【2024年10月OCG環境】流行りの最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2024年10月OCG環境】流行りの最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

遊戯王OCG環境では、10月も環境の研究が進んでおり、さらなる進化を遂げています。

9月からどのような変化があったか、今はどのようになっているのか、早速見ていきましょう!

noteやtwitterで活動中の、東海地方で活躍する強豪プレイヤー。独自のチューンの【ヴァレット】デッキ使いとして知られる。

【主要な戦績】
YCSJ OSAKA 2024 ベスト32
WCS2009 Jrファイナリスト
エリアチャンピオンシップ(YACS) in Tokaiベスト6
第1回翔CS優勝
つくよ杯同率3位
ほか入賞複数

2024年9月の環境はこちら!

目次

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「遊戯王環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

先月からのカードプールの変化

10月1日からリミットレギュレーションの改訂が行われました。

これによって、競技シーンでほとんどのデッキに採用されていた《増殖するG》が無制限カードから準制限カードに。

以前まで環境を席巻していた【スネークアイ】【天盃龍】「デモンスミス」カードにも規制のメスが入りました。

新商品のカードプールの変化では、10月26日に基本パック『SUPREME DARKNESS』が発売されました。

「E-HERO」「罪宝」などの既存テーマの強化や、「ARG☆S(アルゴスターズ)」などの新テーマも登場。

《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》や《蝕の双仔》《テンプレート・スキッパー》などの、現環境デッキと相性が良い強力な汎用カードも収録されました。

10月の現環境では、【ライゼオル】が環境トップ、【M∀LICE】が次点、その他の様々なデッキが入り乱れる構図となっています。

エクシーズモンスターを多用する【ライゼオル】がトップメタ、『SUPREME DARKNESS』での強化が入ったということもあってか、エクシーズ素材を鍵に強力な展開を行う【百鬼羅刹(ゴブリンライダー)】の入賞も見かけるようになりました。


Tier1

【ライゼオル】Tier1


【ライゼオル】は、レベル4・ランク4モンスターを活用するエクシーズ召喚を主体としたテーマです。

メインデッキの「ライゼオル」モンスターはそれぞれ、自身の効果で特殊召喚できる効果を備えています。

サーチやデッキからの特殊召喚、蘇生効果なども備わっているため、自身の効果での特殊召喚以外の方法でも盤面にレベル4モンスターを並べやすくなっています。

「ライゼオル」エクシーズモンスターも強力な効果を持ち合わせています。

《ライゼオル・デュオドライブ》はX素材を取り除いて「ライゼオル」カードをサーチする効果があるので、「ライゼオル」モンスターをサーチしてさらに展開、「ライゼオル」魔法・罠カードをサーチして妨害などを用意することが可能です。

《ライゼオル・デッドネーダー》は相手が効果を発動する度に破壊効果を使用でき、相手の盤面のカードを複数回破壊できる強力な妨害です。

「ライゼオル」魔法・罠カードも優秀なカードが多いです。

特に《ライゼオル・クロス》は「ライゼオル」XモンスターのX素材を取り除くことで相手モンスターの効果を効果処理時に無効にできるので、妨害として非常に強力に働きかけてくれます。余裕があれば自分ターンに相手の手札誘発モンスターの効果を無効にできるので、《原始生命態ニビル》などのケアにもなります。

Tier2

【M∀LICE(マリス)】Tier2


【M∀LICE(マリス)】は、除外されるとライフを払うことで特殊召喚できる特徴を持った「M∀LICE」モンスターを駆使して戦うデッキです。

メインデッキの「M∀LICE」モンスターは除外された場合、300ライフを払うことで、EXデッキの「M∀LICE」モンスターは900ライフを払うことでフィールドに特殊召喚できる共通効果を持っています。

また「M∀LICE」罠カードは、フィールドの「M∀LICE」モンスターを除外することでセットしたターンに発動することができる効果を持ち合わせています。

この「M∀LICE」罠カードのセットターンに発動できる効果、「M∀LICE」モンスターの除外されると特殊召喚できる効果を活用して展開を伸ばします。

「M∀LICE」モンスターはサイバース族で統一されているため、展開に長けた各種サイバース族サポートを受けることができます。

展開したサイバース族モンスターによる妨害と、「M∀LICE」罠カードによる妨害、豊富なリソースを抱えて戦うことができます。


Tier3

【スネークアイ】Tier3


【スネークアイ】は、モンスターを永続魔法化することにより展開・妨害する炎属性中心のデッキです。

《スネークアイ・エクセル》《スネークアイ・オーク》は自身を含む表側表示のカード2枚を墓地に送ることでデッキから別の「スネークアイ」モンスターを特殊召喚できます。

ここから《蛇眼の炎龍》などを特殊召喚することにより展開につなげる動きが強力。

《蛇眼の炎龍》は自分・相手のフィールドか墓地のモンスターを自分ターンに永続魔法化し、相手ターンに永続魔法化しているモンスターを自分フィールドに特殊召喚できます。

この効果により自分ターンに《I:Pマスカレーナ》などを自分の墓地から永続魔法化、相手ターンに特殊召喚し妨害とすることも。

また《蛇眼の炎龍》の墓地に送られた場合の蘇生効果も強力で、リンク値を伸ばしての展開やリソース確保につなげる選択肢も強力です。

最近では「白き森」「アザミナ」カードと組み合わせることで展開を伸ばす構築も登場しています。

【百鬼羅刹(ゴブリンライダー)】Tier3


【百鬼羅刹(ゴブリンライダー)】は、フィールドのエクシーズ素材を活用して戦うエクシーズ召喚テーマです。

レベル3、レベル6のメインモンスターとエクシーズモンスターでテーマが構成されており、《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》のエクシーズ召喚成立後の展開が通れば、《FA-ダーク・ナイト・ランサー》《刻まれし魔ディエスイレ》など多くの妨害が用意できます。

また、「ゴブリンライダー」カードの効果は相手モンスターのエクシーズ素材も取り除くことができるので、【ライゼオル】などのエクシーズモンスター主体のデッキに対して有利に働きかけてくれます。

【青眼(ブルーアイズ)】Tier3


【青眼(ブルーアイズ)】は、《青眼の白龍》を中心として「ブルーアイズ」モンスターとそのサポートカードを活用したデッキです。

「ブルーアイズ」をサポートするモンスターにはチューナーモンスターが多く存在し、「ブルーアイズ」シンクロモンスターを中心とした妨害持ちモンスターによって盤面の制圧を狙います。

《青き眼の精霊》《青き眼の祈り》《究極融合》など、「ブルーアイズ」モンスターをサポートするカードも充実しています。

【天盃龍】Tier3


【天盃龍】は、炎属性・ドラゴン族で統一された、バトルフェイズに真価を発揮するシンクロ召喚テーマです。

「天盃龍」モンスターはそれぞれ以下の共通効果があります。

・バトルフェイズ中にシンクロ召喚を行う効果
・戦闘を行う際に適用される効果

を備えています。

これにより連続で相手に攻撃を行い、炎属性・ドラゴン族シンクロモンスターである《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》《トライデント・ドラギオン》を駆使し、後攻でのワンターンキルを狙います。

また《天盃龍パイドラ》は「燦幻」魔法・罠カードをサーチするかフィールドにセットする効果を持っています。

「燦幻」魔法・罠カードは「天盃龍」モンスターを強力にサポートしてくれる効果を備えています。

《盃満ちる燦幻荘》は、メインフェイズ1の間に炎属性・ドラゴン族が相手の発動した効果を受けない効果、「天盃龍」をサーチする効果、ドラゴン族Sモンスターの攻撃力を倍にする効果、と強力な複数の効果を持っています。

《燦幻開門》は2つの効果がありますが、バトルフェイズ中に発動すれば両方の効果を適用でき、即座に「天盃龍」モンスターを展開できます。

【メメント】Tier3


【メメント】は、自身や他のモンスターを破壊して展開するテーマ「メメント」を主軸とするデッキです。

デッキ内の「メメント」モンスターを破壊し初動となる《メメント・シーホース》、それにアクセスする《メメント・エンウィッチ》《メメント・ダークソード》から墓地を肥やして展開していきます。

融合モンスターである《冥骸王-メメントラン・テクトリカ》は墓地を肥やしてくれる効果、自分・相手ターンで使える妨害効果、《冥骸府-メメントラン》をサーチする効果を持ち合わせており、強力な1枚です。

最終盤面では《冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ》《メメント・クレニアム・バースト》、その他《S:Pリトルナイト》などの妨害を構えた盤面が形成されます。

《冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ》によってリソース・打点の確保、《メメント・クレニアム・バースト》によって相手モンスターの効果の発動を複数回妨害できます。

【粛声】Tier3


【粛声】は、《粛声の祈り手ロー》を鍵とする儀式召喚テーマです。

《粛声の祈り手ロー》はデッキから「粛声」永続魔法・永続罠カードを表側表示で置く効果を持っているので、《粛声なる結界》を置くことで「粛声」カードのサーチへと繋げます。

《粛声の祈り手ロー》は戦士族・ドラゴン族で光属性の儀式モンスターを儀式召喚する際にこのモンスター1体で儀式召喚のリリースとできるので、《粛声の竜賢姫サフィラ》 《粛声なる祈り》 などを使い儀式召喚を行います。

儀式召喚先として特に強力なのが《粛声なる守護者ローガーディアン》です。

《粛声の祈り手ロー》をリリースされた時の効果でフィールドに特殊召喚しておくことで、《粛声なる守護者ローガーディアン》の妨害効果と《粛声なる結界》の強固な耐性効果を得ることができます。

「粛声」テーマ内などでのサーチ手段も豊富に用意されていて、《粛声なる守護者ローガーディアン》や《粛声なる結界》によるサーチで毎ターンのリソースも途切れにくくなっています。


環境のまとめと今後の展望

8月末に登場した【ライゼオル】【M∀LICE】の勢いは止まることを知らず、特に【ライゼオル】は他のデッキに群を抜いて環境トップとなっています。

「デモンスミス」カードの規制によって弱体化した【スネークアイ】は、新弾『SUPREME DARKNESS』の「罪宝」関連カードの強化によってリペアされました。

冒頭にも解説したように、エクシーズテーマである【ライゼオル】に対して有利な効果を持っている【百鬼羅刹(ゴブリンライダー)】の活躍も見られます。

10月1日からのリミットレギュレーションの改訂では【ライゼオル】は触れられず、今まで環境トップだった【スネークアイ】【天盃龍】「デモンスミス」カードなどの規制が中心だったこともあり、ここからの環境の大幅な動きはあまり起きないと予想されます。

【ライゼオル】中心のメタゲームで、他のデッキがどのようにして【ライゼオル】と周りのデッキを打ち破るのか、王者である【ライゼオル】はどのように対策と向き合っていくのか、OCG環境の今後に注目です!

おわりに

遊戯王OCGの10月の環境について解説いたしました。

この記事が皆さんのデッキ構築・環境への理解の手助けとなっていれば幸いです。

それでは11月の環境解説記事でまたお会いしましょう!

マスターデュエル環境はこちら!


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