ネタバレ:もう書いた
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
公式動画にて「デュエプレに起源神は出ない」と明言され、もやもやしたものを抱えながらこの記事を書いています。またお気持ち長文を書かねばなりませんね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《ボルメテウス・武者・ドラゴン》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
"You may call he 'Bob'"
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
…なんかこれ言うたびに「久しぶりに言ったな」って気になりますね。やりますって。
DM-24にてSRで登場したドラゴンです。同パックのパッケージイラストを飾ったりもしていますね。
私は蔑称としてボ武と呼んでいます。読みだけなら《 Tatsurion 》や《 闇の腹心 》と同じですね。
「根強い人気のボルメテウスを冠したカード名」「鎧兜と剣を纏った武者然とした造形」「過剰なまでのメディアプッシュ」などの複数の要因から、爆発的なキッズ人気を得たことで知られるこのカード。
直前の不死鳥編で低迷した人気をV字回復させた原動力の一角を担っていたものと思われます。
年間を通じてストーリー的にも活躍し、多数の介護パーツ専用サポートを擁する彼なのですが…
はっきり言います。
こいつの単独性能はカスです。
速攻性皆無の攻撃時効果に、効果を使えば使うほど削れていく盾。そして微妙な6000という火力&パワーライン。
ツラがいいので気付かなかったキッズもいたと思うのですが、当時の環境で見てもこいつはマジで使いにくいです。看板SRにもかかわらず、この体たらく!
何故このカードは、「(世間的には)最高のビジュアルに最低の能力を持つちぐはぐな一枚」になってしまったのでしょうか?
これについて、私はこう推測しています。
「もともとこのカードは、ボルメテウスでもSRでもなかったから」。
はい。というわけで、今回は定期的にやっている「公式の凸凹を状況証拠と憶測だけで邪推していく回」です。根拠ゼロ!
正直やってることとしては「ポケモンの御三家のほのおタイプは十二支モチーフ!」「みずタイプは武器モチーフ!」って毎度喚いてる人くらいの信憑性なんですが…。ワニを辰カウントすな!二回目だろ!
まあその、やっていきましょうか。メリケンサックは仕舞っといてくださいね。
まずなんでこの状況を疑い始めたかというと。
「『極神』編の名を冠するゲキ&メツがなぜVRであり、パッケージイラストからも外れているのか?」という疑問がきっかけです。
考えてみれば、DM-24のSRにはゴッドが一枚もないんですよね。大型セットの目玉ギミックであるにもかかわらず、です。
代わりに、VRにはゴッドが2セット存在します。件の「竜極神」と、見た目・スペック的にかなり格落ちしている「ペガサス&レオパルド」ですね。
収録的に見て、このバランスはちょっと不自然です。普通に考えたらパックの目玉はSRに入れたいですからね。「もともとSRだったんじゃないの?」と考えるところまではまあ想像していただけると思います。
そこで、「もし「竜極神」がSRからVRに降格したとすれば、代わりに昇格したカードは何なのか?」と考えると候補に挙がってくるのが、「竜極神」と同じ文明を持つ現SRカード……
《 ボルメテウス・武者・ドラゴン 》と《 呪怨秘宝バキューム 》というわけです。
(レアリティが高い=強いというわけではないにせよ)奇しくもどっちもカードパワーとしては「竜極神」以下ですし、「何らかの理由で入れ替わった」説には一定の強度があるといえるでしょう。
そして仮にこの「レアリティ入れ替わり説」が真だとするならば、次に気になるのが「なぜそんなことをしたか」という点。
邪推に次ぐ邪推で申し訳ないのですが、これもなんとなく想像がつきます。
「ドラゴン以外を主役とする不死鳥編が大不評だったので、土壇場で主役を純正かつヒロイックなドラゴンにせざるを得なくなった」です。
知っての通り、不死鳥編は売上的には惨憺たる結果に終わったことが知られています。
その要因の一つが、それまでの大型パックに必ずいてシリーズの看板となる「主役っぽいドラゴン」が原作・背景ストーリーにおいて存在しなかったことです。ドラゴンっぽいだけのやつはいたけど。
そして、不死鳥編の不振とその理由が開発に届いた時点で、「極神編」という商品の開発はかなり進んでたんだと思うんですよ。具体的にはカードデザインがほぼほぼ完成するくらいまで。
で、「主役っぽいドラゴン」として作られていたはずの「竜極神」は、どちらかと言えば「超越者」系のいわばフェニックスと同じジャンルの造形。これでは不死鳥編の二の舞になるが、今から新規カードデザインもできない…と危惧した結果。
「もともとVRに居たドラゴンを、テキストそのままにメインターゲットに受ける名前とイラストに差し替えてSR化し、看板に仕立て上げる」 という選択がなされたのではないかと。
これによって、名もなきドラゴンには元ネタと一切関係のない「ボルメテウス」の名が与えられ、貴方もよく知る《 ボルメテウス・武者・ドラゴン 》と、少し歪んだかわりに最高の売れ行きを誇る極神編が生まれた…というわけです。
その結果さらなる歪み(わくわく介護パーツ軍団のことです)が生まれたりもしたのですが、それはまた別の話です。
……ちなみに、この変更によって最もダメージを受けた(と思われる)一枚が《 デプス・ノーブル 》。
「新規ギミックを代表する、サイクル外の光り物」という《 呪怨秘宝バキューム 》と同じ立ち位置に差がついたばかりか、「このカード以外の単色VRが全部ゴッド」であることからよりハズレアとしての立場が強くなってしまいました。
……まあその、入れ替わる前でもハズレアであることには変わらなかったと思うんですけどね。そもそも8枚タップサイクルがダメなんだよ!
干支で言えば辰、武器で言えば日本刀
というわけで、《 ボルメテウス・武者・ドラゴン 》でした。
自分で言っておきながら、「2枚セットで成立するゴッドの封入率を下げすぎないためのVR収録では?」「『史上初のことをするカードはSRに送られる』という不文律からバキュームはもともとSRだったのでは?」などセルフ反論もいくらでも思いつくんですが…はい。
この手の開発秘話がめちゃくちゃ良質なコンテンツになることは、デュエマの先輩たるMTGが証明済み。こういった「裏話」みたいなもの、公式からもたくさん聞いてみたいですね。
まあその、今回の記事は何度も言うようにどこまで行っても邪推であり憶測に過ぎないんですが(毎回張られる予防線)。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のカードはこれとかです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。