【最強カード2023】デュエマ最強カード紹介!

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【最強カード2023】デュエマ最強カード紹介!

はじめに

こんにちは、神結です。

さて、今年も毎年恒例の最強カード紹介の季節がやってきました。まぁ2021年しかやってないんですけども。

この記事は筆者(及びガチまとめ編集部)の独断と偏見と偏見と偏見でデュエマの現環境の最強カードを選んでご紹介していくコーナーです。

もっとも「最強ってなんだ?」というのは永遠の議題であり、前回の記事も結構困っていたようです。

「『最強』という強い言葉、人によって定義がバラバラだよな」「記事内でどういった意味で使うのかは説明する必要はあるな」みたいなの考えが見て取れます。

例えばこの記事で最強と謳ったカードに対してコメント欄で「でも○○ってカード、××に弱くないですか?」って言われたら「うん、そうだよ」としか言えないと思うんですよ。


そもそも「最強」って達人が研鑽の末の果てに辿りついた先にある“答え”だという意見もあるかと思うのですが、時代は令和。最強はネットでググって調べるもの。


というわけでガチまとめ編集部の考えはともかく、私個人としては「最強」というよりも「TierSランクカード」くらいの認識の方が正確かなと思っている次第です。

【最強カード2021】デュエマ最強カード紹介!

実際最強って強い言葉だし、人によって何が最強なのかは考え方によって変わります。

上に引用したこの考えもそこまで変わっていないので、引き続き筆者が選ぶ「S Tierカード」という認識で読んでいただければと思います。

またデュエマは長らく離れているというプレイヤーの方や、デュエプレしかやってないよなんていうプレイヤーの方にも是非読んでいただけると嬉しいです。現代のデュエマがどういったことをしているのかが、かなりわかりやすい記事になっていると思います。

ちなみに今回の部門は

・クリーチャー
・呪文
・外部ゾーン
・コンビカード

となっています。

それでは、いってみましょう。

目次

クリーチャー編

デュエマの基本となるのはやはりクリーチャーの召喚です。それはいつの時代も変わりません。

現代のクリーチャーは万能なものが多く、中々絞り切れずに結構悩みました。ただ今回は尖ったカードも紹介しておこうと思ったので、こちらの5枚をチョイスしました。ごめんな、《流星のガイアッシュ・カイザー》。

5位  《我我我ガイアール・ブランド》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / レッド・コマンド・ドラゴン / レクスターズ / 文明 火 / パワー9000 / コスト8

■このクリーチャーを、コストを3少なくし、さらに、このターン、自分の他の火のクリーチャーを召喚していれば、追加で3少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このカードが離れた時、自分のクリーチャーをすべてアンタップし、このターンそれらに「スピードアタッカー」を与える。

《我我我ガイアール・ブランド》は、 主に【赤単ブランド】に採用されています。 現代デュエマ最強の速攻デッキの、その切り札です。

カードのコストを見ると8と書いてあり、到底速攻デッキには採用されなさそうにも見えますが、テキストをよく読むと実は2コストであることがわかります。

このカードはすごく簡単に説明すると、自身がWブレイカーで殴りながら、殴った後に全軍をアンタップする(≒味方を全員2回行動にする)という効果になっています。

それ自体が既に強力なのですが、我我我の凄いところはこの効果を持ちながら3ターン目に出てくるところです。

《凶戦士ブレイズ・クロー》→2コストのクリーチャーと召喚し、3ターン目に進化元と一緒に我我我を召喚すると、残シールド4に対して最大7打点を組むことが出来ます。これだけの打点を揃えれば、大抵のデッキはまず粉砕できます。

相手のデッキの受け札考えた上で「どの順番で」「どのクリーチャーから動かすか「「そもそも3ターン目に殴りに行く必要があるのか」などを考えていくのが【赤単我我我】の難しい部分ではあり、プレイヤーの腕の見せどころです。

デュエマの大会参加に興味を持っている方、これから強くなりたいという方にはオススメ出来るデッキだと思います。

きっと《我我我ガイアール・ブランド》が貴方を時に甘やかし、時に叱りながら助けてくれることでしょう。

採用されている主なデッキ
・【赤単我我我】

 

4位  《CRYMAX ジャオウガ》

【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7

■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

黒が採用されている多くのデッキでフィニッシャーとして採用されているのが《CRYMAX ジャオウガ》です。

このカードは場に出すと相手と自分のシールド残数を強制的に3枚にします。このカード自身がTブレイカーなので、出せば強制的にクライマックスとなるわけです。

加えてアタック時に破壊でハンデスを繰り出し、除去耐性に敗北回避能力まで付いているという、カツカレーチーズハンバーグ乗せみたいなカードです。欲しいものを全て1枚のカードに凝縮しました。

ゲームを終わらせることも出来るしピンチを捲ることも可能。 それでいて種族縛りもなく、必要マナも黒単色だけ。そりゃ、色の合うデッキなら入れたくなります。まさに現代の万能カードと言えるでしょう。

デュエマのカードあまり詳しくない方でも安心です。対戦動画や大会動画でも、このカードが出てくればもうすぐゲーム終わるんだな、ってわかります。このカードでデュエマを始めるのも、悪くないと思います。なんていったってカッコいいからね。

採用されている主なデッキ
・【アナカラージャオウガ】
・【アナカラーハンデス】
・【黒緑ケンジキングダム】
など

 

3位 《最終龍覇 ロージア》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ジャスティス・ウィング / ドラグナー / 文明 光 / パワー3500 / コスト6

■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)

万能という点に於いては、《最終龍覇 ロージア》も結構凄まじいカードです。

このカードの強い点を挙げていくと、トリガーである点、ドラゴンである点、光のコマンドである点、ブロッカーである点、そして4コスト以下のドラグハートを装備出来る点と、なんといいますか、書いてあるテキストを順に読んでるだけみたいな感じになります。

特に外部カードの使用が認められるアドバンスに於いては、上のテキストの効果を惜しみなく発揮してくれます。

ドラゴン軸のデッキにおいてブーストカードの妨げとならないのはもちろんのこと、防御面ではトリガーからの《邪帝斧 ボアロアックス》《将龍剣 ガイアール》などで2面止め。

そして攻撃面では《銀河大剣 ガイハート》を装備して《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》等への革命チェンジや、《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》を侵略させてスピードアタッカーの3打点として運用できます。

弱点らしい弱点は「《とこしえの超人》がいるときに役割が薄い」くらいなもので、アドバンスでの【ガイアッシュ覇道】の躍進を大きく支えているカードと言えるでしょう。

採用されている主なデッキ
【ガイアッシュ覇道】
【4cドラグナー】

 

2位 《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ・ドラゴン / ヒューマノイド / 文明 水/火/自然 / パワー5000+ / コスト5

■マッハファイター
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、手札に戻す。
■革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンにあるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
■革命0:自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。

名前は長いですが、「カツキング」と呼べばだいたいこのカードを指します。「勝太&カツキング」って呼ぶ人もいます。

これはどんなカードかと言うと、エピソード期くらいまでのデュエマをやった人に説明するなら「だいたい《ドンドン吸い込むナウ》《勝利のガイアール・カイザー》を合わせたカードで、トリガーもドラゴンも失ってないクリーチャー」という感じです。あ、ちなみに条件付きでTブレイカーにもなります。

そんな強くていいの? って訊かれると困るんですが、まぁとくかく本当に強いカードなんですよ。

とにかくこのカードは腐る状況がほぼなく、除去から革命チェンジ元、サーチ、山札の順序固定など1枚であらゆる役割運用に耐えます。活躍する場面を選ばないんですよ。

それでいてコスト5と軽いため、初動から繋がるんですよね。ドラゴンデッキにも、デドダムデッキにも入るという器用さ。場面どころか、活躍する職場すら選ばないんですよ。

もちろん万能であるということは、選択肢が多いということであり「横のデドダムを手札に返してリソースを確保しながら革命チェンジ出来るカードをサーチし、山札の下に後々使いたいカードを忍ばせつつ、マッハファイター+革命チェンジで盤面を取る」みたいに、1回プレイするだけで考えることが無限にあります。

そう考えると、このカード使いこなすのってかなり難しいんですよね。

とはいえ、こういうカードのいいところは、必ずも最適解を踏まなくても充分ッ強いところです。別に最初のうちは山札の順序なんか覚えなくてもいいんです。

ちょっとお値段は張るんですが、ワンランク上のデュエマをしたい方、目指したい方にはオススメのカードになりますね。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】
・【4c邪王門】
など

 

1位 《天災 デドダム》

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

というわけで1位は……《天災 デドダム》でした。

いや、私もデュエマをそれなりに続けていますが、中々このカードに匹敵するものって存在しないんですよね。デドダムに並ぶのって、山寺宏一さんとか調理に使う塩とか、本当にそんなレベルの例を挙げないといけないんじゃないかな。

なんかここまで来ると、もうテキストすら美しく感じます。「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く」は「108-130-95-80-85-102」に並ぶかもしれません。

このデドダムの魅力は、圧倒的なレベルの汎用性です。初動でありながら序盤だけでなく中終盤も強く、ミッドレンジもコントロールもコンボデッキでも役割があります。

その凄さから、デドダムを採用するために青黒デッキが緑を足したり、緑デッキが青黒を足したりするレベルです。

いや、これ本当におかしな話なんですよ。

「〇〇を採用するために、色を足した」ということ自体は結構あります。 例えば《ロスト・ソウル》を入れるために黒を足した、という感じですね。これは皆さんもイメージしやすいと思います。

ですが、その〇〇に当てはまるカードが初動になることって普通はないんですよ。初動って普通はそんなにカードパワーが高いわけではないし、初動のための色を足すって結構な枚数をデッキに割かなくてはいけません。バランスが崩れます。

7マナで《ロスト・ソウル》を撃つためにいれる黒って、別に6~7枚くらいあれば充分だと思いますが、3コストの黒をプレイするなら少なくとも15枚くらいは枚数欲しいんですよ。

何より「ロストを撃つことによって苦手なコンボデッキに勝てる」みたいな仮想敵があって初めて色を足すと思うんです。

だからね、普通はあり得ないんですよ。「初動で強い札を足すために、色ごと足しちゃった」なんてことは、デッキ構築の基本からすると起こらないんです。

でも《天災 デドダム》ならあり得るんです。デドダムを入れるためにデッキに色を足すことは、現代デュエマではあまり違和感を覚えていません。だってデッキ構築を組み替えてでもデドダムを入れるのが強いんだもん。苦労して入れる価値、あるんだもん。

カツキングも相当いい線いってるとは思いますが、デドダムさんは別格の1位ですかね。

ちなみに前回(2021年)の最強カード紹介のクリーチャー部門の1位ってなんだと思います?

はい、《天災 デドダム》なんですよね。

採用されている主なデッキ
・【アナカラー】と名の付くデッキのほぼ全て
・【5c】系統のデッキほぼ全て

  

呪文編

呪文はゲームを優勢に進めるために必要不可欠です。

クリーチャーでもそうでしたが、呪文もまた汎用性が高いものが随分と増えました。ただ今回はどちらかというと、爆発力に優れたものを多く選出させていただきました。

なお今回は、殿堂呪文は敢えて取り上げない方向にしました。ごめんな、《生命と大地と轟破の決断》

5位 《絶望と反魂と滅殺の決断》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5

■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)  
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。  
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。  
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。

ハンデス、除去、蘇生を1枚でこなす万能呪文です。

とはいえこのカードの強さは墓地から唱えられる点にあり、一度撃ったあと即座に再利用できる点がかなり優れています。「撃ったあと手札に戻る」って書いてあるようなもんですからね。

そんなわけで特にハンデスモードで2連で起動されるとかなり苦しくなります。2ハンデス→2ハンデスを食らってもピンピンしてますってデッキなんて早々ありませんからね。

アドバンスではオーラを蘇生する使い方が強く、GR召喚と絡めて大きなアドバンテージを稼ぐことも可能。

またデドダムから繋がり、デドダムを蘇生出来るという相性のよさも、強力な理由と言えるでしょう。

直近では《若き大長老 アプル》などの台頭で墓地から撃つ機会は減りましたが、それでも強さは健在です。手札から撃てればそのアプルも破壊出来ますからね。

採用されている主なデッキ
・【アナカラーハンデス】
・【黒単アビス】

 

4位 《百鬼の邪王門》

【 呪文 】
種族 鬼札王国 / 文明 闇/火 / コスト6

■鬼エンド:クリーチャーが攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、この呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その中から、闇または火のコスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。

現代デュエマの代表的な防御札です。赤単やアポロといった強力なアグロデッキが最強にならない理由の一つと言えます。

このカードはどちらかのプレイヤーにシールドがなければ、アタックに合わせてタダで唱えることが出来ます。簡単に言うと、山札の上4枚から赤か黒の6コスト以下のクリーチャーを出す、って感じのカードです。

特にカツキングとの相性がよく、「カツキングを捲れば勝てる!」みたいな場面はそれなりに訪れます。

先に防御札と書きましたが、アタック時に唱えるものなので、自分のクリーチャーが攻撃するときにも使えるわけです。令和ってこんなカードばっかだな。

ちなみに攻めるときもカツキングとの相性はやっぱりよくて、スピードアタッカーを横に増やすことが出来ます。

クリーチャーは一旦墓地を経由するのでアプルなどに弱いという欠点もありますが、攻守ともに使えてクリーチャーのタダ出しが出来るカードが弱いわけがありません。

逆に対戦する時はアプルだったり、そもそも呪文を止める《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を用意する必要があるでしょう。

採用されている主なデッキ
・【4c邪王門】
・【赤黒邪王門】

3位 《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》

【 呪文 】
文明 水/闇/自然 / コスト5

■アタック・チャンス:水と闇と自然を持つディスペクター(自分の水と闇と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚を見る。その中から2枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を手札に加える。
■相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、自分のマナゾーンのカード1枚につき、そのクリーチャーのパワーを-1000する。

次に紹介するのは《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》です。

アタックチャンスとありますが、それで撃つことはほぼ見ないですね。みんなちゃんと5マナを払って撃ってます。

効果は山上3枚をみて2ブースト1回収。相手1体を更にマナの枚数だけパワー-1000します。

5マナで手札を減らさずに2ブースト出来て、更に除去まで飛ばせるというこれも色々と盛られたカードです。初動とかは年々進化しているのですが、中盤域でマナを伸ばしつつリソースを取れる呪文はそこまで強くなかったので、ビッグマナ系のデッキにはかなり嬉しい1枚です。

ブースト出来る2枚はアンタップイン出来るので、続けて2コストの呪文なんかを撃つことも可能。

そして何よりデドダムと同じカラーなのが大きく、デドダムからすんなり繋がって次に8マナを運用出来るようになります。特に《グレート・グラスパー》なんかはこのカードを引けてるかどうかで、フィニッシュまでのターンに明確な差が出るでしょう。

現代デュエマは7~8までいったらフィニッシャー級のカードが出てくるわけですし、今後ともそういったカードは増えそうなので、引き続きお世話になる機会も多い呪文になるでしょうか。今のうちにお中元でも贈っておきましょう。

採用されている主なデッキ
・【アナカラージャオウガ】
・【アナカラーグラスパー】

 

2位 《キユリのASMラジオ》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト4

■自分の山札の上から5枚を見る。その中から、コスト3以下のクリーチャーを2体まで出す。残りを好きな順番で山札の下に置く。

MTGの《集合した中隊》をモデルに作成されたカードです。

あっちは中隊、デュエマはASMR。比較的最近出たカードではありますが、バリバリ一線級のカードとして デッキに採用されています。

このカードのいいところは、メタカードやデドダムに圧倒的にアクセスしやすくなる点ですね。

2→4のマナカーブから撃てるのもよくて、次に7マナ生まれるなんてケースもそれなりに発生するでしょう。また最近は《十番龍 オービーメイカー Par100》のような横に並べた数が物を言うデッキも多いので、複数体踏み倒せるこのカードは益々重宝されていくことでしょう。

3ターン目には撃たれるので厄介ですが、対策をするなら《飛ベル津バサ「曲通風」》などになるでしょうか。ちなみにその曲通風も、このカードから場に出すことが可能です。

総じて、低コストの強力な初動や低コストの優秀なメタカードが増えた現代デュエマとよくマッチしたカードであると言えるでしょうか。

採用されている主なデッキ
・《アナカラーハンデス》
・《アナカラーオービーメイカー》
など

 

1位  《闇王ゼーロ》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト8

■コストを支払うかわりに、自分の手札から闇のカードを3枚捨て、自分の闇のクリーチャーを3体破壊して、この呪文を唱えてもよい。
■自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

呪文の1位としたのは、現代デュエマでもっとも「撃ったら勝ち」に近しいカードの紹介となります。

《闇王ゼーロ》は20周年メモリアルパック名場面BESTのカードで、2021年産のカードになります。ちなみに同じパックには《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》だったり、《神の試練》だったりが収録されているまぁまぁ凄いパックです。

効果はシンプルで、山札を4枚墓地に置いて、その後闇のクリーチャーを墓地から出すというもの。ちょっと違いますが、色が指定された《インフェルノ・ゲート》とだいたい同じと思っていただければOKです。

この呪文自体は8コストですが、盤面3体と手札3枚を代替コストとすることが出来、まぁ基本的に8マナ溜めて撃つケースはないです。

ただ代替コストの支払いは、上手くいけば3ターン目には条件達成が出来ます。唱えてしまえばそこから《砕慄接続 グレイトフル・ベン》だったり、《知識の破壊者デストルツィオーネ》だったりを場に出して、あとはなんやかんやしてだいたい勝ちます。撃ったらおおよそ勝ちの呪文です。

オリジナルの【ゼーロベン】はまぁ弱点もそれなりに多いデッキではあるんですが、アドバンスの【青黒ゼーロ】はかなり強力なデッキです。

特にクロニクルデッキのコンセプトでもありましたが、《零龍》とのセット運用が強く、ゼーロのあとの打点生成やリソースの復活などを《零龍》が全て担ってくれます。

ちなみにゼーロ自身はかなり安いカードです。クロニクルデッキを買うと遊べるので、アドバンスを楽しみたい方や、理不尽を押し付けたい方などはデッキを購入してみるといいのではないでしょうか。

採用されている主なデッキ
・【ゼーロベン】
・【青黒ゼーロ】 

 

外部ゾーンカード編

いま使いたい外部カードは少なめ。どうしても新規少ないですからね。

ただし外部ゾーンはリソース源になったり、異様な爆発力を持っていたり、デッキのコンセプトになっていたり、使っていて楽しいカードも多いです。

アドバンスの魅力は、外部カードをふんだんに使えるところにあります。こちらも楽しいので、ぜひぜひ遊んでみて欲しいです。

5位 《爆銀王剣 バトガイ刃斗》

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト5

これを装備したクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが進化ではないドラゴンなら、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
龍解:自分のターン中に自分のドラゴンがバトルゾーンに出た時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。

【龍解後】
カード名:爆熱王DX バトガイ銀河
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:12000
コスト:8
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。その後、進化ではないドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
■相手のドラゴンではないクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。 (ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

《爆熱剣 バトライ刃》をプレ殿失った我々ですが、それでもデュエル・マスターズのゲーム体験において「山札を捲ってドラゴンを出す」に勝るものは中々ありません。

捲りたい、ドラゴンを捲りたい……! そんな想いを実現してくれるのが、この《爆銀王剣 バトガイ刃斗》になります。

ちなみにこのカードは浪漫カードでもなんでもなくて、現在《超戦龍覇 モルトNEXT》や《爆炎龍覇 モルトSAGA》に装備出来る最強のドラグハートでもあります。

コイツは比較的龍解条件が緩いものの、達成してしまえばほぼ勝ちです。モルトNEXT自体はレジェンドデッキもあって組みやすく大会でもそこそこ勝てるデッキではあるので、是非。

採用されている主なデッキ
・《最終龍覇 グレンモルト》系のデッキ
・【モルトNEXT】

 

4位  《時空の禁断 レッドゾーンX》

【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / イニシャルズX / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8

■進化:闇のクリーチャー1体の上に置く。
■P侵略:自分の闇の、コスト5以上の、サイキックではないコマンドが攻撃する時、自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーをその上に置いてもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーを、進化ではないクリーチャーの上に置いた時、自分の手札を1枚捨てる。その後、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。
■メテオバーン覚醒:自分のターンのはじめに、このクリーチャーの下にあるカードをすべて墓地に置き、その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。

【覚醒後】
カード名:終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR
カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:闇
種族:ソニック・コマンド/侵略者/イニシャルズX
パワー:15000
コスト:12マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。
▶相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)

次元から出せる《S級不死 デッドゾーン》です。しかも1ターン生き残ると覚醒までしてくれます。覚醒するとハンデスか封印による除去を行うことが出来ます。

まぁ覚醒は能動的には中々狙いづらいのですが、サイキックから相手を破壊しつつ2打点を飛ばせるというのは大きく、膠着した状況を打開しやすくなりました。

特に【赤黒ドルマゲドン】は、相手の面を捌くのに《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の禁断爆発という大技を使わなきゃいけない場面が多かったのですが、このカードのお陰で大分負担が減りましたし、大技を温存することも出来るようになりましたね。

《終断Δ ドルハカバ》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》なんかは、確実にカードパワーが上昇したといえます。

環境最上位でいくと【青黒ゼーロ】で採用され、《闇参謀グラン・ギニョール》やGRゾーンから出てきたデーモン・コマンドたちに次々と侵略し、最終的には《超覚醒ラスト・ストームXX》の種になったりもします。

本筋の動きに直接関わるわけでないんですが、詰めには欲しいカードですね。

基本的に外部の汎用カードはいつ必要になるか分かりません。持っていて損はないカードたちなので、いまのうちに揃えておくのも悪くないでしょう。

採用されている主なデッキ
・【青黒ゼーロ】(【オービーメイカー】のブラフにも)
・【赤黒ドルマゲドン】
・【4cマグナ】 

3位 《邪帝斧 ボアロアックス》

(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 自然 / コスト4

■このウエポンをバトルゾーンに出した時またはこれを装備したクリーチャーが攻撃する時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す) 

【龍解後】
カード名:邪帝遺跡 ボアロパゴス
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:自然
コスト:7マナ
マナ:-
■クリーチャーを自分の手札から召喚した時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が30以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。 

【龍解後】
カード名:我臥牙 ヴェロキボアロス
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:自然
種族:ジュラシック・コマンド・ドラゴン
パワー:15000
コスト:10マナ
マナ:-
■自分の手札からクリーチャーを召喚した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

歴代最強ドラグハートの一つです。《爆熱剣 バトライ刃》亡き今だと、間違いなく現役最強でしょう。

基本的には《最終龍覇 ロージア》や《最終龍覇 グレンモルト》といったカードから《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《インフェル星樹》を呼び出すカードとして使います。トリガーから出た時に2面受けとなるので、それだけでも強力です。

しかしこのカードの本懐はやはり《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を完成させたときでしょう。

こうなるとほぼ勝ちで、何を召喚しても《インフェル星樹》だったり《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》だったり、《天災 デドダム》だったり、《とこしえの超人》だったりがオマケのように付いてきます。

盤面20というのも、比較的狙いやすく、

もちろん龍解せずにアタック時効果を使うというテクニックもあり、こちらも強力です。革命チェンジとカツキングを同時に投げたり、アタキャンしたり、バトガイ銀河の龍解条件を作ったり、まぁなんでも出来ます。

とにかく出来ることが多すぎて書き切れませんが、【ガイアッシュ覇道】だったり【5cモルト】だったり【4cドラグナー】だったりを支える根幹的なカードであるので、これらを使うなら必須と言えます。

再録は……まぁ、うん。3D龍解のカードだから中々ね……。今年どっかであるのか、それとも先にプレ殿へ行くのか……。

まだ持っていないと言う方は、一旦3月の殿堂まで様子を見てもいいかと思います……。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】
・【4cドラグナー】

 

2位 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》/《蒼き覚醒 ドギラゴンX》

【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 光 / パワー12000 / コスト6

■進化:光のクリーチャー1体の上に置く。
■P侵略:自分の光の、サイキックではないコマンドが攻撃する時、自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、超次元ゾーンに置き、その後、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。

カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:水/闇文明
種族:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団
パワー:13000
コスト:8マナ
■P革命チェンジ:自分の闇または水のコスト5以上の、サイキックではないドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと自分の超次元ゾーンにあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨てる。
■自分の手札を捨てた時、次の自分のターンのはじめまで、自分の他の多色クリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。 

2枚セットのようですが、それぞれが裏表となっており、合わせて1枚です。どちらも単体で充分強力なので、かなりお得な1枚と言えます。

《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》の方は《虹速 ザ・ヴェルデ》や《最終龍覇 ロージア》、《最終龍覇 グレンモルト》といったクリーチャーを進化元として侵略が出来ます。レッドゾーンらしい大型クリーチャーに対するアプローチと、3打点がかなり魅力。

特に【ガイアッシュ覇道】では《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で2点詰めて追加ターンを得た後にロージア+ガイハートからこのカードを侵略させて3打点で詰める、というのは鉄板で強力です。

一方《蒼き覚醒 ドギラゴンX》の方も同じく強力です。

こちらは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》との相性がよく、カツキングで届かないパワーの相手を捌くときや、単純にブロックされない3打点としての運用をします。

青黒のドラゴンなので、《悪魔龍 ダークマスターズ》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》といったカードとチェンジも可能で、【赤黒ドルマゲドン】とも相性がいいのも嬉しいところ。

両面で特性は違いますが、それぞれ使い所が多いので何度も慣れて使いこなしていきましょう。

このカードは恐らく今後数年に渡って使い続けることになる筈なので、今すぐに買ってもいいと思います。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】
・【赤黒ドルマゲドン】
・【4cマグナ】

 

1位 《零龍》

【 零龍の儀 】
種族 マスター・ドラゴンZ / 文明 闇 / パワー0 / コスト00

MZ1
■ゲーム開始時、このカードと、異なる4種類の零龍星雲を、リンクせずにバトルゾーンに置く。
■ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
■零龍カードはバトルゾーンを離れない。
■零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して、1体のリンクしたクリーチャーにする。

MZ2■自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

MZ3■カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000 する。

MZ4■クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

MZ5■カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

【零龍】
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
■このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れることはできず、すべてのバトルに勝つ。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

外部カードの括りでいうと、超天篇の締めに登場した《零龍》は未だに強力です。

ざっくり言うとクエスト系のカードであり、「〇〇の儀」と呼ばれるクエストを達成するたびにご褒美が貰えます。

そして4つのクエストを全て達成すると、相手のクリーチャーを全て破壊しながら、場を離れないワールド・ブレイカーというバケモンが登場します。

ゲーム前に相手に1ドローを渡すというデメリットはありますが、何かしらの儀が達成すればアドバンテージを稼げるので、すぐにトントンになります。

基本的には青黒カラーの墓地利用デッキと相性がよく、これまでに数々の環境デッキを送りこんできました。現環境では【青黒ゼーロ】や【青黒DOOM】といったデッキが大活躍中です。

また手札がなくなった際にGR出来るという特性を生かし、横並びの数が大事な【緑単オービーメイカー】でも採用されています。

現在のデュエマはアビスロイヤルという黒の墓地利用デッキが主役に商品展開されているため、そのうちアドバンスでも零龍入りのアビスが活躍する日が来るかもしれません。

零龍の挙動は慣れるまで少し時間も掛かるため、いまのうちに触っておくのも悪くないかと思います。

採用されている主なデッキ
・【青黒ゼーロ】
・【青黒DOOM】
・【緑単オービーメイカー】

 

コンビカード編

こちらは、2枚の強力な組み合わせで活躍しているカードの紹介となります。

単体でも充分強かったりするカードが多いのですが、それはそれとして、シナジーによる相乗効果もあったりするので。

あと諸々の都合でここまで紹介出来なかったカードを詰め込みました。

5位タイ 《ドラゴンズ・サイン》+《最終龍覇 グレンモルト》

【 呪文 】
文明 光 / コスト5

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■コスト7以下の、進化ではない光のドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは「ブロッカー」を得る。

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/闇/火 / パワー6000+ / コスト7

■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

《爆熱剣 バトライ刃》を失ってしまいましたが、《最終龍覇 グレンモルト》は未だに最強のドラグナーの一人です。

色の都合もあって活躍出来るデッキこそ限定されていますが、一度場に定着したあとのゲームメイク能力は相当なものです。

その効果は、出たときとターンの始めにドラグハートウェポンを装備するというもの。

そうなると出来るだけ早急にモルトを出したくなりますが、そこで活躍してくれるのが《ドラゴンズ・サイン》というわけです。イラストにもこれ見よがしにモルトが描いてあります。

踏み倒していえば最近は《「助けて!モルト!!」》なんてカードも出ましたが、あちらはカードそのものが赤のドラゴンということで初動から繋ぎやすいというメリットがあります。

対して《ドラゴンズ・サイン》は白というのはどうしても初動の色には組み込みにくいですが、トリガー持ちというのが大きく、相手のターンに出てくるモルトはそれは強いに決まっていて、デッキの防御力にかなり大きく貢献してくれます。

まぁ助けてモルトの方もトリガーカードではあるので、デッキの構築を阻害しないなら、両方積んでいいでしょうね。

採用されている主なデッキ
・【4cドラグナー】
・【5cモルト】

 

5位タイ 《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6

■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10

■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。

続いては《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》になります。

まぁどちらかというと「《流星のガイアッシュ・カイザー》の恩恵を最も受けやすいカード」としての《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》があるわけなのですが。

《流星のガイアッシュ・カイザー》はいざ実戦で使ってみるとそこまで万能というわけではないのですが、存在そのものが構築やプレイング……つまりタダ出しするギミックそのものを抑制していると言えるので、かなり大きな影響を環境に与えていると言えますね。

使い方は本当にそのままなので特に言及することはありませんが、ガイアッシュを神アートにすると、可愛い女の子とバンドマンの組み合わせが誕生します。

なんか、具合悪くなってきました。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】

 

4位 《卍 新世壊 卍》+《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》

【 無月フィールド 】
文明 水 / コスト2

■自分の魔導具呪文を唱えた時、唱えた後で墓地に置くかわりに、このフィールドの下に置いてカードを1枚引いてもよい。
■自分の魔導具呪文またはドルスザク呪文を唱えられなくする能力を無視する。
■無月の門99:自分のターンの終わりに、このフィールドの下に4枚以上カードがあれば、ゲーム中で一度、水のコスト99以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。

【 呪文 】
種族 ドルスザク / 文明 水 / コスト99

■ドルスザクを4体まで、自分の手札または墓地からコストを支払わずに召喚してもよい。
■このターンの後で自分のターンをもう一度行う。

鉄板の組み合わせですね。

【青魔導具】は色んな強化パーツを貰ってデッキとしてドンドン強くなっており、直近でも《「無月」の頂 $スザーク$》は青魔導具に革命を起こしたと言ってもいいのですが、それでもですよ? 結局何が一番強いのかといえば、《卍 新世壊 卍》《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》ですからね。

やっぱりね、踏み倒しと追加ターンはデュエマで一番強いんですよ。

開発側も結構慎重に低コストの魔導具呪文は作っているように思いますが、それは単純に《卍 新世壊 卍》が強いからでしょう。

いまだに2ターン《卍 新世壊 卍》は強力で、これが決まればほぼ勝ちだよね、という組み合わせは多く存在しています。

まぁこれも殿堂を乗り越えるのか怪しいところではありますが……。持っている人は、今のうちに使い倒しておいた方がいいような気もしています。

採用されている主なデッキ
・【青魔導具】

 

3位  《若き大長老 アプル》+《有象夢造》

【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2

■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■相手のカードは、墓地またはマナゾーンを離れない。
■相手は、墓地またはマナゾーンから呪文を唱えられない。

【 呪文 】
種族 チーム零 / 文明 水/闇 / コスト4

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを2枚引き、自分の手札を2枚捨てる。
■コスト2以下のクリーチャーを2体まで、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

オリジナル環境というのはメタカードが強力なフォーマットです。

それを最大限に発揮しているのが、【アナカラーハンデス】でしょう。《若き大長老 アプル》は、もはやオリジナルでは見ない日はないと言えます。

ただし、別にただただメタカードをポイ投げしても除去されるだけです。アプルには《異端流し オニカマス》のような除去耐性はありません。現代デュエマには、低コストで汎用性の高い除去も次々と刷られています。

では何故アプルがここまで強いのかと言えば、アプルを守るギミックが豊富だからです。

その中でも最も有力なのが、この《有象夢造》と言えます。

メタカードを守る手段として、「ハンデスなどで、相手に除去カードを撃たせない」や「破壊されたアプルを復活させる」といったものがあると思いますが、《有象夢造》はこの両方を満たしてくれます。

《悪魔妖精ベラドンナ》などと合わせたハンデスはもちろん、先に破壊されてしまったアプルを復活させてくれるお陰で、だいたいのゲームで「常時アプルが場にいる」という状況を作り出してくれます。

ハンデスしているうちに2枚目のアプルを建てたり、手札に他のメタカードを抱える状況を作れたりするので、メタカード+αというのは結構大きな相乗効果があります。

アビスを始め、現在巷で話題となっている《絶望神サガ》への対応も考えると、オリジナルでは引き続き強力……といいか頼みの綱と言えるカードになってくるのかもしれませんね。

採用されている主なデッキ
・【アナカラーハンデス】などのアナカラー系のデッキ

 

2位 《メンデルスゾーン》+《ボルシャック・栄光・ルピア》

【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト2

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。

自分の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からドラゴンをすべて、タップして自分のマナゾーンに置き、それ以外のカードを墓地に置く。

【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー4000 / コスト3

■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。

別に2枚の間でシナジーがあるというわけではないのですが、《メンデルスゾーン》+《ボルシャック・栄光・ルピア》という初動のセットはかなり質が高いです。

《ボルシャック・栄光・ルピア》登場以前のドラゴンデッキは《メンデルスゾーン》の有無によって大きく出力が変わっていましたが、栄光によって結構高い期待値で「序盤に2ブースト」が出来るようになりました。

況して《ボルシャック・栄光・ルピア》について言えば何故か自身がドラゴンを持っているため、栄光の邪魔もメンデルの邪魔もしないという。

ただ現在のドラゴンデッキはドラグハートがないと大分防御力に欠けるので、主戦場はアドバンスです。ただオリジナルでも【赤緑ボルシャック】などの爆発力を持ったデッキの基盤を支えています。

現代において「ドラゴンデッキ」という存在を支えているカードでもあり、デュエマでドラゴンが刷られないなんてことはほぼないでしょうから、今後も新カードが登場する度に使われることになるでしょう。

こちらもレジェンドデッキのお陰でかなり揃えやすくなったカードでもありますし、持っていて損しないカードだと思います。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】
・【モルトNEXT】
・【赤緑ボルシャック】
など

 

1位 《禁断 ~封印されしX~》+《インフェル星樹》

【 禁断の鼓動 】
文明 火 / コスト99

■この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
■この鼓動はバトルゾーンを離れない。
■禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)

【解放後】
カード名:伝説の禁断 ドキンダムX
カードの種類:禁断クリーチャー
文明:火
種族:-
パワー:99999
コスト:99マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
■コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / レクスターズ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト5

■G・ストライク
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、バトルゾーンにある、クリーチャーではないカードを2枚まで選ぶ。それらを持ち主のマナゾーンにタップして置く。
■バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれた時、カードを1枚引く。

というわけでコンビシリーズ堂々の1位は《禁断 ~封印されしX~》+《インフェル星樹》です。

恐らく《インフェル星樹》(通称インスタ)は相手のタマシード除去や自身のタマシードの再利用を主な目的として刷られたカードだとは思いますが、アドバンスでは《禁断 ~封印されしX~》の封印をマナに送ることで、2ブースト2ドローという破格のリソースを稼ぎます。

やってること自体に、何も複雑なことはないんです。ですがシンプルに強いんですよ。高身長イケメン、打率.350ホームラン45本みたいな感じ。

合法か違法かでいったら、違法ではないけどかなり脱法寄りかもしれません。

しかも《インフェル星樹》がドラゴンであるため上の《メンデルスゾーン》+《ボルシャック・栄光・ルピア》の上に載せられますし、更に更にG・ストライクまで持っているという、なんかもう無駄なテキストが存在していません。これが令和なんでしょうか。

将来的に結構生き残るか怪しいギミックかもしれませんが、現在のアドバンス状況を考えると「まぁ、こんくらいええか」という気もしています。ほら、出してそのターン勝つわけじゃないし?

ただメンデルインスタは決まるとかなり気持ちがいいので、まだやったことない人は是非。「あ、こんなことやってもいいんだ」と、結構感動出来ます。

採用されている主なデッキ
・【ガイアッシュ覇道】
・【モルトNEXT】

 

おわりに

というわけで現代の最強カードたちを紹介してきました。

大会に出てみようという方や、何かデッキを組みたいという方、対戦を見る上での参考にしたいという方など、幅広い層に役に立てれば幸いです。

瞬間瞬間の最強は変わっていくこともあるかと思いますが、デッキ基盤や汎用性といった点を重視してチョイスしていますので、ここで紹介したカードは結構長く使われるんじゃないかと思っています。

是非とも気になるカードを手に取ってみてください。

果たして今年は、どんなカードが出るのか、新たな最強カードはあるのか。《絶望神サガ》は最強なのか。

答えはまた来年の最強カード記事で!

それでは、また。


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