ここで来なけりゃさすがに俺はそろそろ怒っていいと思う
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ますね、ヒーローズ・ダークサイド・パック。
過去の原作キャライメージ大量出演、しかもほぼ全カード闇文明という思い切った構成のパックということで、がぜん楽しみになってきましたね。
勝舞編のラスボスにして、闇のサイキック生物の使い手たるアダムの登場が。
……素直に《 起源神核アトム 》を刷るだけで、救われる命があるんですよ?六体リンクしたら勝つって書いといてくださいね。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《追跡の使徒ローク》
【 クリーチャー 】
種族 イニシエート / 文明 光 / パワー4000 / コスト4
DM-01で登場した、アンコモンのイニシエートですね。同期にはなんか5体くらいイニシエートがいるんですが、コロコロ付録でちょっと早く登場してるのでこのチョイス。
初期カードというだけありスペックについて語れることは正直全くないんですが、注目したいのがフレーバー。
追跡の使徒よ、覚醒せよ。汝の言葉は光の槍なり。
《 追跡の使徒ローク 》
これですよこれ!当時の数多の小学生の将来を中二病オタクへと確定させた、この定型文!見てるかこれに目を輝かせてた2002年の俺!お前一生そんな感じだから覚悟しとけよ!
実は初期のイニシエートはこの「hogeの使徒よ、覚醒せよ。汝のhogeはhogeのhogeなり。」っていう定型フォーマットに沿ったフレーバーで統一されておりまして。
「よくわからん幾何学的物体ばっかりの光文明のクリーチャーに、フレーバーで統一性と親しみを持たせる」っていうのは地味ながらめちゃくちゃ名采配だったと思うんですよ。
ちなみに、このフレーバーを作ったのは原作のNACのモデルこと中村聡氏。
DM01と02のフレーバーは全て氏が手掛けており、デュエマというゲームの雰囲気や方向性を定めるのに大いに役立ったとされています。
というわけで、今回はこのイニシエート定型文を時系列順にざっくりおさらいしていこうと思います。今回もどうぞお付き合いください。
DM-01で登場したイニシエートは、《 希望の使徒トール 》《 追跡の使徒ローク 》《 大気の使徒フレイ 》《 弾丸の使徒イーレ 》《 雷光の使徒ミール 》の五体。
さっき例示したローク以外のフレーバーは、こんな感じです。
希望の使徒よ、覚醒せよ。汝の歌は夜明けの風なり。
《 希望の使徒トール 》
大気の使徒よ、覚醒せよ。汝の指は聖なる剣なり。
《 大気の使徒フレイ 》
弾丸の使徒よ、覚醒せよ。汝の意思は必中の矢なり。
《 弾丸の使徒イーレ 》
雷光の使徒よ、覚醒せよ。汝の目は審判の弓なり。
《 雷光の使徒ミール 》
いやあいいですね。特に性能が完全にサポーターのトールが司るのが「歌」っていうあたりに、開発のこだわりが感じられます。あとはだいたい準バニラだからアレなんだけど……
その後、イニシエートはDM-02、03と少しずつ数を増やしていきます。
磁力の使徒よ覚醒せよ。汝の翼は意思の鎖なり。
《 磁力の使徒マグリス 》
閃光の使徒よ、覚醒せよ。汝の牙は粛清の剣なり。
《 閃光の使徒レーナ 》
なんか途中で一回「、」が抜けた表記揺れが発生するんですが、それは置いといて。
このまま種族の特徴の一つとして定着する……と思われた矢先。
DM-04にて、まさかの消滅。当時コロコロでカードリストを見た私も、「なんでそんなことしたの!?」と泣きそうになったものです。
……今思うと、この定型文にもいずれネタ切れが来ることを察知してある程度「定型文以外のもありますよー」と告知をしていたのかもしれませんね。
「汝のhoge」に入るなんらかの部位や有形無形の武器、考えてみればわかると思うんですがちょうどいいの考えるのめっちゃ難しいんですよね……。ネタ切れが近付いて「肘」とか「鼻」とかで戦うことになってもアレですしね。
その後DM-05の《 乱雲の使徒カルゴ 》でこの定型文は復活するものの、DM-06ではまたも全滅。DM-07の《 捕縛の使徒ローム 》、DM-08の《 乱撃の使徒ミガロ 》でまた復活しますが、DM-09の《 双光の使徒カリュート 》を最後に完全に姿を消すこととなります。
乱雲の使徒よ、覚醒せよ。汝の祈りは裁きの矛なり。
《 乱雲の使徒カルゴ 》
捕縛の使徒よ、覚醒せよ。汝の鞭は闇照らす希望なり。
《 捕縛の使徒ローム 》
乱撃の使徒よ、覚醒せよ。汝の誓いは未来への架け橋なり。
《 乱撃の使徒ミガロ 》
双光の使徒よ、覚醒せよ。汝の波動は永遠の詩なり。
《 双光の使徒カリュート 》
今見ると、やっぱりなんだかあと農法になるにつれて「汝のhoge」部分が苦しくなってるような気がしますね。
とはいえ、なんやかんやで2年近くも続いたこの取り組みは今も当時のプレイヤーの心に刻まれているというわけです。
個人的には最近のストーリー解説的フレーバーよりもこういう単独でカッコいいやつが好きなので、たまにでもいいのでこういうやつにも出てきてほしいものですね。
フレーバーでの解説の代わりに、背景ストーリーがびっしり書かれたおまけカードとかを導入するのは…コスト的にやっぱり厳しいんでしょうか。
あ、そうだ。そういえばこのフレーバー、具体的には誰の発言かご存じですか?
その答えは、英語版で明らかになります。というわけで、カードをどうぞ。
「Hanusa, Radiance Elemental」……そう、日本語版でいう《 光輪の精霊シャウナ 》です。
……お前喋れたの!?
やっぱり向こうでも「誰が言ってんだこれ」って突っ込まれたんだろうな……
というわけで、《 追跡の使徒ローク 》でした。
久しぶりに自分の趣味で書きましたが、なんていうか「自分の原点」って感じがしますね。
私も(当時の多くのキッズと同じように)折り紙とかにオリジナルのカードを書いて対戦とかをしたものですが、なんかフレーバーと命名規則だけは子供なりにちゃんと考えて書いてた覚えがありますね。
まあその、効果は……はい。「非サバイバー能力まで共有される《 シータ・トゥレイト 》」とかそんなんばっかりだったと思います。プロですら制御しきれないカードデザインという魔物を、小学生が御せるわけありませんからね。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。今回は珍しくちゃんとあります。
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。