【DM歴史探訪 極神編】14年前、神と龍仙と聖鎧亜【懐かしの環境】

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【DM歴史探訪 極神編】14年前、神と龍仙と聖鎧亜【懐かしの環境】

【DM歴史探訪シリーズ一覧】
01. 「基本編」北白河
02. 「闘魂編」神結
03. 「聖拳編」垢BANチキン
04. 「転生編」ばにら(スガワラ)
05. 「不死鳥編」ばにら(スガワラ)
06. 「極神編」ばにら(スガワラ)
07. 「戦国編」◆ドラえもん
08. 「神化編」神結
09. 「覚醒編」神結
10. 「エピソード1」ばにら(スガワラ)
11. 「エピソード2」ばにら(スガワラ)
12. 「エピソード3」神結
13. 「ドラゴン・サーガ」ばにら(スガワラ)
14. 「革命」神結
15. 「革命ファイナル」神結
16. 「新章DM」神結
17. 「双極篇」神結
18. 「超天篇」◆ドラえもん
19. 「十王篇」垢BANチキン

デュエル・マスターズの歴史を紐解く「DM歴史探訪」シリーズ。記事一覧もずいぶん埋まり、前回をもってジョー編はコンプリートとなりましたね。

今回ご紹介するのは6年目『極神編』。

出典:デュエル・マスターズ公式

あの『不死鳥編』の翌年、数多くの改革が行われたシリーズになります。

改革の中には、もちろんカードパワーの底上げも含まれ――環境は激震に次ぐ激震でした。

歴史の転換点とも言える本シリーズ。時を越えて今、改めて振り返ってみましょう。お相手はわたくし、ばにらがお送りいたします。

目次

極神編、その概要

極神編を一言で言い表すならば「強いシリーズ」!

何と言っても、スーパーデッキが初登場したのがこの年です。

筆者は当時、カードショップの管理職として発売前の商談会に出席していたのですが、ラインナップの本気ぶりに思わず声が出たことをよく覚えています。(ショップに来てくれたみんなに話せないのが歯痒かった!)

構築済にSRが再録されたこと自体がニュース

当時のタカラトミーマーケティングガイドにも、「今からでも勝てる!!」という商品コンセプトが力強く掲載されています。

もちろんスーパーデッキだけではありません。通常セットでも、既存カードの上位互換を含む数多くの強カードが登場しました。

後述します

カードパワーに関わらない部分でも、ゴッドが初登場!

並べたいと思わせる力があった
宗教画なんかも参考にされたとか

シークレットカードや「光るコモン」であるカティノカードが導入……など、新たな施策がいくつも行われています。

当初、ショップも存在に気付かなかった

結果としてデュエマの人気はV字回復。今こうして20周年を迎えられるのも、極神編があったからと言えるかもしれません。

ちなみに、スーパーデッキによってカード資産が広く行き渡ったことで、プレイヤーの平均レベルが非常に高い時代でもありました。(税抜き1900円で買えちゃいましたしね!)

小さい子もガチめな天門を握ってた

えこひいきするわけではないんですが、低学年の子たちが善戦している姿を見ると「大人も子供も一緒に楽しめるデュエマ!」って感じでちょっと嬉しいですね!

あと商品とは関係ないんですが、CSと名付けられた大会が開かれるようになったのもこの頃ですね。

筆者は「CS=非公認大会」という認識が長かったので、現在のCSはちょっと不思議な感じです笑

極神編で登場したカードたち

さて、ここからは『極神編』で登場したカードたちを振り返っていきましょう。

前提として、シリーズ直前――『不死鳥編』末期の環境で人気があったのは【牙デルフィン】【牙バジュラズ】等のランプ系デッキ、そして長い人気を誇る光水闇【除去コントロール】でした。

不死鳥編からの刺客
パンプもスクラッパー除けになった
殿堂前

《大勇者「ふたつ牙」》によるマナ加速が活躍しているのが印象的ですね。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》時代に研究が進んだことから、パーツを受け継いで使い続けるプレイヤーも多かったようです。

長く愛されてますね

また、コロコロ・ドリーム・パック2からの新戦力《神託の守護者ミント・シュバール》を獲得したことで、【除去コントロール】はガーディアンを一定数採用した形が見られるようになりました。

速攻系も多かったのでブロッカーが偉い

速攻系へのメタとして《血風聖霊ザーディア》が注目されたのもこの時代でした。

シンパシー?何のことやら

コロコロプロモの需要が後から高まって困るやつ、デュエマ名物ですね……

最近も見た

そんな中、新シリーズのカードを得たことで、環境はどう移り変わったのか?時代を追って見ていきましょう。

DM-24 極神編

新シリーズの口火を切ったのは、DM-24『極神編』。

目玉ギミックであるG・リンクや、主人公カードである《ボルメテウス・武者・ドラゴン》も人気を博しましたが、環境を揺らしたのは何と言っても《海王龍聖ラスト・アヴァタール》

《海王龍聖ラスト・アヴァタール》

【 クリーチャー 】
種族 アポロニア・ドラゴン / ポセイディア・ドラゴン / 文明 光/水 / パワー7000 / コスト7

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
シールドゾーンにカードが加えられた時、そのプレイヤーは自分自身のシールドの中から1枚選び、墓地に置く。
W・ブレイカー
自分の最後のシールドがブレイクされる時、カードを1枚引いてから、そのシールドをブレイクする。そのターン、クリーチャーは自分を攻撃できない。

「シールド追加を許さない」というテキストから《アクア・パトロール》とのコンボが発見され、あっという間に即死コンボデッキ【ラストパトロール】が誕生しました。


ハンデスメタとして《巡霊者キャバルト》を搭載するパターンもあったと記憶しています。

《ラスト・アヴァタール》のシールド追加禁止、自身の「最後のシールドがブレイクされるとき」能力を何度も使わせないための安全弁としてつけられた能力っぽいんですけどね……そこが悪用されてしまうの、因果なものです。

このデッキは環境を支配とまではいかなかったものの、やはり理不尽ともとれる即死コンボは問題視されたようで、この年の8月に《アクア・パトロール》のプレミアム殿堂が決定しました。

《サファイア》に次ぐ二例目の一発プレ殿

《母なる紋章》

(プレミアム殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト3

文明をひとつ選ぶ。バトルゾーンにある自分の、選んだ文明のクリーチャーを1体、マナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのクリーチャーと文明が同じで、コストが自分のマナゾーンにあるカードの枚数と同じかそれ以下のクリーチャーを自分のマナゾーンから1体選び、バトルゾーンに出す。

《海王龍聖ラスト・アヴァタール》と並ぶ……いや、もしかするとそれ以上の『極神編』の問題児が《母なる紋章》でした。

《母なる大地》のリメイクカードとして登場したこのカード。誰もが《母なる大地》殿堂か!?と考えたのですが、それはもう少し先の話になります。

ボルバルの時点でだいぶヤバかったのにね
  • 自軍にしか使えない
  • 同文明しか出せない
  • S・トリガーを持たない

……と、本家と比べると弱体化した(※進化を出せるので完全下位互換ではない)性能ながら、《母なる大地》8枚体制はやっぱり強力。

特に【ドラゴンランデス】は大きく強化されました。


そりゃ「《緑神龍ザールベルグ》を引っ込めて《緑神龍ザールベルグ》」なんて動きを何度もできるの、だいぶムチャクチャですからね……

メガランデスドラゴンに改名しろ

《戦攻竜騎ドルボラン》が登場したことで、盤面への干渉力が大きく上がっていたのも追い風でした。

《戦攻竜騎ドルボラン》

【 クリーチャー 】
種族 アースイーター / アーマード・ドラゴン / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト8

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、バトルゾーンにあるパワーが6000より大きい相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

ちょっとクセの強かった『極神編』のスーパーレアにおいて、《ドルボラン》は大当たりでしたね。二面まとめて処理できて打点が残るのは、当時としては画期的な性能でした。

そのほか、ややロマンカードながら大人気となったゴッドの登場、優秀なコモン・アンコモンなど、Tier1デッキ以外にも得るものが多かったのがこのセットでした。

片側だけ当たった子が相方を買いに来たり
逆に売りに来たり、ってめちゃ発生した
かわいい
粋なテキスト

……まぁ、「8マナ捻ってタップする」サイクルとかロスト・プリズムとか、当時ですらコメントに困るカードもそこそこに多かったんですが……

誰が生めと願った
誰が作ってくれと頼んだ

このセットののち、7月にはスーパーデッキ・ゼロが発売されました。

2デッキの中に新規カードは《神門の精霊エールフリート》ただ1種だったものの、完成度の高い【連ドラ】【天門】の雛形が流通。冒頭でも述べたように、プレイヤーのレベルアップを招きました。


※黒枠のカードは銀枠版の画像がDECK MAKER未実装だったもの

この内容の【天門】の雛形が1900円ならそりゃオトクですよ……またやってほしいですね。

DM-25 人造神の創造

続く『人造神の創造』では、目玉としてスーパーカードが誕生します。

《スーパー・スパーク》

【 呪文 】
文明 光 / パワー- / コスト5

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。

《ホーリー・スパーク》の上位互換!

お疲れ様でした

明確に「実績のあるカードの上位互換」が登場、以降「デュエマの新セットはちょっとずつインフレ」が定番となっていきます。

《魔刻の斬将オルゼキア》

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー6000 / コスト7

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手は自分自身のクリーチャーを2体選び、破壊する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

7マナで2体除去というだけでも破格の威力!後述する【ネクラガーツ】等で活躍しました。

何と言っても《凶星王ダーク・ヒドラ》で自身を回収して使い回せるのが強力。

しかも直後にがっつり再録

自身を場に残せば打点としても運用できる、優秀な名クリーチャーです。同期である《封魔妖スーパー・クズトレイン》とも好相性でした。

突き詰めると抜けちゃうけどね

しかし、本セットの目玉は何と言っても《龍仙ロマネスク》

《龍仙ロマネスク》

【 クリーチャー 】
種族 アポロニア・ドラゴン / アーマード・ドラゴン / アース・ドラゴン / 文明 光/火/自然 / パワー5000 / コスト6

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から4枚を、マナゾーンに置いてもよい。
自分のターンの終わりに、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。

「出たときに4マナ加速するが、毎ターン1マナずつ失われる」というこの効果。

増えたマナから《母なる大地》《母なる紋章》唱えて《ロマネスク》をどかせばいいんじゃね?

……という、通称「ロマネキャンセル」理論にプレイヤーが辿り着くまで、それほど時間はかかりませんでした。


まったくの余談なんですが、当時のブログ記事等を探すと、ロマネキャンセルの根幹をいち早く発見したのが僕であるという記述があります笑
実際には各地で同時多発的に研究されたものでしょうし、起源を主張するつもりは全くありませんが、巡り巡って当時を振り返る記事を担当しているのは感慨深いですね……

《龍仙ロマネスク》と《母なる》呪文2種をフル採用したデッキは瞬く間に環境を席巻。この年の11月に、異例のプレミアム殿堂コンビに指定されます。

許されるはずなかった
許されるはずなかった

最新のスーパーレアと直前のレアなので、規制するにはこれしかなかったんだろうね……という感じなんですが、【ラストパトロール】の時といいフットワークの軽さが印象的ですね。

この時期にはスーパーデッキ・ゼロの第二陣として、『キャッスル・オブ・デーモン』『ビクトリー・ソウル』も発売されました。

カードが隠されたサンプル画像もよく知られてますね

《母なる大地》《バジュラズ・ソウル》らがまとめて再録されたのは嬉しいところ……なのですが、この製品のために《母なる大地》の殿堂が遅れたとの見方もあり、なんとも悩ましいところです。

銀枠ユーザーがごそっと増えた

なお、次の『超絶VS究極』発売に先駆けて殿堂入りが施行。《予言者マリエル》《クローン・バイス》が殿堂、《炎槍と水剣の裁》がプレミアム殿堂となりました。

さようなら…

特に《バジュラズ・ソウル》等を牽制する役割を持っていた《予言者マリエル》の殿堂はメタゲームを大きく動かします。

この殿堂あたりから、光闇自然・いわゆるネクラカラーのコントロールデッキが増え始めました。


ネクラガーディアン、当時はよく「ネクラガーツ」と呼ばれてたんですが出どころがよく分かりませんでした。Guardians→Guards→ガーヅ→ガーツ、でしょうか……?

DM-26 超絶VS究極

【ラストパトロール】に《龍仙ロマネスク》と、2セット続けて激震となった極神編。年末セットにも爆弾が投下されます。

……そう、当時はシリーズ3セット目が12月発売となっており、年末商戦に向けた派手なセットだったんですね。

というわけで今回の問題児がこちら。

《聖鎧亜キング・アルカディアス》

(プレミアム殿堂カード) 【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / ロスト・クルセイダー / 文明 光/闇 / パワー9000 / コスト7

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
相手は、多色以外のクリーチャーをバトルゾーンに出す時、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。

「流石にヤバいのでは……?」と多くのプレイヤーが動揺した強烈なテキスト。「出すかわりに」なので、cip(登場時)能力も発動しないのが凄まじいですね。

当然のことながら、コントロール系デッキのフタ担当として登場直後から採用……されたんですが、当時はまだ4枚使えた《母なる大地》が目の上のたんこぶ。

たんこぶです

《大地》によって処理されてしまう姿も多く見られました。それでもカジュアル寄りのデッキはお手上げだったんですけどね……

《ボルシャック・大和・ドラゴン》

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / サムライ / 文明 火 / パワー6000+ / コスト6

スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) 攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。 W・ブレイカー 《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の能力によって、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する時、かわりに相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体破壊する。

最近サムライになりましたね。

「スピードアタッカーとW・ブレイカーを持つ6マナクリーチャー」は、実はこのカードが初。

しかもドラゴンということで、《コッコ・ルピア》からスムーズに繋がるのも強みでした。(これまで似た役割を果たしていたのは《ツインキャノン・ワイバーン》でした)

ここで実質引退

ドラゴンデッキ以外でも、火を含む中速アグロでは《爆竜 GENJI XX》が当叙するまで定番カードとして広く使われた印象です。

新爆竜もいいカードだよ

《究極神アク》(とゼン)

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / 文明 水/闇 / パワー9000+ / コスト7

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)自分のゴッドが破壊される時、そのゴッドを墓地に置くかわりに自分の手札に戻してもよい。G・リンク《超絶神ゼン》の左横。このクリーチャーがリンクしていて攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。

本格的に、幅広く実戦で使われた初のゴッドではないでしょうか。

単体でも手札に戻ってくることは保証されているのでリソースを失いにくく、G・リンクすれば「《デーモン・ハンド》効果を飛ばしながら殴ってくるQ・ブレイカー、かつ起きるブロッカー」。

単体でもでかくて殴れるブロッカー

盤面制圧力が凄まじく、またマナ基盤の厳しさも《母なる大地》である程度はカバーできました。またお前か。

この画像何回貼るねん

《永遠のジャック・ヴァルディ》

【 進化クリーチャー 】
種族 スピリット・クォーツ / 文明 闇/火 / パワー7000 / コスト4

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクリーチャーを1体破壊するか、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクロスギアを1枚選んで持ち主の墓地に置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

安い!速い!うまい!うまい!なアドアドしいビートダウン【ヴァルディビート】を成立させた名カードです。

除去とW・ブレイカーを持つ軽い進化クリーチャーという、アグロデッキが求めていたスペック。当時としては進化条件がゆるいのも魅力的でした。

《一徹のジャスパー》《腐敗電脳メルニア》を擁する水を含めた3色で組まれることが多かったですね。

通なら金文字
通なら金文字

《腐敗無頼トリプルマウス》

【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / ビーストフォーク / 文明 闇/自然 / パワー2000 / コスト5

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。

『聖拳編』で登場した5マナ2000サイクルの敵対色バージョンがついに登場。

友好色の方

特に《トリプルマウス》は2つの効果がどちらも強力な上、7マナの《キング・アルカディアス》にマナカーブが繋がりつつ自身が進化元にもなれます。

続く戦国編でも【ネクラギャラクシー】を支えた名カードですね。

余談ですが、これらの5マナ2000サイクル。当時はMTGの2色クリーチャーになぞらえて『バトルメイジサイクル』と呼ばれたりもしていたのですが、まるっきり聞かなくなっちゃいましたね。使うと通ぶれるかもしれません。声に出そうバトルメイジサイクル。

なお、単色カードがわずか8種類しか収録されなかった『超絶VS究極』ですが、《光陣の使徒ムルムル》《ダイヤモンド・ソード》という優秀な2枚が存在。この先も長く使われることとなります。

ロードリエスが出てからが本番
ダイソーだけど攻撃できる=can do

マッドネスの友《霊騎秘宝ヒャックメー》もここで登場していたりと、本当に盛りだくさんのセットでした。

言うほど百目って感じではない

また、年明けにはスーパーデッキ『ヘヴィ・デス・メタル』が発売。

これまでのスーパーデッキとはまるで異なる、新規カードを活用する設計思想は近年の構築済デッキにも受け継がれていますね。

そして何より、新規カード《龍神ヘヴィ》が強い!!

《龍神ヘヴィ》

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / ドラゴン・ゾンビ / 文明 闇 / パワー5000+ / コスト5

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。 そうした場合、カードを1枚引き、相手は自分自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。 G・リンク:《龍神メタル》または《破壊神デス》の左横(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。 リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ) このクリーチャーがリンクしている時、相手のクリーチャーはこのクリーチャーを可能であれば攻撃する。

もちろんリンクしても強いのですが、《魔刻の斬将オルゼキア》と同様「使い回せる除去」である点が強力。

あちらより軽い上にドローが付いているのも嬉しいところです。

また、ゴッドであることから《凶星王ダーク・ヒドラ》だけでなく《究極神アク》でも使い回しができました。

黄金時代
ゴッド、だいたい左側が強い

これによって【ヘヴィループ】が成立、メタゲームの一角を担います。

ドラゴンであることから《黒神龍グールジェネレイド》の起爆剤にもなったりと、《龍神ヘヴィ》の汎用性はそれまでのゴッドと一線を画していましたね……

まぁ、墓地肥やしが必要なんですが

DM-27 完全極神

『ヘヴィ・デス・メタル』発売後、ふたたび殿堂入りが発表されます。その数なんと8種類!

  • 《アクア・ハルカス》
  • 《呪紋の化身》
  • 《超竜バジュラ》
  • 《母なる大地》
  • 《魂と記憶の盾》
  • 《パシフィック・チャンピオン》
  • 《インフェルノ・ゲート》
  • 《インフィニティ・ドラゴン》

「……なんで?」という顔ぶれも混じっていますが、この新殿堂が施行される直前に新セットが発売されます。

「俺、なんかやっちゃいました?」(やってない)

『完全極神』のスーパーレアの中でも、もっとも活躍したカードの一つが《エンペラー・マルコ》でしょう。

《エンペラー・マルコ》

【 進化クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー6000 / コスト5

進化-自分のサイバーロード1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

使うなら4枚欲しいということで「なんでお前スーパーレアなんだ……」と頭を抱えたのは筆者だけではないはず。どちらかといえばグロい(?)イラストも、あんまりスーパーレアっぽくないかもしれません。

ともあれ《エンペラー・マルコ》《クゥリャン》の登場は【マルコビート】を成立させます。

《クゥリャン》

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー2000 / コスト3

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

《エンペラー・マルコ》《クゥリャン》のドロー、自然のマナ加速、火のスピードアタッカーを組み合わせた、王道ともいえる中速デッキです。二枚看板の名前を取って【牙マルコ】とも呼ばれましたね。


《ミラージュ・マーメイド》が5枚目の《エンペラー・マルコ》として採用されるケースもよく見られました。

デュエプレ黎明期でもお世話になった

《地神エメラルド・ファラオ》(五元神)

【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / 文明 自然 / パワー6000+ / コスト6

相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)このクリーチャーは、このカードにリンクしているカード1枚につき、シールドをさらに1枚ブレイクする。G・リンク《炎神フレイム・アゴン》の右横または《天神シャイン・バルキリー》の左横。

いわゆる【五元神】も、登場とともにデッキが成立しました。

この時点でゴッドのデザインはかなりやり切った感ある

といっても5色デッキではなく、よく見られたのは闇火自然の3色タイプです。

《ダーク・インドラ》のアタックトリガーと《フレイム・アゴン》によるアンタップキラー付与が噛み合っており、シールドを触らずに盤面を一掃することができました。

五元神以外のパーツはスーパーデッキから流用できたため、これもヘビーユーザー・カジュアルユーザーともに使用者が多かった印象です。

筆者は当時、東北や近畿のデュエルツアーにも遠征していたのですが、どこに行っても現地の少年デュエリスト、高確率でスーパーデッキか【五元神】を使ってましたね。

《獰猛なる大地》

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト8

進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーを1体選び、相手はそれをバトルゾーンに出す。その後、バトルゾーンから自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選び、持ち主のマナゾーンに置く。

2枚目の《母なる大地》リメイクカード。やっぱり本家はこの年に殿堂するつもりで開発してたんでしょうね……

マナコストはとんでもなく重くなったものの、自分と相手に同時に干渉できるのはやはり強力。王来篇になってからもちょこちょこ採用が見られる良カードですね。

なお、極神編の本シリーズはここで終了となるのですが、次シリーズに先駆けて4月に『ワイルド・キングダム』が発売されたことも書き添えておきましょう。

メタゲームに影響を与えたわけではないものの、デュエプレで存在感を放つ《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》《ガントラ・マキシバス》の初出はここですね。

探索はしません
ビークルビーだよ、ドリメじゃないよ

おわりに

DM歴史探訪、今回は激変に激変を重ねた極神編環境を振り返ってまいりました。

出典:デュエル・マスターズ公式

次々に登場する強カードと目まぐるしく動く環境。

ショップに勤めていた筆者としても、デュエルロードに持ち込まれるみんなの新デッキを毎週楽しみにしていました。

緊急プレミアム殿堂や殿堂コンビの制定といった混乱も見られましたが、ユーザーが増加し、大いに盛り上がった極神編。

これからのデュエマも、新規プレイヤーが入りやすく、どんどん盛り上がるものになればいいなあ……そう願いつつ、筆を置きたいと思います。

#DM歴史探訪 での感想等のツイートもお待ちしております!

次回の歴史探訪もお楽しみに!

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