蜂屋のラーメンにも完勝
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。終わりましたね。きたしーの正月休み。
弊社はシフト制なので長期休みにズレが発生するんですが、今年はここにうまいこと有給を絡めてちょっとえらい長さの休みをもらいましてね。
弊社に就職してから初めてとなる長期の一人旅として、2泊3日で北海道に行ってきました。
全ての観光から目を背け、ただただ寿司やラーメンを食ってスーパー銭湯に浸かってビジネスホテルで晩酌するだけの3日間は精神にとても優しく、英気もバッチリ養うことができましたね。
特に風呂は最高で、3日で8回入りましたからね。外気温が低いと、サウナの後の外気浴でそれはそれは整うんですよ。ヒートショックで死ぬなら本望！
旅先で財布の紐が緩む現象もバッチリ発動し、無事に《 絶望神サガ 》や《 漆黒の深淵 ジャシン帝 》など含む新パックの必要なカードたちもごっそり手に入りました。ちなみに、これが旅の過程で使った単発での最高額の出費です。飛行機代（片道）やホテル代（一泊）よりたかーい！
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《完全神核トリノ・アトム》
【 クリーチャー 】
種族 オリジン / クリエイター / 文明 水/闇/自然 / パワー4703 / コスト4
■ジャストダイバー（このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない）
■自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。 そのカードのコストが、自分のマナゾーンの枚数以下なら、コストを支払わずに使ってもよい。そのカードのコストが自分のマナゾーンの枚数より大きい場合、または、使わない場合、そのカードをマナゾーンに置く。
■相手のターンの終わりに、自分の手札をすべて捨てる。
DM22-EX2で登場した、ベリーレアのカードです。
毎ターンの頭にデッキトップを踏み倒しもしくはマナ送りという大きなメリットと、相手ターンの終わりに手札をすべて捨てるという巨大なデメリットを併せ持つ、非常に癖が強いスペックが目立っていますね。
踏み倒しの最大魅力である「コストが大きいカードを早く使う」という用途では使えないので、もし活かすならそれ以外の手段を探す必要がありそうです。
ならばとクリエイター種族を活かして《 滅亡の光 》を使おうにも、今度はデメリットのセルフハンデスが足を引っ張る……と、徹底して悪用ができないように組まれています。
これはなかなかクソデッキの組みがいがありそうですね。
というわけで、今回のテーマは「まだどこもやってなさそうなギミックを見つけ、このカードを活かしたクソデッキを作る」。今回も最後までお付き合いいただければ幸いです。
こういうカードを見てまず考えるべきは、「制限の中で踏み倒して最も嬉しいものは何か」というポイント。
最速で出しても踏み倒せるのはせいぜい5マナが限度。これくらいのマナなら素出しとほとんど価値が変わりませんので、真に狙うべきは「5マナ前後で素出ししにくいカード」となりそうです。
となると、真っ先に思い浮かぶのは5色レインボーのカード。
マナ拘束の強さという制約によってコスト額面より高いカードパワーという誓約を得ているこれらのカードは、踏み倒し先として十分と言えるでしょう。また、トリノ・アトム自身が多色なのでデッキ全体の多色化≒素出しのしやすさにもつながるのは嬉しいですね。
ただし、手札を毎ターンすべて捨てるという特大のデメリットを越えるリターンが必要になるのは変わりません。
毎ターン踏み倒しとトップデッキのみで戦うのは非現実的ですから、「失う手札以上の何か」をくれるカードであることが条件になりそうです。
……さて。長々と語ってきましたが。デュエマ20年の歴史はこれらの条件をすべて満たすカードをバッチリ用意してくれていました。それがこちら。
手札がないなら、超次元ゾーンを使えばいいじゃない！
というわけで、死ぬほど雑に組まれたデッキがこちらです。
どうですかこの腐臭！マナを伸ばさずに5色構築を組むことがいかに無謀かわかりますね。
回し方はシンプル。トリノ・アトムの踏み倒しか5文明揃えての素出しかで《 スリヴァーの女王 》を繰り出し、手札と化した超次元ゾーンからぽこじゃかサイキックを投げつけるのみ！
うっかり5色カードがマナに落ちても《 大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル 》で染めたり出したりするという妙なシナジーがあったりもします。あとまあ、《 砕慄接続 グレイトフル・ベン 》でマナから引っ張り出すこともできそうです。
……これは書きながら気付いたんですが。もしもう少しだけ正気に戻るならば、可能な限りデッキを水文明に染めた上で《 龍素王 Q.E.D. 》の踏み倒しに主軸を置くパターンがありそうです。
山札操作が得意なカラーリングなのでトリノ・アトムの踏み倒し先や各種の踏み倒し先も用意しやすい……と言うのもいいですね。
《 神々の逆流 》とか使ってこっちだけ倍速でリカバリしたり水のサイキックやドラグハートを無料で並べまくるのは、迂遠ながらなかなか楽しそうな気配もしますし。なんでこっちを先に思いつかなかったの？
……ともあれ。こうしてこのデッキに取り組んだ末、私は一つの納得いく結論を得ることができました。
「現状、5枚目以降の《 シーラ・カンフー 》として運用するのが一番マシ」だと。
現状ここが行き止まりだと思います
というわけで、《 完全神核トリノ・アトム 》でした。
新奇な能力というものは、総じて活かすのは難しいもの。今回も、このカードを真に活かすにはカードプールが足りない……という結論になったわけですが。
こういう「何に使うんだこれ？」みたいなカードこそ、後々「化ける」こともあるんですよね。いざ相棒が出てきたときに、そういうカードを思い出せるか否かというのはデッキを組むうえで重要になってくるわけで。
一見ダメそうなカードでも、頭の片隅に残しておくことには一定の価値があると思いますよ。
このカードにピッタリ合う相棒は……正直どんなテキストをしてるんだか想像もつきませんが。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
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それでは、次の記事で。北白河でした。
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