オールクソデッキ総進撃

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オールクソデッキ総進撃

目次

はじめに

 こんにちは、北白河と申します。記念すべき第10回にしておそらく最後の記事になる今回は、記事にしようと思ったけど結局記事にならなかったデッキたちへの供養の意味も込めて、デッキリストとざっくりした解説を並べていく感じの記事にしようと思います。「このデッキはなぜ記事にならなかったのか」という点もちょっとだけ掘り下げて行くつもりです。それでは、いつにも増してだらだらやっていきましょうか。

 ちなみに《進撃のトライストーン》は出ません。さすがにあの性能じゃね……

その1:ナレ太郎ガトリング2019

 みなさんは「史上最速のビートダウン」と聞いて何を想像するでしょうか?バイクやミッツァイルなどいろいろあるとは思いますが、自分の中ではやはり【ニクジールブランド】だと思っています。《ドリル・スコール》を絡めた実質3キルは当たり前、現実的な確率で実質2キルが発生するというマジで頭のおかしい速度のビートダウンでした。

デュエマ知らない人が作ったカード

出典:デュエル・マスターズ

 もちろんそんなデッキが許されるはずもなく、《ドリル・スコール》《"轟轟轟"ブランド》の殿堂入りをもってこのアーキタイプは消滅しました。後に残ったのはそれより1ターン遅い、4キルベースに現実的な3キルのあるデッキ群。そしてこの水準のキルターンを持つ中で最も安価で、かつ歴史のあるデッキが【赤単ガトリング】です。

安い!速い!強い!

出典:デュエル・マスターズ

 その実態は【レッドゾーン】や【ビートジョッキー】といったデザイナーズコンボが覇権を取る前の、ウィニーによる古き良き「赤単速攻」の血を受け継いだデッキです。《凶戦士ブレイズ・クロー》や条件付きSAのヒューマノイドで殴って《音速 ガトリング》に侵略、そのまま殴り切るというあまりにわかりやすいビートダウンですね。

 さて、速攻の宿命として、トリガーを踏んだ時の立て直しに手間取るというものがあります。軽量カードが多いながらもSA持ちはそう多くないこのデッキにとってはこれが鬼門で、「この《凶戦士ブレイズ・クロー》がSA持ちなら……」と呻いて死んでいったプレイヤーは腐るほどいるでしょう。

 持ってないなら、持たせればいいのです。自身も3マナヒューマノイドのSA持ちで《音速 ガトリング》に侵略でき、しかも一時的とはいえ全体SA付与が可能。しかもパワーラインも標準ラインをクリア!そんな夢のようなカードは確かに実在するのです。その名も……

デュエルマスターズバーサスレボリューションは、デュエルマスターズ、バーサス、レボリューション、とタイトルが長ったらしくなっただけでなく!超ブラック・ボックス的な予測不可能な驚きと笑いが満載の新シリーズぅううう!---爆熱血 ナレ太郎

出典:デュエル・マスターズ

《爆熱血 ナレ太郎》です。

 ……また超BBP産クリーチャーか!どこからどう見てもジョークカードですが、書いてあること自体は非常に強力です。目玉である早口言葉も言いにくいフレーズはなく単に長いだけのため、かなり簡単な部類に入ります。滑舌にもよりますが、頑張れば読むだけなら8秒台くらいで安定してくるはずです。

 そんなわけで完成したリストがこちらです。

4《凶戦士ブレイズ・クロー》4《ホップ・チュリス》4《爆冒険 キルホルマン》4《炎舌実況 DJ・ショー》3《斬斬人形コダマンマ》3《花美師ハナコ》4《爆熱血 ナレ太郎》2《音速 ニトロフラグ》4《音速 ガトリング》3《龍装者 バルチュリス》1《“轟轟轟”ブランド》4《デュアルショック・ドラゴン》

 回し方は一般的な【赤単ガトリング】と同様に出して殴って侵略するだけですが、いわゆるマンマショックのギミックが組み込まれており、これにより3キルルートを追加した形になっています。《爆熱血 ナレ太郎》《テック団の波壊Go!》のリカバリーに最適で、4Tに1コスト生物と一緒に出してSA付与という動きが強烈です。

 改造案としては、マンマショックのパーツを《鬼斬丸》などのヒューマノイド軸に切り替えることで《爆冒険 キルホルマン》の打率を上げるパターンなどが考えられます。《テック団の波壊Go!》が憎くてたまらないなら、《禁断~封印されしX~》の採用も考えられますね。二枚トリガーすると負けですが。

 最大の魅力は、とにかく安く扱いやすいことです。なんと《"轟轟轟"ブランド》以外のパーツは全て、通販ですら100円を切っています!(2019.8/24 カーナベル調べ)初心者に与えるデッキとしても最適で、早口言葉さえできれば一瞬で使いこなせることでしょう!スタートデッキのほうが安くて強い?まあ。はい。

 このデッキが単体記事にならなかった理由は、「既存アーキタイプにカードを突っ込んだだけのデッキである」ことです。元からデッキと噛み合っているとはいえそれによって動きが大きく変化するわけでもなく、単体で記事にできるインパクトが足りなかったのです。あと、北白河の記事でコンテンツの一部になっている「デッキ構築の上での思考経路」の部分も極端に短くなってしまいますし。コンテンツ量確保するの大事!

その2:愛の無限超越男

《ハムカツのイラスト百烈ペン》の対象外

出典:デュエル・マスターズ

 突然でかいカード画像で申し訳ありません。ですが《超越男》、いいですよね。なんどめだ超BBP この11個もある能力(タップインとU・ソウル除く)、全部活かせたらめちゃくちゃ気持ちよさそうですよね。あらゆる面で使い倒してみたいですよね。はい、もうデッキを組む理由ができましたね。超越男の超越男による超越男のためのデッキを組むのです。組まなければならないのです。組んでいきましょう。

 まずは放っておいても機能する能力から。「S・トリガー」「パワーアタッカー+1000」「ハンティング」あたりはささやかながら特に意識せずに効果を発揮できますね。勝手に発動するとも言いますが。

 次に、「S・バック-多色」「ロスト・プリズム」。これは可能な限りデッキ内のカードを多色にすることでなんとかなりそうです。そもそも5色レインボーですし、安定して出すためにも多色カードで構築を補う必要があります。

 次に、防御能力。「ニンジャ・ストライク5」「シールド・ゴー」「ガードマン」「スレイヤー」「エスケープ」が該当しますね。クリーチャーへの相手の攻撃時にニンジャ・ストライクで現れてガードマンで攻撃を止め、スレイヤーで相打ちしてシールド・ゴーで盾へ。続く攻撃も手札から二枚目の《超越男》で同じ要領で止め、今度はエスケープで今盾に行った1枚目の《超越男》を回収することで、さらにもう一度同じことを行えます。[(手札の超越男の枚数)×2-1]回このムーブ(とロスト・プリズム)が発生するため、鉄壁の防御になりますね。ブロッカーを持たせるとさらによいでしょう。

 さて、エスケープとシールド・ゴーがあるとはいえこのムーブを繰り返すとおそらく墓地に超越男が溜まっていきますね。死は労働をやめる理由にはならないので、再活用の方法を考えましょう。コスト5以下のカードを再利用できる多色カードで強力なやつと言えば…

革命チェンジと侵略の友

出典:デュエル・マスターズ

 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》です。

 5色デッキになることがわかっているので、マナ武装は確実に達成可能。墓地から超越男をリアニメイトして、さらに働いてもらいましょう。おあつらえ向きにスピードアタッカーまでつくので敵の大型に自爆特攻させてもいいですね。いやあエコロジーだ。

 そして、これらを踏み倒すことができる5色デッキの切り札と言えば……

「一曲いかが?」「よろこんで」

出典:デュエル・マスターズ

《愛の無限オーケストラ》です。

 《超越男》から単独で進化でき、効果であらゆる多色カードを雑に踏み倒し。しかもコスト5のため《Mの悪魔龍 リンネビーナス》からでも平然と出てきます。メテオバーンは《超越男》を墓地に送り込む手段にもなり、これら三種類のカードが美しいシナジーの三角形を描いていることがわかります。これらを起点に、《愛の無限オーケストラ》で踏み倒すフィニッシャーを選定しましょう。《ニコル・ボーラス》や《偽りの名 ヴィルヘルム》はお財布に厳しいので、雑に盤面をめっちゃくちゃにできるお安い多色のフィニッシャーとして白羽の矢が立ったのが……

パンチングマシーンっぽい

出典:デュエル・マスターズ

 《ドルマゲドン・ビッグバン》です。封印による全体除去に加えて、進化ではないコマンド……要するに《Mの悪魔龍 リンネビーナス》とそれが呼んでくる《超越男》が墓地から帰ってきます。デッキの終着点としては及第点と呼べるのではないでしょうか。

 というわけで残った枠をブロッカー付与とマナ加速、追加のフィニッシャーなどで埋めて完成したリストがこちら。

4《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》4《ダーク・ライフ》4《Dの牢閣 メメント守神宮》4《超越男》4《愛の無限オーケストラ》4《ドンドン水撒くナウ》4《Mの悪魔龍 リンネビーナス》2《闇鎧亜キング・アルカディアス》2《闇鎧亜クイーン・アルカディアス》1《SSS級天災 デッドダムド》3《天罪堕将 アルカクラウン》4《ドルマゲドン・ビッグバン》

 《Dの牢閣 メメント守神宮》4枚を除いて全部多色カードという構築です。5色カードがマナに落ちるのを防ぐため、マナ加速はマナに置くカードを選べるタイプのものに統一しました。回し方としてはマナ加速から《Dの牢閣 メメント守神宮》《超越男》で鉄壁の防御を固めながら、《愛の無限オーケストラ》に繋げましょう。踏み倒しが基本の重量フィニッシャーですが、マナが伸びるので手打ちも十分に可能です。《天罪堕将 アルカクラウン》はデッキのほぼ全てのクリーチャーを踏み倒せますし、《ドルマゲドン・ビッグバン》で釣ってくることすら可能です。

 最終的に、他にないグルーヴ感のあるデッキに仕上がりました。このデッキで《超越男》の全てを使い倒してやりましょう!え、ダイナモ?……えーと、《超越男》から《超越男》にダイナモすることで、スレイヤーを複数持った《超越男》が作れます。スレイヤーは複数あればあるだけ発動するので、複数回の除去が必要なゴッドなどでも一回で解体することも可能です。これ以上は特に……その……はい。

 このデッキが単体記事にならなかった理由は、「普通に強くて面白みがない」「そもそも超越オーケストラ自体がファンデッキ界隈では既出も既出」などの理由です。せっかく記事にするのだから、可能な限り読者さんが初めて見るものを提供したいなーと思ってボツにしました。デッキビルダーを名乗るからにはやっぱりオリジナルっぽいことがやりたいんですよね。お気に入りのデッキではあるのですが……

その3:自分のことを起源神だと思い込んでいるデッキ

  以前の記事でも書きましたが、起源神という世界一強く美しいデッキがあります。一度ここは原点に返って、起源神のデッキをもう一回作り直してみましょう。その前に各パーツを軽くおさらいしていきましょうか。まずは展開の要となる起源神から。毎ターンシールドを自己回収し、自力でそれをトリガー化してそこからさらに起源神を展開していく……

起源神

出典:デュエル・マスターズ

《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》ですね。

 これがいないとやはり話になりませんね。何とかして最初に揃えておくと後の展開が一気に楽になる、縁の下の力持ちといった役割のパーツです。相手のブレイクにもトリガーで耐性ができますし、最初に出しておきたい起源神と言えるでしょう。

 そして、《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》の力を受けながらドローを進め、後に来る起源神の核となるパーツへ速やかにアクセスさせてくれるのが……

どう見ても起源神

出典:デュエル・マスターズ

《起源神クォーク》《起源神エレクトロン》です。

 ドローがみるみる加速し、厳しい手札事情を一気に回復させてくれます。なぜか核ではなくこちらにテキストがありますが、必要なカードを揃えることで起源神の核となるカードをノーコストでバトルゾーンに出すことができます!パーツを揃えてからのこのダイナミックな核の踏み倒しがやはり起源神の醍醐味ですよね!

 そうしてバトルゾーンに降臨する起源神の核パーツであり、シールド追加能力により《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》の効果を補い、さらに強烈な除去性能と除去耐性を併せ持った最強のフィニッシャーが……

誰が何と言おうと起源神

出典:デュエル・マスターズ

 《起源神プロトン》、そして《神核アトム》です。

 ノーコストで降臨し、圧倒的な除去性能と複数回の除去耐性を持つ《神核アトム》。さらに《起源神プロトン》のシールド追加能力により、アドバンテージを一瞬で回復していきます!これが揃えばもはや負けなし!あとは殴りきってしまいましょう!

 「確かに強いけど、これだけでパーツ揃うの?」という声もあるでしょう。確かに軽量級とは言い難い複数体の起源神パーツを揃えるのは骨が折れますね。そこで、このデッキには最高のサポートカードがあるのです!なんと最速4ターン目に起源神パーツを圧倒的低コストで場に出すことができる……

やっぱり起源神にはこれがないとね

出典:デュエル・マスターズ

《プロジェクト・ゴッド》です。

 これで《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》《起源神クォーク》《起源神エレクトロン》を早出しすれば、それだけ完成が近づきます。それぞれのパーツが他の起源神を呼び寄せるような効果があるので、展開がぐっと楽になります。

 あとは《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》でめくるための防御用の有用な除去と、パーツを探すドローソースを積めばよさそうですね。完成したリストがこちら。

4《憤怒スル破面ノ裁キ》4《剣参ノ裁キ》4《戦慄のプレリュード》4《煌メク聖戦 絶十》3《断罪スル雷面ノ裁キ》3《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》4《DG ~ヒトノ造リシモノ~》4《サッヴァークDG》4《煌龍 サッヴァーク》4《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》2《煌世主 サッヴァーク†》※この欄は正常です

 いやあ、やはり起源神はいいですね。三枚見て一枚手札に加える《ブラッディ・タイフーン》で序盤の動きを安定させ、《起源神ニュートロン》《起源神レプトン》で盾からめくって嬉しい超強力除去もあります。まさに最も強く美しいデッキと言っても過言ではないでしょう!

助けてくれ!こいつらは自分が起源神だと洗脳されているんだ!

出典:デュエル・マスターズ

 ん、なんか非起源神のクズが紛れ込んでいますね。おおかた起源神の強さに降伏した敵の残党かなんかでしょう。ですが起源神は寛大なので、このような裏切り者をも優しく受け入れます。見れば悪くない能力をしていますね。これからもこの調子で起源神のために尽くすのですよ。

起源神の強化パーツ

出典:デュエル・マスターズ

 こ、これは!大人気アーキタイプである起源神についに正当な強化パーツが来たんですね!《神核アトム》の強力な除去耐性はやや姿を変えつつ大きくサイズアップし、《起源神プロトン》のシールド追加能力もさらに強化されました!しかも相手のターンに登場できるという新たな踏み倒し手段を身につけて!立派になったなあ。きっとこれからも、起源神というデッキは強化されていくでしょう。いつか起源神がトップメタになる日を夢見て、デッキを組み続けていきたいですね。

 ……はい。そういう夢を見ていました。このデッキが記事にならなかった理由は言わずもがなですね。「起源神とDGサッヴァークが似ている」ということをアピールするために全編に渡って幻覚を見る必要があるというのはちょっとこの場所にそぐわないなあと思いました。おふざけは楽しいけど、やりすぎると白けちゃいますからね。大人なんだからせめて真面目な顔をして、本気でふざけていきましょう。

 ……とはいえ、「シールドと手札から同時にパーツを揃えていく」という点で、起源神とDGの展開パターンは本当によく似ているんですよ。城というマイナーギミックのリメイクである裁きの紋章と、起源神という失敗ギミックのリメイクである(?)DGが合体して今の【サッヴァーク】があると考えれば、起源神も生まれてきた意味があったのかなあ、とも思います。

その4:イカズチジャック

 最後は、新カードを使ったまともなクソデッキ(一行で矛盾するな)を紹介いたします。今回のキーカードは《カエルB ジャック》です。

 《ベイB ジャック》の調整版と言わんばかりの性能ですが、それでも見るからにヤバそうなテキストをしていますね。シンプルに言えば、クリーチャーをタップした数だけ呪文のコスト軽減、と書いています。呪文を唱えるのにクリーチャーを要求する、と。ふむ。ならば「クリーチャーを出す呪文」があれば一石二鳥なのでは?つまり……

謎めいた命令

出典:デュエル・マスターズ

とりあえず代表例として

出典:デュエル・マスターズ

GR召喚呪文と、超次元呪文です。

 これさえあれば、呪文がクリーチャーを呼び、クリーチャーが呪文を軽減するというシナジーの循環が可能になります。とはいえこのままだと出したクリーチャーを各個撃破されておしまいになるため、なんとかアンタップ手段を与えてあげたいですね。そんなわけでなんかないかと探していると、なんかえらいのが見つかりました。

やたらとマッシブボディ

出典:デュエル・マスターズ

 《聖霊王イカズチ》

 クリーチャー登場時に任意のクリーチャーをアンタップする効果は《カエルB ジャック》とクリーチャー召喚呪文との相性が抜群で、ある程度のクリーチャーさえあればすべての呪文を実質1マナにまで軽減できます。進化元も超次元呪文から《時空の霊魔シュヴァル》を呼び出せば解決できますね。これを活かして大量展開を行い、最後に任意の手段で勝負を決めましょう。

 というわけで完成したリストがこちら。

4《Wave All ウェイボール》3《ジャスト・ラビリンス》4《カエルB ジャック》(画像では《ベイBジャック》)3《ケンザン・チャージャー》3《攻守の天秤 》 4《知識と流転と時空の決断 》 4《♪響け慟哭 奏でよ旋律 》 3《超次元ブルーホワイト・ホール 》 3《スペルブック・チャージャー 》 1《超次元ドラヴィタ・ホール 》 1《超次元シャイニー・ホール》2《超次元エナジー・ホール 》 3《聖霊王イカズチ》2《伝説の正体 ギュウジン丸》2《パス・オクタン 》 2《シェイク・シャーク 》 2《甲殻 TS-10 》 2《白皇角の意志 ルーベライノ 》 2《C.A.P. カイト 》 2《C.A.P. アアルカイト》 1《時空の英雄アンタッチャブル 》 1《時空の踊り子マティーニ 》 1《時空の霊魔シュヴァル 》 1《勝利のプリンプリン 》 1《時空の精圧ドラヴィタ 》 1《時空のガガ・シリウス 》 1《時空の尖塔ルナ・アレグル 》 1《ホワイト・TENMTH・カイザー 》

 回し方ですが、とにかく《カエルB ジャック》を展開し、呪文を唱えまくってどんどん並べていきます。《攻守の天秤》があれば、さらに呪文を唱えたりクリーチャーを守ったりできますね。ドローソースがちょっと重めなので、《カエルB ジャック》はマナに置いたりせずにちゃんと出して守っていきたいですね。

 《聖霊王イカズチ》の7マナに辿り着くために、チャージャーをいくらか採用。伸ばしたマナで超次元呪文から《時空の霊魔シュヴァル》《聖霊王イカズチ》と繋げましょう。生き残ったらフィーバータイムです。相手のターンにすらアンタップが発生してブロッカーがつくので、生半可なビートダウンはここで止まります。

 追加のGR召喚要員として《Wave All ウェイボール》を、ドローソースとして《ジャスト・ラビリンス》を採用しました。この二枚とメインエンジンの《カエルB ジャック》《聖霊王イカズチ》が揃うと、ターンの最初に限り《ジャスト・ラビリンス》のタップの隙を消すことが可能です。大量ドローで展開の起点にしていきましょう。

 フィニッシャーにはとりあえず《伝説の正体 ギュウジン丸》を採用しましたが、これは完全に好みです。いつもの《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》でもいいですね。重量超次元呪文を採用してフィニッシャーを超次元ゾーンから引っ張ってくるのもいいでしょう。

 GRゾーンは《伝説の正体 ギュウジン丸》を使うのでいつもの《C.A.P.アアルカイト》パッケージですが、光の呪文を使うので《白皇角の意志 ルーベライノ》をタッチで採用。メインエンジンが揃うまでの展開が楽になります。

 超次元ゾーンは《時空の霊魔 シュヴァル》に加えて色が合ってて相性が良さげなものを適当にチョイス。ここはおそらくかなり自由度が高いので、覚醒リンクを入れてみたり、《超時空ストーム G・XX》なんかを入れてみてもいいでしょう。その場合は超次元呪文をもう少し積んでもいいかもしれませんね。

 改造案としては、青緑にしてマナ加速と《進化の聖域》で《聖霊王イカズチ》に辿り着くタイプや、青黒にして《貴星虫ヤタイズナ》《聖霊王イカズチ》を踏み倒すタイプなどが考えられます。色が違えば採用できる超次元呪文、ひいてはサイキック・クリーチャーも変わってきますし、選択肢も爆発的に増加します。今回は青白になりましたが、これとは全く違う「正解」と呼べる組み合わせが生まれるかもしれません。

 このデッキを単独で記事にしなかったのは、「カード公開直後であり、デッキそのものがあまりに洗練されていない」という点からです。まあ練ってたらたぶん投稿期間が終わっちゃうってのもあるんですが。

 今回はこういう胡乱なコンボに採用した《カエルB ジャック》ですが、わざわざ遠回しな使い方をせずとも強いパワーカードであることは間違いありません。半ば確信があるのですが、たぶんこの先《カエルB ジャック》を使ったもっとえげつないコンボが開発されます。その時にこのデッキにどんな存在価値が残るのだろうかとたまに思いますが、「このルートは開拓済みで、○○の実質的下位互換です」という看板を立てることで他のビルダーがより良い道を探してくれれば、それだけでこのデッキに価値は残るのです。たぶん。もちろんこのルートを誰かがもっと開拓してよりよいデッキになったらそれはそれでめでたいわけですし。

 まあ何が言いたいかというと、デッキは組んで回して誰かに見てもらうだけでも一定の価値が発生するってことです。せいぜい祈るように組んで、願うように回しましょう。どうせデッキビルドはどこまでやっても最終的には自己満足の世界です。満足するまでやりましょう。満足するまで続けましょう。

おわりに:別れの言葉

 というわけで、第二回トレカライターコロシアムにおける北白河の記事は以上となります。この一か月間、なんだかんだで楽しかったですよ。カード検索ツールとにらめっこして空き時間にガリガリテキスト書いて、「これやりたいんだけどなんかいいカードない?」と身内discordでわいわいして。通販でマイナーカード買ったりプロキシ作ったりして、無限に一人回しして。遠いカードショップに行ってロールアウトして、負けて負けてたまに勝って。結果を受けてまたテキスト書き直して。なんていうか、すごく健全にカードゲームを楽しんでた気がします。

 長々とデッキビルダーとして記事を書いてきて最後に言いたいことは、「アイデアはどんなものであってもとりあえず形にしろ」ということです。強引にでもデッキの形にしてしまえばとりあえず対戦や一人回しができますし、他の誰かから助言をもらうことができます。どんなちっぽけなアイデアからでも、(カード検索さえあれば)デッキを組むことができます。北白河は他の人のそれを見たくて、あるいは自分のそれを見てもらいたくてデッキビルダーをやっています。デッキ、組みましょう。

 北白河は承認欲求と自己顕示欲の塊なので、こういう多くの人が集まる場で自分の考えを載せることができて本当に光栄に思っています。もしも自分の記事がきっかけでデッキを組んでみたとか、レアレジを買ったとか、起源神を集めてみたとか、下のほうの投票ボタンから北白河に投票したとかいう人が現れたら、執筆者としてこれほどうれしいことはないです。

 最後に、第二回トレカライターコロシアムという機会を設けてくださったガチまとめ運営の皆さん、カードショップで対戦してくれた皆さん、謎の集合知でマイナーカードを発掘してくれたdiscordのイオン鯖の皆さん、そして北白河の記事を読んでくれた皆さん全員に感謝を。それでは、またどこかで。北白河でした。


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