【DM歴代名作デッキ】Vol.68~デアリ弾丸モルト~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.68~デアリ弾丸モルト~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 この記事が上がってる頃には、恐らくアップデートが終わっていることでしょう。

 そう、遂にパワプロ2022のペナントモードで、練習設備が自動購入出来るようになります。

 あれ毎年シーズン終わりにいちいち買い直さなきゃいけないし、なんか忘れたままキャンプインした時の損した感が凄かったので、かなりの良アプデだと思います。

 ……じゃなくて。

 こっちです、こっち。

 ドラグハート、実装!

 あの《龍覇 グレンモルト》が、あの《熱血星龍 ガイギンガ》が、デュエプレへとやってきます!

 しかも!なんか!ログインするだけで!タダで!《熱血星龍 ガイギンガ》が貰えます!

 デュエプレや新弾に便乗し続けるのがこの企画なので、今回の紹介はもちろん、《龍覇 グレンモルト》でいっちゃいましょう。

 というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【デアリ弾丸モルト】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

ハイスペックミッドレンジ「デアリモルト」

 というわけで今回の名作デッキはグレンモルト回ということで、【デアリ弾丸モルト】になります。

 リストはかつてfogion選手が入賞したときのリストが掲載されていたものを、紹介させていただきます。


 参考文献によると、2014年6月とのこと。

 時系列を整理すると、新殿堂によって規制が入った日とDS第1弾「龍解ガイギンガ」の発売日が同日。

 プレイヤーたちはいままでの環境デッキを取り上げられて、突如この剣を渡されたということになります。

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト4

■これを装備したクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
■龍解:自分のクリーチャーが攻撃する時、そのターン2度目のクリーチャー攻撃であれば、攻撃の後、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。 

────────────龍解後────────────
カード名:熱血星龍 ガイギンガ
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:9000+
コスト:7マナ
マナ:-
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。 

 《銀河大剣 ガイハート》は、2023年現在のアドバンス環境でも必須パーツです。なんならデッキによっては、ほぼ毎試合使います。そんくらいのことをしているカードです。

 況んや2014年ならば、というやつですね。

 私がデュエマに復帰したのが14-15シーズンなのですが、復帰のキッカケの1つは、この《銀河大剣 ガイハート》が持つテキストのヤバさでした。

 当時約5年ほどのブランクがあり、実際私の知ってるWブレイカーのアタッカーと言えば《エンペラー・マルコ》とか《永遠のジャック・ヴァルディ》とか《ボルシャック・大和・ドラゴン》だったので、「こんな見るからにヤバいカードが使われてる今のデュエマって、どんな感じなんだろう?」と思った訳なんですね。

 では、この高い決定力を持つ《銀河大剣 ガイハート》……もとい、《龍覇 グレンモルト》をどう生かすか?

 多くのプレイヤーが使いこなそうとしていた中で出てきたのが、このデッキだったようです。

 新殿堂の中でも影響が少なかった《「必勝」の頂カイザー「刃鬼」》のようなビッグマナは無視出来ない存在であり、それにキチンと勝つために生み出されたリストが、これだったのでしょう。

 パッとわかりやすいのは、《未知なる弾丸 リュウセイ》ですよね。

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 闇/火 / パワー7000 / コスト7

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを6枚自分のマナゾーンから選び、残りを墓地に置く。その後、相手はカードを6枚自身のマナゾーンから選び、残りを墓地に置く。
■相手は、自身のマナゾーンにカードを置く時、タップして置く。
■W・ブレイカー

 互いのマナを6にするカードで、当然ながらビッグマナに大きなダメージを与える1枚です。《停滞の影タイム・トリッパー》効果を持っているのも嬉しい。

 また《超次元ガイアール・ホール》も非常に強力。

【 呪文 】
文明 火 / パワー- / コスト6

自分の超次元ゾーンから火のサイキック・クリーチャーを、コストの合計が8以下になるように2体まで選び、バトルゾーンに出す。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

 ここから出てくる《時空の喧嘩屋キル》《勝利のリュウセイ・カイザー》というパッケージに相手は困ることになります。

 特にビッグマナは序盤の除去を《ドンドン吸い込むナウ》に頼りがちなので、キルはどうしても重いんですよね。

 デアリ(赤黒緑)カラーが前環境の【シューゲイザー】で既に使われていたカラーリングなだけあって、プレイヤー側の理解度が高かったのも大きかったでしょう。

 こうしたカードを使って序盤を有利に立ち回りながら盤面を作っていき、《龍覇 グレンモルト》を通す。モルトを触れないゲームでも柔軟に打点を組み上げて《未知なる弾丸 リュウセイ》で絞め倒す。

 デアリ弾丸モルトはそうした広いプランを構えられるデッキだと筆者は理解しています。

 

ドラグハートとは何か

 さて、少しドラグハートの話をしておきましょう。

 デュエル・マスターズを拡張するに当たって、超次元ゾーンは大きな役割を持っていました。

 デュエル・マスターズ、或いはTCGに限った話ではないですが、「枚数」「人数」といった“パーツ”に制限のあるゲームに於いて、それが進化していけば進化していくほど、1つのパーツに対して多くの役割を要求するようになります。

 例えば《地龍神の魔陣》なんかはわかりやすくて、あれは序盤はブースト、中盤以降は簡易サーチで、更にG・ストライクという防御まで備えています。

 スポーツなんかでも、1プレイヤーに対する要求は10数年前とは比べものにならなくなっています。私の大好きなサッカーでも、もはや走れて強いのは当たり前。後はどれだけ目まぐるしく変わる戦況に対応出来るか、なんてことが求められています。

 で、ドラグナーとドラグハートというシステムには、そういう多数の役割を遂行してもらおうといったデザインになっています。

 これはサイキッククリーチャーも同じような思想で設計されていると思いますが、個人的にドラグハートの方がより攻撃的に設計した印象を受けています。

 それはドラグハートは“武器”という性質もあるかと思いますが。

 なんというか、サイキッククリーチャーは場に出してこれからのゲームといいますか、ゲーム開始のアナウンスなんですけどドラグハートはもうゲームの山場なんですよね。

 これは何でかというと、初期のドラグハートのVレアの面々って、わかりやすく強力なフィニッシャーとして設計されていると思うんです。《天命王 エバーラスト》とか、《古代王 ザウルピオ》とか。

 でもこれらって、龍解条件を満たす必要があるじゃないですか。

 だからドラグハートを運用する上では「アクティブに龍解条件を満たすこと」がプレイヤーに求められるわけです。

 これってつまり、ゲームの主導権を握って動かしていくということで、つまりはゲームの主体性が上がりより攻撃的になる、ということだと思っています。

 2コストのドラグハートたちの龍解条件が「タップされていたら」というものなのも、そういうことなんでしょう。

 そして《龍覇 グレンモルト》《銀河大剣 ガイハート》は期待通りの活躍をし、新たな時代を作っていくことになるのです。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第68回は【デアリ弾丸モルト】でした。

 デュエプレの《龍覇 グレンモルト》の実装記念ということで紹介してみましたが、ぜひデュエマもデュエプレも楽しんで欲しい、というのが筆者の想いだったりします。

 私のプレイヤー経歴上どうしても直接触っていない時期のデッキを紹介するケースも今後増えるかと思いますが、当時の信頼出来る文献を読み込んでおきますので、よろしくお願いします。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

参考文献

りゅーてぃ 「【環境考察】2014年夏のメタゲーム変遷について」『DM:Akashic Record』 2014年9月26日(最終閲覧 2023年9月26日) 

 

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