目次
初めに
初めまして。サードアイと申します。
以前の投稿で【不死鳥NEXT】の安価な構築を紹介させていただきました。その際のコメントに
「そもそも《超戦龍覇モルトNEXT》が高いよ…」
というものがあったので、今回は《超戦龍覇モルトNEXT》が入っていない【不死鳥NEXT】を紹介させていただきます。
以前に説明した内容は省略させていただきますので、そちらに関しては前回の『【安く組みたい！】不死鳥NEXTの紹介記事』を見ていただければと思います。
以前の記事はこちら
また、今回のタイトルの【NEXT抜き不死鳥NEXT】という矛盾に関してなのですが、他に適切な言葉が思い当たらないので、その点に関してはご容赦ください。
前置きが長くなってしまいましたが、以前よりもかなり安くなった【不死鳥NEXT】を紹介していきますので、最後まで見ていただけると幸いです。
NEXT抜きNEXT⁉
まず、《超戦龍覇モルトNEXT》をデッキから抜くにあたって問題になることについて説明していこうと思います。
主な問題点はデッキのパワーや安定感が落ちてしまうことです。
これは、前回の【不死鳥NEXT】の構築を見ていただければ一目瞭然だと思います。
この中から《超戦龍覇モルトNEXT》を抜いてしまうと、デッキの強力なクリーチャーのコストが全体的に高いため、非常に召喚しづらく、クリーチャーを出すことが《爆流忍法 不死鳥の術》に依存してしまう構築になってしまいます。それでは勝てませんよね。
不死鳥の術は必要ないんじゃないか？
《爆流忍法 不死鳥の術》を抜いてマナを増やすカードを入れた方が良いのでは？そう思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに一理あるのですが、それはそれで大きな問題を抱えています。それは、
「速度が足りない」
です。《爆流忍法 不死鳥の術》の代わりに《フェアリー火の粉祭り》を入れて確実に毎ターンマナを増やしていく戦術は確かに強いかもしれませんが、現環境上位の【バーンメアジョーカーズ】や【ドッカンデイヤーループ】に対抗するには、あまりにも速度の遅いデッキとなってしまいます。
やはり勝つことを考えるならば《爆流忍法 不死鳥の術》は抜けなさそうです。
火の粉祭りと不死鳥の術をどちらも入れれば解決では？
なるほど、どちらか一方を選択しなければならないというルールはありません。しかし、【不死鳥NEXT】というデッキはそこまで単純ではありません。この場合の問題点は、
「ボルシャック・ドギラゴンが失敗しやすい」
です。この場合、《メンデルスゾーン》、《フェアリー火の粉祭り》、《爆流忍法 不死鳥の術》、《ボルシャック・ドギラゴン》がハズレに該当します。デッキ内の約３分の１がハズレでは、禁断解放よるカウンターどころか《ボルシャック・ドギラゴン》の着地すら危ういです。《ボルシャック・ドギラゴン》は、速攻デッキに対しての貴重な勝ち筋なので、《フェアリー火の粉祭り》は入れない方がよさそうです。
やはりNEXT抜きNEXTは不可能なのか？
いいえ、そんなことはありません。前回も言いましたが、デュエルマスターズには沢山のカードがあります。たかが１種類使えないくらいで諦めるには早すぎます。
では、今回のデッキにおいて《超戦龍覇モルトNEXT》の代わりを担うカードはこちら！
【クリーチャー】
【種族】ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー
【文明】火
【コスト】９
【パワー】９０００
▪このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト３以下のドラグハート・フォートレスを２枚まで、または、コスト５以下の火のドラグハートを１枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
▪スピードアタッカー
▪W・ブレイカー
予想通りの方も多いのではないでしょうか。そう、《王・龍覇グレンモルト「刃」》です。
火のドラゴンのため、《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・ドギラゴン》にも対応しています。さらに、このデッキの場合、《超戦龍覇モルトNEXT》にはない強さがあります。それは、
「《爆熱天守バトライ閣》を使える」
ということです。
【文明】火
【コスト】５
【ドラグハート・フォートレス】
▪自分の火のドラゴンまたは火のヒューマノイドが攻撃する時、自分の山札の上から１枚目を表向きにしてもよい。それが進化ではないドラゴンか進化ではないヒューマノイドなら、バトルゾーンに出す。
▪龍解 自分のターン中、自分のドラゴンをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出した最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
《超戦龍覇モルトNEXT》の場合はプレミアム殿堂超次元コンビのため、同時に入れる事はできませんが、今回は入っていないので《爆熱天守バトライ閣》を採用することができます。
デッキリスト
おまたせしました。今回の【NEXT抜き不死鳥NEXT】NEXTのデッキリストがこちらになります。
では、前回のリストには無かったカードの説明をさせていただきます。
《次元龍覇グレンモルト「覇」》
【クリーチャー】
【種族】ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー
【文明】火
【コスト】７
【パワー】７０００
▪スピードアタッカー
▪W・ブレイカー
▪マナ武装７ このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが７枚以上あれば、次のうちいずれかひとつを選ぶ。
▸コスト６以下のウエポンではないカードを１枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
▸このクリーチャーにウエポンが１枚も装備されていなければ、コスト６以下のウエポンを１枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それをこのクリーチャーに装備して出す。)
こちらのカードを見て、「マナ武装７だから《爆流忍法 不死鳥の術》と相性悪いぞ？」と思った方も多いでしょう。確かに、《爆流忍法 不死鳥の術》を発動する多くの場合は５マナ程度しかないため、《次元龍覇グレンモルト「覇」》の効果が発揮できません。しかし、《次元龍覇グレンモルト「覇」》の効果は攻撃する時に発動するので、《爆流忍法 不死鳥の術》で場に出した次のターンにマナを増やすことによって攻撃時の効果を発動させることができます。
さらに、《次元龍覇グレンモルト「覇」》は《真聖教会エンドレス・ヘブン/真・天命王ネバーエンド》や《恐龍界樹ジュダイオウ/恐・古代王サウザールピオ》といった強力なドラグハート・フォートレスを場に出せるのも採用理由の一つです。《恐龍界樹ジュダイオウ》は「相手のパワー４０００以下のクリーチャーは攻撃ができない」という効果を持っているので、【バーンメアジョーカーズ】などのパワーの低いGRクリーチャーを主体にして攻撃するようなデッキに対して非常に強力なカードです。
《無双竜鬼ミツルギブースト》
【クリーチャー】
【種族】アース・ドラゴン/アーマード・ドラゴン/ハンター
【文明】火/自然
【コスト】５
【パワー】５０００
▪マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
▪このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のパワー６０００以下のクリーチャーを１体、破壊する。
こちらも【モルトNEXT】デッキを知っている方は見覚えがあるのではないでしょうか。「序中盤にマナを増やす」「火のドラゴン」という２つの条件を満たし、パワー６０００以下のクリーチャーが破壊できる、非常に優秀なカードです。５→７という《次元龍覇グレンモルト「覇」》に繋げる動きが出来るほか、《ボルシャック・ドギラゴン》でめくった際にもパワー６０００以下のクリーチャーを破壊しながら２マナ増やすことができるので、かなり器用な動きが出来ます。
使用の際に覚えておきたいこと
基本的には前回の記事に書いた内容なので、今回は1点だけ説明しようと思います。
「バトライ閣ループ」
皆さんはこの言葉をご存じでしょうか。かなり有名なので、知っている人も多いと思います。
このループがどういったものか説明をすると、
「場に好きなだけドラゴンを出すことができる」
というループです。《勝利宣言 鬼丸「覇」》や《ボルシャック・クロス・NEX》が出るまで好きなだけ「爆熱DXバトライ武神」の効果を使えます。
【ドラグハート・クリーチャー】
【種族】ガイアール・コマンド・ドラゴン
【文明】火
【コスト】８
【パワー】１２０００
▪このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から３枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。こうして見せたカードが３枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の下に戻す。
▪T・ブレイカー
▪龍回避 このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりにフォートレス側に裏返す。
それでは手順について解説します。
必要カード
バトルゾーンには攻撃可能な《爆熱DXバトライ武神》を、手札には《爆熱DXバトライ武神》と革命チェンジ可能なカード(今回のデッキリストであれば《龍の極限ドギラゴールデン》)を用意します。
《爆熱DXバトライ武神》の攻撃時に《龍の極限ドギラゴールデン》の革命チェンジを宣言。
《爆熱DXバトライ武神》の効果により《爆熱天守バトライ閣》に龍回避。革命チェンジが成立しなかったので、《龍の極限ドギラゴールデン》は手札に戻る。
《爆熱DXバトライ武神》の効果を解決し、デッキの上を３枚めくり、その中のドラゴンを全て場に出す。
この時、《爆熱天守バトライ閣》の龍解条件を達成するため、再び《爆熱DXバトライ武神》に龍解。
クリーチャーを場に出した時の処理をする。(封印を墓地に置く、場に出た時の効果を使うなど)
最初に戻る。
というのが一連の流れです。ループが苦手な人もこのくらいなら簡単にできるのではないでしょうか。
注意点としては、ループのやりすぎでデッキアウトしてしまったり、禁断解放をしたせいで《伝説の禁断ドキンダムX》が場を離れてしまいゲームに負けるということです。うっかりシールドトリガーの《テック団の波壊GO》で《伝説の禁断ドキンダムX》が破壊されて負けるということもあるので気をつけましょう。
最後に
今回のデッキは《超戦龍覇モルトNEXT》や《銀河大剣ガイハート》という高額なカードが入っていないので前回よりも安く組むことができるのではないでしょうか。《爆熱天守バトライ閣》も再録して値段もお求めやすくなりました。
また、「《ボルシャック・ドラゴン/決闘者チャージャー》が高い」という場合は、代わりに《フェアリー火の粉祭り》を入れて《終焉の禁断ドルマゲドンX》や《二刀龍覇グレンモルト「王」》を使った【モルト王】というデッキもおすすめです。
【不死鳥NEXT】以外にも《超戦龍覇モルトNEXT》のデッキは何種類もあります。皆さんも自分が最良だと思う【モルトNEXT】デッキを模索してみてはいかがでしょうか。この記事が皆さんのデッキ構築の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きDMライフを！
