優勝デッキができるまで
せっかくの機会なので、今回のデッキを作るまでに至った経緯を伺いました。
起:6年前の出会い
まず前提として、はらぺこいもむし選手は根っからのビルダー。いろいろなコンボをネタ帳としてメモされているとのことです。
さかのぼること6年前。1組のカードたちがこのコンボの引き出しに保存されました。
《百獣世界の探究者 はじめしゃちょー》×《べじたばった・パンツァー》による強制バトル→マナ置きコンボです。
ただこの時点では特にループなどもしません。あくまでも相性が良い一組として保存されていただけです。でもこれがきっかけになりました。
承:《ダイコン》現る
物事が動き始めたのは2022年。《ダイコン》がこの世に生え出てきました。
同名を踏み倒す能力が追加されたことで、相手の盤面を一掃するループを行えるようになりました。《ベジタバッタ》を押しのけてこのカードがコンボ帳に入り込みます。
あとは《はじめしゃちょー》よりもコストが低い、強制バトルができるカードさえ登場すれば……とはらぺこいもむし選手は願っていたところ……
5年が経ちました
転:最後の1ピース
《ダイコン》が気づけば熟成……そこへ《プロミネンス》が登場します。
単体でも強いマナ召喚能力に加えて、処理されづらいシステムカード……そして効果バトル能力!
欲しかった要素がすべて与えられ、焼き《ダイコン》基盤は完成しました。
ただ、この時点ではまだデッキとしては考えられていなかったそうです。きっかけがなかったとも言えます。
そんな中、カーナベルの格安デッキコンペが開催決定します。
結:デッキができた
コンペに参加するにあたり、はらぺこいもむし選手は最初から《ダイコン》デッキを作ろうとされていたわけではないそうです。
格安デッキを考えている際に、彼がまず注目したのは《逆転撃》でした。
独特な踏み倒し能力を持ったこのカードを活かしたい……そう考えて彼がネタ帳を開いたところ……熟成され、燃え尽きぬ館で焼きあがった《ダイコン》コンボが目に入ります。
値段もぜんぶ50円! これだ!
このコンボを活かせるカード、そして《プロミネンス》と相性の良い足回りのカードたちが次々と投入されていきます。
これで受け、シビルカウントや妨害は万全。リソースも《ストラト》+αで揃っていきます。
あとは赤マナを生み出してくる格安フィニッシャーが必要……ということで《モモキング⦆、単色かつ早めに使えるメタ獣として《こたつむり》が選ばれていき……。
こうして、細部を調整して【ダイコンプロミネンス】は完成したのでした。
……非常にロジカルな成り立ちでした。こうやって聞いてみると、普段からちゃんとオモロコンボとかをメモっておくことの重要性が際立ちますね……。
このデッキの強みについて
僭越ながら、さまざまな環境外デッキを見てきた筆者の目線で、このデッキの良いところ……強いところを総評させて頂ければと存じます。
勝ち筋が明確かつ狙いやすい
《モモキング⦆という非常にわかりやすく、そして強いフィニッシャーがいる……それだけでデッキとしての強度が上がります。
このカードは「単体」で仕事ができるが偉い上に、《プロミネンス》のおかげでハンドキープも不要……と要求値が低いのも偉いところです。
《ダイコン》コンボは非常に強力ですが、守っているだけでは勝てないのがデュエル・マスターズ。こういういつでも殺せる切り札は大事です。
メタカードが複数の役割を持ち、強い
例えば《ストラトバッグ》。
革命チェンジや除去耐性持ちの敵軍の対策札になりつつも、このデッキではリソース獲得のメインエンジンになります。
例えば《こたつむり》。
相手の攻撃を遅延して準備を整える時間を稼ぎつつ、W・ブレイカーでリーサルにも貢献します。
特定の相手にしか刺さらない役割を持ったメタカードはデッキ強度を弱めてしまいますが、このデッキは各カードに複数の役割が与えられており「腐りづらい」ように設計されています。
コンボが一度成立すると止めづらい
《プロミネンス》《ダイコン》《逆転撃》。これらは一度揃うと圧倒的な防御力を発揮します。
特に《プロミネンス》がG城というのが嫌らしいです。メタ除去が当たりづらい上に、割ろうと攻撃すること自体が手札誘発やニンジャ・ストライクをトリガーさせてしまいます。
初見ではまず対処は難しいでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
【ダイコンプロミネンス】。噛めば噛むほど味が染み出してくる深い味わいのデッキでした。
個人的な胸熱ポイントは3つあります。
まず値段。3000円強ですよ、3000円!
この価格帯で、この完成度のデッキができるということ自体に驚愕しました。格安の終焉はまだまだ遠いようです。
次に個々のカードのシナジー。
話を聞けば聞くほど、個々のカードが凄まじい噛み合いを見せており……「美しい」と取材中に何度もつぶやいてしまいました。

何ならはらぺこいもむし選手も気が付いていなかった小テクなどが取材中に2-3個見つかるほどで、まだまだ練り甲斐がありそうなデッキです。
そして最後の胸熱ポイントははらぺこいもむし選手のビルド力です。
ストーリー仕立てでデッキ構築の流れをご説明させて頂きましたが、これだけでもめちゃくちゃ勉強になりますよね。
「コンボをストックしておく」「デッキに必要な要素が何かを言語化する」「足回りを整える」「フィニッシャーを決める」……と重要なポイントが満載。
1からデッキを作りたい人は必見です。
そんなご本人は本デッキ以外にもたくさんのデッキをコンペにて投稿されています。
どれもこれも「楽しそう」「回してみたい」と思わせるギミックが満載。デュエマっておもちゃなんですよ。そしてデッキ作りって楽しいんですよ!
そんな当たり前のことを気づかせてくれる、素晴らしいデッキでした。改めてはらぺこいもむし選手、そしてデッキコンペ参加者の皆様に感謝です。
気になった方はカーナベルでパーツをいろいろと集めてみて、ぜひ試してみてくださいね。
それではまた、いつか開かれる第3回デッキコンペでお会いしましょう!
ビルダー:はらぺこいもむし選手
取材 :sobo
※この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の認可/許諾は得ておりません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.











