こんにちは、神結です。
長く続けてきました歴代名作デッキシリーズも、遂に最後です。
ガチまとめにて掲載された私の記事が概ね360ほどですから、約半数がこのシリーズということになります。
皆様、本当にありがとうございました。
実のところ第200回のデッキについては前々から紹介するデッキを決めておりましたので、こちらで連載を締めたいと思います。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

最終回は【赤単我我我】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
そこにあるのは、デュエル・マスターズの本質 「赤単我我我」
というわけで今回の名作デッキは、【赤単我我我】になります。
デッキリストはこんな感じ。
2021年6月、1枚のカードが登場しました。
その名は《我我我ガイアール・ブランド》。
この後、約2年ほどに渡って環境の最前線に居座り続けるという、デュエル・マスターズの歴史でも比類なき実績を残したカードでした。

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー/レッド・コマンド・ドラゴン/レクスターズ / 文明 火 / パワー9000 / コスト8
■このクリーチャーを、コストを3少なくし、さらに、このターン、自分の他の火のクリーチャーを召喚していれば、追加で3少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このカードが離れた時、自分のクリーチャーをすべてアンタップし、このターンそれらに「スピードアタッカー」を与える。
能力はやや複雑ながら非常に強力。
8コストではありますが、進化元と併せて登場することで2コストでの召喚が可能です。
そして攻撃後に自身を破壊することで自軍全体をアンタップし、更にスピードアタッカーを付与するというとんでもない効果を持っています。
一応最速・最大値を狙うといわゆる1218(1ターン目に1コスト、2ターン目に2コストを出し、3ターン目に1コスト+我我我を出す)で、3ターン目に過剰2打点作り出すことができます。
ただこのカード・デッキの真に優れた点は、「相手の様子を見て溜めることが可能で、溜めた分だけリターンがある」ということでしょう。
これが【赤単我我我】が長らく環境で活躍することができた大きな要因だと思います。
中でも鍵となるのが《カンゴク入道》。

【 クリーチャー 】
種族 デモニオ/鬼札王国 / 文明 火 / パワー2000+ / コスト2
■自分のターンの終わりに、自分のシールドを1つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
<鬼タイム>自分と相手のシールドが合計6つ以下であれば、このクリーチャーのパワーを+3000する。
このカードのお陰で溜めるプランを取ったときに後続の確保が可能で、そして《我我我ガイアール・ブランド》はこうして増えた手札を簡単に打点に変換できます。
ゆえにこのデッキは考えることは大きく2つ。
殴るか、殴らないか、です。
まさにデュエル・マスターズの本質と言えるでしょう。
自分の手札、相手の動きなどから、自分が何ターン目にキルターンを設定するかを考え、そしてその設定したターンで最大のバリューを出させるよう動くというのが、この赤単です。
もちろん、《凶戦士ブレイズ・クロー》でいち早く相手を仕留めるというパターンもあります。
デッキメーカーでこのデッキの初手確認するの面白いですよ。
構築的な話もしていきましょう。
《我我我ガイアール・ブランド》自身の召喚コストの都合もあって、全体的に1コストのクリーチャーと相性がいいんですよ。
これは「117(3ターン目に1コスト×2+《“罰怒“ブランド》)」をしたい都合、同じく1コストの枚数が欲しい《“罰怒“ブランド》とデッキ構築上で喧嘩が起きません。嬉しい。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
マスターB・A・D(このクリーチャーを、コストを2少なくし、さらに、このターンに召喚した自分の他の火のクリーチャー1体につき追加で2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、このクリーチャーのコストは0以下にならない)
W・ブレイカー
自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
また《“轟轟轟”ブランド》と違って手札を吐き切る必要もないため、上から引いた《“罰怒“ブランド》をいつでもくっつけやすいのも嬉しいポイントです。(ちなみに《“轟轟轟”ブランド》はマナに埋めた方がいいケースが多いです。上から引いたときは最強)
特に2で《カンゴク入道》を置いてから4ターン目に187みたいな吐き方ができるとすごい気持ちがいい。
ちなみに私はかなり《一番隊 チュチュリス》推し。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー2000 / コスト2
■自分のビートジョッキーを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。
これが絡むと《我我我ガイアール・ブランド》を1コスクリーチャーとしてカウントできるようになり、動きがバグるっスね~。
”最強の赤単”という偉業
さてこの【赤単我我我】、コロナ禍もあってか、スタートこそやや出遅れたものの、21年の夏頃には構築も概ね固まり、以降は非常に長い期間強力なデッキであり続けました。
【5cネバー】は【ドロマー退化】といった受けに自信のあるデッキと同居した時期もありますが、【5cネバー】に対しては溜めて殴るとトリガー1~2枚程度ならと割と貫通しちゃうので割とイケるんですよね。
【4c邪王門】のようなデッキによって一時は完全に消えたかと思われましたが、《絶望神サガ》の登場によって受けデッキが姿を消すと、再び台頭します。
その後も最強位優勝やGP制覇など公式大型大会も制し、一時代を象徴するデッキとなりました。まぁこの公式大会って活躍時期的には終盤ではあったんですけどね。
デュエル・マスターズの歴史の中で、赤単と呼ばれるデッキは何度か台頭し、実績を残しています。しかし「環境に居座って活躍し続けた赤単」は、この【赤単我我我】だけでしょう。
それはなぜか。
対策されやすいからです。
私は何度か記事でも書いていますが、赤単の本質は「流れ星」だと思っています。
赤単は対策が簡単です。トリガーを多数積めばいいんです。
だからこそ赤単使いというのは、環境の流れで楯の薄くなった瞬間を狙って使い、結果を残す。使えるのは、その一瞬だけ。だからその一瞬で、最大限の輝きを放たせる。ゆえに、流れ星だと。
赤単は認知された瞬間に楯つよデッキが増えますし、傾向として楯つよデッキが好きなプレイヤーは多いです。
そもそもの話として、プレイヤーの傾向的に対策の難しいデッキは諦める人も多いですが、トリガーを増やすだけで勝率が一定数上がる赤単のようなデッキはメタを向けやすく、CSに行っても「今日は赤単を狩りに来た」みたいなプレイヤーはちょくちょくいるんですよね。
基本的には赤単はこのフェーズが来ると次の輝く瞬間を待たねばならないのですが、【赤単我我我】については、ちょくちょく下火の時期を経ながらもトータルで環境に存在し続けました。
その期間、21年の夏から23年夏までのおよそ2年間。
これは偉業の中の偉業です。
加えて、ほどよく継続的に赤単に強化が入ったのもポイントでしょう。
特に印象的なカードと言えば《烈火大聖 ソンクン》でしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、または自分のクリーチャーが破壊された時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
▶相手のコスト3以下のクリーチャーを1体破壊する。
▶相手のコスト3以下のタマシードを1枚破壊する。
▶相手のシールドを1つブレイクする。
このカードのお陰でデッキとして異様にブロッカーに強くなり、ブロッカーの盤面で受けるみたいなのが成立しにくくなりました。
盤面に《烈火大聖 ソンクン》立ってるだけで、どんなクリーチャーでも仕事できちゃうんだもん……。
また絶妙に自由枠があるお陰で環境に合わせたメタカードを採用することが出来ました。
印象深いのだと、最強位決定戦で◆ドラ焼き選手が対【DOOMサガ】の切り札として用意した《コッコ・武・ルピア》でしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、プレイヤー1人の墓地にあるカードを好きな数選ぶ。その持ち主は選ばれたカードを好きな順序で山札の下に置く。その後、選ばれたカードの枚数以下のコストの、相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
それ以外にもJO環境などでは《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》が使われたり、或いは最強位以降のサガ環境では《U・S・A・BRELLA》が使われたりと、ちょっとずつ姿を変えています。
赤いメタカードを一番上手く使えるデッキは、このデッキだったかもしれません。
それもこれも《我我我ガイアール・ブランド》がいつでも任意で過剰打点を作れるお陰と言えます。本当にありがとう、《我我我ガイアール・ブランド》。
しかしそんな【赤単我我我】も、さすがに2年を超えてくるとインフレに置いていかれるようになります。
特に《絶望神サガ》の殿堂以降の環境では、「魔覇革命」産のカードの大活躍もあって、遂に環境から後退。そして今度は帰ってくることはありませんでした。
【赤単我我我】の最大の魅力は、過剰打点による受け貫通性能です。
しかし受ける側のカードも進化し続けて、過剰3~4打点くらいをトリガー1枚で捌いてしまうなんてことも。
奇しくも【赤単我我我】の後に台頭した【赤青マジック】以降、殴るデッキの主流は速度や過剰打点というよりも「封殺」「確殺」という方向性にシフトします。
マジックの《ファイナル・ストップ》+《単騎連射 マグナム》やファイアーバードの《ハンプティ・ルピア》+《雷炎翔鎧バルピアレスク》などが挙げられるでしょうか。
現在でもダイバーや離れない《一音の妖精》を作って殴る、というのがメジャーです。
そういう意味では、純粋な「ステイ&ゴー」によってトリガーを踏み越えながら勝っていた最後のアグロデッキなのかもしれません。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第200回は【赤単我我我】でした。
歴代名作シリーズは私の大好きな《龍装艦 チェンジザ》+《時の法皇 ミラダンテXII》から始まり、そして私の大好きなデュエル・マスターズの祖も祖とも言える《凶戦士ブレイズ・クロー》とともに幕を閉じます。
ありがとう、すべての名作デッキたち。
きっとこの先の人生もいろいろなことがあるかと思いますが、《龍装艦 チェンジザ》のように計算高く、《時の法皇 ミラダンテXII》のように優雅に、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》のように強い気持ちで、《極・龍覇 ヘルボロフ》のように何事も愉しく、《煌龍 サッヴァーク》のように強い正義感を持ち、《ジョット・ガン・ジョラゴン》のように仲間を引っ張り、そして《凶戦士ブレイズ・クロー》のような愚直さで邁進していきたいと思います。
皆さんの心にも《凶戦士ブレイズ・クロー》があらんことを。
というわけで#DM歴代名作デッキはここまで。応援してくれた皆さん、ありがとうございました。

それではまた、いつか、何処かでお会いしましょう!
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