【2020年6月24日発表】殿堂入り予想と、その向こう側【殿堂入り後に勝つデッキとは?】

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【2020年6月24日発表】殿堂入り予想と、その向こう側【殿堂入り後に勝つデッキとは?】

目次

はじめに

こんにちは!ガチまとめデュエマ担当です!

この記事を読んでいるということはみなさんもご存じでしょう。そう……

今年も殿堂入りの季節がやってきました!

【ドッカンデイヤーループ】【バーンメア】などをはじめとする凶悪なデッキが多数存在し、4キルは当たり前という史上稀に見る荒れ方をしている現環境。

そこに対して、公式はどのようにメスを入れるのか?その結果、環境に何が起きるのか?といったポイントについて推測をしていきます。

その結果、輝けそうな新デッキについても紹介していこうと思います!

どんな環境にするために殿堂入りを行うのか?

まず、予想をするにあたって重要なのが「殿堂入りをすることで、公式はどういう環境にしたいのか?」というポイントです。

本来であればこれを推し量るのはとても難しいのですが、今回についてはひとつの大きな指標があります。

「誰もが楽しく激しく熱く、ハラハラドキドキできるデュエル・マスターズ」、それについてチームデュエマ一同の知恵を結集した結果、原点である「お互いのシールドをめぐる攻防」に辿り着きました。

引用:クリエイターズレターvol.34

クリエイターズレターに明文化された「お互いのシールドをめぐる攻防」という十王篇の焦点。これを達成するための障害となるデッキが排除されていく傾向にあると想像できます。

それに加え、「対戦ゲームとして不健全な、逸脱したデッキ」の類についても例年通り一定の制限がかかることが考えられます。

以上のことから、今回は以下の2点に当てはまるデッキのパーツについて殿堂入りが制定されることを想定しています。

  • 「シールドをめぐる攻防」を達成するため、逆転を許さないフィニッシュ手段を持つ環境トップ層の高速デッキ(【ドッカンデイヤーループ】【バーンメア】【カリヤドネ】等)
  • 対戦ゲームとして不健全なデッキ(引き次第でゲームを終わらせてしまう【零龍ギャスカ】や、小型クリーチャーを完全に詰ませてしまう【ダッカルパラノーマル】等)

以上を踏まえて、今回殿堂入りが想定される各カードを考察していこうと思います。

プレミアム殿堂予想

プレミアム殿堂については、過去の傾向から「そうしなければ止まらないと判断されたカード」あるいは「殿堂入りしたが、それでもなお暴れ続けたカード」について行われると推測されます。それに従って以下の二枚を選定しました。

《ヨミジ 丙-二式》

【 GRクリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー2000 / コスト4

■マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇コスト8以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

主な採用デッキ:【ドッカンデイヤーループ】

不動の環境トップ【ドッカンデイヤーループ】のメインエンジンとなる一枚です。

「GRゾーンの構造上、殿堂入りにしても弱体化しない」「そもそも単独の効果として破格である」という点から、根本的に対処するためにはプレミアム殿堂にする他に手段がないと思われます。

このカードを失った【ドッカンデイヤーループ】は、何か別のループ機構が開発されるまでは完全に消滅することになるでしょう。もし公式がループ以外にもその展開力を危惧するのであれば、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》あるいは《"魔神轟怒"万軍投》などの関連パーツの殿堂入りも考えられます。

《セイレーン・コンチェルト》

【 呪文 】
文明 水 / コスト1

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) 
自分のマナゾーンからカードを1枚、自分の手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。

主な採用デッキ:【カリヤドネループ】

高速コンボデッキ【カリヤドネループ】からは、無限ループの核となるこのカードを選びました。

以前「実質0マナのマナ回収呪文」として【青単スコーラー】などで大暴れしたことから殿堂入りになりましたが、デッキに1枚であっても「ループに組み込むだけで手軽にアンタップマナが発生する」などの理由からほぼ問題なく活躍を続けている一枚です。

存在するだけで呪文関係のカードデザインに影響を及ぼすため、プレミアム殿堂入りの措置がふさわしいと判断しました。

【カリヤドネループ】からの他の殿堂入りの可能性としては《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》本体や《次元の嵐 スコーラー》などが考えられます。

殿堂入り予想

《マリゴルドⅢ》

【 GRクリーチャー 】
種族 グランセクト / デリートロン / 文明 自然 / パワー3000 / コスト4

■マナドライブ6(自然):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で自然文明があれば、コスト5以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト5以下のオーラ1枚を、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

主な採用デッキ:【ドッカンデイヤーループ】【バーンメア】

非常に緩い条件でマナゾーンからの展開を行える《マリゴルドⅢ》は、それだけでGR召喚のバリューを不当に跳ね上げています。

プレミアム殿堂でもおかしくないレベルのカードパワーではあるのですが、公式がどこまでGRクリーチャーに制限をかけるかの想定が難しいため殿堂入りとしています。公式のGRクリーチャーに対するスタンスが問われる一枚で、もしGRクリーチャーそのものを厳しく取り締まる場合は《天啓 CX-20》などのマナドライブ持ちクリーチャーも対象に挙がってくることでしょう。

《無限合体 ダンダルダBB》《せんすいカンちゃん》

【 GRクリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 水 / パワー3000 / コスト4

■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードを最大2回する。そのようにして手札に戻したジョーカーズのコストの合計以下のコストを持つ呪文を1枚、自分の手札または墓地から選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す)

【 GRクリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 水 / パワー2000 / コスト4

■このクリーチャーは攻撃されない。
■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードしてもよい。そうしたら、そのJトルネードされたクリーチャーの「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を1つ使う。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す)

主な採用デッキ:【バーンメア】

こちらも【バーンメア】に採用されるGRクリーチャーです。大量展開の当たり枠として効果を発揮すればほぼ勝ちまで持っていけるカードです。

【バーンメア】というデッキにおいてこれらのカードを「合計何枚採用できるか」という点は出力を考えるうえで重要になります。仮に「両方殿堂入り」「どちらかのみプレミアム殿堂」などのケースであれば採用枚数は2枚になり登場確率はおよそ半分になりますし、両方プレミアム殿堂入りしてしまえば、【バーンメア】の強みはほぼ失われてしまうことでしょう。

【バーンメア】からさらに殿堂入りが出るとすれば、《バーンメア・ザ・シルバー/オラオラ・スラッシュ》《グレープ・ダール》といった根幹パーツや《奇天烈 シャッフ》《ジェイ-SHOCKER》などの詰めのパーツなどが候補でしょうか。

《生命と大地と轟破の決断》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト5

■この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)  
→自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。  
→コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。  
→このターン、自分のクリーチャー1体はパワーを+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。

主な採用デッキ:多数のコンボデッキ

現環境で大きく暴れているわけではありませんが、4~5ターンキルのコンボパーツとしてあまりに優秀すぎる《生命と大地と轟破の決断》は殿堂入りが妥当と思われます。

「コンボパーツが両方5マナ以下であれば《生命と大地と轟破の決断》で出せる」という事実は、以降のカードデザインに悪影響を及ぼしてしまいます。既存カードだけでも【ネイチャーループ】【白緑ファイブスター】など多数のコンボが作られている以上、さすがに長生きはできないと思われます。

《怨念怪人ギャスカ》

【 クリーチャー 】
種族 デビルマスク / 文明 闇 / パワー4000 / コスト1

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。

主な採用デッキ:【零龍ギャスカ】

最速2ターンキルという環境最速デッキ【零龍ギャスカ】からは、最速パターンにほぼ必須となる《怨念怪人ギャスカ》を選びました。

あらゆる相性や駆け引きを無視して事実上のソリティアで勝利を目指せるこのデッキは、デュエマを対戦ゲームとして見た時にやや不健全であると思われます。殿堂入りによる規制が入るのもやむなしと言ったところでしょうか。

《凄惨なる牙 パラノーマル》

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7

■W・ブレイカー
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
■このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。

主な採用デッキ:【ダッカルパラノーマル】

GRなど小型クリーチャーによる戦術を完全に封殺してしまう《凄惨なる牙 パラノーマル》は、「シールドをめぐる攻防」を歪める存在といえます。

十王篇でプッシュされているギャラクシールド戦術と非常に相性がよく、安定して効果を発揮できる現状はおそらく登場時の意図とは反した状況であると思われます。

もし【ダッカルパラノーマル】の機構を維持したまま弱体化を図る場合、【赤白レッドゾーン】にも採用される早出しパーツである《ヘブンズ・フォース》などの殿堂入りが考慮されます。

《龍素記号Sr スペルサイクリカ》

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト7

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 

主な採用デッキ:【ネバーループ】

最後に、長らく呪文の再利用役として活躍してきた《龍素記号Sr スペルサイクリカ》です。

《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を採用している【ネバーループ】は現環境でトップメタにいるわけではありませんが、「シールドをめぐる攻防」という点で見ると無限耐久ギミックは一方的な防御優位の状況を築いてしまいます。

殿堂施行後の【デッドダムド】の隆盛を防ぐために《禁断機関 VV-8》が事前に殿堂入りしたように、先手を打って殿堂入り措置が行われる可能性のある一枚だと思われます。このカード以外だと、《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》も候補と言えます。

他にも「もしかして?」というカードはたくさん存在するのですが、今回紹介するカードはここまでとさせていただきます。本当はもっと入れたかった……!

殿堂解除予想

殿堂解除についても多数の候補が存在するのですが、ここでは「これは大丈夫では?」「別の要因で解除されるのでは?」と思われるカードを選んでいます。

《カモン・ピッピー》

【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / ハンター / 文明 火 / パワー1000 / コスト5

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、 次のうちいずれかひとつを選ぶ。
▼コスト3以下のファイアー・バード・サイキック・クリーチャーを2体まで、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
▼コスト6以下の火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

《星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン》のサポートカードとして登場し、《勝利のリュウセイ・カイザー》との噛み合い方から殿堂入りした《カモン・ピッピー》ですが、付近の相性の良いカードが軒並み殿堂入りし、インフレが進んだ今となっては解除候補と言えます。もしもこのカードが大丈夫なら同じ理由で《次元流の豪力》も解除が考えられそうではありますね。

奇しくも「覚醒流星譚」でリュウセイがプッシュされることもあり、そちらに収録される形で殿堂解除という可能性もあるのではないでしょうか。

《暴龍警報》

【 呪文 】
文明 火 / コスト2

■G・ゼロ―バトルゾーンに自分の火のドラグナーがあれば、この呪文をコストを支払わずにすぐ唱えてもよい。
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得、種族にガイアール・コマンド・ドラゴンを追加する。(スピードアタッカーを得たクリーチャーは召喚酔いしない) 

侵略ギミックとの相性の良さから事前予防の形で殿堂入りした《暴龍警報》ですが、このカードがなくとも侵略デッキが普通に動けることからこのカードも殿堂解除の候補だと思われます。【レッドゾーン】系列など特に相性の良いカードが他に何枚かあるため、そちらとの相性を公式が危惧しなければ解除は十分にあり得ます。

こちらも「龍魂紅蓮譚」の主役、グレンモルトとゆかりのあるカードであるためそちらに合わせての解除も考えられますね。

殿堂の結果、どんなデッキが活躍する?

これらの想定通りに殿堂入りが行われた場合、環境を染めていた「高速かつトリガーでの対処が困難なデッキ」が軒並み衰退し、 全体的には環境はやや低速化すると思われます。

加えて、「殿堂入りで弱体化しなかった準上位デッキが存在感を発揮しはじめる」というケースも考えられます。

以上のことを考え、殿堂後の環境でも活躍が見込めるデッキを紹介していきます。

【覇道】系列

殿堂の影響が少ないと思われる準上位デッキの中で一定の速度と柔軟性を併せ持っているのが【赤青覇道】です。デッキの根幹となる「フレア覇道」の動きが健在であるかぎり、形を変えて生き延びることが可能なデッキと言えるでしょう。

【青魔導具】

同じく、速さと受けの強さを併せ持つデッキが【青魔導具】です。より早いデッキに押さえつけられていましたが、それらが消えた後に活躍できる可能性は十分あります。

【赤白レッドゾーン】

《ヘブンズ・フォース》などのパーツが無事であれば、現在トップ層につけている【赤白レッドゾーン】は引き続き良い立ち位置を保てる可能性が高いです。早いキルターンと妨害性能を併せ持つため、新環境でも安定して戦うことができますね。

【B-我ライザ】

引き続き早いキルターンを確保できるのが【B-我ライザ】です。トリガーの厚いループデッキが殿堂入りで駆逐されれば、その攻撃性能を十全に発揮できるようになるでしょう。

【ロマノフワンショット】

高速ループが殿堂入りで消滅して環境が低速化すると、その次につける位置のコンボデッキであった【ロマノフワンショット】が息を吹き返すことも十分考えられます。

十王篇のデッキは?

【赤緑モモキング】などの十王篇で登場したキーワードを主軸にしたデッキは、これらの旧準上位デッキに対抗するにはまだ少しカードが足りないと言えるでしょう。

とはいえ、カードそのもののポテンシャルは非常に高いものも多いので、相性の良いカードが現れるまでに確保しておくのは良い選択肢と思われます。

もちろん過去のデッキが新カードで思わぬ強化を受けることも考えられるため、今のうちに怪しそうなカードは仕入れておくことをお勧めします!

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