【DM歴代名作デッキ】Vol.72~オプティマスループ~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.72~オプティマスループ~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 皆さんはデュエキングMAX2023のカードで遊んでいらっしゃいますか?

 かなりやんちゃなカードが多いだけに、まだの方も既に遊んでいる方も是非いろんなカードに触れてみて下さい。

 まぁ個人的なオススメは《邪帝斧 デッドアックス》に《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》、そして《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》ですね。うーん、強い。

 ただデュエキングMAX2023の中でも「なんかよく使い方がわからん」というものもあります。

 例えばコイツとか。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / メガ・コマンド・ドラゴン / グレートメカオー / 文明 水/自然 / パワー13000 / コスト8

■EXライフ
■革命チェンジ:多色のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コスト6以下の多色の呪文を1枚、自分の手札またはマナゾーンからコストを支払わずに唱えてもよい。
■各ターンに一度、自分が多色の呪文を唱えた時、それを墓地から手札に戻してもよい。

 弱いわけじゃないけどコイツなんなんだ……一体どう使えばいいんだ……と考えていたところで、1つアイデアが閃きました。

 そうだ、歴代名作デッキのシリーズで使えばいいじゃん。

 というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【オプティマスループ】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

即死ループの老舗「ラララオプティマス」

 というわけで今回の名作デッキは即死ループの老舗である【オプティマスループ】になります。

 個人的には「ラララオプティマス」の呼び名が好き。

 リストはこんな感じ。


 このデッキの主役は、《常勝ディス・オプティマス》

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / エイリアン / 文明 光/水 / パワー6000 / コスト6

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スペース・チャージ:光/水(自分のマナゾーンに光、水のいずれかまたは両方を持つカードが置かれた時、このクリーチャーの能力を使ってもよい)
光:呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻す。
水:自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。その後、自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
W・ブレイカー

 スペース・チャージという最近はやや見慣れない能力を持っていますが、「マナゾーンに特定の文明のカードが置かれた場合に発動する能力」になります。

 それは手からマナチャージしても発動しますし、《霞み妖精ジャスミン》のようなカードで山札からマナに落とした場合でも発動します。

 ですので、スペース・チャージという能力はかなり強力だと思っています。特殊なことをせず、ある種「日常の延長線上」で発動する能力ですからね。

 そうして活躍したのが《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》であり、そして今回の《常勝ディス・オプティマス》です。

 オプティマスのスペース・チャージは、光で墓地から呪文を回収、水でシールド回収+仕込みというもの。

 それはつまり《薫風妖精コートニー》でマナを染色して……。

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2

自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。

 コートニー効果でG・0で撃てる《妖精の裏技 ラララ・ライフ》を唱えると……。

【 呪文 】
文明 自然 / コスト3

■G・ゼロ―バトルゾーンの自分のスノーフェアリーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

 ラララの効果でマナにカードが置かれる→コートニーで染色されているのでスペースチャージが絶対に起動→効果でいま撃ったラララを墓地から回収→ラララを撃つ

 というわかりやすい無限ループが完成です。

 このコンボを取って「ラララオプティマス」っていう名称にもなった訳ですね。

 そして最終的には伸ばしたマナから《術英雄 チュレンテンホウ》を召喚し……。

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー7000 / コスト6

■相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、「S・トリガー」を持つ呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
■マナ武装7:自分の手札から呪文を唱えた時、マナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、その呪文を墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

 そしてチュレンテンホウ下で《セイレーン・コンチェルト》を唱えると……。

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト1

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) 
自分のマナゾーンからカードを1枚、自分の手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。

 天晴れおじゃる様、見事コンチェルト1回で2マナ起こすことに成功しました!

 要するにマナを無限にアンタップ出来るようになるため、本当に自由に好きなことが出来るんですよ。

 更に都合のいいことに、オプティマスの水のスペースチャージ効果のお陰で自然と楯落ちケアもしてくれます。デッキに楯落ちケアのスロットを割かなくていいのはあまりに嬉しい話です。

 そんなわけで上記で紹介したリストでは《アルカディア・スパーク》を無限に撃つことで相手をライブラリアウトさせて勝利。

 ……というのが一連の【オプティマスループ】の動きとなります。

 

オプティマス+コートニーをどう揃えるか

 さて、このデッキの最大の問題は「じゃあどうやってオプティマス+コートニーの盤面を揃えるの?」という部分にありました。

 コートニーは所詮2マナ2000のクリーチャーで、除去耐性はありません。オプティマスは白青の6マナ。2体同時に召喚しようとすると8マナ掛かり、これはちょっと遅すぎる。

 そんなわけで昔は《陰陽の舞》《ヒラメキ・プログラム》を撃つことでオプティマスを用意していたようです。これなら僅か3コストで達成出来ます。

 ですがご存じのように、《陰陽の舞》《ヒラメキ・プログラム》もまぁ当然のように殿堂になります。

 以降は中々この問題を解決出来ずに過ごしていた訳ですが、2016年の革命ファイナル期に入るとある日突然この問題が解決することとなりました。

 その名も《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》

【 D2フィールド 】
文明 自然 / コスト5

■自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■D(デンジャラ)スイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。
そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。 

 特筆すべきはDスイッチの効果で、スイッチを押すとマナゾーンの数以下のクリーチャーを出せます。

 つまり2ターン目に《フェアリー・ライフ》、3ターン目に《神秘の宝箱》からオプティマスを埋め、4ターン目に6マナある状態で《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》を設置。

 このズンドコが返ってくればターンの始めにスイッチを押してオプティマスを出し、その後手札からコートニーを出してすんなり揃えることが出来るようになったんです。

 これがかなりの革命で、従来まで地雷デッキくらいの認識だったオプティマスループは、環境デッキへと昇格を果たします。

 そしてGP3rdでは準優勝という公式大会での大きな結果も残すことになりました。

 

 なお上記のリストに戻ると、ブースト・受け・サーチといったカードがバランスよく搭載されておりますし、ピン投のカードもそれぞれ明確な役割があります。

 例えば《スーパー・エターナル・スパーク》は、ほぼ《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》のためのカード。

 コンチェルトが2コストになってしまうとマナが起こせなくなるため、フォートレスを除去出来るカードが必要なのです。

 また《陰陽の舞》は先にいったコンボこそ使えないものの、染色状態0コストで盤面に出つつ、好きなカードを墓地に置けますね。

 こうしてズンドコ入りの【オプティマスループ】は《蒼き団長 ドギラゴン剣》《天雷王機ジョバンニX世》が跳梁跋扈する中でまずまずの活躍を見せます。

 そして2017年2月に《メガ・マナロック・ドラゴン》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》らとともに殿堂カードに指定されることとなりました。

 当時はそこそこ意外という受け止められ方をしましたが、ループというギミックの危険も加味されたか、或いは新殿堂後の環境での活躍を危惧されたか、といった要因でしょうか。

 いずれにせよ、《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》によってだいぶ強度の高いデッキとなっていただけに、まぁ遅かれ早かれ殿堂は避けられなかったでしょう。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第72回は「ラララオプティマス」こと【オプティマスループ】でした。

 こんなに決まればわかりやすいループも、中々ないですよね。2体揃えて《妖精の裏技 ラララ・ライフ》を自慢するだけ。

 ちなみに《アルカディア・スパーク》以前は確か《トンギヌスの槍》《ボルバルザーク・エクス》とかでフィニッシュしていたと思うんですよ。

 要するに、《トンギヌスの槍》を無限に使えるので盤面と楯とマナを全部飛ばして、エクスでダイレクトを決める訳です。

 で、このエクスを出す際に手札にあれば話は早いんですが、マナに落ちた場合は《獰猛なる大地》を利用することになるんですが……。

 私の好きな動画に【オプティマスループ】vs【5cキューブ】の試合があるので、暇な方は是非観てみてください。何かの瞬間に「あっ」となるかもしれません。

 まぁあとはついでなので、ともさんがスクチェンマナロックにグチャグチャにされた試合も貼っておくので、こちらもどうぞ。

 ちなみにですが、私は【オプティマスループ】は使ったことないです。どちらかと言えば、ループデッキがパーツが揃わずに蹂躙されているのを観る方が好きなんですよね。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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