【DM歴代名作デッキ】Vol.115~トリガーサッヴァーク~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.115~トリガーサッヴァーク~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 トリガービートというのは、デュエマ・デュエプレ問わず長く活躍しているデッキの1つです。

 トリガークリーチャーそのものでカウンターを狙うタイプのデッキは勿論ですが、一度トリガーで耐えて強力なギミックでカウンターするという【ドロマー退化】とか【赤青アポロ】とかも、個人的にはこのカテゴライズに近いかなぁなんて思っています。

 ですが今回は、かつて活躍を見せた王道のトリガービートの紹介をしていきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【トリガーサッヴァーク】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

ブロック構築の定番「トリガーサッヴァーク」

 というわけで今回の名作デッキは双極篇2ブロで活躍した受けデッキ、【トリガーサッヴァーク】になります。

 リストはこんな感じ。


 こちらはGP7th(2ブロック)でベスト8となったオチャッピィ選手のリストです。

 ブロック構築といえば、トリガービートが定番……というかオリジナル・アドバンスといった通常環境以上に強いです。

 これは相対的なもので、トリガービートって別に自分から強力なアクションを起こす訳では無いので、一定値以上の強さには跳ね上がらない筈なんですよ。

 加えてデュエマには相応にトリガーをケアするカードがあり、ループするデッキがあったりと、どんなに強くとも確実に不利対面というのが存在しています。

 ですが、ブロック構築だと話は別。強力なトリガー封殺やループといったものが限定構築で配られることは稀ですからね。

 結果、トリガーは強い中でそれを突破する側のデッキに制限があり……ということもあり、トリガービートといえばブロック構築戦では常に環境の一角にいるデッキとなるのです。

 さて、このデッキの活躍はGP7thなので、双極篇環境です。

 当時の呼び名は【青白サッヴァーク】だったという記憶もありますが、構造としてはトリガービートに該当するでしょう。

 キーカードとなるのは、2種のサッヴァークです。

【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴン / メタリカ / 文明 光 / パワー11000 / コスト7

■ドラゴン・W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする。各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置くか、表向きにして自分のシールド1つの上に置く)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のカードを1枚選び、表向きにして持ち主のシールド1つの上に置く。
■自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにいずれかのシールドゾーンにある表向きのカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴン / メタリカ / 文明 光 / パワー11000 / コスト7

■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置き、もう1枚を表向きにしてその上に置く。
■自分のシールドゾーンに表向きのカードがあれば、このクリーチャーは破壊されない。

 特に大きかったのは、当時の2ブロックには《ドラゴンズ・サイン》が存在していたことです。

【 呪文 】
文明 光 / コスト5

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■コスト7以下の、進化ではない光のドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは「ブロッカー」を得る。 

 よってドラサイに対応した2種のサッヴァークによるカウンタービートが可能となっていました。

 単純にトリガーから《煌龍 サッヴァーク》が出てくるだけでも強いのですが、更にこの時期は《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》まで存在。

【 呪文 】
種族 裁きの紋章 / 文明 ゼロ / コスト7

■アタック・チャンス:マスター・ドラゴン(自分のマスター・ドラゴンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは、次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
■自分のマスター・ドラゴンをすべてアンタップしてもよい。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに、表向きのまま自分のシールド1つの上に置く。

 このお陰でサッヴァークをそのままフィニッシャーとして運用出来るようになり、トリガービートとしてかなり完成度の高いデッキとなっていたと思います。

“強い”トリガービートの条件?

 このデッキの動きは比較的わかりやすく、ある程度受ける前提で手札を組み立て、殴ってきたところにトリガーからのカウンターをする、というものです。

 《煌龍 サッヴァーク》が着地してしまえば楯を次々と追加可能ですし、《サッヴァーク ~正義ノ裁キ~》の方もcipで楯を増やせるのが大きく、受けるという点で強力です。

 その後は自分の楯にトリガーを仕込みつつ、相手の手切れを狙って《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》などでフィニッシュする……といったものになります。

 個人的な考えですが、この《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》はサッヴァーク軸のトリガービートを完成させたカードだと思っていて、このように「逆リーサル」が狙えるのが、強いトリガービートの条件だと思っています。

 というのもトリガーを踏ませて耐えることは負けなかったとして勝ちには繋がりにくいんですよね。

 そもそも元々トリガービートなんてリソースも細いデッキなので、そう何手も何手も手数は続かないんですよ。

 だから相手に殴ってもらうことで擬似的に手数を用意する訳ですが、じゃあ相手に殴ってもらうには、ゲーム上ある程度プレッシャーを掛ける必要があるんですよ。

 例えばいま2ブロックで活躍している【ドロマーCOMPLEX】なんかも、《DARK MATERIAL COMPLEX》によるプレッシャーがあるから、相手も急いで攻撃しなくてはいけないのです。

 このデッキについても5ターン目の《ドラゴンズ・サイン》《煌龍 サッヴァーク》というプレッシャーがあるため、相手も殴らざるを得なくなるわけです。

 で、殴らせた後も毎ターン毎ターン受け続けられる訳でもないので、どっかで反撃をする必要があります。

 籠城戦って、籠もっているだけでは勝ちにならないんですよ。どっかで反撃するから、勝つんですよ。

 で、それを成立させているのが《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》だよなぁ、と私は解釈している訳ですね。

(ちなみに余談ですが、「逆アポロ」については、相手の山札を攻めることで逆リーサルを狙っているデッキだと解釈しています)

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第115回は【トリガーサッヴァーク】でした。

 昨今なんかトリガー系のデッキが話題になっていますが、こいつはデュエプレの「トリガーロージア」に少し近くて「逆アポロ」ともちょっと系譜が違うのかな、って感想です。

 ただトリガーロージア以上に、こっちのデッキの方がより「トリガービート」に近いかな、と思っています。

 トリガーロージアはトリガーから反撃をしたいというよりも、《真聖教会 エンドレス・ヘブン》で耐えに耐えて《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》でフィニッシュする、というデッキじゃないですか。こっちはこっちで、プランがわかりやすくて好きなんですよね。

 逆アポロについては私もまだちょっと自分の中で意見が固まらないところがあるのですが、あれはあれで新しい概念をデュエマに持ち込んだデッキであり、少なくともトリビではないと思っていますね。

 で、コイツも当然受けデッキ寄りではあるのですが、耐えに耐えるというデッキではなくて、受けて返すという「古来より存在している王道のトリガービート」の系譜だなぁ、と思っています。

 ちなみにいま2ブロックで活躍する【ドロマーCOMPLEX】とは親戚ですね、たぶん。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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