はじめに
【黒緑ドラガンループ】
このデッキは、オレガオーラのみでループを成立させる他に類を見ない特異なデッキタイプです。
自分の山札をひたすら削り、《大卍罪ドラガンザーク》《斬罪シ蔑ザンド》《ダンゴ武者》によるGRクリーチャーの無限展開、およびそこからオレガオーラ、GRクリーチャーの登場時、場を離れた時の効果を駆使して相手の山札を0にします。
手札破壊カードも多数採用されており、相手の妨害をしながらループの準備をできるのが特徴的で、このデッキの有効な対策札となる墓地リセットカードとメインアクションのためのカードをどちらもキープすることを許しません。
手札と場への干渉力が強いコントロール気味のループデッキです。
今回はそんな【黒緑ドラガンループ】について詳しく解説していきます!
目次
【黒緑ドラガンループ】とは
【黒緑ドラガンループ】は《大卍罪ドラガンザーク》《ダンゴ武者》《斬罪シ蔑ザンド》のコンボによってGRクリーチャーを無限展開し、その能力を無限にストックして相手をライブラリアウトさせることを目的としたループデッキです。
特筆すべきはオレガオーラのみで構築されるその構成であり、コストパフォーマンスの良いGRクリーチャーの能力をふんだんに利用することができます。
手札破壊応力にも優れ、相手のリソースを奪いながらフィニッシュの用意をすることができます。
《ヘルエグリゴリ零式》以外には高価なカードがなく、一万円以内で組めるというのも魅力的です。
廉価でポテンシャルが高い割に使用者が少なく、まさに穴場なデッキです。
【黒緑ドラガンループ】のサンプルデッキレシピ
【黒緑ドラガンループ】で主に使用するカード効果・画像まとめ
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+0
【コスト】10
■罪・無月の大罪(自分の墓地にあるオーラ1枚につき、このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、コストは0以下にならない)
■これをクリーチャーに付けた時、またはこれを付けたクリーチャーが攻撃する時、コスト8以下のオーラを2枚まで自分の墓地から選び、そのクリーチャーに付ける。
■これをバトルゾーンから自分の墓地に置く時、かわりに山札の一番下に置く。
■相手のターンの終わりに、これを自分の墓地から山札の一番上に置いてもよい。
このデッキの核となる1枚。
任意のオーラ2枚、攻撃時と合わせると4枚も使えるその効果は非常に強力で、フィニッシュ時以外にも相手の盤面処理、墓地肥やし、手札破壊など様々な用途で使用します。
墓地に置かれる際に山札の底に戻る能力はループの際に利用します。
相手のターン終了時に山札の上に戻せる能力は忘れずに使うようにしましょう。
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+4000
【コスト】4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
【 ギガ・オレガ・オーラ 】
【種族】 グランセクト / デリートロン / スペシャルズ
【文明】 自然
【パワー】+6000
【コスト】7
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から2枚を見る。その中からオーラを1枚選び、オーラが1枚も付いていない自分のGRクリーチャー1体に付けてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
ループに必要不可欠なカード。
《大卍罪ドラガンザーク》の効果でこの2枚を装着、《ダンゴ武者》のギガオレガオーラ効果でGR召喚。
《斬罪シ蔑ザンド》で《大卍罪ドラガンザーク》の付いたGRクリーチャーを破壊、《大卍罪ドラガンザーク》を山札下に戻し《ダンゴ武者》の効果でその《大卍罪ドラガンザーク》を新たに出たGRクリーチャーに装着……の流れを繰り返すことでGRクリーチャーの登場時効果と破壊時効果を無限に発動できるようになります。
【黒緑ドラガンループ】デッキの使い方
1、墓地を増やしてコスト軽減!!
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+2000
【コスト】4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードが闇のオーラなら、カードを1枚引く。
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン / ゼロリスト
【文明】 闇
【パワー】+0
【コスト】4
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、クリーチャー1体またはオーラを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
《大卍罪ドラガンザーク》のコストは10。
マナ加速のないこのデッキでまっとうにこのマナを用意することなどできません。(その状況では装着できるオーラもありませんね)
墓地の枚数を増やして1コストでもそのコストを軽減させましょう。
《大卍罪ドラガンザーク》がひとたび着地すれば盤面処理、手札破壊、さらなる墓地肥やしなど思いのままなので、1ターンでも早くプレイすることが重要になります。
手札を減らさずプレイできるうえにGRクリーチャーの破壊時効果のボーナスも見込める《葬罪ホネ損ビー》はこのデッキの優れた初動です。
無月の大罪効果を使って積極的にプレイしていきましょう。
1枚で多くの山札を削れる《幽具ギャン》《零星セブホール》は《大卍罪ドラガンザーク》着地後もループのための墓地肥やしで活躍します。
特に《零星セブホール》はタイムラグなく2枚目の《大卍罪ドラガンザーク》を回収できるのが素晴らしいです。
2、手札破壊で相手を妨害!
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+4000
【コスト】4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+0000
【コスト】3
■これを付けたクリーチャーに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■これをクリーチャーに付けた時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
■これを付けたクリーチャーが攻撃またはブロックした時、このオーラを自分の墓地に置く。
墓地肥やしと同様、非常に重要になるのが手札破壊です。
墓地メタに非常に弱いこのデッキは、ただただ自分の動きを強めていけばよいという訳にはいきません。
複数ターンかけて《大卍罪ドラガンザーク》着地の用意をしたけれど、相手の墓地メタカードですべてがパー。
巻き返されたテンポの差でそのまま敗北。
墓地肥やしだけに気をとられすぎるとこのような事態が起きてしまいます。
相手に墓地対策カードが入っていなさそうな場合であればこちらのプレイでも良いのですが、そうでない場合には墓地肥やしと手札破壊を並行して行っていきましょう。
デュエルマスターズにおいて手札は有限であり、手札破壊を受けながら自分のメインアクションのためのカードと墓地対策カードのどちらもを抱え込むことは非常に難しいです。
複数回手札破壊をあて、墓地メタカードを残すなら満足に自分のアクションを行えないという状況を作って時間を稼ぎ、その隙に2回目3回目の墓地肥やしを行っていきましょう。
1と2と区別してはいますがこの優先順位は相手のデッキタイプや戦況によって変化する流動的なものです。
今相手は何をされるのが嫌なのか、手札破壊を行わずに墓地を肥やして無事次のターンを迎え《大卍罪ドラガンザーク》をプレイできる公算はどの程度のものなのかをよく考えてプレイするカードを選んでいきましょう。
このあたりは絶対的な指標がなく非常に難しいですが、だからこそ自分の思った通りにゲームを進められた時の快感もひとしおです。
3、決めろ必殺!!ドラガンループ!
【 オレガ・オーラ 】 【種族】 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】+0
【コスト】10
■罪・無月の大罪(自分の墓地にあるオーラ1枚につき、このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、コストは0以下にならない)
■これをクリーチャーに付けた時、またはこれを付けたクリーチャーが攻撃する時、コスト8以下のオーラを2枚まで自分の墓地から選び、そのクリーチャーに付ける。
■これをバトルゾーンから自分の墓地に置く時、かわりに山札の一番下に置く。
■相手のターンの終わりに、これを自分の墓地から山札の一番上に置いてもよい。
ドラガンループを行うためには、兎にも角にも山札を削ることが重要になります。
《大卍罪ドラガンザーク》の1枚目はその準備をするための墓地肥やしや手札破壊のために使うことが多いです。
山札の枚数を減らし、用意ができたらいよいよ必殺ループのスタートです。
開始条件 山札1枚 墓地に《斬罪シ蔑ザンド》《ダンゴ武者》1枚《大卍罪ドラガンザーク》効果待機中
1、《大卍罪ドラガンザーク》の効果でGRクリーチャーAに《ダンゴ武者》《斬罪シ蔑ザンド》を装備
2、《ダンゴ武者》のギガオレガオーラ効果でGRクリーチャーBをGR召喚
3、《斬罪シ蔑ザンド》効果でGRクリーチャーAを破壊。《大卍罪ドラガンザーク》はデッキ底へ
4、《ダンゴ武者》の効果で、底に送った《大卍罪ドラガンザーク》をGRクリーチャーBに装備。
5、1に戻る。(GRクリーチャーAはB、C、D……と変化していく)
これによって、全GRクリーチャーの登場時効果と破壊された際の能力をストックすることができます。
ここで重要になるのは
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ビートジョッキー / ワンダフォース
【文明】 火
【パワー】1000
【コスト】4
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、GR召喚する。そのGRクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する) (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
場を離れた際にGR召喚を行える《ロッキー・ロック》
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 ゼロ
【パワー】2000
【コスト】3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、各プレイヤーはカードを1枚引く。(ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札に含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
両者強制ドローを行う《ツタンメカーネン》
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】2000
【コスト】3
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、各プレイヤーは自身の手札を1枚選んで捨てる。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
手札を捨てる《バクシュ丙二式》
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】8000
【コスト】4
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の他のGRクリーチャーを1体破壊する。
GRクリーチャーを破壊できる《ヘルエグリゴリ零式》です。
これらのクリーチャー効果を無限にストックします。
そして、《大卍罪ドラガンザーク》《ダンゴ武者》、何かしらのオーラ1枚が《ザーク卍ウィンガー》に装備された状態で相手の山札を0にするためのループを始めます。
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン
【文明】 闇
【パワー】4000
【コスト】4
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに、これに付いているオーラを2枚、自分の山札の一番下に置いてもよい。
ストックされた《ロッキー・ロック》の能力を使い、すべてのGRクリーチャーを場に出します。
1、《ヘルエグリゴリ零式》の破壊効果で《ザーク卍ウィンガー》を破壊。《ザーク卍ウィンガー》の効果で《ダンゴ武者》もう1枚のオレガオーラを山札底へ(ダンゴ武者が上)
2、破壊効果でもう1度《ザーク卍ウィンガー》を破壊。《大卍罪ドラガンザーク》がデッキの底へ。《ザーク卍ウィンガー》はGRゾーンへ
3、《ツタンメカーネン》の効果を2回発動。両者2枚ドロー
4、《バクシュ丙二式》の効果を2回発動。先ほど引いた2枚を墓地へ(必ず《ダンゴ武者》が捨てられる)
5、《ダンゴ武者》効果で山札底の《大卍罪ドラガンザーク》をGRクリーチャーAに装備。
6、《大卍罪ドラガンザーク》効果で《ダンゴ武者》を装備。効果で《ザーク卍ウィンガー》をGR召喚
7、破壊効果でGRクリーチャーAを破壊。《大卍罪ドラガンザーク》は山札の底へ
8、《ダンゴ武者》効果で《大卍罪ドラガンザーク》を《ザーク卍ウィンガー》に装備。
9、《大卍罪ドラガンザーク》効果で《ダンゴ武者》とオーラ1枚を装備。GRクリーチャーAをGR召喚
10、1に戻る
これを繰り返すと相手の山札だけがなくなるので、ライブラリアウトによって勝利することができます。
【黒緑ドラガンループ】の対策方法
【黒緑ドラガンループ】の対策カード
【 ツインパクトカード 】
【種族】 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / ハンター
【文明】 自然
【パワー】9000
【コスト】7
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
【文明】自然
【コスト】3マナ
■自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■カードを1枚以上、いずれかのプレイヤーの墓地から選んでもよい。そのプレイヤーは、それらを自身の山札に加えてシャッフルする。
前述したとおり、【黒緑ドラガンループ】は墓地リセットカードに弱いです。
しかしながら【黒緑ドラガンループ】側も手札破壊でこちらの自由を奪い、ただで妨害することを許しません。
《龍素記号XFクローチェフォーコ》などをプレイするために手札にキープすると他の必要なカードを捨てる必要が出てきます。
そんな時に嬉しいのがこの《お清めシャラップ》で、マナブーストという自分を強める動きを行いながら相手を弱めることができます。
1枚で2度おいしい、手札破壊を行ってくる【黒緑ドラガンループ】に有効な1枚です。
【黒緑ドラガンループ】に有利なデッキタイプ
【 クリーチャー 】
【種族】 アウトレイジ
【文明】 火
【パワー】12000
【コスト】12
■このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーを全て破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
■誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことができない。
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
【黒緑ドラガンループ】はオレガオーラのみで構成される、GRクリーチャーに完全に依存したデッキです。
そのためGR召喚を封殺してしまえば相手にできることは何もなくなります。
【黒緑ドラガンループ】のフィニッシュターンは5、早くても4ターン目。
それに対し【零龍墓地ソース】は安定して3ターン、4ターン目に《暴走龍5000GT》を着地させることができます。
《暴走龍5000GT》の登場は勝利と同義。
相手の手札破壊も大半がセルフハンデス方式であり、むしろ墓地肥やしの助けとなってしまいます。
GR召喚によって《ポクタマたま》が現れた場合だけは例外ですが、基本的に非常に分の良い勝負をすることができます。
まとめ
【黒緑ドラガンループ】はポテンシャルが高い割に使用者が多くないデッキタイプです。
使用者が少ないということはつまり、対策されにくいということ。
【零龍墓地ソース】【カリヤドネ】への対抗札となる墓地リセットカードは確かにこのデッキにも有効ですが、手札破壊を行わない2つのデッキタイプを相手にする際と同じようなプレイをしていては、そのずれからあっという間に戦略が瓦解してしまいます。
目を付けているライバルが少ない今だからこそ、このデッキを使って圧倒的勝利を収めてください!!