デッキ名が本当に長い。
というわけでこんにちは、神結です。
第98回です。
恐らく第100回に向けて、編集担当の方はビッグサプライズを用意すべく奔走していくことでしょう。
まぁこちらとしては「訊くのも野暮だな」と思っていますので、敢えて何も聞かないでいます。ワクワク。
ちなみにそれでいうと、第100回に紹介するデッキは、第40回くらいから既に決めてはいました。
さて、今週ですがちょっとTwitterでリクエスト?的なものがあったので、そちらを紹介していきたいと思います。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【チェンジザドンジャングル】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
チェンジザダンテの新たな姿
というわけで今回の名作デッキは略称が割れることでお馴染み、【チェンジザドンジャングル】になります。
チェドン、チェンドン、ドンJ、チェングル……なんかみんなどうしても《ドンジャングルS7》要素を入れたいらしく、様々が略称が生まれては特に定着もせずに消えていきました。個人的にはチェングルが好き。
実は単に「チェンジザ」で良かったと人類が気付くには、もう少し掛かりました(?)。
というわけで、リストはこんな感じ。
端的に言えば「【チェンジザダンテ】のリペア」デッキです。
チェンジザダンテは記念すべき第1回で取り上げているので、是非読んでみてください。
さて、チェンジザの切り札だった《時の法皇 ミラダンテXII》でしたが、2019年3月1日付けで殿堂入り。チェンジザ界に激震が走ります。
ご存じ、チェンジザダンテのデッキコンセプトは「《龍装艦 チェンジザ》で一度テンポを取って、それを《時の法皇 ミラダンテXII》にチェンジさせて詰めていくデッキ」です。
【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
文明:水
コスト:4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
こうなると、《時の法皇 ミラダンテXII》の殿堂はデッキそのものを終わらせてしまうようにも見えます。
しかし【チェンジザダンテ】終期のリストを使っていたプレイヤーは、このデッキがかなり《ドンジャングルS7》に支えられていることに気付いていました。
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 自然 / パワー8000+ / コスト8
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワー7000以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+6000する。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
このカード、初期のチェンジザには採用されておらず、採用に至るまでは少々時間も掛かったカードだったのですが、発見されてからは大暴れしました。 そして逆に、《ドンジャングルS7》が発見されていなかったら《時の法皇 ミラダンテXII》の殿堂でちゃんと消えていたと思います。
そもそも【赤白轟轟轟】のような対面には、勝利条件です。攻撃誘導効果が強すぎて、一度着地させてしまえば勝ちます。
また盤面を作ってくる相手に対しては《ソーナンデス》からのJチェンジ《ドンジャングルS7》でグチャグチャに。
別にそうでなくても、純粋に8マナから投げるだけでも強い。パワーもなんか14000まで上がるので、《デスマッチ・ビートル》すら一方的に粉砕。これで革命チェンジメタを除去してから《龍装艦 チェンジザ》チェンジ《時の法皇 ミラダンテXII》で走る、というのはド定番でもありました。
ともかくマナから《龍装艦 チェンジザ》や《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を投げ付けながら盤面に蓋をするのが弱いわけもなく、ぶっちゃけダンテ殿堂前の時点で、動きの軸は既に「チェンジザ+ドンジャングル」だったんですよね。
勿論、ダンテの殿堂は痛いのですが、致命傷ではありませんでした。これに関しては、かなり《ドンジャングルS7》様々ですね。
そんな訳だったのでこのチェンジザリペア、もとい【チェンジザドンジャングル】は割とすんなりと受け入れられ、直後に行われた全国大会2018では【チェンジザドンジャングル】を使用したRunoさんが3位、ユーリくんがベスト8。結果を残しています。
さて、装い新たになったこのデッキの特徴として、相手への蓋をするカードとして《時の法皇 ミラダンテXII》の代用として《ニコル・ボーラス》が採用されています。
【 クリーチャー 】
種族 エルダー・ドラゴン / プレインズ・ウォーカー / 文明 水/闇/火 / パワー7000 / コスト8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。
これは《ドンジャングルS7》から投げる用ですが、《神秘の宝箱》を経由することでブースト→《神秘の宝箱》→《ソーナンデス》チェンジ《ドンジャングルS7》+《ニコル・ボーラス》……といった方法で繰り出すことが出来ます。
デッキによっては、《時の法皇 ミラダンテXII》よりこっちの方が痛かったりもしますし。
で、こうしているうちに盤面を展開していき、最終的には《ディメンジョン・ゲート》などでサーチした《時の法皇 ミラダンテXII》や、《「本日のラッキーナンバー!」》を使いつつ、《ジャミング・チャフ》との合わせ技で封殺して勝つ訳ですね。
また《Dの牢閣 メメント守神宮》が健在だったのも、デッキの強さが維持できた理由だったと思います。
(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
《Dの牢閣 メメント守神宮》+《怒流牙 佐助の超人》といったような元の受けの強さは変わっていなかったため、【赤青覇道】などには引き続き有利が取れています。
最終的にこのデッキを壊滅させたのは殿堂というよりも、まぁGRという新たなギミックの爆発によるものでしたね……。
最終的に《BAKUOOON・ミッツァイル》と一緒に《Dの牢閣 メメント守神宮》の殿堂によって再建も不可にはなってしまったのですが、【チェンジザドンジャングル】は面白い生涯でした。
デッキとしては「殿堂によって単純にデッキパワーを落とした」というよりも、「殿堂前に見付けていた別軸の戦い方を突き詰めた」ような格好となり、リペアデッキとしては珍しい形で世に残ったデッキだったのかな、と思っています。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第98回は私の大好きなチェンジザダンテの後継デッキ、【チェンジザドンジャングル】でした。
私はそれでいうと、思い返してみたらこのデッキあんまり使ってないですね。アレ?
もちろん他の人以上には使ったような気もしますけど、なんかダンテ殿堂でその気にならなかったし、【黒緑ドルマゲドン】には負けるし、どちらかと言えば【赤青覇道】とかの方が楽しくて……。
どっちにしろ「新しいギミックであるGRの開拓」の方が好みだったので、特定のデッキをどうこうというより、かなり色んなものを囓っていたような気がします。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。