ご挨拶
どうも、みるえめです。

この連載では毎週クイズ+解説という形式でルールや裁定の解説を行っています。
今週のテーマ
"保留状態"とは実行したカードやバトルゾーンに出ようとしているカードが、実際に処理・移動するまでの間の状態のことです。
この保留状態はかつて「"どこでもないゾーン"にあるカード」とされていたものが、比較的最近ルール整備によって定義されたものです。保留状態の導入によってふんわりしていた部分がなくなってわかりやすくなった一方、ルールに詳しくないプレイヤーには少し取っ付きづらく感じられるようになってしまったかもしれません。
今回はそんな保留状態をテーマに書いていきます。
ルールクイズ本編
各問題には完全に主観で難易度[入門/初級/中級/上級+応用]を付けてあります。(応用は特殊な問題に付けます。)
構成的には
Q.問題
(問題に出てくるカードの画像)
A.回答
で書いてあるので、ゆっくり考えたい方はスクロールを止めて答えを出してから下に進むようにして読んでください。
【注意】
細心の注意を払って確認をしていますが、100%間違いがないとは限りません。
また、記事公開後に裁定変更が行われる可能性もあります。CSなどに参加するときは必ずその大会のジャッジの判断に従ってください。
第1問[入門]
Q.《ヘブンズ・ゲート》で《知識の精霊ロードリエス》を2体バトルゾーンに出しました。この時「自分のブロッカーがバトルゾーンに出た時」の効果でドローできるのは何枚までですか?
A.3枚です。
このクイズは非常に古典的というべきか伝統的というべきか、昔からよく引き合いに出される話で、ルールに興味を持って調べてみたことがある方は1度くらい見たことがあるかもしれません。
この問題のように複数のクリーチャーが同時にバトルゾーンに出る場合は、一度全てが保留状態になったあと1枚ずつ順番に出していきます。
まず1体目が出て1スタック、次に2体目が出たのに2体分の効果で2スタックし、計3枚までドローすることができます。2体同時に出てそれぞれに2体分が反応して4ドロー、みたいなことはできません。
第2問[初級]
Q.相手の《クイーン&かぼちゃうちゃう》がバトルゾーンにいます。自分のマナゾーンにカードがちょうど9枚ある場合、マナから《暴龍のT ミリオンベジータ》を召喚してバトルゾーンに出すことができますか?
A.できません。
保留状態になったカードは元々あったゾーンに属しますが、そのゾーンのカード枚数としては含まないものとして扱います。
この場合、召喚した時点で《暴龍のT ミリオンベジータ》が保留状態となり、実際にバトルゾーンに出る時にはマナゾーンの枚数が8枚扱いになります。結果的に《クイーン&かぼちゃうちゃう》の効果に引っかかってしまうのでバトルゾーンに出すことができません。
補足として、一度保留状態になったあと結局そのゾーンに戻った場合には、そのゾーンにカードが置かれたことになりません。この問題の場合だと、例えば「マナゾーンにカードが置かれた時」のような効果は誘発しません。覚えておきましょう。
第3問[中級]
Q.《サイバー・K・ウォズレック》の効果で唱える呪文として相手の墓地から《堕呪 ブラッドゥ》2枚を選びました。1枚目の《堕呪 ブラッドゥ》で相手の墓地を選んだ時、2枚目のブラッドゥは唱えられますか?
A.唱えられます。
《サイバー・K・ウォズレック》で選んだ呪文はどちらも保留状態になり順番に解決されます。1枚目を唱えたいる間、2枚目は保留状態のままです。
保留状態になったカードは元々あったゾーンに属しますが、効果によって選んだり移動させたりすることはできません。そのため解決中の1枚目も保留状態で解決待ちになっている2枚目も、《堕呪 ブラッドゥ》の効果によって山札に戻ることはありません。
第4問[中級]
Q.《堕呪 ブラッドゥ》を唱える際に墓地の《ガル・ラガンザーク》の「夢幻無月の門」使用を宣言しました。《堕呪 ブラッドゥ》で自分の墓地を戻す場合、《ガル・ラガンザーク》はどうなりますか?
A.山札に戻ります。
《ガル・ラガンザーク》の「夢幻無月の門」使用を宣言していますが保留状態ではないので、《堕呪 ブラッドゥ》の墓地リセットの対象となって《ガル・ラガンザーク》は山札に戻り、「夢幻無月の門」は結果的に不発に終わります。
自身を実行したりバトルゾーンに出したりする能力の使用宣言を行っても、そのカードは保留状態になりません。実際に実行されたりバトルゾーンに出るまでは単にそのゾーンに置かれているカードのままです。
ちなみに能力の使用宣言については第5回で解説しているのでまだの方はぜひ読んでみてください!
第5問[上級]
Q.自分の《~世紀末の善悪~》の効果で相手の手札から《ハラグロX☆行っくよー!》が捨てられました。《~世紀末の善悪~》の「相手が手札から呪文を捨てた時」の効果と、《ハラグロX☆行っくよー!》の「この呪文が手札から捨てられた時」の効果が待機していますが、両者がこれを唱えたい場合、唱えられるプレイヤーは誰ですか?
自分のターン、相手のターンそれぞれ考えてみてください。
A.自分ターン中なら自分のみ、相手ターン中なら両プレイヤーです。
前提となるルールとして"一度保留状態になったカードは与えられていた効果を失う"というものがあります。
一昔前に《♪面白き こともなき墓地を 面白く》とG・ゼロ持ち呪文で話題になったのを覚えている方もいるかもしれません。一度墓地から唱えたら効果が失われるため、連続で唱え続けることはできないという話です。
さて、この設問の解説に入っていきます。
まず自分のターン中の場合。ターンプレイヤーから効果を解決するため《~世紀末の善悪~》から処理を行います。一度唱えられたことで待機状態になった《ハラグロX☆行っくよー!》自身の効果が失われ、相手は唱えることができなくなります。
次に自分のターンの場合。相手が先に《ハラグロX☆行っくよー!》を唱えますが、自分の《~世紀末の善悪~》は他のカードであるため《ハラグロX☆行っくよー!》が保留状態になったことの影響は受けず、相手の効果の解決後に自分も唱えることができます。
ちょっと直感に反していてわかりづらいような気もしますが、そういうものであると覚えておくようにしてください。
今日のまとめ
クイズはここまで!
解説したルールのポイントをまとめておきます。
1.クリーチャーは1体ずつ出る
同時に複数のクリーチャーがバトルゾーンに出る時と、一度全てが保留状態になったあと1体ずつ出ます。
2.保留状態のカードの扱い
保留状態になったカードは元々あったゾーンに属していますが、枚数に数えたりカードの効果によって選択・移動することはできません。
3.使用宣言したカード
誘発型能力の使用宣言を行っても、そのカードは保留状態になりません。実際に実行したり出そうとした際に保留状態になります。
4.与えられた効果を失う
一度保留状態になったカードは、保留状態になる前に与えられていた効果を失います。
おわりに
今回は保留状態について解説してきました。こういうルールの細かいところの話はどうしても話が難しそうな雰囲気の記事になってしまうのですが、知っておいた方がいいことが多いので定期的に取り上げていこうと思っています。
次回のテーマはまだ決めていないのでもう少し取っ付きやすい内容にする予定です。また来週も読みに来てください!
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