
デュエマにはこんな称号が似合うプレイヤーが、沢山います。
特定のデッキタイプを擦り倒し、バリエーションをいろいろと試し、その知見を惜しげもなく定期的に披露する使い手たち。
この称号は自認するものではなく、実績と発信を重ねて何となく似合うようになるものです。大体みなさん謙虚ですからね。
本日ご紹介するのもそんなプレイヤー。


蛍CSジャッジ、YouTubeチャンネル「きりがしのアトリエ」主催、競技プレイヤー……と八面六臂の活躍を見せるプレイヤー、きりがし選手。
その1つの顔は……
【オボロティガウォック】の専門家!
なんと、8年以上このデッキを使い込まれています。
2026年9月、再び入賞されておりましたので、最新の構築についていろいろと取材させて頂きました。
ウワサのオリジナルデッキ紹介所、第32弾です。
入賞オリジナルデッキ紹介所とは

デュエル・マスターズにはこんな心の衝動に従い、好きなカードたちと向き合い、独自の牙を研ぎすまし、爪痕を残す環境外デッキ使いたちがいます。
入賞デッキ円グラフの片隅で存在感を示し、ニッチなカードを高騰させ、時に布教せんとするストイックな挑戦者たち。
ウワサの入賞オリジナルデッキ紹介所は、そんな彼らの軌跡を取材して広める場所です。
しかも紹介デッキはカーナベルで販売されます!
在庫次第・期間限定ではありますが、気になったオモロデッキをすぐに入手して遊べますので、ぜひともチェックしてみてください。
デッキレシピ
このデッキは【コントロール】と【コンボ】の要素を合わせ持ったハイブリッドデッキです。
まずはサンプルリストをお見せしつつ大まかな動き方・コンセプトから紹介していきましょう。
デッキレシピ
根幹となるのは《オボロ》と《ティガウォック》2枚のコンボ。マナに5文明のカードが揃っていると
3マナで
8枚ドローして
5枚戻します
たった3マナでデッキの1/5を掘ることができ、採用枚数の少ないカードにアクセスしたり、コンボパーツを揃えたりすることができます。
【オボロティガウォック】の型はいろいろあり、記事の後半で掘り下げますが、きりがし選手が今回握られたのは【ハイパーエナジー】型。
《オボロ》と《ティガウォック》を出した時点で異なるコストの超獣が2体並ぶため、既にハイパーエナジーの4軽減が成立しています。
これを活かして《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》や《爆藍月スケルハンター》など優秀なカードでリソース差を広げ、コントロールするのが基本的な勝ち筋です。
圧倒的なデッキ掘削能力で必要なカードを引き込み、アドバンテージを得ていくコントロール……!
それが【オボロティガウォック featuring ハイパーエナジー】なのです。
前置きはここまで。
ここからは個別カードの解説に入ります。
採用カード解説
コンセプトカード
《月光電人オボロカゲロウ》×4

【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにある文明ひとつにつき、カードを1枚引いてもよい。その後、引いたカードと同じ枚数の手札を、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
《絶海の虎将 ティガウォック》×4

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト7
■このクリーチャーの召喚コストを、このターン自分が引いたカード1枚につき1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にならない。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚まで引く。
コンセプトカードです。
《オボロ》で5ドローできるとはいえ初手で引けないこともあるのでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこはご安心、この2枚は3マナ時「だけ」にプレイしたいカードではありません。
現在の構築では《天災デドダム》《大集合!アカネ&アサギ&コハク》といった初動カードが厚めに採用されています。
《スケルハンター》なども含めれば、《オボロティガ》を除いても山札を回すカードの枚数は15枚あるので、ゲームメイクはお手の物。
むしろ5マナになって以降の《オボロティガ》は序盤に勝るとも劣らぬほど強力です。
残った2マナを使うことで、同一ターンに《覇覇覇》を出したり、追加のメタ獣を2体出したり、手数多く動けるからです。
初動枠
《天災 デドダム》×4

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド/侵略者 / 文明 水・闇・自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
《大集合!アカネ&アサギ&コハク》×4

【 NEOクリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 光・水・自然 / パワー3000 / コスト3
■自分のマナゾーンに光、水、自然の各文明があれば、このクリーチャーを[無色(2)]支払って召喚してもよい。
■NEO進化:光、水、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りの1枚を山札の下に置く。
《ディザスター・チューン》×1
3種9枚の初動枠です。
《デドダム》《チューン》は手札を減らさずに5マナまで動けるのがとても偉く、《~世紀末の善悪~》というパワーカードに安定して繋がります。
この2枚の使い分けは難しいところで、前者はマッハファイターの的になるという裏目はある反面、ハイパーエナジーの種にもなり……。
ここは環境に合わせて枚数を調整しましょう。
《大集合》の枠は自由枠で、過去は受け札のスロットとしても使われていました。
今はハイパーエナジーの成功率や《善悪》などの着地のしやすさ、後手のまくりやすさなども考慮して《大集合》が採られています。
《邪尾の魔法陣》×2

【 タマシード 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 光・火・自然 / コスト4
■G・ストライク
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、カードを1枚引く。その後、コスト3以下のコマンドを1つ、自分の手札またはマナゾーンから出してもよい。
■このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。
色基盤その1です。
【5C】デッキあるあるの、まともな火文明がない問題への回答札として入っています。
プレイすることはあまりないとのことですが、一応1ドローのために使いつつ《善悪》の進化元にした試合があるそうです。
《新世界王の創造/新世界秩序》×2

【 キング・セル 】
文明 光・水・火 / コスト13
G・ストライク
このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。
カード名:新世界秩序
カードの種類:呪文
文明:光/水/闇/火/自然文明
種族:
パワー:
コスト:13
■自分の手札またはマナゾーンに2種のキング・セル《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が揃っていれば、コストを支払ってこの呪文《新世界秩序》を唱えてもよい。
■ドラゴンではないクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
■自分のマナゾーンと墓地から好きな数のドラゴンを出す。次の自分のターンのはじめまで、それらに「スピードアタッカー」と「ブロッカー」を与える。
色基盤その2です、以上!
《ベイB セガーレ》×4

【 クリーチャー 】
種族 ミルクボーイ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、相手はそれをかわりにマナゾーンに置き、その後、自分はこのクリーチャーをマナゾーンに置く。
【ドギラゴン逆】【デモニオ】【オージャー】など多くの仮想敵に刺さりつつ、ハイパーエナジーのギミックと相性が良いメタ獣です。
【ドギラゴン逆】の革命チェンジを咎められるのと、《轟腕のRダグラジャパニカン》なども裏目にならないので、4投しています。
中盤域のカード
《~世紀末の善悪~》×4

【 G-NEOクリーチャー 】
種族 ゴッド/スチーム・ナイト / 文明 光・水・闇 / パワー6500 / コスト5
■G-NEO進化:光、水、または闇のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを3枚引き、自分の手札を2枚まで捨てる。こうして捨てたカード1枚につき、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■相手が手札から呪文を捨てた時、自分はその呪文を相手の墓地からコストを支払わず唱えてもよい。
ザ・パワーカードです。
ハイパーエナジーとのシナジーはありませんが、自分のリソースを減らさずに相手の手札を削れるのが非常に有用です。
昔は《「特攻」の鬼 ヨミノ晴明 - 1.0》などが使われていたのですが、とにかく自分の手札が減らないのが革命的ということでこちらに軍配があがりました。
このデッキでは《覇覇覇》の攻撃時の蘇生能力でこのカードを呼び出すことで、相手の手札を完全に削り取る必殺技的なコンボが入っています。
《オボロティガ》のギミックがあるため比較的狙いやすく、そして実用的なコンボと言えるでしょう。
《爆藍月 スケルハンター》×3

【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー7000 / コスト7
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引いてもよい。
■相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。
■相手のクリーチャーは、ターンのはじめ以外、アンタップしない。
即時打点系をすべて止めてくれるメタ獣兼リソース札です。「まかしとき!」と調子に乗った《ギャイ》を黙らせましょう。
リソースを増やしながらメタを立てられるのは文句なしに優秀です。《オボロティガ》が絡まない展開でもゲームメイクできるのは、この子のおかげです。
アンタップ封じ能力は、以下のようなカードにがん刺さりするので、意外なところで活躍してくれます。
《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》×3

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 デモニオ / 文明 闇・火 / パワー11000 / コスト8
■ハイパーエナジー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーが出た時、相手は自身の、シールドを3つ、手札を2枚、クリーチャーを1体選び、自身の残りのシールドと手札、クリーチャーをすべて墓地に置く。
■各ターン、はじめてこのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。その後、闇または火の、コスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
中盤から終盤にかけて、コントロール要因でありつつフィニッシャーも兼ねる優秀な鬼札です。
【白緑ザゼゼーン】【逆アポロ】などの環境デッキへのキラーカードになるため、3枚としっかり枚数を採っています。
これらをボコボコにできるので、大好きです。
~きりがし選手~
前述の通りフィニッシャーでありつつ、コントロール要因でもあります。とりあえず出すだけ、相手の減速札として「溜める」使い方も覚えましょう。
《金天使 クローネ・ゴルギーニ》×2

【 クリーチャー 】
種族 メカ・エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
中盤-終盤にかけて大活躍する優秀な軽量ハイパーエナジー獣です。
《覇覇覇》の能力で討ち漏らした敵獣を黙らせ、《スケルハンター》で足止めした敵獣をもう1ターン止め、自身もそのまま頭数として使い……
使うとわかる強さがあります。
《レアカードハンター ウサギ団/ラビットハンド》×2

【 ツインパクトカード 】
種族 ドリームメイト/ヒューマノイド/ハンター / 文明 闇・自然 / パワー6000 / コスト4
■G・ゼロ:自分のマナゾーンにすべての文明が揃っていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■NEO進化:多色クリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■W・ブレイカー
────────────呪文────────────
カード名:ラビットハンド
文明:闇
コスト:3マナ
■相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。それがクリーチャーなら、自分はカードを1枚引く。
実質0コストでハイパーエナジーの種になる超獣……不可能を可能にしてくれるカードです。
上面は軽減以外でも有用でして、パワー6000なので場持ちが良く、地味にW・ブレイカーなので、一気にリーサルを組むことができます。
下面も手札にリソース札がない時に、とりあえず使ってターンを稼ぐことがあります。一応《 ブレイン・タッチ 》ぐらいのコスパはありますからね。
《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》×1

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 光・水・闇・火 / パワー12000 / コスト10
■ハイパーエナジー
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。その後、自分はカードを1枚引く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、シールド化してもよい。
■このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
《覇覇覇》の4枚目、サブフィニッシャーです。
汎用性では《覇覇覇》の方が上ですが、こちらは楯を全焼却でき、便利なマナ基盤になるので、1枚だけ入っています。
ゲームに必要じゃない場合は《デドダム》 《大集合》とかで埋めたり、必要ならば《オボロティガ》で引いたりしましょう。
自由枠
この構築の場合は、《チューン》《ウサギ団》《クローネ》《邪尾》《新世界王》《スケルハンター》あたりが自由枠になります。
どちらかというと枚数調整が基本とのことです。
《完璧妖精ビスカX/「燃え燃えズッキュン!」》

【 ツインパクトカード 】
種族 スノーフェアリー / 文明 火 / パワー5000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。それがスノーフェアリーなら、自分の墓地から手札に戻す。
────────────呪文────────────
カード名:「燃え燃えズッキュン!」
文明:火
コスト:1マナ
■S・トリガー
■相手のコスト2以下のエレメントを1つ選び、破壊する。
最近試験的に運用されている1枚。メタ除去を行いつつ、《覇覇覇》から打点として釣り上げられる点が評価されているそうです。
メタ除去は、このデッキの苦手とする《クイーン&かぼちゃうちゃ》と《一音の妖精⦆などをストレスなしに除去できます。
その上で、このカードが墓地に行くというのがポイントです。
このデッキの墓地肥やしは《デドダム》《善悪》のみ。狙ったカードを落としづらく、せっかく《覇覇覇》が走るのに何も蘇生できない……なんてことが稀によくあります。
そのため、1コストで打点要員を墓地に落とせるこのカードは意外と優秀だそうです。
個別カードの解説はここまで!
次は立ち回りについて解説します。
立ち回り方
このデッキのキルレンジは5-6ターン目。
《オボロティガ》のデッキ掘削力がもたらす対応力と再現性……が強みのデッキですが、動き自体はとてもシンプルです。
マナを伸ばしつつ、《セガーレ》や《スケルハンター》で遅延し、《善悪》《覇覇覇》でコントロールし、そのままフィニッシュします。
この過程の中で《オボロティガ》を絡めることで柔軟に立ち回れます。
その上で、中盤のクリーチャーコントロールを行う上で注意するべき点はいくつかあります。ここでは特に大事なことを2つご紹介。
1.文明管理
《オボロティガ》を出した後、残り1-2マナで何を出したいのか、それを踏まえてマナを残すようにしましょう。(緑なら《セガーレ》といった風に)
これら2枚の組み合わせではデッキを最大8枚掘れるので、ドローカードの予測も大事になってきます。
2.ハイパーエナジー管理
ハイパーエナジーは「異なるコスト」をタップして使う軽減能力です。
《デドダム》と《大集合》が被っているのを見逃してしまう、なんてことが稀によくあるので、どのカードをタップしていくのか計算しましょう。
採用しているギミックと文明の数が多いため、こういう繊細なプレイの積み重ねが重要です。CSに持ち込む時は十分練習していくことをおススメします。
【オボロティガウォック】論について
今回の紹介デッキは【ハイパーエナジー】軸ですが、きりがし選手は様々な型で入賞されてきた古豪であり研究者。
せっかくなので他の軸や、デッキ改造における要諦などを聞いてみました。
今の環境で握るなら……
【オボロティガウォック】にはいくつかの型があります。その中でも現環境で使えそうなものをいくつかピックアップ頂きました。
【オールフォーワン】型

直近のきりがし選手の
構築はこちら
《ティガウォック》を《Dの機関オール・フォー・ワン》で破壊することで、《禁時混成王ドキンダンテXXII》などを出してコントロールする構築です。
ハイパーエナジー型が《ドギラゴン逆》を出される前にメタカードを使うことで遅延する……つまり盤面で受けるのに対し……
《オール・フォー・ワン》型はニンジャ・ストライクや逆転撃系カードを積むことで、これまた違うアプローチで環境に挑戦できます。
《オボロティガウォック》ギミックがデッキを8枚掘ってくれるため、こういう「引いて」おける受け札との相性はばっちり。
しかも《ドキンダンテ》の弱点(すでにいた盤面からの革命チェンジ等)に対しても、受け札で耐久出来るので、弱点補完しています。
【オラトリ型】

2026年6月13日
蛍CS4位
(えくべる選手)

直近のきりがし選手の
構築はこちら
必殺コンボとして、《禁呪と聖句の決断》からの《∞龍ゲンムエンペラー》の着地が採用されたコンボ寄りのデッキです。
多くのデッキがこれだけで機能不全に陥るのですが、新弾にて《勝敵逆夢王モウジャキンガ》という新たなフィニッシャーも登場。
相手のリソースを削れる中継ぎとしてもそこそこ優秀な上、手札に多色カードを抱え込みやすいデッキなので注目されています。
きりがし選手の解説動画はこちら。
【オボロ2nd型】

2026年2月15日
二本槍CS優勝
【オボロティガウォック】じゃないじゃん!と言われるとそうなのですが、一応《オボロ》の派生形としてご紹介します。
実質3キルを繰り出すビートダウン型デッキです。
メインギミックとして《オボロ》で引いた《天災超邪クロスファイア2nd》をタダで出し、1コストで《剣轟の団長ドギラゴン王道》に繋げる……という必殺技が入っています。
きりがし選手の解説動画はこちら。
ただ、現環境ではコスト参照型メタカードが多いので通りはイマイチとのことです。爆発力は随一なので、メタゲームが回るとまた浮上してきそうですね。
バージョン分けについて
《オボロティガ》は引いたカードをデッキ=非公開領域に戻すため、バージョン分けのメリットがある程度あるデッキとされています。
特に墓地のカードをデッキに戻してシャッフルするギミックがある場合は、この恩恵が顕著です。
バージョンAのカードをデッキに戻した後、バージョンBの同じカードを引いた場合、デッキにまだバージョンAが残っていることがわかりますからね。
ただ、ことハイパーエナジー型においてはこのギミックは入っていないので、あまり得られるメリットはありません。
むしろ同じカードを重ね引きした時にはデメリットになります。
例えば《冥土人形ヴァミリア・バレル》などで場の《オボロ》をバウンス→別バージョンの《オボロ》をハンデスされると、バウンスした方が手札に残っていることがわかってしまいます。
構築論について
多くの構築論についてはきりがし選手の note や YouTube を見て頂くとして……今回のレシピを改造するときにも役立つ、構築で気を付けているポイントを2つ伺いました。
色バランスについて
初動で使いたいカードの色のカードは13枚以上積むと、動きやすいです。今回の構築だと、《デドダム》《大集合》の色を13枚以上とっています。
これは確率計算……よりもきりがし選手が長年、競技環境にて【オボロティガウォック】を回されたうえでの感覚値とのことです。
だからといって《ドリーム・ボルメテウス》を4投しろ、という話ではないです。(試したところ使いづらかったとのこと)
あくまでも基準値としてとらえてください。
必殺技について
【オボロティガウォック】は山札掘削能力故にいろいろなプランを取れるのが魅力ですが、きりがし選手は必ず、1つは必殺技的な確殺ギミックを用意されているとのこと。
今回の構築だと《覇覇覇》《善悪》のコンビです。
幅広い対面に対応する……だけではなく、この動きをすればほぼ絶対に勝てる、みたいな最強の動きを決めておくと、デッキとしてのまとまりがよくなります。
他にも、 note には「パワーカードに頼りすぎない」など非常に勉強になる内容が入っています、全人類読みましょう。
このデッキの強みについて
いわゆる【環境外デッキ】なので、相手の知識不足を刺す「わからん殺し」ができるのはもちろんですが、このデッキならではの強みがいくつかあります。
抜群の安定感がある
《オボロティガ》を入れると初動ギミックがなんと19枚近く入っています。
これによって《オボロティガ》を引けるかどうかのムラを抑えつつ、中盤のパワーカードに繋げられるようになっています。
引きムラ少なく、相手の動きをコントロールできるのは現代デュエマ適性があると言えます。
メタカードの使い方が強い
《セガーレ》や《スケルハンター》などのメタカードが、環境の仮想敵をがっつり抑えつつ、メタカード以外の役割を持っています。
前者なら同一ターンにハイパーエナジーをすれば、実質1軽減カードになります。
後者ならドローによるリソース拡充が大きな役割です。
メタを立てる動きで隙を見せずに、自分の動きを加速させられるのは……これまた現代デュエマにマッチしてます。
確殺ムーブが搭載されている
構築論の下りでも書かせて頂きましたが、ただでさえ強いこの2枚をより強く使えるのは本当に嫌らしいな、と感じました。
《クローネ・ゴルギーニ》で敵獣をタップして安全に蘇生できるのもNICEです。
単体でも強いカードが組み合わさるとより強い……好例と言えるでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
令和の夏の【オボロティガウォック】はメタとリソース札で相手としっかり地上戦を行う、コンボ搭載型コントロールでした。
個人的な胸熱ポイントは……きりがし選手のノウハウの引き出しの多さでしょうか。
《ティガウォック》がこの世に生れ落ちてから今に至るまで、8年近くこのデッキを使っている。ずっと使ってきた、文句なしの愛好・専門家。
しかもノウハウを自分の中にとどめるだけでなく、積極的に発信されています。

こういう人がアーキタイプを進化させていくんだなぁ……と聞き入っていました。
最後に取材中に一番共感した、きりがし選手の一言で今回の記事を締めさせていただければと存じます。
ずっと迷っているんですよね、構築は。
きりがし選手
気になった人はカーナベルでパーツを見てみていってくださいね。
それではまた来週お会いしましょう!
使い手:きりがし選手
取材 :sobo
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