デッキを買うとおまけで本が付いてくる時代があるらしい。

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目次

ごあいさつから茶番まで

はじめましての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは。スマートフォンの消失に伴いアカウントを作り直すことになりました、くすのきと申します。

さて、デュエルマスターズは十王篇に突入しましたね。多色カードの本格的な復活もあり一層の盛り上がりを……と言いたいところなのですが。この通り外出をまともに出来ない現状ですので、新しいカードへ出会いに街を練り歩くことも出来ません。

通信販売というものを利用すればいいのでしょうけれど、まだまだインターネットに不得手なもので……。何かいけないものを踏んでしまうのも怖いですし、実物を見るということも大事ですからやはり店に行きたいですね。

ですが、出来ないことを嘆いたとて仕方ありません。これを機にカードの整理でもしておきましょうか。まずは枚数が多い火文明からでも……

プレス!粉砕!大圧壊!

あれ?普段使うデッキがないような《メリコミ・フィスト》……何でこんなの持ってたんでしたっけ。

ブワッホ!ブワッホ!猫だまし。

また《メリコミ・フィスト》?こんなに買った覚えが……ハッ!

という訳でタイトルから察した方もいらっしゃると思いますが、今回はコロコロコミックの付録で手に入る40枚デッキに焦点を当てた記事を書いていきます。

構築済みデッキ戦スターターキットとしてのコロコロコミック付録デッキ

デフォルト論議

前述の通り新カードも手に入らない状況ではありますが、そのおかげで自分の中で構築済みデッキ戦の熱が以前にもまして高まっています。

コモン限定構築戦やハイランダー戦、クラシックなど、通常のレギュレーションとは違う遊び方を好む私ですが、その中でも構築済みデッキを未改造で戦わせるルールは特に一押しです。

「構築済み」「デフォルト」。良い響きだと思いませんか?売り手側の「こうやって使ってね」という思惑は使い込めば使い込む程分かっていきます。料理や機械なんかもひとまずはレシピやマニュアルを読んで使っていくように「デフォルト」には全ての基本が詰まっているものです。

また「構築が済んでいる」ということは、それが「こういった方向性で作ろう」という思惑の一つの終着点として成立していることで、ストーリーを感じてしまいます。私事ではありますが某腹部からビー玉を射出する玩具でも、色々と改造した結果最終的に未改造機体に戻してしまいますね。ホビーとしての性能も大事ではありますが、キャラクターをイメージしたストーリー性や楽屋裏の方にも惹かれます。

デュエルマスターズでも、構築済みデッキには色々な思惑があることが分かります。例えば2種同時発売のデッキでは相手のデッキに対して痛烈に刺さるようなカードが入っていることがありますね。分かりやすい例では2018年のクロニクル・レガシーデッキが挙げられます。

『クロニクル・レガシー・デッキ2018 バルガ龍幻郷』収録
『クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿』収録

バルガ龍幻郷には《ヘブンズ・ゲート》から繰り出されるブロッカー集団への一手として《メガ・ブレード・ドラゴン》が、ゼニス頂神殿には《竜星バルガライザー》を筆頭としたドラゴンへの対策として《「修羅」の頂VAN・ベートーベン》が収録されています。未改造での勝負において一方的な勝負にならないように、お互いに打開策があるという工夫が見えてきますね。

その他ここでは語りませんが映画の物語に即したまさしく「コンセプトデッキ」のような構築済みデッキもありましたし、初期の頃は強さを度外視したキャラクターデッキもありましたね。クロニクルデッキ全般では背景ストーリーを補完、驚くような関係性を明かしながら伏線を拾っています。

このように未改造での構築には明確な意図があり、その良さを十二分に理解することが出来る遊びが「構築済みデッキ戦」だと思います。

そして、構築済みデッキ対戦の一番の魅力として「べりーかじゅあるに楽しめる」点を私は推します。

構築済みデッキ戦の魅力

第一の理由としては、デッキ構築が苦手だったとしても同じ「構築済みデッキ」という土俵の中で戦うことが出来、カード資産にも左右されないことが挙げられます。

これは「トッキュー8」や「シールド戦」でも言えることなのですがそれらよりも運要素が絡まず理不尽にカードパワーに踏み潰されることが少ないはずです。なおかつ各カードのコスト配分が考えられた、「最低限回る」デッキであることが保証されているので気楽に楽しめます。

カジュアルに楽しめる一方で普段のカードパワーに頼ることが出来ず、相手のデッキに入っているカードを把握出来るルールであることから「シールドトリガーをケアする」ことも重要になってくるため、プレイングを磨く観点から見ても効果的です。

もちろん、慣れてくれば過去に公式の方でも開催されていた「スーパーデッキ・ゼロ・デュエル」のようにカードを10枚まで入れ替えるルールも取り入れていくなどの方法でより深みのあるゲームも出来るかと思います。

第二の理由は、「昔やっていた」ような人にもとっつきやすいルールであることですね。スーパーデッキなんかを渡して「こういうデッキもあったよね」「欲しかったけど買えなかった」と追憶に浸って頂くもよし、最新のデッキを見せて「構築済みでもこれだけ動く」ということを証明してもよしです。

昔のデュエルマスターズを知らないという方にも温故知新のきっかけになること請け合いです。プレミアム殿堂カードも合法的に使えますしね。

プレイ歴に関係なく楽しめるというパーティーゲーム的な側面も含んでいるので、かつての友人との会話の種などにどうでしょう?……まあ、こんなご時世ですと人に会うのも難しいのですけれど。全て平和に終わったら、その時は遊びにいきましょう。

第三の理由として、「安価に準備出来る」ルールであることですね。どうしても大会に出ることを考えると値の張るカードを揃える必要もあるのですけれど、構築済みデッキ戦では最低でも現行のデッキを一つ買うだけでいいんです!

年度初めのスターターデッキなら英世さんお一人様で十分、完成度の高いクロニクルデッキやクリスマスシーズンのデッキでも一葉さん一人でお釣りがカムバックします。……お札に載る人が変わったら通じなくなる言い回しですよね。

昔買えなかったようなスーパーデッキも、現在ではバージョンを問わなければ非常に安価に集まるものが多いです。あ、『スーパーVデッキ 勝利の将龍剣ガイオウバーン』とかは……見なかったことにして下さい。

さて、この推しポイントなのですが。

コロコロコミック付録デッキはその点をしっかりと抑えているのです。

入れ替えることを前提とした「低めのカードパワーで抑えられた構築」とそれに伴う「プレイング難度の上昇」!

何故か収録されている《不死身男爵ボーグ》などによる「かつてのプレイヤーへのアピール」!

その年度の最新ギミックをお試し体験出来る「今のデュエマの紹介」!

500円ちょっとで手に入ってしまう「圧倒的な安価さ」(おまけに本まで付いてくる)!

全て兼ね備えているのが、「コロコロコミック付録デッキ」なのです!

各付録デッキのご紹介

さて、構築済みデッキ戦の良さも紹介出来たと思うので次は歴代付録デッキについて語っていきましょうか。パーツ取りとして購入される方も多いと思うのですが、どれも思いの他良く出来ている「構築済みデッキ」になっています。

デッキとしての体裁を持ちつつ、明確な改善点がすぐに見当たるために改造が容易に行えること。コスト配分がそれなりに整っており、シンプルに「相手のシールドを5枚破壊し、プレイヤーを攻撃すると勝ち」なデュエルマスターズの王道を学べること。まさしくスターターに相応しい構築の意図を感じます。

何はともあれ見て頂くのが一番ですね!以下にデッキ内容とコメントを記していきます。

コロコロ限定ドギラゴンデッキ40枚


まずは、記念すべき初コロコロコミック付録デッキである『コロコロ限定ドギラゴンデッキ40枚』ですね。

ドギラゴンの名を冠してはいますが、基本的には新ギミックである侵略を体験出来る《音速 ガトリング》を軸とした「赤単ヒューマノイド速攻」の作りとなっています。殿堂レギュレーションでは《音速 ガトリング》に寄せた改造をしていくことになるでしょう。

しかし、今回は構築済みデッキ限定戦のお話です。構築済みデッキ限定戦での強みを語っていきましょう。

速攻の申し子《凶戦士ブレイズ・クロー》を初めとし、2コストヒューマノイドを12枚体制、《音速 ガトリング》の代用として《機神装甲ヴァルボーグ》も採用されており、4ターンキルが比較的現実的に行えるようになっています。

実は想定し得るゲームエンドの早さというのは構築済みデッキ限定戦では重要な項目です。構築済みデッキ戦において一見強そうに感じるスーパーデッキですが軒並み序盤の守りが薄く序盤はマナ加速等の準備に専念しがちなので、意外にもコロコロ付録のような「速攻」を意識したデッキは有利に立ち回りやすいんですね。

また、構築済みデッキ限定戦においては《レッツ・ドギラゴン》がよい味を出しています。速攻・ビートダウンの母数が多い構築済みデッキ限定戦では「革命2」が発動しやすく、パワーの高さも相まって盤面制圧力が高いです。

パワー9000がシールドトリガー回避にも一役買ってくれます。

速攻に振り切っている反面防御面は薄く、防御トリガーは《メリコミ・フィスト》《ドリル・トラップ》の二種計6枚のみでパワー6000までしか除去出来ません。初期も初期の頃の切札勝舞くん並のノーガードっぷりですね。守りに入った瞬間ほぼほぼ負けなので、盤面の処理もそこそこに基本は無理矢理攻め込んでいきましょう。

コロコロスペシャルデッキ40枚


かわいい!高パワー!強い!

カツえもん!!カツえもん!!foooo!!

……失礼しました。次は、『デュエマ40枚スペシャルデッキ』です。またも構築済みデッキがついてくると知った時には五感を疑いましたね。……あの驚きがもう4年前なんですね。

革命ファイナルが多色カードを全面に押し出す弾であったことから、今回のデッキは火自然の2色で構成され、新ギミックである革命チェンジとD2フィールドが盛り込まれています。

デッキ全体の印象としては2コスト帯のクリーチャーが前回の12枚から8枚へと減らされており、《青銅の鎧》によるマナ加速も相まって中盤帯でもそれなりに戦える火自然の中速ビートダウンのように構築されています。

そしてなんと!このデッキには3ターンキルルートがあるんですね!

1ターン目:《凶戦士ブレイズ・クロ-》召喚

2ターン目:《無頼勇騎タイガ》召喚、《刀の3号 カツえもん》へと革命チェンジし、《凶戦士ブレイズ・クロー》と合わせてシールドを3枚まで減らす。

3ターン目:革命チェンジで回収した《無頼勇騎タイガ》を再度召喚。前ターンに出している《刀の3号 カツえもん》から《行くぜ団長!ドギラゴン》へチェンジしWブレイクし、残った《凶戦士ブレイズ・クロー》《無頼勇騎タイガ》でダイレクトアタックまで。

要求するカードは中々多く実現率は低いですが、こういったルートがあるだけでもわくわくしてきますよね。「未改造で現実の大会に持ち込んでもワンチャンスありそうと思わせられること」は大事です。

また、《刀の3号 カツえもん》はただ可愛いだけではありません。クリーチャーのバトルによるアドバンテージの奪い合いが重要となる構築済みデッキ戦では序盤に出てくるパワー5000がかなりの脅威となります。《無頼勇騎タイガ》を使い回せることや登場時能力によるブロッカー除去も相まって、ここぞという時の突破力の高さは頼りになります。

その他にも2コストのスピードアタッカーが採用されている数少ないデッキであること、防御トリガーには優秀な確定除去である《ナチュラル・トラップ》を初めとして最低限の8枚が採用されていること、《チキチキ・JET・サーキット》により相手のシールドを0枚にしておけば常にワンチャンスがあること、構築済みデッキ戦では《行くぜ団長!ドギラゴン》を除去し辛いこと……と、非常にポテンシャルの高いデッキです。

コロコロスペシャルデッキ40枚


3デッキ目はこちら、コロコロスペシャルデッキ40枚です。コロコロコミック本誌が40周年を迎えた記念か、カードのイラストも掲載されている漫画の作者によって描かれています。実物を並べて見るとなかなか賑やかなので、デュエルマスターズに触れてこなかったという方にもアプローチしやすいところが強みですね。

デッキの内容は、ジョーカーズ種族のお披露目ということもあり火と無色カードで構成されたビートダウンです。《凶戦士ブレイズ・クロー》がここでも欠かさず採用されているおかげで、4ターンキルも視野に入ります。

《ドツキ万次郎》《デック・ザ・デッキー》による汎用性の高い除去、《ブルマン・チュリス》《ツタンカーネン》による手札補充、《ドドンガ轟キャノン》《イフリート・ハンド》を初めとした質の高いトリガー、と手堅くまとまっているおかげでかなり扱いやすい構築になっています。

ティーチング漫画も面白かったですね。
漫画ではスーパーシールドトリガーでの逆転を見せてくれました。

採用されているトリガーが12枚全て何らかの防御性能を持っているので、雑に殴りかかってくる相手は軽くいなしてしまえます。NEOクリーチャーやスピードアタッカーといった召喚酔いを無視出来るカードも多く一発逆転の可能性が常にあり、まさに「デュエルマスターズ」しているデッキだと思います。

殿堂環境でこそ簡単にあしらわれてしまうデッキですが、前述の通りビートダウン環境である構築済みデッキ戦ではかなり強く立ち回れるので是非一度お試しあれ、です。

デュエマWデッキ40枚


4回目のコロコロコミック付録デッキはなんと、ハーフデッキが2つ付いてくる特別な仕様でした。おまけのルールティーチング漫画のように、デュエルマスターズを知らない方などの相手を誘うことを想定しているようです。

収録内容としては、双極篇が自然文明をプッシュしていたことと無色ジョーカーズの続投から、自然単色・無色単色の二つのハーフデッキとなっています。全カードが2枚なので、2セット用意すれば40枚全て無色あるいは自然文明のデッキとすることも出来ますが、今回は未改造ということでそのままの状態で紹介します。

今回は新ギミックであるマッハファイター持ちクリーチャーが収録されています。おかげで、コロコロ付録デッキにしては除去手段が多めになっていることが特徴的ですね。

ツインパクトカードである《ガンバG/ガガン・ガン・ガガン》も収録されていますが、ジョーカーズを能動的に墓地に送る手段がないため呪文面はあまり使う機会がないですね。

珍しく火文明が解雇されていることにより《凶戦士ブレイズ・クロー》が不採用であることが辛く、《冒険妖精ポレゴン》を絡めた際にも4ターンキルの難易度が上がっています。それを抜きにしても2コスト帯のパワーラインの低さが響き、速攻するには心許ないです。

《ワ・タンポーポ・タンク》《ドツキ万次郎》《オウ禍武斗・ライジング》といった除去札を活かしてじっくりと腰を据えた戦いをしていくのが基本となるでしょう。コントロールとして立ち回るには防御トリガー8枚はやや不安が残る枚数なので、攻め込むタイミングを探すのが非常に難しいですね。

幸いにもトリガーで出てくるクリーチャーが多いため、序盤はクリーチャーの数を並べつつ《冒険妖精ポレゴン》などを用いて殴り返しを受けないようにしながらシールドを減らし、除去に徹しながら敵の攻撃を待ってカウンター気味に戦う戦法を取るのがよいでしょう。

構築済みデッキ戦でも強い!と言えるデッキではありませんが、《ジョラゴン・ライジング》によるアニメのような連続攻撃ギミックが楽しめる点はデュエルマスターズへの入り口とたりうる付録デッキとして大事なことだと思います。

イラストもかわいいです!
殿堂環境では《ビックラボックス》と合わせると楽しめます。

あとは、ややハイランダー気味なオール2枚積みデッキということで色々な動き方を楽しめる点はいいですね。小学生時代のごちゃまぜデッキじみた雰囲気があります。ミラーマッチでプロレスするといいでしょう。

デュエマGR爆速スタート52枚デッキ


ついにデッキが52枚ですよ!というわけで5代目コロコロデッキです!

かの悪名高き超天篇のデッキということでさぞかし強力……かと思いきや、GRゾーンの初期も初期の頃なのでカードパワーはまだまだ控えめです。

まずはデッキが火文明単色となり、運用の難易度が下がりました。取り回しの良い速攻デッキになっているかというと……うーむ。2コスト帯4枚があまりにも心許ないんですねえ。順当に行けば4ターンキルこそ狙えるようにはなっていますが、引きが悪く3ターン目まで何も出来ないこともザラにあります。ここまで遅いと、スーパーデッキ相手にはほぼほぼ負けが決まってしまいますね。

なら3コスト帯以降のカードが充実しているかといえば、そこも怪しいです。コストパフォーマンスに優れ殿堂環境でも採用が検討出来る《KAMASE-BURN!》もこのデッキではGRゾーンの貧弱さから《ピアラ・ハート》止まりになることが多いですし、《八艘剣士ヨシツネ》は平氏に傷一つ負わせられないようなスペックからほぼほぼマナに置かれます。(イラストは戦国編のヒューマノイド感を踏襲していて好みなのですけれど)

ただ、GRゾーン利用カードのカードパワーの高さは目を見張るものがあります。《DOKIDOKI・ザイナマ》は一枚で3回美味しいカードですし、《カリー・ポッター》の序盤の制圧力はかなりのものです。

誰の「バトル中」か、テキストが分かりにくいことで有名でした。

殿堂環境でこそ、《ガチャダマン》《怒ピッチャコーチ》などの対抗馬が多く採用されにくいのですが、パワー上昇効果は細かいアドバンテージの取り合いが重要な構築済みデッキ戦では真価を発揮します。《メタルポンの助》ですら《無頼勇騎ゴンタ》サイズに早変わり!雑に使っても手数が増えるので優秀な一品です。

その他最軽量除去の《スチーム・ハエタタキ》、ほぼほぼ確定除去として機能する《イフリート・ハンド》と呪文は優秀なカードが多いですね。……まあ、コントロールとして動くにしても手札補充が《ツタンメカーネン》しかないのであくまでビートダウンのおともとしましょう。

目玉カードとして収録されている《プラモデ~ル》は、速攻を決めることが出来ているなら捨てる手札が足りず、劣勢の際に出してもGRゾーンに防御機能がないことからせいぜい殴り返しが関の山、とやや使い勝手が悪いのが悲しいところですね。

GRゾーン利用カードの強さを確認するという意味でも、メインデッキの他のカードは控えめの強さのカードが選出されているのかもしれません。実際の試合では、とにかく2コスト以下のカードを初期手札で引き込めるかどうかが重要です。

チーム切札 超キングデッキ40枚!!


さて、ついに今年に入りましたね。今年度はなんと2号連続でデッキが付いてきました。この二つ同士での未改造戦は経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらはチーム切札をイメージしたデッキで、新ギミックであるキリフダッシュ持ちのカードが収録されています。

ネットの声でも上がっていたように、収録内容は何かと切札勝太の初期スターター、『スタートダッシュ・デッキ 火&自然編』を彷彿とさせるような火・自然の速攻向けカードが多く入っています。十王篇が(おそらく)勝太最終エピソードである革命ファイナルに寄せていることを考えると、何かと勝太絡みで感慨深いですね。

構築済みデッキ戦だと《無頼勇騎ゴンタ》の高パワーが頼りになります。十王篇でのカードパワーインフレの象徴《はなさかジェントル》とともに、速攻を支えます。

マスコットキャラクターみたいな顔して《機神装甲ヴァルボーグ》を殴り返せるパワーがあり、コモン限定戦でも大活躍予定です。

手軽な除去手段が《ピアラ・ハート》程度しかないので、戦法としてはひたすら速攻を狙う形になるでしょう。相手のシールドを削っておき、豊富に採用されたトリガーとスピードアタッカーで押し込むのが勝ち筋でしょうか。早期に《はなさかジェントル》らのキリフダッシュ持ちを着地させられるかどうかで勝率がぐっと変わるので右手を光らせましょう。

ウェルカム! 鬼札王国デッキ40枚!!


※No image はデュエルマスターズプレイスにて大活躍中(?)の《デス・ハープ》です。アプリで登場するカードが現実でも再録される動きがちらほらありますね。

二号連続付録の後半戦です。こちらは現在ギリギリ入手可能なので構築済み戦に興味がある方は購入を……お買い物もしにくいご時世でしたね。

こちらは鬼札王国をコンセプトにし、「鬼タイム」を体験出来るようになっています。もっとも、自らのシールドを減らす手段はこのデッキにはないので、殴り合いの延長戦上で発動出来たらいいな、くらいに思っておきましょう。

なんと言っても目を引くのが、トリガー枚数の多さでしょうか。圧巻の16枚です!未改造構築済みデッキ界隈では、『アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ』の17枚に次いで2位の収録枚数なんですね。

火文明入りのコロコロ付録デッキには珍しく《凶戦士ブレイズ・クロー》が収録されていないこともあり、比較的後ろ寄りな戦法を取ることが想定されています。

殴り返しをしながらトリガークリーチャーを展開、鬼タイム持ちの《鬼札アバク&ジャオウガ》と《グレンマ入道》でカウンターを決めるのが理想でしょうか。……とはいえ、手札補充がないこのデッキで6マナまで繋ぐのは一苦労なので、基本は《グレンマ入道》が主役になりがちです。

メルト・ウォリアーですって。旧種族復活が本格的に賑わってきて種族デッキの夢が広がりますね!

また、前回のチーム切札のデッキに対応、拮抗している部分が多いのも面白いですね。

2マナ4000ラインとして《無頼勇騎ゴンタ》に対応する《地獄のケンカボーグ》

3コストで使用出来るWブレイカー持ちとして《はなさかジェントル》に対応する《グレンマ入道》

お互いにバトルを仕掛けた側が相手を一方的に倒すことが出来る力関係である《切札ジョー&モモキング》と《鬼札アバク&ジャオウガ》

といったように、2号連続付録であること、2デッキ収納出来る紙製ケースが付いてくることからやはり2デッキでの対戦を想定し、ある程度カードパワーが拮抗するように出来ているようですね。

そして、前回のデッキとの共通点として「十王篇スタートデッキに似ている点」が面白いですね。十王篇スターターデッキのコンセプトの一つとして、(スタートデッキ史上最多のトリガー・スピードアタッカーの枚数)というものがありました。

『ジョーのキリフダッシュ』には14枚、『鬼札の鬼タイム』には16枚のトリガーが入っていますが、この枚数がコロコロデッキと同じ枚数になっているんです。

……さすがにスピードアタッカーの枚数は同じではありませんが、『ウェルカム! 鬼札王国デッキ40枚!!』の8枚はコロコロスターターデッキ界では一位なんです。

まあ勝負に直接関係のない小ネタのようなものですけれど、こういったことに目を懲らしてみるのも良いのではないでしょうか。

むすび

以上で、現時点で登場しているコロコロ付録デッキは全て垂れ流し終えたかと思います。何か収穫があったのであれば幸いです。

冒頭の《メリコミ・フィスト》は4デッキに登場し、コロコロを欠かさず買っている場合は14枚集まる計算になります。《凶戦士ブレイズ・クロー》が16枚集まる分にはまだ使い道があるのですけれど、《メリコミ・フィスト》は……。想像するだけで、辛い。

新ギミックのためのパーツ取りとしても十分機能しますが、もしカードが余っている方は一度組み直してみるのはいかがでしょうか?そうでもしないと《メリコミ・フィスト》の在庫が消えませんし。スピードアタッカー、シールドトリガー、とデュエルマスターズを盛り上げる基本要素は網羅しているので、コロコロ付録デッキ同士で戦わせると絶妙なプロレス感と一発逆転が楽しめます。

以前に一人回しをしてコロコロ付録デッキトーナメントを行った結果では、『コロコロスペシャルデッキ40枚』が一位を勝ち取りました。殿堂構築ではめったに声がかからない《激怒!富士山ン》の5000ラインでの殴り返し、《デック・ザ・デッキー》の盤面製圧力が光る試合が多かったです。

コロコロデッキはカードパワーが控えめで手札補充も殆どありません。どうしてもキーカードを引けるか引けないかで決着が付きやすい分、どのデッキを誰が使ってもそれなりに優勝出来るチャンスがあるのでまさしくパーティーゲームらしさがあると思います。

構築済デッキ未改造大会、いつかどこかでやってくれないものでしょうかねぇ……。その日に備え私は昔の構築済デッキ限定収録カードを集めながら、また構築済デッキの内容垂れ流しでもしましょう。

まだまだ外に出づらい日々が続くので、私はカード整理でもしながら新弾に思いを馳せます。楽しいことは後にでも取っておきましょう。

では、長々と失礼しました。ここまで読んで頂いた方と、このような場を提供して下さった方への感謝をここに記します。ありがとうございました。


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