・この記事は2020年7月1日施行の殿堂レギュレーション変更以前に執筆されたものとなります。あらかじめご了承ください。
はじめに
超天篇のラスボス、《零龍》(ゼーロン)。
4つの「儀」を達成することにより降臨する圧倒的フィニッシャーであるこのカードですが、性能そのものではなく「儀」の存在に着目したデッキが存在します。
そのデッキこそが、【墓地ソース】(通称:墓地ソ)と呼ばれる墓地利用デッキの最新型であるこのデッキ【零龍墓地ソース】です。
「儀」を利用した墓地肥やしコンボの採用により、GR召喚への最も強力なメタカードにして巨大フィニッシャーである《暴走龍 5000GT》の超高速召喚が可能になったこのデッキは、高速ビート性能と他デッキへの対策性の両方を確保して環境に名乗りを上げました。
墓地を肥やして大型クリーチャーを続々と叩きつけることが可能な高速ビートダウンデッキ、【零龍墓地ソース】について詳しく解説していきます!
環境を読み切り、鮮やかに勝ち切りたいあなたにおすすめのデッキです!
目次
【零龍墓地ソース】とは
【零龍墓地ソース】は、多数の墓地肥やし呪文や墓地から蘇生することのできるクリーチャーと《復活の儀》の組み合わせに《一なる部隊 イワシン》 を絡めて墓地の枚数を高速で増やし、コストをぎりぎりまで軽くした《暴走龍 5000GT》やG・ゼロで出せる《百万超邪 クロスファイア》を召喚、相手のGRクリーチャー、小型クリーチャーなどの召喚を封じてそのまま殴り勝つことを目的としたビートデッキです。
《零龍》を採用することにより《復活の儀》で墓地をノーコストで肥やして速度を上げたり、メタクリーチャーを《墓地の儀》によって手軽に処理できるようになったりと、既存の墓地利用デッキと比べ多数の恩恵を得ることができました。 墓地回収や蘇生ギミックを持つカードが多いので、継戦能力が高いデッキでもあります。
順当に行けば3~4ターン目に《暴走龍 5000GT》を出せるため、基本的に4ターン目以降にGR召喚で展開を行う【ドッカンデイヤーループ】【シータバーンメア】などの中速デッキに対して強く出ることが可能です。
その一方、墓地という比較的低いコストで対処できるゾーンに依存しているため、メタを張られるとその出力が大きく落ちます。
プレイ自体はさほど複雑ではありませんが、他のデッキ以上に環境の移り変わりを意識して使わなければならないデッキだといえます。
このデッキの長所
- GR召喚を行うデッキに刺さる《暴走龍 5000GT》を高速で繰り出せる
- ビートダウンとしてかなり早い速度を持つ
- 墓地の管理に気を付ければプレイングも比較的簡単
このデッキの短所
- 墓地メタカードに弱い
- ビートダウンデッキであるため、トリガー除去に弱い
- 構造上トリガーが積めない
【零龍墓地ソース】のサンプルデッキレシピ
【零龍墓地ソース】デッキの回し方
1、呪文効果で墓地を増やす!!
【零龍墓地ソース】は《暴走龍 5000GT》《百万超邪 クロスファイア》《龍装鬼 オブザ08号》《盗掘人形モールス》などデッキの切札を中心に、墓地に多くのクリーチャーカードがあることでその真価を発揮するものが多いです。そのため、このデッキはツインパクトを含め全てクリーチャーカードで構成されています。
まずは《「今も我らの願いはただひとつ」》《ホメホメ老句》《「アフロ行きま~す!!」》の三種のツインパクト墓地肥やし呪文を使ってカードを墓地に送り込みましょう。
1ターン目からプレイできるのが《「今も我らの願いはただひとつ」》です。手札を入れ替えられるので、2マナ呪文を引けていない場合それを探しに行くこともできます。ここで後述する《暗黒鎧 ザロスト》を落とせるのがこのデッキの理想的な動きです。
1マナで墓地が2枚肥やせるという軽くて小回りが利く有用なカードですが、他の墓地肥やし呪文と比べて「手札が減る」という大きな弱点があることには留意しましょう。
【 ツインパクトカード 】
種族 ヘドリアン / 文明 闇/火 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーを、自分の墓地から召喚してもよい。
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:「今も我らの願いはただひとつ」
文明:火
コスト:1マナ
■自分の手札を1枚捨て、その後、カードを1枚引く。
《ホメホメ老句》は2コストで手札の枚数を減らさずに3枚の墓地を増やせる優秀な墓地肥やしカードです。単純な効率だけで見れば墓地肥やし呪文の中で最高のカタログスペックを持ちます。
非常に強力な1枚ですが、墓地に送るカードがランダムなために後続が絶たれるケースもあることには注意しましょう。
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー7000 / コスト7
■J・O・E 2 (このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ホメホメ老句
文明:火
コスト:2マナ
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、相手に見ないで選ばせ、捨てる。
最も安定した動きが可能なのが《「アフロ行きま~す!」》です。墓地に送るカードを自分で選ぶことができるので、プラン通りにゲームを進めやすくなります。
墓地に送る枚数では《ホメホメ老句》に劣るので、基本的に序盤はそちらに役目を譲るケースが多いです。手札がない状態でプレイすると手札が増えるというのはこのカードの独自の強みであり、ゲーム終盤に活きてきます。
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト6以下のジョーカーズ・クリーチャーなら、バトルゾーンに出す。
【呪文】
【文明】火
【コスト】2
■自分の手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
また、これら三種類の呪文の効果で《一なる部隊 イワシン》を墓地に送れた場合には追加で手札入れ替えが発生し、キーカードを引き入れやすくなると同時に切札の実質コストをノーコストで軽減することができます。手札にある場合は積極的に狙っていきましょう。
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
2、クリーチャー効果で墓地を加速!!
呪文を使った後は、その効果で墓地に送ったカードを利用して墓地肥やしを加速しましょう。
特に狙いたいのが、《暗黒鎧 ザロスト》と《復活の儀》のコンボです。ターン開始時にシールドをコストにして能力を起動することでマナを使うことなく合計2枚墓地を増やすことができます。
【 クリーチャー 】
種族 ダーク・ナイトメア / 革命軍 / 文明 闇 / パワー3000 / コスト4
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。
そうした場合、このクリーチャーをバトルゾーンに出す。
■カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
こうして現れた《暗黒鎧 ザロスト》を利用してさらに墓地を増やしてくれるのが《暗黒鎧 ダースシスK》です。この動きを成立させるだけで、なんと0マナで合計5枚も墓地を増やすことが可能です。
【 クリーチャー 】
種族 ダーク・ナイトメア / イニシャルズ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーの召喚コストを支払う時、かわりに自分のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札の上から1枚目を墓地に置き、自分の手札を1枚捨ててもよい。
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、このクリーチャーと同じ名前のクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
フィニッシャー《暴走龍 5000GT》に繋げるためには墓地に概ね9~10枚程度のカードが必要になります。1・2ターン目にそれぞれ墓地肥やし呪文を使ってから3ターン目の開始時に《暗黒鎧 ザロスト》《復活の儀》《暗黒鎧 ダースシスK》の動きを実現できれば、それだけで《暴走龍 5000GT》召喚の準備が整います。
3、超暴走!ライオットの輝き!!
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー12000 / コスト12
■このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーを全て破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
■誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことができない。
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー7000 / コスト7
■G・ゼロ―自分の墓地にクリーチャーが6体以上あり、自分の《百万超邪 クロスファイア》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 ■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) ■パワーアタッカー+1000000 ■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
3~4ターン目になって十分に墓地がたまったら、いよいよ切り札《暴走龍 5000GT》の出番です。低パワーのクリーチャー登場を封じるロック能力により、《終末の時計 ザ・クロック》などのトリガークリーチャーを気にせずに殴ることが可能です。
また、低パワークリーチャーがほとんどを占めるGRクリーチャーは、そもそも登場ができなくなります。デッキによっては「詰み」にまで持ち込むことが可能な一枚です。
さらにG・ゼロ能力を持つ《百万超邪 クロスファイア》と合わせることで打点は跳ね上がります。二回目の攻撃に反応して出てくる《龍装者 バルチュリス》なども絡めれば、3ターン目にして勝負が決まることもあるほどです。
《龍装者 バルチュリス》の踏み倒し効果は「攻撃時に宣言し、攻撃後にバトルゾーンに出る」ため、二回目の攻撃で除去トリガーを踏んだとしても影響を受けず登場して攻撃ができます。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。 ■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
ただ、《暴走龍 5000GT》のロック能力の有無がゲームの趨勢を分けるようなマッチアップの場合はトリガー呪文による除去を警戒してあえて攻撃せず、二体目を用意してから攻撃するというようなプランも必要になります。
リスクとリターンを天秤に掛け、正着の攻撃を心がけましょう。幸いにもフルクリーチャーデッキであり墓地からの回収手段もあるため、追加のクリーチャーの用意には事欠きません。
また、ゲームが長引きそうなときの最終兵器として《零龍》が控えているのも忘れてはいけません。大規模な除去性能とほぼ完璧な除去耐性を持つこのカードがひとたび零龍卍誕してしまえば、もはやほぼ勝ちと言っても過言ではありません。
もし零龍卍誕を狙うと決めた場合は《破壊の儀》の達成が最難関になるため、「自分のクリーチャーを巻き込んで《暴走龍 5000GT》を出す」「《暗黒鎧 ダースシスK》を複数体召喚する」など、事前にプランを考えておきましょう。
もともと受け札の少ないデッキですので、攻め手を緩めず相手を圧殺してしまいましょう!
【零龍墓地ソース】のバリエーション
殴らない墓地ソース!?【アンダケイン墓地ソース】
【 クリーチャー 】
種族 デビルマスク / 不死樹王国 / 文明 闇 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■フシギバース [dd08](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、 [dd08] からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは [dd01]より少なくならない)
【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / ヒューマノイド / 文明 闇/火 / パワー4000 / コスト4
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体と、自分のマナゾーンからカードを1枚選び、自分の墓地に置く。その後、相手はバトルゾーンにある自分自身のクリーチャー1体と、自分自身のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
高速ビートダウン性能が売りの墓地ソースに、近年新しい風が吹いています。それが、《不敵怪人アンダケイン》と《腐敗勇騎ドルマークス》を利用し、ランデスによるロックに持ち込む【アンダケイン墓地ソース】です。
このデッキはビートダウンを目的とせず、墓地ソースの機構を利用して以下のコンボに持ち込むことを目的としています。
前提:バトルゾーンに《不敵怪人アンダケイン》、墓地に《不敵怪人アンダケイン》と《腐敗勇騎ドルマークス》、闇文明を含むアンタップマナが2マナ
- バトルゾーンの《不敵怪人アンダケイン》を種に、墓地の《不敵怪人アンダケイン》をフシギバースで2コストで召喚する。
- 《不敵怪人アンダケイン》の効果で《腐敗勇騎ドルマークス》を墓地から出す。
- 《腐敗勇騎ドルマークス》の効果でバトルゾーンの《腐敗勇騎ドルマークス》とマナに送った《不敵怪人アンダケイン》を墓地に置き、相手のバトルゾーンのクリーチャーとマナゾーンのカードを墓地に送る。
1~3の過程を繰り返すと、わずか2マナで相手のマナゾーンとバトルゾーンを除去し続けることができます。あとはこれを毎ターン繰り返せば、相手のマナは一切増えることがなくなります。《大魔王 ウラギリダムス》等で敗北を回避すれば、いずれライブラリアウトで勝利することが可能です。
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー13000 / コスト13
■シンパシー:自分の墓地にあるクリーチャー(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または自分のターンのはじめに、クリーチャーを5体自分の墓地から選び、このクリーチャーの下に重ねてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時または自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーの下に重ねたカードを5枚、好きな順序で自分の山札の一番下に置いてもよい。
理論上最速2ターンでほぼ勝利が確定するランデスロックに入ることも可能ですが、特定のカードを要求するコンボデッキであるため元の【零龍墓地ソース】と比べて安定感がやや落ちるのが弱点です。
とはいえ、相手のトリガーや対策カードを考えずに勝ちに向かえるのは大きな魅力です。
【零龍墓地ソース】が有利とするデッキ
GRの悪用を許さない!【ドッカンデイヤーループ】
GR召喚をフル活用する【ドッカンデイヤーループ】は、《暴走龍 5000GT》がいると動きのほとんどが阻害されてしまいます。基本的に4~5ターン目に動くデッキであるため、《暴走龍 5000GT》が高確率で間に合ってしまいます。
トリガーや除去呪文で除去される可能性は残りますが、かなり余裕をもってゲームを進めることができるでしょう。
猛攻を完全無力化!【バーンメア】
同じくGRゾーンをフル活用して攻撃してくる【バーンメア】系列のデッキも、《暴走龍 5000GT》がいれば急激に弱体化してしまいます。絶対的切札《バーンメア・ザ・シルバー》すら、ただのWブレイカーにまで落ちてしまいます。
構築によっては呪文トリガーで【零龍墓地ソース】対策をしていることもありますが、おおむねそのまま殴り切ってしまえるでしょう!
殴られたら殴り返せ!【赤白レッドゾーン】
こちらと同じく攻撃的なデッキの【赤白レッドゾーン】ですが、相手のメタカードを《墓地の儀》で除去できるのに加え、殴ってきた進化クリーチャーを《百万超邪 クロスファイア》で殴り返してしまえることからおおむねこちらが有利です。
また、空の盤面に《暴走龍 5000GT》を出せば侵略元の小型クリーチャーやトリガークリーチャーを出せなくなり、ほとんど勝利が確定します。
【零龍墓地ソース】が不利とするデッキ・対策方法
墓地デッキ同士の相性やいかに!?【カリヤドネループ】
こちらと同じく墓地を利用するデッキの【カリヤドネループ】ですが、こちらの《暴走龍 5000GT》がほとんど刺さらないことに加えてトリガーもそれなりに搭載されており、先に動き出されてしまうことがほとんどです。
相手が高速コンボデッキであるだけに、半端なブレイクが相手の手札補充になってしまうのも痛いところですね。
トリガー呪文で受けきれ!【ネバーループ】
【零龍墓地ソース】は《暴走龍 5000GT》に全ての封殺要素を頼ったビートダウンデッキですが、その対象外であるパワー5500以上のクリーチャーと呪文トリガーをもって防御を行えるデッキが【ネバーループ】です。
豊富なトリガーを持つばかりか、《ナウ・オア・ネバー》《龍素記号Sr スペルサイクリカ》《音感の精霊龍 エメラルーダ》を使用した無限耐久コンボまで搭載しているこのデッキに対しては、生半可な攻めでは突破が不可能です。
勝負を分けるのはメタカード!
【零龍墓地ソース】デッキに対して有利のつかないデッキであっても、対策する手段が存在します。それは墓地メタカードを採用することです。
墓地対策系のカードのコストというものは基本的に低く設定されており、相手が墓地を増やすのに使った労力より圧倒的に少ないコストでリセットすることができます。
墓地を利用するデッキが長期的に環境トップで活躍しにくい理由というのがまさにこれで、このデッキタイプは対策されるとその出力が大幅に下がります。もちろん対策カードによって動きを弱められるのはどのデッキにも言えることなのですが、その特徴が顕著に出るのがこのデッキです。
ここでは、対抗策として気軽に採用可能なメタカードを挙げていきます。
【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■G・ゼロ―相手の墓地にカードが5枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》は相手の墓地が5枚以上の時に使えるG・ゼロ能力を持っており、ノーコストでお互いの墓地を空にします。ターンを選ばず使えるため、いつ使ってもまず間に合うのが魅力です。
水文明が絡み、墓地に依存しないデッキなら手軽に使える墓地メタカードですが、特に本来【零龍墓地ソース】に弱いはずの【ドッカンデイヤーループ】などが対策として採用することが多いです。場合によってはループパーツとして採用されることもあります。
【 ツインパクトカード 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 自然 / パワー9000 / コスト7
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:お清めシャラップ
文明:自然
コスト:3マナ
■自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■カードを1枚以上、いずれかのプレイヤーの墓地から選んでもよい。そのプレイヤーは、それらを自身の山札に加えてシャッフルする。
《お清めシャラップ》はブーストを行いながら任意のカードを墓地から山札に戻すカードです。自分の動きを阻害せずに墓地対策ができるのは大きな魅力です。
クリーチャー面もややコストが重いものの優秀な能力を持っていて実用レベルであるという点は高く評価できます。マナを伸ばすデッキやコマンド・ドラゴンであることを活かせるデッキにはさほど無理なく入ると言えるでしょう。
【 GRクリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 ゼロ / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の墓地にあるカードをすべてシャッフルさせ、持ち主の山札の一番下に置いてもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
墓地対策カードを採用できるのはメインデッキだけにとどまりません。《ポクタマたま》をGRゾーンに忍ばせておけば、確実ではないもののGR召喚系のカード全てが墓地をリセットできる可能性を秘めたカードとなります。
お守り代わりに1枚刺しておく程度でも十分採用理由になりえます。全力で対策したいという場合には2枚入れたり、《トムライ 丙-三式》まで追加して確率を高めましょう。
これらの墓地メタ以外にも、デッキの動きが「高コストのカードを軽減して出す」というものであるため《奇石 ミクセル》などの高コストメタカードもある程度役立ちます。《墓地の儀》での除去は一回だけなので、複数体用意しておけば安心です。
また、消極的な対策にはなりますが【零龍墓地ソース】が止められない呪文トリガーを厚く積むこともそれなりに効果的です。
おわりに
GR戦術を利用したデッキが環境を席巻する中、そのギミックを完全否定できる【零龍墓地ソース】は立ち位置の良いデッキであると言えます。
《暴走龍 5000GT》はコストが重く召喚には手間がかかりますが、墓地肥やしカードを適切なタイミングで起動して登場までこぎつけた際の達成感は非常に大きく、その働きも苦労に見合うものです。
【零龍墓地ソース】はデッキの構造上、対策されると脆いという弱点を持ちますが、時流を読んで使えば大活躍間違いなしの強力なデッキです。
最後に、カーナベルでは【零龍墓地ソース】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【零龍墓地ソース】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!
即日発送のカーナベルでまとめてデッキパーツを手に入れ、ぜひ環境に蔓延るGRクリーチャーを封殺する快感を味わってみてください!