はじめに
最速2ターンキル。
この言葉を聞くと【零龍ギャスカ】を連想する方も多いと思います。
しかし、環境にはもう1つ2キルを実現するデッキが存在します。
それも【零龍ギャスカ】のようにリソース全てを捨てての特攻ではなく、他の戦術も組み込んだデッキがそれをなす。
その名は【龍終アバレガン】
容易に無限アタックを成立させるこのデッキについて、詳しく解説していきます!
目次
【龍終アバレガン】とは
【龍終アバレガン】は《ジョギラゴン・アバレガン》のブレイク能力と《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》のアンタップ能力を組み合わせ、手軽に無限アタックを成立させるコンボデッキです。
《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》の効果で相手クリーチャーをタップできるのでブロッカーで止めることができず、確定除去トリガーの採用がそれほど多くない現環境においてはこの攻撃を咎めることが意外なほどに難しいです。
この必殺コンボギミックだけでなく、《MANGANO-CASTLE!》と《無限合体ダンダルダBB》の連続攻撃など、強力なギミックを複数採用しており極めて強力なデッキだといえます。
【龍終アバレガン】のサンプルデッキレシピ
【龍終アバレガン】デッキで主に使用するカード効果・画像まとめ
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マスター・ドラゴン / ジョーカーズ / ワンダフォース / 【文明】 ゼロ
【パワー】4000+
【コスト】6
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つブレイクする。
■このクリーチャーが攻撃する時、可能なら相手プレイヤーを攻撃する。
■超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計8枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+10000し、「T・ブレイカー」を与える。
■超超超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計20枚以上あれば、自分のジョーカーズすべてのパワーを+10000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。(「ワールド・ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクする)
【 呪文 】
【種族】 裁きの紋章
【文明】 ゼロ
【コスト】7
■アタック・チャンス:マスター・ドラゴン(自分のマスター・ドラゴンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは、次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
■自分のマスター・ドラゴンをすべてアンタップしてもよい。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに、表向きのまま自分のシールド1つの上に置く。
このデッキのコンセプトとなる2枚です。
《ジョギラゴン・アバレガン》の攻撃時に《天ニ煌ク龍終の裁キ》を使用することで、《ジョギラゴン・アバレガン》がアンタップ。《天ニ煌ク龍終の裁キ》が重なったシールドを《ジョギラゴン・アバレガン》の効果でブレイクすることで使用した《天ニ煌ク龍終の裁キ》を回収。
再び攻撃時に《天ニ煌ク龍終の裁キ》を宣言……とすることで無限攻撃が可能となります。
相手のブロッカーなどを無効化でき、揃った瞬間にダイレクトアタックまでつながる非常に強力なコンボです。
【 呪文 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 水
【コスト】4
■マスター必殺トルネード:相手のターンの終わりに、自分のコスト4以上のジョーカーズ・クリーチャーを1体、手札に戻してもよい。そうしたら、この呪文を【コスト】を支払わずに唱える。
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■GR召喚する。
《ジョルネード・グランドライン》はGRゾーンの回転率を上げるためのカードです。
望みのGRクリーチャーが1度で現れる確率は6分の1であり、何の工夫もなく《ジョギラゴン・アバレガン》をメインアタッカーに据えるのは少々不安が残ります。
そこで活躍するのがこのカードです。
このデッキのGRクリーチャーはすべてコスト4以上のジョーカーズであり呪文発動のための要件を満たすので、手軽にGR召喚の試行回数を稼ぐことができます。
オレガオーラからGR召喚した場合にはきちんとオーラを回収できるのも嬉しいポイントです。
【龍終アバレガン】デッキの回し方
1、ジョギラゴンを見つけ出せ!!とにかくGR召喚を行おう!
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 トリックス / デリートロン
【文明】 水
【パワー】+0000
【コスト】2
■S・トリガー(このオーラをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
このデッキのコンセプトは《ジョギラゴン・アバレガン》と《天ニ煌ク龍終の裁キ》のコンボです。
しかしその片割れである《ジョギラゴン・アバレガン》はGRゾーンからランダムに現れるカードであり、場に出すためにはとにかくGR召喚の試行回数を稼ぐしかありません。
もろもろのGR召喚を行うカードからGRゾーンへのアクセスを繰り返し、《ジョギラゴン・アバレガン》につなげましょう。
【 呪文 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 水
【コスト】4
■マスター必殺トルネード:相手のターンの終わりに、自分のコスト4以上のジョーカーズ・クリーチャーを1体、手札に戻してもよい。そうしたら、この呪文を【コスト】を支払わずに唱える。
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■GR召喚する。
《ジョルネード・グランドライン》は先述の通りGR召喚の試行回数を稼げるカードです。
このカードを使用する予定がある場合は呪文からGR召喚するのではなくオレガオーラを使うようにしましょう。
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 水
【パワー】3000
【コスト】4
■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードを最大2回する。そのようにして手札に戻したジョーカーズのコストの合計以下のコストを持つ呪文を1枚、自分の手札または墓地から選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す)
《ジョギラゴン・アバレガン》以外の当たり枠としては《無限合体ダンダルダBB》があります。
このカードともう1体クリーチャーを並べればノーコストで《MANGANO-CASTLE!》など強力呪文を撃てるようになり、戦術の幅が大きく広がります。
2、ドローで探せ!天の煌き!!
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 トリックス / デリートロン
【文明】 水
【パワー】+0000
【コスト】2
■これをクリーチャーに付けた時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 トリックス / デリートロン
【文明】 水
【パワー】+2000
【コスト】3
■これをクリーチャーに付けた時、カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
《ジョギラゴン・アバレガン》を呼び出せても、それだけではまだ足りません。
コンボパーツの片割れである《天ニ煌ク龍終ノ裁キ》を引っ張ってくる必要があります。
山札からの直接サーチカードなどは採用していないので、とにかくドロー枚数を増やして見つける必要があります。
心もとなく感じるかもしれませんが、3ターン目に《/弐幻サンドロニア/》をプレイした時点で引けている確率は75%もあり、それほど心配する必要はありません。
《/零幻ルタチノ/》しかプレイできていない場合でも65%の確率で引くことができます。
2枚のカードが揃ったら、いよいよコンボスタートです!!
3、天を貫け!!龍終アバレガン!
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マスター・ドラゴン / ジョーカーズ / ワンダフォース 【文明】 ゼロ
【パワー】4000+
【コスト】6
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つブレイクする。
■このクリーチャーが攻撃する時、可能なら相手プレイヤーを攻撃する。
■超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計8枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+10000し、「T・ブレイカー」を与える。
■超超超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計20枚以上あれば、自分のジョーカーズすべてのパワーを+10000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。(「ワールド・ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクする)
【 呪文 】
【種族】 裁きの紋章
【文明】 ゼロ
【コスト】7
■アタック・チャンス:マスター・ドラゴン(自分のマスター・ドラゴンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは、次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
■自分のマスター・ドラゴンをすべてアンタップしてもよい。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに、表向きのまま自分のシールド1つの上に置く。
2枚のメインカードが揃ったら、あとは無限攻撃を仕掛けるのみです。
使用した《天ニ煌ク龍終の裁キ》を《ジョギラゴン・アバレガン》で回収することで、自分のシールドがなくなるまで攻撃を続けられます。
お互いのシールドは5枚ずつなので、自分のシールドがなくなるタイミングで相手のシールドもすべて割り切ることができ、無事ダイレクトアタックが成立します。
試合の途中で相手クリーチャーによって自分のシールドが割られているなどすると《ジョギラゴン・アバレガン》だけでは打点が足りなくなるので注意してください。
もし最後の攻撃で《終末の時計ザ・クロック》を踏むなどすると即敗北してしまいます。
この問題は《ジョギラゴン・アバレガン》以外のマスター・ドラゴンがいればある程度はケアできます。
マスタードラゴンで攻撃→《ジョギラゴン・アバレガン》で攻撃→アンタップしたマスタードラゴンで攻撃、とすることで自分のシールドをある程度守れます。
【龍終アバレガン】側も相手のトリガー発動に対して抵抗しないわけではありません。
【 クリーチャー 】
【種族】 アウトレイジ
【文明】 火
【パワー】3000
【コスト】3
■自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。
【 クリーチャー 】
【種族】 マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者
【文明】 水
【パワー】4000
【コスト】4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
クリーチャートリガーは《単騎連射マグナム》、呪文トリガーは《奇天烈シャッフ》でケアします。
そしてこのデッキで特筆すべき無敵状態発生カードが《堕呪ルアグリ》です。
【 呪文 】
【種族】 魔導具
【文明】 水
【コスト】3
■このターン、自分のクリーチャー1体はブロックされず、相手がクリーチャーを選ぶ時、そのクリーチャーを選べない。
見慣れないカードですが、このデッキにおいては非常に強力です。
選択したクリーチャーをブロックされなくし、相手によって選べなくします。
この効果が付与された《ジョギラゴン・アバレガン》を止めることは困難を極め、スパーク系統のトリガーや《終末の時計ザ・クロック》、あるいは無理やりループに入るくらいしか対抗手段がありません。
スパーク呪文や《終末の時計ザ・クロック》は環境的にあまり見かけず、トリガーからのループ突入はキルターン的にループ側に十分な用意ができていない場合が多いです。
これにより、《堕呪ルアグリ》まで使うことができれば勝利はほぼ確実だといえます。
何のための堕呪かわからないと【青魔道具】デッキでは見向きもされませんでしたが、ここにきて名誉回復を果たした1枚です。
【龍終アバレガン】デッキの強化方法
【龍終アバレガン】と相性の良いカード
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 水
【パワー】1000
【コスト】3
■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードしてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、そのJトルネードしたクリーチャーとコストが同じカードを相手はバトルゾーンに出せない。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す) (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
《ジェイーSHOCKER》は環境的に極めて通りの良いカードです。
《The ジョラゴン・ガンマスター》と入れ替えて採用することで、相手のコスト4クリーチャーを止められるようになり、GR戦術を封じ込めることができます。
《MANGANO-CASTLE!》から現れると特に強力です。
難点としては《ジョルネード・グランドライン》の対象にならないという点が挙げられます。
ただし、《ジェイーSHOCKER》はある程度温存して適切なタイミングで攻撃させることでその真価を発揮するカードなので、無理に他のGRクリーチャーに替える必要はなく、それほど大きなデメリットにはならないと考えることもできます。
【 GRクリーチャー 】
【種族】 マスター・ドラゴン / メタリカ / ワンダフォース
【文明】 光
【パワー】3500+
【コスト】5
■バトルゾーンに自分のメタリカが5体以上あれば、自分の他のメタリカすべてに「ウルトラ・セイバー:マスター・ドラゴン」を与える。(自分のマスター・ドラゴンがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分の「ウルトラ・セイバー:マスター・ドラゴン」を持つクリーチャーを1体破壊してもよい)
■超天フィーバー:バトルゾーンに自分のメタリカが7体以上あれば、このクリーチャーの【パワー】を+4000し、「ブロッカー」と「W・ブレイカー」を与え、自分のターンの終わりにアンタップする。
【 クリーチャー 】
【種族】 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団
【文明】 光/水
【パワー】12000
【コスト】8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
そうしなければ、カードを1枚引く。 ■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。
《時の法皇ミラダンテⅫ》のロック性能は、今なお強力です。
コスト7以下の召喚禁止というのは現環境で恐れられる《ジェイーSHOCKER》を上回る制限能力であり、この効果発動中は相手はまともにクリーチャーを展開することができません。
《煌銀河 サヴァクティス》が現れない限り手札の中で腐ってしまいますが、それを踏まえてもゲームにもたらす影響は桁違いであり、十分採用に値するカードです。
スピードアタッカーを得て現れた《煌銀河 サヴァクティス》から革命チェンジされた日には、相手のゲームプランは一瞬にして崩壊するでしょう。
【龍終アバレガン】デッキの対策方法
【龍終アバレガン】の対策カード
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース
【文明】 ゼロ
【パワー】2000
【コスト】4
■相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。
【龍終アバレガン】デッキはスピードアタッカー能力を多用します。
そのために十分な対策ができず、相手の良いように攻撃されてしまうパターンが多いです。
それを食い止めてくれるのが《全能ゼンノー》です。
このカードが場にある限り《MANGANO-CASTLE!》は完全な死に札となり、他の手段で現れたGRクリーチャーにも自分のターン中で十分対処できるようになります。
ただし、《ジョルネード・グランドライン》で《全能ゼンノー》が退けられてしまうので、過信は禁物です。
【 クリーチャー 】
【種族】 デスパペット
【文明】 闇
【パワー】4000
【コスト】4
マナゾーンのカードをタップせずに、誰かがクリーチャーまたはクロスギアをバトルゾーンに出した時または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自分自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。
アタックチャンスにGR召喚、マスター必殺トルネードと【龍終アバレガン】はありとあらゆる手段でコストを踏み倒してきます。
それら踏み倒しギミックに強烈なカウンターを浴びせるのがこの《百発人形マグナム》です。
このカードが場にある限り【龍終アバレガン】側はほとんどのアクションを行うことができません。
《ジョルネード・グランドライン》が対抗策になることは間違いないのですが、その呪文を唱えたことに対する破壊効果は発動し、現れたGRクリーチャーもしくは他のクリーチャーが破壊されてしまいます。(コストを支払って《ジョルネード・グランドライン》を唱えた場合を除く)
かなりの働きが期待できる1枚です。
【龍終アバレガン】の対策プレイング
対【龍終アバレガン】において注意すべきは《ジョルネード・グランドライン》の存在です。
相手の場にいるのは《全能ゼンノー》《ジョラゴンGS》か、別に気にすることは無いな。
そう思って放置しておくとターン終了時に《ジョギラゴン・アバレガン》に化け、あなたの首を取りに来る可能性があります。
もちろん自分の動きを強めることも勝利のためには必要であり、逐一すべてのGRクリーチャーを破壊すべきとは言いませんが、他のGRクリーチャーになる可能性は頭に置いておき、過小評価はしないようにしましょう。
まとめ
たった2枚のコンボパーツで無限攻撃が成立する【龍終アバレガン】のギミックは非常に強力です。
使用者に対する入賞数の多さがその事実を証明しています。
このギミックだけでなく《無限合体ダンダルダBB》+《MANGANO-CASTLE!》などサブプランも整備されており、非常に使いやすいデッキであるといえます。
あなたもこの【龍終アバレガン】を使って無限アタックの力を体感してください!!