの返しに投げてやるといい感じに刺さります。まぁ《超音速ターボ3》出されていると、リソース負けしそうなので考えものですね。
タイトルについて
このレッドゾーンというデッキは確かに自由度が高く、多くの人がリストを紹介したりしています。でもこのデッキは他のデッキとくらべても人によって採用枚数、カードに多くの違いがあります。それは自由度が高いレッドゾーンだからこそ、その人のプレイングにあった構築というものがより顕著に表れるからです。なのでだれかの「この構築のここが悪い」とかいう気はさらさらないですし、自分の構築は間違いないと言い切ることもしませんが、自分に合った構築を練らないと間違いなく想定通りの動きはできないでしょう。下バイクのところでは10枚入れたいと言いましたが8枚でも優勝している構築だってあります。普通の《スーパーエターナルスパーク》を採用している構築だってあります。なので誰かの構築をまねしてプレイを磨くだけでなく、自分に合った構築を常に模索していく必要があります。皆さん自分だけのレッドゾーンを目指しましょう!!!
いつも通りおまけ程度にリストとリンク貼っておきます。え?上と言ってることが違う?気にするな。