はじめに
2015年革命編に登場し5年の時を経ても絶大な人気と強さを誇るビートダウンデッキ【赤白レッドゾーン】
侵略というコストを踏み倒す能力を用い、最速2ターン目に進化クリーチャーを繰り出します。
さらに環境に合わせ、多種多様なメタカードを採用し常にデュエル・マスターズ競技環境に一石を投じ続けています。
2020年7月殿堂で最大のライバルであった【ドッカンデイヤーループ】が環境から姿を消し、現環境で最強デッキの地位を得ました。
この記事では攻撃力と妨害力を兼ね備えた【赤白レッドゾーン】、通称【赤白バイク】について詳しく解説していきます!
超高速で進化クリーチャーがビートする爽快感だけでなく、メタカードで戦略的に戦いたい方にもお勧めのデッキです!
目次
【赤白レッドゾーン】デッキの特徴
【赤白レッドゾーン】とは火文明かつ種族にコマンドを持つ 《GOOOSOKU・ザボンバ》 ・ 《暴走獣斗 ブランキー》 ・《STARSCREAM -ALT MODE-/STARSCREAM -BOT MODE-》がアタックする際に 《轟く侵略 レッドゾーン》 ・《熱き侵略 レッドゾーンZ》・《超音速 ターボ3》などの侵略能力を有すカードを侵略させ早期にシールドブレイクを狙うデッキです。
デッキカラーに光文明を採用しているため、《ヘブンズ・フォース》で2ターン目から侵略するプラン以外に《音奏 プーンギ》《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》を採用し相手の動きを妨害しながら攻め込むことも可能です。
赤白レッドゾーンの長所
- 2ターン目から侵略
- 呪文メタ・踏み倒しメタ
- マジボンバーを使用した展開力
このデッキの短所
- 手札破壊に弱い
- 立て直しが難しい
【赤白レッドゾーン】のデッキレシピ
【赤白レッドゾーン】カード解説
デッキの確定枠と自由枠
赤白レッドゾーンの核となるパーツが確定枠です。
光文明を入れる理由である《ヘブンズ・フォース》に《音奏 プーンギ》《奇石 ミクセル》は4枚必須であり最強の侵略元である《GOOOSOKU・ザボンバ》 も4枚確定です。
主な侵略先として 《轟く侵略 レッドゾーン》 ・《熱き侵略 レッドゾーンZ》 も確定枠です。
残りの19枠を使用し環境に合わせたあなたの赤白レッドゾーンを完成させましょう!
侵略元になるカード
《GOOOSOKU・ザボンバ》
【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / チームボンバー / 文明 光/火 / パワー4500 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを、山札の一番下に置いてもよい。
■マジボンバー 3(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)
これまではメタカードを召喚するターンと侵略元を出すターンを同一ターン中に行うことができませんでしたが、マジボンバーでメタカードの《音奏 プーンギ》・《奇石 ミクセル》を侵略元をだすと同時に召喚できるようになりました。
これまでのレッドゾーンでは不可能だった行動が可能になった1枚です。《単騎連射 マグナム》が山札の一番上から出すことができた際に、その効果を最大限実感できるでしょう。
《STARSCREAM -ALT MODE-/STARSCREAM -BOT MODE-》
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / エイリアン / 文明 闇/火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、このクリーチャーを《STARSCREAM -BOT MODE-》側に裏返す。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
《STARSCREAM -ALT MODE-/STARSCREAM -BOT MODE-》は《超次元キル・ホール》から出せる侵略元です。《超次元キル・ホール》をデッキに採用した枚数分、侵略元をデッキに入れたことと同じ意味を成せます。
3マナでスピードアタッカーを持つ火文明のコマンドはデメリットもちの《覇王速 ド・レッド》のみでしたが、このカードの登場により汎用性のある超次元呪文からデメリットなしのコマンドが出せるようになりました。
カード単体としても、覚醒後の自身に対する攻撃キャンセル機能が場もちの良さを担ってくれます。
《暴走獣斗 ブランキー》
【クリーチャー】
種族 ソニック・コマンド /文明火/パワー4000+ / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のシールドを1つ選ぶ。相手は、このクリーチャーにそのシールドをブレイクさせてもよい。相手がそうしない場合、自分はカードを2枚引く。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+3000する。
《暴走獣斗 ブランキー》は8枚目以降の侵略元として第一候補に挙がるカードです。相手に選択肢があるものの追加の1ブレイクはキルターンを早めることが理にかなっていますし、2ドローは手札消費の激しいこのデッキの弱点を補うことができます。
侵略先カード
《轟く侵略 レッドゾーン》
【進化クリーチャー】
種族 ソニック・コマンド/侵略者/ 文明火/パワー12000/コスト6
■進化―自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
《轟く侵略 レッドゾーン》は侵略先カード最高打点のT・ブレイカーをもつカード。除去能力は相手クリーチャーのパワーラインによっては複数体の除去が可能です。除去対象を選んでいないため《異端流し オニカマス》のようなアンタッチャブルもちのメタクリーチャーを除去できるのも魅力のひとつです。
《熱き侵略 レッドゾーンZ》
【進化クリーチャー】
種族ソニック・コマンド/ 侵略者/ 文明火 /パワー11000/ コスト6
■進化-自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを進化ではないクリーチャーの上に置いた時、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。
《熱き侵略 レッドゾーンZ》は2020年7月に殿堂入りしたカード。相手のシールドを墓地に置く能力はシールドトリガーを無効にするだけでなく【ダッカルパラノーマル】【ギャラクシールドデッキ】【白単絶十】などシールドゾーンに表向きにカードを置くことを戦略とするデッキにも有効です。
その他の候補
《超音速 ターボ3》手札補充で後続の準備が可能。安定性を生みだす。
《覇王る侵略 ドレッドゾーン》 小型クリーチャーを一掃する破壊力をもつ。
メタカード
《音奏 プーンギ》
【クリーチャー】
種族メタリカ/ ワンダフォース /文明光/パワー2500/コスト2
■相手の呪文を唱えるコストは1多くなる。
■自分のターン中、相手が呪文を唱えた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
《音奏 プーンギ》は【青黒カリヤドネ】や【ナウオアネバーループ】の初動を遅延させることができるため環境で非常に有効なメタカードであり、《GOOOSOKU・ザボンバ》のマジボンバーで出せるコストであることもポジティブな要素です。
相手の呪文トリガーに反応するGR召喚も魅力的で、自身のクリーチャーをアンタップできる《マシンガントーク》、スピードアタッカーである《ソニーソニック》などで追加打点を用意する動きは非常に強力です。
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》
【ツインパクトカード】
種族メタリカ/文明光/パワー2000/コスト2
■相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
【呪文】
【文明】光
【コスト】5
■次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》は相手のコスト踏み倒しを咎める《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》は、レッドゾーンミラーで輝きます。
【青黒カリヤドネ】や【ナウオアネバーループ】に対しては 《音奏 プーンギ》 で相手の行動を遅延しつつ打点を揃え、5t目にジャミング・チャフをプレイするゲームプランをとれることもこのカードの強さです。
《U・S・A・BRELLA》
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 火 / パワー4000 / コスト3
■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
■コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
《U・S・A・BRELLA》は、GRクリーチャーへの対策に特化したカードです。
手札以外からの登場を許さないため、GRゾーンから登場するGRクリーチャーのほとんどは出てくることができません。その他にもJチェンジや超次元ゾーンも対策ができるため現代デュエル・マスターズでは汎用的なメタカードといえます。
《正義の煌き オーリリア》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーまたは自分のタップしているクリーチャーに変更してもよい。
ラビリンス:自分のシールドの数が相手より多ければ、相手はコスト5以下の呪文を唱えられない。
《正義の煌き オーリリア》は呪文メタに特化したカードです。
【青黒カリヤドネ】や【ハンデス系統】など4コスト以下の呪文を多用するデッキに対してこのカード一枚で勝敗を決めるだけの力があります。
また、ラビリンスは赤白レッドゾーンでは採用されていないブロッカーの役割を疑似的に担うことができるため、思わぬところで活躍してくれます。
デッキパーツ
《ヘブンズ・フォース》
【呪文】
文明光 / コスト2
■S・トリガー
■コストの合計が4以下になるように、好きな数の進化ではないクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。
《ヘブンズ・フォース》は2ターン目からの4コストコマンドクリーチャーを展開→進化コマンドへの侵略という最速の動きを可能にするカードです。
《超次元キル・ホール》
【呪文】
文明 火 / コスト3
相手の「ブロッカー」を持つパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
コスト2以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
コスト4以下の火または自然のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
《超次元キル・ホール》は 2ターン目に《ヘブンズ・フォース》が手札にない場合でも3ターン目に超次元ゾーンから《STARSCREAM -ALT MODE-》を出すことで侵略の動きを可能にします。
それ以外にも《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》によるメタカードの除去や《時空の英雄アンタッチャブル》での選ばれないクリーチャーでS・トリガーケア等、一枚のカードで多様な役割を持つことができます。
《伝説の禁断ドキンダムX》
【禁断クリーチャー】
【文明】火
【種族】-
【コスト】99
【パワー】99999
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
■コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。
《伝説の禁断ドキンダムX》は追加の打点として機能するだけでなく以下の点で有用です。
- あえて封印を一枚残すことで《テック団の波壊Go!》のトリガーをケアする
- S・トリガー《ヘブンズ・フォース》からコマンドを出し、禁断開放による全体除去
- 山札を39枚にすることで40枚のデッキに比べて39枚のカードを引く確率を微増させる
【赤白レッドゾーン】の回し方
デッキの回し方①:速度で攻める
最速でビートダウンを目指します。《ヘブンズ・フォース》からの展開を目指すデッキの回し方です。このデッキの醍醐味とも呼べる動きであり、理不尽を押し付けることができるため相性差を覆して勝利できます。
侵略するクリーチャーが 《超音速 ターボ3》 の場合に後続を手札に抱えることができるため3ターン目に再展開が可能です。
①:2ターン目に 《ヘブンズ・フォース》 から 《GOOOSOKU・ザボンバ》 を出し、ザボンバ効果で小型クリーチャーを展開する。
②: 《GOOOSOKU・ザボンバ》アタック時に強力な侵略先である 《轟く侵略 レッドゾーン》 ・《熱き侵略 レッドゾーンZ》に侵略し2ターン目にしてシールドを3枚ブレイクする。
デッキの回し方②:メタクリーチャーでビートダウン
主に侵略先を十分に引けていない場合、またはメタクリーチャーが有効に機能する対面で目指すデッキの回し方です。小型クリーチャーの質が高いため無理に侵略を狙わずとも勝ち筋があることは【赤白レッドゾーン】の強みです。
不必要にシールドをブレイクしないスキルが求められます。
①:2ターン目に 《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》 ・ 《音奏 プーンギ》 を召喚する。
②:3ターン目にさらに展開しながらビートダウンを開始する。
③:呪文に依存しているデッキには《正義の煌き オーリリア》を、そうではないデッキには《GOOOSOKU・ザボンバ》を召喚し更なる小型クリーチャーの展開を進めながらダイレクトアタックを目指す。
デッキの回し方③:ジャミングチャフでコントロール
ジャミングチャフが有効になる対面かつ、5ターン目までに相手のキルターンが到達しない場合に目指すデッキの回し方です。侵略先の 《轟く侵略 レッドゾーン》 はマナに置かれることが多いです。
①《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》 ・ 《音奏 プーンギ》・ 《U・S・A・BRELLA》 を並べ、相手の動きを阻害する。
②《超次元キル・ホール》から必要なクリーチャーを並べたり、侵略元のコマンドを並べる。
③5ターン目にジャミングチャフを唱えてからビートダウンを開始する。
【赤白レッドゾーン】が有利とするデッキ
【青黒カリヤドネループ】
【赤白レッドゾーン】は 《音奏 プーンギ》を採用できるため、呪文主体のデッキである【青黒カリヤドネループ】に対して、 有利に戦えます。《正義の煌き オーリリア》は【青黒カリヤドネループ】にとってエンドカードです。
【ナウオアネバーループ】
【赤白レッドゾーン】は《音奏 プーンギ》が有効かつ、キルターンが遅い【ナウオアネバーループ】に対して『デッキの回し方③:ジャミングチャフでコントロール』で有利に戦うことができます。
【ハイオリーダネイチャー】
【赤白レッドゾーン】は 呪文やクリーチャーの踏み倒し、GR召喚と様々なメタカードに引っかかる要素を持っている【ハイオリーダネイチャー】に試合を通して恒常的な有利を発揮できます。
【緑ジョラゴンジョーカーズ】
【赤白レッドゾーン】は《ジョット・ガン・ジョラゴン》の召喚よりもキルターンが早いためS・トリガーが薄い【緑ジョラゴンジョーカーズ】には有利にゲームを進めることができます。
【赤白レッドゾーン】が不利とするデッキ
【バーンメア】
【赤白レッドゾーン】は メタカード満載といえどビートダウンデッキである以上、シールドをブレイクしなければならないため、受けのシールドトリガーが強力な【シータバーンメア】には不利となっています。
《U・S・A・BRELLA》も灰になるほどヒートから出される 《バーンメア・ザ・シルバー》の前ではGR召喚の前に墓地に送られてしまいます。
おわりに
優れた攻撃力と高い妨害能力に 展開力が加わった【赤白レッドゾーン】は現代アグロデッキの王道とも呼べる存在です。
ファーストアクションから全力で駆け抜ける感覚は他のデッキにはないものであり、使っていて爽快感さえ覚えます。
最後に、カーナベルでは【赤白レッドゾーン】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【赤白レッドゾーン】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!
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