こんにちは、神結です。
突然ですが皆さん、未来に希望を抱いていますか?
そして《希望のジョー星》を貼られても詰まないデッキを使っていますか?
まぁ現代では《希望のジョー星》耐性とかは考えなくていいのですが、過去には《希望のジョー星》が存在するが故に使えないギミックがあったり、或いは《希望のジョー星》殿堂後も、あらゆるデッキから飛んで来るピン投の《希望のジョー星》に怯えなくてはいけない日がありました。
冷静に考えると1枚使えた期間が1年くらいあるんだよな。
というわけで2026年になりましたので、あのデッキの解説も解禁されます。(この5年ルールだけは最後まで守ろうと思っています)
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【ジョー星ゼロルピア】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
悪
というわけで今回の名作デッキは、【ジョー星ゼロルピア】になります。
このデッキ、オリでもアドでも活躍していましたが一旦オリジナル版を紹介。コイツも色んなリストがありましたが、一例ということで。
歴代でも相当な”悪”デッキだと思います。
そもそもの《希望のジョー星》が相手のデッキを足切りするカードな上に、それを使って4ターンでループするするわけですから、当時のヘイトは中々のものでした。
このデッキも、ギミック・コンボがそのままデッキ名になっていますね。
ざっくり言えば……いや、丁寧に言ってもそうなるんですが、このデッキは《希望のジョー星》と《ゼロ・ルピア》の2枚コンボになります。

【 D2フィールド 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / コスト3
このゲームで使うカード、そのコスト、そのテキスト内のコストはすべて、文明を失う。(無色となる)
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
ギミックそのものは至って簡単。
《希望のジョー星》を貼って、《ゼロ・ルピア》を出すだけ。まぁ理屈上順序は逆でもいいんですが、色もそうですし《希望のジョー星》が単体でメタ能力を持っていることもあって、基本はこの順番になります。
結果、何がどうなるかと言いますとあらゆるゾーンのカードがゼロ文明になるため《ゼロ・ルピア》の軽減が乗ります。
文明のあるカードは基本的にどんなに軽減していも1より小さくなることはないのですが、ゼロ文明は文明分コストを支払う必要ありませんから、なんと0まで軽減してくれるんですよ。
そんなわけで、《戦略のD・H アツト》は0コスト2ドロー2捨て、《桜風妖精ステップル》は0コスト1ブースト。
ちなみに《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》は確定3キャッチだし、《ニヤリー》も3キャッチ。
こうしてデッキをぶん回して2体目の《ゼロ・ルピア》を用意しつつ《水上第九院 シャコガイル》だったり、《無量大龍 トゥリナーツァッチ》でフィニッシュする……というのが、【ジョー星ゼロルピア】になります。
悪いデッキは動きの説明が楽だなぁ!
とはいえこのデッキも、構築という点では結構変遷がありましてね。
元々は青黒2色で組まれていましたね。こんな感じでしょうか。
それがリソースとして《天災 デドダム》を使うようになったことで、緑を採用した3色基盤のデッキへと変わり、冒頭のようなリストとなりました。

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド/侵略者 / 文明 水・闇・自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
以前「墓地退化」の時もお話しましたが、この時期(2021年頃)は青黒基盤のデッキに《天災 デドダム》を加えてアナカラーにするのが一種のトレンドでして。
そのはしりと言えるのがこの【ジョー星ゼロルピア】かもしれません。
目的としては5コストの《絶望と反魂と滅殺の決断》のようなカードを採用できるようになったり、或いは単純にデッキ全体の出力を上げられるなどがありますが、【ジョー星ゼロルピア】については《ゼロ・ルピア》を探しにいく上でも、チェインに突入する段階でもいずれも強力なカードになりますので、《天体妖精エスメル》などと合わせて緑を採用するという発想に至ったのでしょう。
あと除去を避けるために、マナを伸ばして6マナから一気に《希望のジョー星》+《ゼロ・ルピア》してループしたい、という環境的な要求があったのも要因でしょうか。
ちなみにアドバンス版では、《ヘームル・エンジオン》がちゃんとGR召喚をしてくれますので、リソースカード兼フィニッシャーとして枠の圧縮にも成功しており、しっかりデッキパワーが上がります。

【 クリーチャー 】
種族 トリックス/ワンダフォース / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーを1体、手札に戻してもよい。そうしたら、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
ざっくり言えば《ヘームル・エンジオン》のGR召喚をバウンスを使って中盤域ではリソースカードとして活躍させ、フィニッシュ時は2枚で互いにバウンスしていくことでGRデッキを掘りきることができます。
最終的には《ジョルジュ・バタイユ》を使って盤面を割り、《ジョルジュ・バタイユ》の効果で山を回復しつつ、《罪無 ジョイダム垓》から《ヘームル・エンジオン》カチャカチャ回すことで《ツタンメカーネン》ループが完成します。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー12000 / コスト8
■コストを支払うかわりに自分のクリーチャーを4体破壊して、このクリーチャーを召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードを数える。それと同じ枚数のカードを、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにカードを6枚、自分の墓地から好きな順序で山札の一番下に置いてもよい。
このジョー星ゼロルピア、2021年の春から徐々に台頭し、夏を経て大暴れした後、2021年末に《希望のジョー星》が殿堂入りし、無事終焉となりました。
コンボ自体は最速を狙うと2ターンを掛けて準備することになるため、《希望のジョー星》を貼ってターンを返すことも多く、同年夏に登場しました《超英雄タイム》などを処理することは可能でした。
また盤面を並べるデッキの動きを逆手にとって《王来英雄 モモキングRX》+《ボルシャック・ドギラゴン》の組み合わせによってワンショットを決めるコンボなどもあり、最強のデッキだったかと言えばそうとは言えないかもしれません。
とはいえ、冒頭にも書いたように《希望のジョー星》自体が多くのデッキのギミックを否定するカードであり、その時点での足切りがあります。
5c系統なんかはジョー星そのものは効かないまでも干渉する手段がないため、眺めているだけ……なんてこともしばしばありましたね。
ところで一応《希望のジョー星》+《ゼロ・ルピア》というパッケージ自体は《希望のジョー星》の発売した時には組み合わせることが可能ですから、少なくとも《∞龍 ゲンムエンペラー》登場以降は青黒のリストを組むことは出来た筈なんですよね。
もしかしたら日本の何処かにはこの時期から既にジョー星ゼロルピアを遊んでいた人はいたかもしれませんが、デッキとして注目されるようになったのは21年に入ってからでしょう。
20年の期間はかなり強めのコロナ禍だったことで大会自体が少なかったですし、環境的にもドラグナーに注目が集まっていて、環境の開拓も限定的だったかもしれません。
あとはそもそも小型のシステムクリーチャーを起点にするという戦い方が当時【ギャラクシールド】に4投されていた《凄惨なる牙 パラノーマル》で否定されているため、デッキを組む発想自体が生まれにくかっただろうというのもあるかも。
《∞龍 ゲンムエンペラー》の早出しという観点では、【ハムカツドラグナー】が存在しています。
そういう意味でも、仮に生まれてたとて競技環境では活躍がなかったかもしれません。
ただこのように、潜在的には非常に強力なデッキ・ギミックも環境の流れや未開拓を理由にまだまだ隠れている可能性があります。
未発見のつよつよデッキ、浪漫じゃないですか。
デュエマってそういう浪漫はあるゲームだと思うんですよね。プレイヤーの皆さん、是非そうしたデッキを探してみてください。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第198回は【ジョー星ゼロルピア】でした。
まぁこのシリーズで私のデッキ選択の傾向をなんとなく察している読者の皆様ならご存じでしょうが、このデッキ好きなわけがないんだよな。
《希望のジョー星》自体はカードデザインの着想としてはかなり面白いカードで、挑戦的ではあって、その自体は好印象なんですよね。
テストプレイでわからないこともいっぱいあるだろうし。《神の試練》といい、こうした挑戦的なデザインは続けて欲しいと思います。
とはいえ、それはそれ。これはこれ。
このデッキは久しぶりに回したいとか対戦したいとかもないんだよな。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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