目次
初めに
はいさい、ぐすーよー ちゅーうがなびら。
僕は日本の中でもカーナベルさんのような通販サイトに最もお世話になっているであろう県、沖縄で遊戯王をしているキジムナーというものです。
と言っても大会に出るようなプレイヤーではなくて友達とワイワイやってるようなやつなので、今回は僕の【ラヴァブラックデス】というデッキを具体例として、僕なりに考えた遊戯王を楽しむためのデッキ構築論を書いていこうと思います。
デッキレシピ
【ラヴァブラックデス】
- 《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》×3
- 《終焉龍 カオス・エンペラー》×1
- 《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》×2
- 《混源龍レヴィオニア》×1
- 《幻創龍ファンタズメイ》×2
- 《真紅眼の黒炎竜》×1
- 《嵐征竜-テンペスト》×1
- 《マテリアルドラゴン》×1
- 《暗黒竜 コラプサーペント》×3
- 《輝白竜 ワイバースター》×2
- 《エクリプス・ワイバーン》×1
- 《ラヴァ・ドラゴン》×1
- 《ハイバネーション・ドラゴン》×1
- 《伝説の黒石》×1
- 《黒鋼竜》×1
- 《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》×1
- 《ドラグニティ-ドゥクス》×3
- 《ドラグニティ-ブラックスピア》×1
- 《ドラグニティ-ファランクス》×1
- 《BF-弔風のデス》×1
- 《BF-精鋭のゼピュロス》×1
- 《竜の渓谷》×3
- 《竜魂の城》×1
- 《光の護封霊剣》×1
- 《破壊輪》×2
- 《ドレインシールド》×3
- 《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》×1
- 《氷結界の龍 トリシューラ》×1
- 《スクラップ・ドラゴン》×1
- 《月華竜 ブラック・ローズ》×1
- 《ドラグニティナイト-ガジャルグ》×1
- 《撃滅龍 ダーク・アームド》×1
- 《鎖龍蛇-スカルデット》×2
- 《スリーバーストショット・ドラゴン》×1
- 《天球の聖刻印》×2
- 《ドラグニティナイト-ロムルス》×2
- 《守護竜ピスティ》×1
- 《守護竜エルピィ》×1
遊戯王を楽しむには
まず、そもそも遊戯王を楽しむためのデッキとはどういうデッキなのか、という話を前置きとしてサラッと確認しておきますか。
好みというのは人それぞれなので楽しみ方も人それぞれかとは思いますが、僕は対戦相手や、さらには周りで見ている人までもが楽しんでもらえたと感じた瞬間に最大限の楽しみを感じます。
では、そのみんなに楽しんでもらえるデッキとはどういうものなのでしょうか。僕は大まかにいうと2つの条件があると思っています。
その1つ目は『熱いデュエルが出来ること』、そして2つ目は『驚きのあるデュエルが出来ること』です。
①熱いデュエルをするには
デュエルが激アツな展開になる要因というのは多々あると思うので、今回は最近僕が重要視していてみんなに伝えたいことを1つだけ書きたいと思います。
それは、守りのカードです。
やっぱりあっさり終わっちゃうデュエルよりも、見せ場がいくつもあるようなデュエルの方が盛り上がると思うんですよねぇ。
要するに、デュエルの決着があっさり着いちゃわないようお互い守りのカードを取り入れた方がいいんじゃないか、って話です。
そして、お互いのプレイヤーが守りをすれば早々には決着が着かず、お互いが盤面を返し合う熱いデュエルが繰り広げられる可能性が高まる、というわけですね。
②驚きのあるデュエルをするには
対戦相手やギャラリーを驚かせる方法としてやっぱり一番分かりやすいのは、テーマなどに囚われないオリジナルのデッキを作ることだと思います。
まぁこれはみなさん「そりゃそーだろうね」って感じだとは思うので、もう1つだけ、僕が最近大事だなって思ってることを書いておきます。
それは、守りのカードです。(またかよ)
コンボというのはカード同士の繋がりが大事なので、オリジナリティのあるコンボだとしても、よほど奇抜じゃない限り「なるほど!」って感じで、驚き半分納得半分だと思うんですよね。
しかーし、守りのカードだとどうでしょう。
例えば罠カード。基本は名前の通り相手を罠に仕掛けるのが目的のカード群なので、相手が予想できないタイミングで力を発揮することが出来ちゃいます。
つまり、コンボというのはカード同士が繋がっていくため、相手も何かが起きるんじゃないか、と身構えているのに対し、守りは突如として機能するため、より驚きを与えることが出来るのではないか、という話です。
1章 デッキコンセプトを考える
思った以上に前置きが長くなっちゃいましたが、そろそろ本題に入りましょう。
まず、この【ラヴァブラックデス】を組んだキッカケはこの2枚のカードが登場したことでした。
《終焉龍 カオス・エンペラー》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
このカードは通常召喚できない。
「終焉龍 カオス・エンペラー」は1ターンに1度、自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつ除外した場合のみ、手札・EXデッキから特殊召喚できる。
①:1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。
EXモンスターゾーン以外の自分フィールドのカードを全て墓地へ送り、墓地へ送った数まで相手フィールドのカードを選んで墓地へ送る。
その後、相手の墓地へ送った数×300ダメージを相手に与える。
②:特殊召喚した表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合にデッキの一番下に戻る。
【P効果 青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1000LPを払い、除外されている自分のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターを手札に加える。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のPゾーンにカードが2枚存在し、自分のEXデッキに表側表示の「オッドアイズ」Pモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はP召喚できない。
②:このカードが相手モンスターに攻撃するダメージ計算時に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの数×1000ダウンする。
【P効果 青0/赤0】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。自分のEXデッキから表側表示のドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
この2枚が揃えば、《終焉龍 カオス・エンペラー》の効果で毎ターンドラゴンを回収することができる上に、ドラゴンは《嵐征竜-テンペスト》などで簡単に除外できるので、毎ターン好きなドラゴンを回収することができます。
つまり、「毎ターン状況に応じたドラゴンを回収することで、盤面を返し合うデュエルをする」というのがこのデッキの大まかなコンセプトになるわけです。
2章 難しい課題をクリアする
これでまずは大まかなデッキコンセプトが決まったわけですが、この時点でコンセプトを達成するために解決しなければならない大きな課題が2つありますね。
1つ目は『《終焉龍 カオス・エンペラー》のライフコストの確保』、そして2つ目は『《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》の手札コストの確保』です。
①ライフコストの確保
何度も盤面を返し合うのがコンセプトなのに《終焉龍 カオス・エンペラー》でライフを払いすぎて負けてしまっては元も子もありません。
てなわけでそれを防ぐ方法を探すために、とりあえずライフ回復効果を持ったカード全てにサラッと目を通してみました。
そこで見つけたのがこのカード。
《マテリアルドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 6 / 光 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守2000
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、ライフポイントにダメージを与える効果は、ライフポイントを回復する効果になる。また、「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、手札を1枚墓地へ送る事でその発動を無効にし破壊する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
要するに、自分にダメージを与えるカードと組み合わせればライフが回復できるって話ですね。
まぁドラゴン族だからアクセスしやすいだろうってことで目をつけたわけですが、当然次に問題になってくるのはどのカードで自分にダメージを与えるか、って話です。
というわけなので、今度は自分にダメージを与えるカードに目を通してみたところ、こんなカードが見つかりました。
《BF-弔風のデス》
【 チューナーモンスター 】
星 4 / 闇 / 鳥獣族 / 攻1000 / 守1000
「BF-弔風のデス」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
●対象のモンスターのレベルを1つ下げる。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
こいつ、なんと種族が鳥獣族なんですね。
え?なぜ鳥獣族かって?
そりゃドラゴンと鳥獣といえばこいつらでしょ!
《ドラグニティナイト-ガジャルグ》
【 シンクロモンスター 】
星 6 / 風 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。自分のデッキからレベル4以下のドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を手札に加え、その後手札からドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を捨てる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《ドラグニティ-ブラックスピア》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 風 / ドラゴン族 / 攻1000 / 守1000
自分フィールド上に存在する「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター1体をリリースして発動する。自分の墓地に存在するレベル4以下の鳥獣族モンスター1体選択して特殊召喚する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
つまり、まずは《ドラグニティナイト-ガジャルグ》で《BF-弔風のデス》を墓地に送り、次のターン以降は《ドラグニティ-ブラックスピア》で墓地から蘇生してシンクロ素材などに使うことで、毎ターン《マテリアルドラゴン》と《BF-弔風のデス》のコンボを発生させてライフを回復していこう!ってわけです。
これだけでもライフコストの確保という課題はクリアできているんですが、《BF-弔風のデス》は単体でもレベルを3〜5に変化させることができ、チューナーとしても非常に優秀なカードなんです。これを活かさない手はないですよね。
てなわけで、前々から目をつけていたこの2枚を使うことにしました。
《ラヴァ・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / ドラゴン族 / 攻1600 / 守1200
自分フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードをリリースして発動する。自分の手札及び墓地からレベル3以下のドラゴン族モンスターをそれぞれ1体ずつ特殊召喚する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《ハイバネーション・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / ドラゴン族 / 攻600 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
②:自分フィールドにリンクモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のドラゴン族・闇属性のリンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
つまり、《ラヴァ・ドラゴン》の効果で《ドラグニティ-ブラックスピア》と《ハイバネーション・ドラゴン》を展開すれば、レベル6〜8のシンクロが自在にできるってわけです。
しかも、《ハイバネーション・ドラゴン》には自身を墓地から除外することで発動できる超強力な効果があるので《終焉龍 カオス・エンペラー》とも相性が良く、さらには特殊召喚時効果でラヴァドラゴンを回収することもできるので、毎ターンこのコンボを決めることもできそうですね。
これで、大まかだったコンセプトは「毎ターン《ラヴァ・ドラゴン》の効果で状況に応じたシンクロモンスターの召喚を目指し、その過程で使用した《BF-弔風のデス》の効果を《マテリアルドラゴン》で回復に変換することで《終焉龍 カオス・エンペラー》のライフコストを確保していき、毎ターン状況に応じたドラゴンを回収する」というより細かなものになってきました。
②手札コストの確保
たかが手札コスト1枚とはいえ、毎ターンとなるとそんなに安いものではありません。
そこで、前から目をつけていたこれらのカードを使って、無限に手札コストを用意するギミックを採用することにしました。
《黒鋼竜》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / ドラゴン族 / 攻600 / 守600
①:自分メインフェイズに自分フィールドの「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのモンスターを攻撃力600アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「レッドアイズ」カード1枚を手札に加える。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《真紅眼の黒炎竜》
【 デュアルモンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守2000
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「真紅眼の黒炎竜」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《伝説の黒石》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / ドラゴン族 / 攻0 / 守0
「伝説の黒石」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードをリリースして発動できる。
デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》
【 効果モンスター 】
星 8 / 風 / ドラゴン族 / 攻2600 / 守1200
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する「ドラグニティ」と名のついたカードを装備したモンスター1体をゲームから除外し、手札または墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、「ドラグニティアームズ−レヴァテイン」以外の自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。このカードが相手のカードの効果によって墓地へ送られた時、装備カード扱いとしてこのカードに装備されたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
つまり、《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》を場に出すことで《黒鋼竜》を装備すれば《真紅眼の黒炎竜》をサーチでき、その《真紅眼の黒炎竜》を手札コストにすればそのままそれをデッキに戻して《伝説の黒石》を回収できるので、2回分の手札コストを用意できるってわけです。
3章 残った課題をクリアする
さて、2章でライフコストと手札コストの課題をクリアするギミックは考えたわけですが、デッキコンセプトを達成するためにはまだクリアしなければならない課題がいくつかあります。
- 《終焉龍 カオス・エンペラー》へのアクセス
- 《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》へのアクセス
- 《マテリアルドラゴン》へのアクセス
- 《ドラグニティナイト-ガジャルグ》の出し方
- 《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》へのアクセス
- ドラゴンを除外する方法
- 《ラヴァ・ドラゴン》を守備で用意する方法
こんなもんですかね。とりあえずそれぞれの解決策を考えていきましょう。
まず《終焉龍 カオス・エンペラー》と《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》はこいつでサーチできますね。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
【 ペンデュラムモンスター 】
星 12 / 光 / ドラゴン族 / 攻? / 守?
このカードは通常召喚できない。
手札からのP召喚、または自分フィールドのドラゴン族の融合・S・Xモンスターを1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
①:このカードを手札から捨て、500LPを払って発動できる。
デッキからレベル8以下のドラゴン族Pモンスター1体を手札に加える。
②:このカードの攻撃力・守備力は相手のLPの半分の数値分アップする。
③:1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。
このカード以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
【P効果 青12/赤12】
①:自分はドラゴン族モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
②:自分の墓地のドラゴン族の融合・S・Xモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターを特殊召喚する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
実はこいつ、モンスター効果ばかりが注目されがちですが、むしろスケールとしてのスペックの方が破格なんです。
何のデメリットもない蘇生効果持ちなので《ドラグニティナイト-ガジャルグ》などを蘇生して必要なパーツを集めることに貢献できますし、なんとスケールが12な上にこのデッキではデメリットがほとんど関係ないので、レベル1〜11のモンスターがペンデュラムできちゃうんです!
しかもこれで手札のモンスターを特殊召喚できる手段が確立されたので、《ラヴァ・ドラゴン》を守備で用意するという課題もクリアできます。
しかし、3種ものペンデュラムカードを揃えるには他にもサーチ手段を考えた方がいいでしょう。
ということで目をつけたのがこのカード。
《エクリプス・ワイバーン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻1600 / 守1000
このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体をゲームから除外する。その後、墓地のこのカードがゲームから除外された場合、このカードの効果で除外したモンスターを手札に加える事ができる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
こいつだけで3種のペンデュラム全てに対応していて、なおかつこいつ自身が除外されることになるので《終焉龍 カオス・エンペラー》との相性は抜群です。
もちろん除外する方法も考えなければならないわけですが、まぁやっぱりこの辺が使いやすいですよね。
《嵐征竜-テンペスト》
【 効果モンスター 】
星 7 / 風 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守2200
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「嵐征竜-テンペスト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《暗黒竜 コラプサーペント》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1800 / 守1700
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性モンスター1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。このカードがフィールド上から墓地へ送られた場合、デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える事ができる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《輝白竜 ワイバースター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻1700 / 守1800
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。このカードがフィールド上から墓地へ送られた場合、デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える事ができる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
特に《嵐征竜-テンペスト》は墓地のドラゴンを自由に除外できるので、ドラゴンを除外するという課題もクリアできます。
逆に白黒コンビの方は《嵐征竜-テンペスト》と違って下級なので《守護竜エルピィ》を出すことができ、《マテリアルドラゴン》にもアクセスできるようになるわけです。
《守護竜エルピィ》
【 リンクモンスター 】
星 1 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1000 /
レベル4以下のドラゴン族モンスター1体
自分は「守護竜エルピィ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズに発動できる。2体以上のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに、手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
【LINK-1:左】
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
あとは《ドラグニティナイト-ガジャルグ》の出し方ですが、コンセプト的に《ドラグニティ-ブラックスピア》を手札に用意したいデッキなので、《竜の渓谷》を採用して、そこから簡単にアクセスできる《ドラグニティ-ファランクス》と《ドラグニティ-ドゥクス》の組み合わせで出すことにしました。
《竜の渓谷》
【 フィールド魔法 】
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分のデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
●自分のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
しかもこいつの効果で《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》などを墓地に送ることができる上に自己蘇生のコストも簡単に用意できます。
てな感じでようやく全ての課題をクリアすることができました。ふぅーやれやれ。
4章 幅を広げる
ここまではデッキコンセプトを達成するために必須となるカードだけを採用してきましたが、ここからは「無くても戦えないことはないかもしれないけどあった方が絶対強い」といったカードを考えていきます。
まぁ正確にいうとここから考えるというよりは、その都度考えてたカードを本当に採用するかどうか考察する、って感じですかね。
例えば、《エクリプス・ワイバーン》を採用しようと思った時にそのサーチ対象全てに目を通しておくことでこのデッキと相性が良さそうなやつは常に意識しておいて、ここでしっかり考察する、というわけです。
そして、今回は実際にこいつを採用しています。
《混源龍レヴィオニア》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守0
このカードは通常召喚できない。自分の墓地から光・闇属性モンスターを合計3体除外した場合に特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:この方法でこのカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。その特殊召喚のために除外したモンスターの属性によって以下の効果を適用する。このターン、このカードは攻撃できない。
●光のみ:自分の墓地からモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
●闇のみ:相手の手札をランダムに1枚選んでデッキに戻す。
●光と闇:フィールドのカードを2枚まで選んで破壊する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
このデッキは《マテリアルドラゴン》を場に維持し続ける必要があるので、こいつの蘇生効果はかなりありがたく、採用しない手はないでしょう。
さらには除去効果もかなり強力で、《終焉龍 カオス・エンペラー》で回収できる最強のモンスターと言っても過言ではありません。
あとはこいつですね。
《BF-精鋭のゼピュロス》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 鳥獣族 / 攻1600 / 守1000
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を手札に戻して発動する。このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ポイントダメージを受ける。「BF−精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
こいつはとても器用なカードで、採用理由を語ろうとすると長くなるので今回は省かせていただきます。
5章 守りのカードを考える
はい!ついにきました守りのカード!
まずはこれ。
《破壊輪》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
もう少し自分にダメージを与えるカードが欲しい、ってことで選びました。
エラッタされたことで《マテリアルドラゴン》と組み合わせると自分だけがライフを回復できるようになったので、このデッキ的にはエラッタ前よりも強力な使い方ができます。
めちゃくちゃ強いカードなんですが、《マテリアルドラゴン》がいない状態で使うと自分が苦しくなるので控えめの2枚。
そしてさらにこのカード。
《ドレインシールド》
【 通常罠 】
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分の数値だけ自分のライフポイントを回復する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
シンプルに使いやすい回復カードも欲しいということでの採用です。
あと、このデッキは《ドラグニティナイト-ガジャルグ》が非常に重要なデッキなので、間接的にこいつを出すことに繋がる《ドラグニティナイト-ロムルス》を出すためにも攻撃無効系の罠はありがたかったりするんです。
《ドラグニティナイト-ロムルス》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 風 / ドラゴン族 / 攻1200 /
トークン以外のドラゴン族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラグニティ」魔法・罠カードまたは「竜の渓谷」1枚を手札に加える。②:ドラゴン族モンスターがEXデッキからこのカードのリンク先に特殊召喚された場合に発動できる。手札からドラゴン族・鳥獣族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、効果が無効化され、リンク素材にできない。
【LINK-2:左下/右下】
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
万が一事故ってモンスターをセットしただけでエンドする場合でも、攻撃を無効にすることで場に残せれば次のターンにリンク召喚の素材が揃いますからね。
あればあるほど強いので強気の3投です。
そういう意味ではこのカードも若干似た理由での採用ですね。
《幻創龍ファンタズメイ》
【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がリンクモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は相手フィールドのリンクモンスターの数+1枚をデッキからドローし、相手フィールドのリンクモンスターの数だけ自分の手札を選んでデッキに戻す。②:自分フィールドのモンスターを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
手札の質を良くしながら場にドラゴンを用意できるので、守りから攻めに転じることができる強力なカードです。
《マテリアルドラゴン》と一緒に並べることでモンスターに擬似的な破壊耐性と対象耐性を持たせられるのもかなり強く、ペンデュラム召喚で場に出すこともできるので腐ることもほとんどありません。が、複数引いた場合は腐る上に《エクリプス・ワイバーン》でサーチが効くので間をとって2枚を採用。
こんな感じで守りのカードから攻めに繋がる感じも好きなんすよね〜
最後は2種類目の攻撃無効カードです。
《光の護封霊剣》
【 永続罠 】
①:相手モンスターの攻撃宣言時に1度、1000LPを払ってこの効果を発動できる。
その攻撃を無効にする。
②:相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、相手モンスターは直接攻撃できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
こいつは増えたライフのもう一つの活用手段です。
このデッキは《マテリアルドラゴン》や《幻創龍ファンタズメイ》などの効果は強いけど打点が低いモンスターが多いので、ライフがある限り何度でも攻撃を防げるこのカードはかなり強力です。
複数引いてもあまり強くないので1枚ですね。
6章 エクストラの選定
とりあえずはメインデッキがまとまったので、ようやっとエクストラの選定です。
一応それぞれに細かい採用理由はありますが、あんまり難しいカードは無いと思うのでシンクロ体の説明だけにしておこうと思います。
てことでまずこいつ。
《スクラップ・ドラゴン》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 地 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択して発動する事ができる。選択したカードを破壊する。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《ラヴァ・ドラゴン》からの展開で出す8シンクロですね。
《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》で装備した《黒鋼竜》を墓地に送る手段が欲しかったのでこいつを選択しました。
お次はこいつです。
《氷結界の龍 トリシューラ》
【 シンクロモンスター 】
星 9 / 水 / ドラゴン族 / 攻2700 / 守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手の手札・フィールド上・墓地のカードをそれぞれ1枚までゲームから除外する事ができる。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
やっぱりこいつはいつの時代でも強いですね。
《ラヴァ・ドラゴン》と一緒に《伝説の黒石》をペンデュラム召喚したりすることで、
星1《伝説の黒石》+星3《ハイバネーション・ドラゴン》+星5《BF-弔風のデス》
ってな感じで出したりします。
最後は切り札のこいつ。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3500 / 守3000
チューナー2体+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
「レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズ1に発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。
②:バトルフェイズに魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を500アップする。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
《ラヴァ・ドラゴン》から展開する時、《ドラグニティ-ブラックスピア》のコストを自身ではなく《ドラグニティナイト-ガジャルグ》にすれば簡単にチューナーが2体並ぶので、ダブルチューニングしたらカッコ良さそうだなってことで採用しました。
一応エクストラは全てドラゴンで統一しているので、蘇生や回収ができるのも強みだったりします。
7章 最終調整
一応メインデッキはエクストラを決める前に固めましたが、エクストラに入れたカードによってはメインを弄り直した方がいい場合もあったりします。
今回はエクストラに《スクラップ・ドラゴン》を採用したので、破壊して美味しいカードとしてこいつを採用しました。
《竜魂の城》
【 永続罠 】
1ターンに1度、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体をゲームから除外し、自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで700ポイントアップする。また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、ゲームから除外されている自分のドラゴン族モンスター1体を選択して特殊召喚できる。「竜魂の城」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
出典 : 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
あわよくば相手からの攻撃にカウンターして返り討ちにすることもできるので、攻撃無効系よりも強い守りのカードにもなったり、使ってみると思った以上に強いタイプのカードです。
ただ、若干クセがあって使いづらい上に、複数枚引いてもあまり強くないので1枚のみの採用です。
終わりに
僕なりのデッキ構築論は以上になります。
いやー、長かった。
読みづらい文章だったとは思うけど、少しでも誰かのデッキ構築に影響を与えられたら嬉しいなぁ。